【ヤマモモの剪定】園芸初心者にも育てやすい果樹・ヤマモモの剪定時期や方法を解説

梅雨時に真っ赤に熟した実を収穫することのできる、ヤマモモ。収穫した実はそのまま食べてもいいし、お酒やジャムにして楽しむことができます。

剪定も難しくはなく、園芸初心者にも育てやすい果樹です。しかし、「剪定に適した時期はいつ頃?」「剪定はどうやるの?」と不安ですよね。

この記事では、ヤマモモの剪定時期や仕方・収穫の時期についても解説します。自宅でヤマモモを栽培してみたい方は、参考にしてください。


この記事を読んで、「ヤマモモ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

庭革命で見積もりを依頼する

目次

ヤマモモの特徴

ヤマモモ

ヤマモモ(山桃)ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹です。先端が丸く光沢のある葉っぱが特徴的です。原産地は日本・インド・中国南部で、瑞光(ずいこう)や森口(もりぐち)という種類があります

雄株と雌株があり、実を収穫したいなら受粉させる必要があります。1本のみでは実がなりませんので、注意してください。

樹高は成長すると5~10メートルに達します。小さく育てたい場合は、こまめに手入れするようにしてください。ヤマモモは病気が害虫に強く剪定も難しくないため、初心者にも育てやすい果樹です。

ヤマモモの花は赤色で、房状になって咲きます。開花時期は3月~4月頃。花言葉は、「教訓・ただ一人を愛す・一途」です。

ヤマモモの剪定時期

ヤマモモの剪定時期はいつ?

ヤマモモの剪定に適した時期は、どんな風に育てたいかにより異なります。

実を収穫したいなら、春に剪定しましょう。実を収穫せず庭木として育てたいなら、冬以外に剪定をします。ここでは、ヤマモモの剪定時期について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。

実を収穫したいなら春に剪定をする

ヤマモモ

ヤマモモの実を収穫したいなら、3月~4月の春に剪定をしましょう

ヤマモモは春になると、枝先に花芽をつけます。そしてその花芽が翌年に開花し、実をつけます。なので、ヤマモモが花が咲く前の3月~4月に剪定をしましょう。

花芽をつけた後に剪定してしまうと、間違えて芽を切り落としかねません。花芽を見極めるのは難しいので、ヤマモモの実を楽しみたい方は剪定時期に注意してくださいね。

実を収穫しないなら冬以外に剪定をする

ヤマモモ

ヤマモモの実を収穫しないなら、冬以外の季節ならいつ剪定を行ってもかまいません

ヤマモモは冬に剪定をすると、ダメージが大きく葉っぱが焼けたり黒ずんだりします。トラブルに遭いやすくなってしまうため、寒い冬の剪定は避けましょう

実を収穫しないなら、花芽を切り落としても差し支えありませんね。

ヤマモモの剪定方法

ヤマモモの剪定方法とは?

ヤマモモの剪定は、基本的に透かし剪定と強剪定です。

透かし剪定では余分な枝を切り、風通しをよくします。強剪定は、樹高をコントロールするために行います。

どちらも大切な剪定方法なため、しっかり覚えておきましょう。

ここでは、ヤマモモの剪定の仕方について詳しく解説します。

「透かし剪定」で風通しをよくする

剪定

ヤマモモの剪定は、基本的に透かし剪定です。細い枝や病気の枝・内側に向かって生えている枝・成長を妨げる枝など、不要な枝を剪定していきましょう。

ヤマモモは、成長すると5メートル以上にも達する果樹です。混み合っている部分を剪定しないと、あっという間に枝が成長して大きくなってしまいます。

こまめに剪定をして、木の幅や高さをコントロールしましょう。透かし剪定で風通しをよくすれば、日当りもよくなり害虫や病気の予防になります。

「強剪定」は樹高を小さくしたいときに

剪定

ヤマモモを植木鉢で育てる場合や地植えでも小さく育てたい場合は、強剪定をして樹高をコントロールする必要があります

強剪定とは、太い幹や枝を切ることです。強剪定をすることで、ヤマモモの木を小さい状態に保つことができますよ。

大きく育ち過ぎたヤマモモは見た目が悪くなるだけではなく、周囲の邪魔になる可能性もあります。また、大きくなりすぎて手が付けられなくなる可能性もあります

ですから、ある程度の高さまで育てたら、それ以上大きく成長しないように注意してください。

しかし、強剪定のし過ぎは気にとって負担が大きいです。一度にたくさん太い枝を切るのではなく、少しずつ様子を見ながら行うようにしてください。

ヤマモモの実を収穫するための摘果

ヤマモモ

美味しく大きなヤマモモの実をつけるためには、摘果という作業を行いましょう。

摘果とは、余分な実を間引くことです。摘果をすることにより、残された実に養分を行きわたらせることができますその結果、美味しくて大きな実がなるというわけです。

ヤマモモは、隔年結果になりやすい果樹です。毎年安定して収穫をしたなら、1つの枝に2果を残すように摘果しましょう。

木全体で10果くらいにしておくと、樹木が消耗せずに毎年収穫できるようになります。

ヤマモモの育て方

ヤマモモは、日々の手入れも難しくはありません。しかし、地植えではなく鉢植えで育てる場合は、植え替えをしてあげましょう

ここでは、ヤマモモの水やりや肥料・植え替えのタイミングについて解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。

