松の剪定時期や剪定方法について徹底解説!【庭木におすすめ】
2020/08/02
日本の代表的な植物と言っても過言ではない「松の木」。
美しく手入れされた松の木は古風があって、見ているだけで心が洗われそう。ただ、他の植物と比べても松の木は剪定や手入れが難しいと言われています。
そこで今回は松の木の手入れ方法や、種類などについても詳しくまとめていきます。松の木を育ててみたいと興味がある方、ぜひ最後まで御覧ください。
この記事を読んで、「松」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
松の剪定・手入れの方法
それでは、まず最初に松の剪定方法やお手入れの仕方を説明していきます。松の木はしっかりとお手入れすることで見た目も美しくなり、荘厳な雰囲気をまとうようになります。
他の植物と比べるとお手入れが結構大変ではありますが、元気に育てるためにもチェックしてみてください。
①上から下へ、奥から手前に剪定をしていく
松の木の剪定作業として基本なのは、上から下へ、そして奥から手前に行っていくことです。 上から下に剪定をすれば作業も楽になります。
ただ、松の枝や葉がぶつかったり、引っかかってしまうと元気な枝や葉が折れてしまう危険性があるので注意しておきましょう。まずは基本の剪定のやり方を覚えておきましょう。
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FORESIA(フォレシア)
②葉っぱは手でむしる!
基本的に松の葉は手でむしってください。葉をむしるときは枝の下から手を入れて、慎重に取りましょう。
このとき枝を傷つけないように気をつけてくださいね。松の枝は細くとがっているので、傷つきやすいですし、手や指を切ってしまう可能性もあります。
剪定時は枝も一緒に落としますが、なるべく最初は手でむしるようにしてください。
③Y字型に枝を整えていく
松はY字型に枝を整えていきましょう。枝から葉にかけてY字になっているかも、外から見て判断してください。少しずつむしって、遠くから見てY字になるように整えてみましょう。
松の剪定時期は2種類ある!
松の木の剪定時期は2種類あります。 季節ごとに剪定方法にも違いがあるので、説明していきますね。
5月中旬~6月中旬の「ミドリ摘み」
松の剪定時期1つ目は、5月中旬頃から6月中旬頃にかけてです。春の松の剪定は「ミドリ摘み」で剪定していきます。
ミドリ摘みとは新しくできて不要な枝を折り、枝や葉をつけたい部分は軽めに折って残しておくこと。不要な部分を芽切りしておくことで、樹勢をコントロールして全体のバランスを取っていきます。
春時期にミドリ摘みをすることで成長する量をコントロールできるので、次回の剪定も楽になりますよ。
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髙儀(Takagi)
11月初旬~2月中旬の「もみあげ」
2つ目の剪定時期は11月初旬頃から2月中旬頃にかけてです。秋の松の剪定は「もみあげ」をおこなっていきます。
もみあげとは夏に伸びてしまった不要な枝を減らして、古い葉を手で芽摘みしていきます。もみあげは松の木特有の剪定方法で、これがちょっと大変です。
中には棘のような特殊な形状をしているので、軍手をして怪我をしないように気をつけましょう。古い葉と元気な葉をしっかりと見極めることが大切です。
松の剪定・手入れに必要な道具は??
松の剪定やお手入れには、用意しなければいけない道具があります。
剪定を始める前に必要な道具を用意しておきましょう。
松の剪定に必要な用具は
- 松の剪定ハサミ
- のこぎり
- 脚立
- 汚れてもいい服
- 松剪定手袋
それ以外にも、できれば日差しをカットできる帽子があればベストですよ。松を剪定するとマツヤニが衣服についてしまい、落とせなくなってしまいます。
できれば松の剪定用の服を用意しておくと良いですね。脚立や踏み台が体重を乗せても、ぐらつかないかを最初に確認しておくことが大切!
松の木の種類は?
