【盆栽の剪定】初心者にも分かりやすく解説!盆栽とは?剪定時期や方法についても解説
2021/02/23
古来より親しまれてきた、盆栽。小さな鉢に植えられた樹木は、まるで日本庭園のようです。盆栽というと、「渋い趣味」という印象があるかもしれません。
しかし、最近ではお洒落なミニ盆栽や洋風の盆栽もあり、若い人たちの間で人気が高まっています。そこで気になるのは、普段の手入れ方法や剪定の時期・仕方ですよね。
この記事では初心者にもわかりやすく盆栽を解説し、剪定についても解説します。
この記事を読んで、「盆栽」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
盆栽とは?
盆栽とは、カンタンにいうと樹木をミニチュア化した鉢植えのこと。その樹木の自然な姿をなるべく崩さないように、小さな鉢に植え替え栽培します。
盆栽で多い浮かぶのは松や梅・桜など日本らしさを感じる樹木ですが、ほとんどの植物は盆栽化することができます。
鉢に植えた樹木の株元に苔を敷いたり日本庭園のようにしたりと、芸術性の高い園芸です。文政12年(1829年)の「草木錦葉集」という本には、古風作り松について掲載されています。
しかし、盆栽の文化はそれ以前からあったと考えられています。海外、特に欧米でも「BONSAI」として人気が高く一般的に通用しています。
盆栽の剪定時期
- 盆栽の剪定時期はいつ?
盆栽の剪定に適した時期ですが、植える樹木により異なります。ほとんどの樹木は休眠期である冬が、剪定に一番適した時期といえます。
休眠期であれば多少太い枝を切っても、ダメージを最小限に抑えることができます。
日々のメンテナンスなら、生育期でも可能です。その場合は、あまり切り過ぎないように微調整くらいの気持ちで剪定しましょう。
盆栽の剪定方法
- 盆栽の剪定方法とは?
盆栽の剪定の基本は、摘芯・切り戻し・間引き・針金かけ。摘芯と切り戻しで樹形を整え、間引き剪定で不要な枝を処理しましょう。
盆栽の樹木を美しく健康に育てるためには、剪定が必要です。剪定を行うことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。
ここでは、盆栽の剪定の仕方について詳しく解説します。
小枝を充実させたいなら「摘芯」
小枝を増やして樹木にボリュームを出したい場合は、「摘芯(摘心)」をします。
枝先を切ると、そこから脇芽が生えます。脇芽が伸び再び摘芯をすると、Y字のように枝が生えてきます。このようにして、どんどん小枝を生やしていきます。
また、盆栽は樹高・樹形をコンパクトに保つ必要があるため、枝を短めに剪定をすれば小さい状態を保つことにつながります。
枝を太らせたいなら「切り戻し」
小枝を生やしたい場合に摘芯をしますが、ある程度成長させて枝を太くしてから切るという、方法もあります。
枝が太いと、どっしりとして立派な雰囲気になります。枝を太らせたい場合は、好みの太さに成長してから切り戻しをしましょう。
しかし、太い枝を切るとダメージが大きいので、一度にたくさんの枝を切るのではなく少しずつ様子を見ながら行うようにしてください。
日々の手入れは「間引き剪定」
日々の手入れは、不要な枝を間引いて風通しをよくし日当たりをよくします。細い枝や弱い枝、病気の枝・混み合っている枝・成長を妨げる枝を優先して剪定しましょう。
剪定で風通しと日当たりをよくすれば、害虫被害を予防し生育を助けます。また、株元から生えるヒコバエ(ヤゴ)も根元から切り落としましょう。
枝作りのための「針金かけ」
庭や鉢植えで育てる樹木にはない剪定方法が、針金かけです。盆栽ならではの手入れですね。針金かけは、枝を理想の形に整える役割をします。
針金は、一般的には銅線を使用します。初心者は曲げやすいアルミ製のものを使っても、よいでしょう。
針金かけは秋から冬にかけて行い、下から上に向かって巻いていきます。針金を巻くことで、不要な枝を矯正してり樹形を整えたりすることができます。
盆栽の育て方
盆栽は鉢が小さいため、日々の手入れも難しくはありません。しかし、定期的に植え替えをしてあげる必要があります。
ここでは、盆栽の水やりや植え替えのタイミングについて解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
四季で変わる水やりの仕方
水やりは、四季により異なります。それぞれの季節や樹木の性質に合った水やりを行うようにしてください。
春の水やりは、1日1回です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
夏の水やりは、1日2~3回与えます。朝と夕方に、たっぷり水やりをしましょう。夏は水切れを起こしやすいです。株を弱らす原因になるため、注意深く観察してください。
秋の水やりは、1日1~2回与えます。鉢底穴から水が流れ出るくらい、与えましょう。
冬の水やりは、2日に1回です。昼間のあたたかい時間に、水を与えるようにしてください。