水やりや肥料の頻度とタイミング

ベランダガーデニング

水やりですが、地植えの場合は乾燥させないように管理してください。植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。

夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。

肥料は、特別与える必要はありません。もし与えるなら、油粕や骨粉と有機肥料を混ぜたものを収穫後と2月~3月に与えてください

植え替え(鉢替え)のタイミングと方法

ガーデニング

ヤマモモを鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます

鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。植え替えに適した時期は、3月~4月です。

植え替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。ヤマモモの株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。

ヤマモモの収穫時期と方法

ヤマモモ

ヤマモモの収穫時期は、6月中旬~7月上旬頃です。この時期は梅雨と重なるため、収穫ができる日は限られます。水気を避けるために、よく晴れた日に収穫するようにしてください

収穫をするタイミングは、実が真っ赤に熟したら。晴れた日によく切れるハサミを使って、実を収穫するようにしてください。収穫後は日持ちしないため、早めに食べるか加工して保存しましょう。

ヤマモモ(山桃):秀峰(しゅうほう)4~5号ポット[秀光、平井1号大実で酸味が少ない][果樹苗木]
ノーブランド品

ヤマモモを収穫したらお酒やジャムにして楽しもう!

ヤマモモ

収穫したヤマモモの実はそのまま食べることもできますが、お酒やジャムにして楽しむこともできます

お酒は焼酎などのアルコールと砂糖と一緒に漬ければ簡単にできますし、ジャムもヤマモモの実と砂糖を一緒に煮詰めるだけです。

とても簡単なので、たくさん収穫ができたらお酒やジャムづくりにぜひ挑戦してみてくださいね。

ヤマモモの実がならない原因と対策

ヤマモモ

収穫を楽しみにしていたのに、ヤマモモの実がならないととても残念ですよね。

ヤマモモは隔年結果になりやすく、毎年必ず実がなるとは限りませんしかし、摘果もしっかり行っているのに実をつけない場合、剪定で花芽を切り落としてしまっている可能性があります。

花芽を切り落とすと実がつきません。ですから、剪定時期には注意してください。

ヤマモモの木が枯れる理由

難しい手入れが必要のないヤマモモですが、育て方や環境によっては枯れてしまうこともあります。剪定をしなければ大きく育ち過ぎてしまうし、剪定をし過ぎても株を弱らせます

ここでは、ヤマモモを枯らしてしまう理由について解説します。

害虫被害や病気によって枯れる

ハマキムシ

ヤマモモは、害虫被害にあいにくい樹木です。しかし、まったく虫がつかないというわけではありません。

ヤマモモには、ハマキムシ(葉巻虫)がつくことがありますハマキムシは2~3枚の葉っぱを巻いて中に潜み、新芽や果実を食害します。

ハマキムシは葉に潜んでいるため、殺虫剤が効きにくいです。発見したら、葉ごと切り取ってください

剪定時期や剪定カ所を失敗した

枯れ

ヤマモモは剪定を怠ると、あっという間に成長して大きくなってしまいます。

樹高をコントロールするために強剪定をしますが、その時期とやり方を失敗してしまうと株を弱らせてしまいます

株が弱るだけならよいですが、最悪の場合は枯らしてしまうことも。何年も放置して一気に枝を切るのではなく、こまめに手入れをして様子を見ながら剪定するように注意してください。

ヤマモモの剪定をプロに依頼した場合の費用は?

剪定

ヤマモモの剪定は、さほど難しくありません。初心者にも育てやすい果樹です。

しかし、木が大きくなって剪定がしにくい場合は、怪我をするリスクが高まりますまた、実の収穫のタイミングが難しいと感じることもあるでしょう。そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。

そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。

たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。

樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。

見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

見積書

見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。

見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。

見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。

なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください

ヤマモモの剪定のまとめ

ヤマモモ

ヤマモモの剪定時期や方法、収穫の時期について解説しました。

ヤマモモは剪定をしないと、どんどん枝を大きく伸ばす果樹です。実を安定してつけ樹高をコントロールするには、剪定が必要不可欠です。

自分では手に負えなくなったら、プロの業者に頼るのもひとつですよ。

また、ヤマモモは雨に濡れてしまうと水っぽい実になってしまいます。収穫できる時期が短いため、実をつける剪定をするなら収穫のタイミングを逃さないように注意してくださいね。


この記事を読んで、「ヤマモモ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

庭革命で見積もりを依頼する

目次