【タラの木の剪定】「タラ」の木を自宅で栽培!剪定時期や収穫方法・育て方やタラの芽について解説
2024/06/01
天ぷらやおひたしとして食べられる、ほのかな苦みが特徴のタラの芽。山菜の王と呼ばれ、春の季節を告げる食材です。山で採れる山菜ですが、自宅でも栽培することができますよ。
ラタの芽は、タラの木の新芽のことを指します。剪定も、新芽であるタラの芽を収穫することが中心となります。
この記事では、タラの木の剪定時期や方法・育て方について解説します。ぜひ、栽培に挑戦してみてくださいね。
この記事を読んで、「タラの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
タラの木の特徴
タラの木は、ウコギ科タラノキ属の落葉低木です。原産地は日本で、成長すると樹高は4メートルにも達します。
天ぷらやおひたしなどにされることの多い山菜・タラの芽は、タラの木の新芽のことをいいます。やらんぼの芽と呼ばれることもあり、昔から食べられてきた春の食材です。
タラの木は山に自生する樹木ですが、耐暑性耐陰性に弱く病気にもかかりやすいです。自宅で栽培する場合は、こまめに手入れをしてあげましょう。
花の開花時期は、8月頃の温度が高い時期。白色の花を咲かせます。花言葉は、「他を寄せつけない・強い態度」です。
タラの木の剪定時期
- タラの木の剪定時期はいつ?
タラの木の剪定に適した時期は4月です。
4月の春はタラの芽の収穫時期にあたり、剪定で新芽を摘むことが収穫になります。
収穫の際は、枝を剪定して翌年また収穫できるように整理をしましょう。ほとんどの植物は成長がゆっくりになる休眠期が剪定時期ですが、タラの木の剪定は収穫期が剪定時期と覚えておきましょう。
タラの木の剪定方法
- タラの木の剪定方法とは?
タラの木の剪定の基本は、切り戻し剪定です。切り戻しをして枝を増やすことで、より多くの芽を生やします。
タラの木を丈夫に育てるには、剪定が必要です。剪定を行うことにより、幹や葉など樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。
また、鉢植えでの栽培など小さく育てたいなら、こまめに剪定をしてコンパクトに保ちましょう。
基本は「切り戻し剪定」
タラの木は、植え付けてから1年目で20~60センチほどに成長します。樹齢1年目のタラの木は、芽になる部分を4~5つ残して高さ20センチほどに切り戻しましょう。
3年目以降は、その年に伸びた枝1本につき1~2目を残して、古い枝は根元から切り落としましょう。
また、地植えではなく鉢植えで育てる場合は、木全体を小さくしたいですよね。その場合にも切り戻しをしますが、強剪定をしてしまうとダメージが大きいです。
成長しすぎる前に、毎年こまめに剪定をして樹形をコントロールしてください。
大きくなりすぎた枝は付け根から切り落とす
タラの芽は、新しく生えてきた新芽のことです。タラの木を庭木として植えているなら、収穫せずそのまま育ててもよいでしょう。
しかし、タラの芽を収穫したいなら成長しすぎた枝は根元から切り落とします。タラの芽を収穫するのが目的の場合、新芽が生えてこない伸びすぎた枝は不要です。
また、小さく育てたい場合も剪定で樹高をコンパクトに保ちましょう。伸びすぎた枝を切る際は、切り過ぎないように適度に新芽を残しておくようにしてください。
タラの木の剪定はトゲに注意
タラの木には、鋭いトゲが生えることがあります。トゲのある品種をオダラ、ない品種をメダラと呼んでいます。剪定の際は、トゲで怪我をしないように注意してください。
短い剪定バサミを使うと怪我をする恐れがあるため、刈り込みバサミなど長いものを使うのがおすすめです。
また、手だけではなく着ている洋服を引っ掛けてしまうこともあるでしょう。長袖を着たり軍手をはめるなどして、手や身体を保護しながら剪定を行いましょう。
タラの木の木の育て方
タラの木は、水やりなど日々の手入れは難しくありません。しかし、地植えではなく鉢植えで育てる場合は、植え替えをしてあげましょう。
ここでは、タラの木の水やりや肥料・植え替えのタイミングについて紹介します。それでは、詳しく見ていきましょう。
水やりや肥料の頻度とタイミング
水やりですが、タラの木は乾燥気味の土がある場所を好みます。
地植えの場合は植え付けたあとは基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。
鉢に植える場合は、土の表面が乾いたら水やりをしてください。夏は1日1回、冬は2~3日に1回水やりをするとよいでしょう。
肥料は、植え付けてから1年目は必要ありません。2年目以降は、1ヶ月に1回程度施します。鉢植えの場合は、1年目から7月~8月と9月~10月に1回ずつ施します。