置き場所は風通しのよい棚の上
盆栽を置く場所で適した高さは、床から60センチほどの高さです。風通しのよい、棚の上に置くのがよいとされています。地面に直置きするのは、止めてくださいね。
そのほか、夏は風通しのよい直射日光の当たらない場所に置いたり、冬は寒すぎる場所を避けたりして、置き場所を工夫してください。
その樹木が育つ環境に合わせて、盆栽を置いてくださいね。
植え替え(鉢替え)は定期的に行う
盆栽は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。植え替えに適した時期は、3月~4月頃です。
鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。
樹木の種類によっては、植え替えの際は根をなるべく触らないように気をつけてください。
盆栽が枯れる理由
盆栽が枯れてしまう主な原因は、害虫被害や病気になってしまうことと剪定の失敗です。害虫による被害や病気は、日々の手入れであらかじめ防ぐことも可能です。
ここでは、盆栽が枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
盆栽は、害虫被害や病気によって枯れてしまうことがあります。害虫やテッポウムシやハマキムシなど、樹木によって種類は異なります。
早期発見をしなければ、株が弱るだけではなく再生不能となってしまいます。そうなる前に、害虫や病気を見つけたらすぐに殺虫剤を使うなどして対処してください。
そのためにも、日々の手入れは大切です。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
剪定に適した時期は、基本的には冬です。前項目でも解説しましたが、冬の休眠期に枝を切るのは、負担が少ないからです。
しかし、春から秋にかけて剪定してしまうと負担が大きく、株を弱らせてしまいます。最悪の場合には回復が追い付かず、枯らしてしまうことも。
小さな枝や葉の剪定は許容範囲内ですが、太い枝は冬以外は切らないようにしてください。
盆栽におすすめな樹木
樹木を鉢植えで育てるだけなので、育てるのはそれほど難しくありません。基本的には、どんな木も盆栽にすることができます。しかし、初心者にはどんな木にしようか悩んでしまいますね。
ここでは、初心者でも育てやすいおすすめの樹木をご紹介します。
盆栽といえば黒松や赤松
盆栽と聞いてイメージするのは、松の木ではないでしょうか?ドラマやアニメなどで、盆栽を剪定するシーンを見たことがある人も多いと思います。
松にも沢山の種類があり、よく盆栽として楽しまれているのが黒松や赤松といった種類です。古風で日本的な盆栽を作りたい方は、松を育ててみてはいかがでしょうか。
もみじは紅葉が楽しめる
もみじも、日本的な樹木ですよね。もみじなら、秋には紅葉を楽しむことができますよ。少し大きめの鉢に植え苔や白砂を敷けば、ミニチュアの日本庭園が出来上がります。
毎年秋にはもみじ狩りに出かける方も多いと思いますが、盆栽で栽培すれば自宅で鑑賞することができます。また、もみじは秋だけではなく春~夏にかけても、青々とした葉が美しいです。
鮮やかな花を咲かせる椿
樹木の形や紅葉ではなく花を楽しみたい方には、椿がおすすめです。
花が綺麗な樹木はほかにもありますが、花が咲くまでの手入れや剪定が初心者には少し難しいかもしれません。椿なら1輪しか咲かなくても様になりますし、手入れも比較的カンタンです。
寒い冬に真っ赤な花を咲かせる椿は、お部屋をパッと明るくしてくれることでしょう。
盆栽の剪定や手入れをプロに依頼した場合の費用は?
盆栽剪定は、さほど難しくありません。しかし、慣れない初心者にとってはじめのうちは難しいと感じるかもしれません。
そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら約5,000円です。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
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盆栽の剪定のまとめ
盆栽の剪定時期や方法、育て方について解説しました。
盆栽は、世話をするのがすごく大変そうなイメージがありませんか?しかし、「樹木を鉢植えで小さく育てるもの」と思うとできそうな気がしてきますよね。
厳密には非常に奥の深い園芸で作り方もさまざまな技術がいりますが、かといって初心者には出来ないなんてことはありません。
盆栽で木を栽培してみたい方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
この記事を読んで、「盆栽」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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