剪定とは?樹木を健康に育てるには必要不可欠な剪定の種類と目的について徹底解説
2021/01/31
花や野菜・木を育てるときに、ネットの情報を頼りにする方は多いのではないでしょうか。
ネット上にはたくさんの情報が溢れているけれど専門用語が多く、言葉の意味を知らなければできなければ正しく理解できませんよね。
花や木の手入れをする際、必ず必要なのが「剪定」という作業です。植物を健康に育てるために、剪定の種類や目的を知っておきましょう。
この記事では、剪定の種類や目的について徹底解説します。
この記事を読んで、剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
剪定とは?
- 剪定とは?
剪定(せんてい)とは、簡単に言うと「木の枝を切ること」です。
放置してもほとんどの植物は勝手に育ちますが、剪定することによってより大きく健康な木に育ちます。
木だけではなく、野菜や花の株も剪定をすることで美味しい実をつけたり美しく花を咲かせるようになります。
余分な枝を切れば、そのぶん必要なところに養分が行き渡るというわけです。また、形を整える剪定をすれば見た目がよくなるという、メリットもあります。
剪定をしないとどうなるの?
枝や葉を切る剪定は、面倒くさいと感じる方もいるでしょう。もしも剪定をしなければ、花や木はどうなってしまうのでしょうか?
たとえば、庭木をシンボルツリーなどの庭木を剪定しなかった場合、どんどん上へ伸びて隣の家まで広がってしまうかもしれません。お隣に迷惑をかけてしまいますね。
また、花の数が少なくなったり野菜や果実は美味しい実をつけません。害虫被害や病気になる可能性も、高くなります。
剪定の種類と目的
それでは、いよいよ剪定の種類と目的について解説します。庭革命の剪定に関する記事でもよく使われる言葉なので、ぜひじっくり読んでみてください。
剪定の種類と目的を知れば、花や木の手入れも楽に楽しくなりますよ。それでは、詳しく解説していきます。
「透かし剪定」は不要枝を切って風通しをよくする
- 透かし剪定とは?
透かし剪定は、不要な枝を切って、枝葉を減らし風通しをよくする剪定で、ほとんどの樹木に行います。
風通しがよくなると蒸れを防ぎ、害虫被害や病気の防止になりますよ。
また、日当りがよくなることで樹木の生長を促します。
透かし剪定で切る不要枝とは、下記のような枝のことを指します。
・徒長枝(とちょうし・勢いよく長く伸びる新しい枝)
・細い枝
・病気の枝
・枯れた枝
・交差した枝
・混み合っている枝
・内側に向かって生えている枝
・ヤゴ(ヒコバエとも言う)
「切り戻し」は伸びすぎた枝や高くなりすぎた木を切る
ベランダや狭い庭で木を育てる場合、できるだけ樹高をコンパクトに保ちたいですよね。そんなときには、「切り戻し」という剪定をします。
切り戻しとは、生えている枝を途中で切ること。切った場所の近くから新しい枝が生えるため、枝の数を増やしたいときにも行う剪定方法です。
切り戻しは太い枝を切ることが多く、切り過ぎると枯れてしまう恐れもあるため慎重に行いましょう。
「刈り込み・刈り上げ」は生垣などの樹形を整える
生垣など密集した枝葉を生やす樹木には、「刈り込み」または「刈り上げ」という剪定をします。剪定バサミで行うこともありますし、チェンソーで一気に刈り上げることもあります。
生垣やトピアリーは、少しでも枝が伸びると樹形を乱します。ですから、刈り込みまたは刈り上げで樹形を整えてあげる必要があります。
「芽摘み・花柄摘み」は残した枝葉の成長を促す
盆栽を栽培する場合やバラ・牡丹などの花を栽培するときに使う、剪定方法です。芽摘みは、文字通り「芽を摘む」こと。
新しく生えた新芽を摘むことにより、樹木の成長を抑えることができます。
花柄摘みは、花が咲いたあとに花と茎を切り離すことです。そうすることで、株を弱らせることなく次の花を咲かせるための養分を蓄えることができます。
強剪定・弱剪定とは?
「強剪定」や「弱剪定」という言葉を聞いたことはありませんか?