鉢植えで栽培するなら植え替え(鉢替え)が必要
タラの木を鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。12月~3月の冬が、適した時期です。
植え替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。株を引き抜いたら新しい鉢に植え替え、土を足し水をたっぷりと与えて完了です。
タラの木が枯れる理由
タラの木は、難しい剪定技術や手入れはいりません。しかし、正しく手入れをしないと枯れてしまうこともあります。
タラの木が枯れてしまう主な原因は、害虫被害や病気にかかってしまうことと剪定時期や剪定カ所を失敗したことです。
とくにタラの木は、害虫がつきやすく病気にかかりやすいため注意してください。ここでは、タラの木が枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
タラの木につきやすい害虫は、アブラムシ・カイガラムシです。アブラムシは、葉や枝の養分を吸い取り株を弱らせます。そのため、害虫を見つけたら、殺虫剤で駆除してください。
カイガラムシも、養分を吸い取ります。固い殻に覆われており殺虫剤は効きにくいため、ブラシでこすり落としてください。病気は、ふくろみ病と灰星病になることがあります。
ふくろみ病は、実が小さいときに奇形になる病気です。あけびのように膨らんでしまうのが特徴で、12月~1月頃に石灰硫黄合剤を散布すると予防になります。
灰星病は実にカビが生える病気で、梅雨の時期にかかりやすいです。灰星病にかかる実が多い場合は、EBI系の殺虫剤を散布するとよいでしょう。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
剪定をする目的は樹高や樹形を整えることのほかに、木そのものを健康に保つためでもあります。
剪定時期や方法を間違えてしまうと、それだけで株を弱らす原因になってしまいます。タラの木の剪定は難しくはありません。
しかし、正しい時期に剪定をしないとダメージが大きく、株を弱らせてしまう危険があります。また、強剪定をし過ぎてもダメージが大きいです。
剪定時期と剪定カ所は、必ず守るようにしてくださいね。
タラの木の増やし方は「ふかし栽培」がおすすめ
タラの木は、ふかし栽培で増やすことができます。ふかし栽培とは、枝を細かく切り分けて収穫量を増やすことをいいます。
ふかし栽培のやり方は、枝を15センチほど切り取ります。切り口は両端とも、斜めにカットしましょう。枝を1時間ほど、水につけます。
水につけていない端から5センチのところまで、3等分します。3本とも、脇芽が残るようにしましょう。
発泡スチロールなどの容器に立てかけ、水を5ミリほど入れます。段ボールなどで上から蓋をし、日当たりを防ぎます。
水がなくなったら半日~1日かけて乾燥させ、再び5ミリほど水を入れましょう。この作業を繰り返すと、2週間ほどで収穫できるようになります。
タラの芽は収穫して調理すると美味
タラの芽は、収穫して天ぷらやおひたしにすると美味しいですよ。
収穫する際はすべての新芽を摘むのではなく、少しずつ残すようにしてください。新芽を残して、次の新芽を生やすための枝に成長させるためです。
収穫は、新芽の少し根元の茶色くなった部分から切り取ってくださいね。調理をする際は、茶色の薄皮部分は取り除いてください。
タラの木の剪定をプロに依頼した場合の費用は?
タラの木の剪定や手入れは、難しくありません。しかし、害虫被害や病気にかかりやすく、慣れていない方にとっては世話が面倒に感じるかもしれません。
また、大きく成長したタラの木の剪定は、怪我をする恐れもあります。そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円となります。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとってしっかりと確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
タラの木の剪定のまとめ
タラの木の剪定時期や方法、育て方について解説しました。
タラの木の剪定はや手入れは難しくはなく、初心者でも挑戦しやすいですね。しかし、害虫被害や病気にかかりやすいため、注意深く観察するようにしてください。
剪定をすることで蒸れを防ぎ、害虫や病気の被害の予防になります。正しく剪定をして、美味しいタラの芽をたくさん収穫してくださいね。
この記事を読んで、「タラの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。