続いて松の種類を見ておきましょう。松にもいくつかの種類があるので、どの松を育てたいか決めるための参考にしてみてください。
また、松の種類によって剪定方法や時期も変わってくるので、その点も確認しておきましょう。
日本と韓国の海岸線に自生する黒松(クロマツ)
まず1つ目は日本と韓国の海岸線に自生している黒松。
別名「雄松(オマツ)」とも言われています。樹高はなんと40mに達することもあるほど大きく育ちます。針葉は二葉で、約7~12センチ、幅が1.5~2ミリ程度です。
木の色は灰黒色をしているのが特徴で、亀甲状に割れ目がついています。黒松の剪定時期は春と秋です。黒松の剪定方法として上記でも説明したように、ミドリ摘みともみあげをしていきましょう。
見る機会の多い赤松(アカマツ)
2つ目は一般的に見る機会の多い赤松です。
別名「雌松(メマツ)」と言われています。名前通り樹皮が赤く見えるので、判断しやすいですね。黒松と非常に似ているのですが、赤松の葉は若干細めで手触りが柔らかいです。
成長すると樹皮がうろこ状に剥がれ、より赤っぽく見えるのが特徴。赤松の選定時期や剪定方法も黒松と同じになります。春と夏と年2回に分けてお手入れをしてあげましょう。
庭園木、盆栽に用いられる五葉松(ゴヨウマツ)
3つ目は庭園木や盆栽に用いられることが多い五葉松です。
別名「姫小松」とも言われています。五葉松は山地に自生している常緑高木で、枝は水平で針状の葉が5枚ずつ束になっています。
樹皮は暗褐色なのが特徴です。5月頃になると下部に雄花、先端に雌花をつけます。
五葉松の剪定時期は春と冬です。
剪定方法としては新しい芽を摘んでいくミドリ摘みと古くなった葉を手で取り除くもみあげ、葉が密着している部分の枝や葉を減らしていく透かし剪定が挙げられます。
松の育成で気を付けたい害虫や病気とは?
松の育成で気をつけたい害虫は
- 葉を食べてしまうマツカレハ
- 枯れた木の幹に卵を産むマツノマダラカミキリ
- 株を弱らせてしまうカイガラムシ・アブラムシ
これらの害虫が繁殖してしまうと成長の妨げになり、最悪枯れてしまいます。殺虫剤をまいたり、繁殖している葉を取り除いたりと、すぐに対処することが大切です。
松の育成で気をつけたい病気がすす病。すす病にかかると葉にすすがついたように黒ずんでしまいます。すす病にかかると思うように成長できず、枯れてしまう可能性があります。
すす病にかかっている枝や葉をすぐに取り除いて、対応してあげましょう。
きれいに剪定するためにプロに任せるのもアリ
松を剪定するには少しコツが要ります。
難しくて諦めてしまう人もいます。そんなときは剪定のプロに任せてみましょう。松の剪定で失敗することもありませんし、枯れる心配もいりません。
放置しておくと伸びすぎて剪定がどんどん難しくなってしまいますし、特別な足場を用意しなければいけません。
松の剪定を依頼するとなると料金がかかってしまいますが、きれいに剪定してくれるのでおすすめです。
松の剪定にかかる料金の相場としてや約15,000~20,000円程度です。少々高く感じますが、失敗なくきれいに選定してくれるので、不安になった方はぜひプロに依頼してみましょう。
松のまとめ
今回は剪定が他の植物と比べても、少し難しい松の木の剪定時期や方法などについてまとめていきました。
ガーデニングになれている人であれば難なく剪定できるかもしれませんが、初心者の人にとっては難しいかもしれません。
少しでも不安に感じたら費用はかかってしまいますが、プロに頼んでみるといいでしょう。失敗することなくきれいに剪定してくれるのでおすすめです。
周りから見ても松がきれいに映えますし、荘厳な雰囲気もだしてくれるので家の周りで育てるのにもぴったり!
この記事を読んで、「松」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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