とくに樹木の剪定について書かれている記事では、「強剪定はやり過ぎに注意」とか「負担が大きい」とか書いてありますよね。強剪定の対になる言葉が「弱剪定」です。
ここでは、よく登場する強剪定と弱剪定の意味について解説します。
「強剪定」は太い枝や幹を切ること
強剪定は、木の太い枝や幹を切ることを言います。おもに、樹高をコンパクトにしたいときや枝が横に広がり過ぎないようにしたいときに行います。
強剪定はやりすぎると、木が回復できずに枯れてしまう恐れがあります。また、切った部分から徒長枝が生え樹形を乱すので注意が必要です。
傷口に菌が入り、病気になる可能性も高まります。強剪定をする際は、時期と切る場所を間違えないようにしましょう。
「弱剪定」は細い枝など不要枝を切ること
強剪定に対して、弱剪定という言葉もあります。
弱剪定とは、樹形を崩さずに目を残して枝先を切ることです。太い枝は切らないため負担も少なく、樹形を大きく乱すこともありません。
切った後の成長も、比較的緩やかです。弱剪定は、「浅い剪定」や「軽い剪定」と呼ばれることもあります。
季節ごとの剪定方法とその理由
剪定は、季節ごとに行う種類が変わります。どの時期にどんな剪定を行うかは、その花や木によって異なります。
ここでは、春から夏にかけて生育期となり、秋・冬以降は休眠期となる植物を例として、季節ごとの剪定方法を解説します。また、その理由についても説明します。
「春の剪定」は枝を整理する剪定
春に行う剪定は、枝を整理する剪定です。
新芽や新しく生えた枝のなかから不要なものを切り、枝数を減らします。数が減ることにより、ほかの場所へ養分が行き渡るようになります。
また、春から夏にかけて生育期である花や木が多く、この時期に剪定しておくことで花芽を切らずに枝を整理することができます。
この時期は、芽摘みや花柄摘みをすることが多いでしょう。
「夏の剪定」は枝葉の密度を下げる剪定
夏は、ほとんどの花や木の生育期です。葉や枝を勢いよく生やし伸ばします。そのまま放置すると枝の密度が高くなってしまうため、剪定で風通しをよくします。
風通しがよくなると害虫被害の防止になるだけではなく、台風対策にもなりますよ。この時期は、透かし剪定をすることが多くなるでしょう。
透かし剪定は地味な作業ですが、花や木を健康に保つためには大切な剪定です。
「秋・冬の剪定」は翌年のために木の形を整える
秋から冬にかけては、木の成長が緩やかになり休眠期に入ることが多いです。秋・冬の剪定は、翌年のために樹形を整える剪定をします。
生育期である夏は太い枝を切ることはあまりしませんが、休眠期に入れば負担が軽くなるため強剪定をすることがあります。
また、葉が枯れて落ち枝が見やすくなるため、大胆な剪定がしやすくなる季節です。
剪定に必要な道具
剪定をする際は、どんな道具を使っていますか?
剪定するには、いくつかの道具が必要です。育てる植物によって必要な道具は異なりますので、いるものを買い揃えるようにしてください。
どの道具もホームセンターやインターネット通販でも気軽に購入でるものばかりです。ものによっては100均でも購入できますよ。それでは、詳しく見ていきましょう。
剪定バサミや刈り込みバサミ
芽や枝を切る際は、基本的には剪定バサミを使いましょう。柔らかい葉や新芽は手で摘むこともありますが、手でちぎることのできない枝は剪定バサミがあると便利です。手に馴染むもので、切れ味のよいものを選びましょう。
刈り込みバサミは、生垣やトピアリーを刈り込むのに使います。剪定バサミと違い、一気に樹形と整えることができますよ。
ノコギリ
太い枝や幹を切る際に、使います。剪定バサミでは切れない部分を切るときに、便利です。
のこぎりを使う際は、脚立に乗るなど不安定な場所で使うことが多いと思います。切った枝が自分の方に倒れないように、気をつけてください。
ノコギリも、軽くて切れ味のよいものを選ぶとよいでしょう。
脚立
背丈の小さな木や花・野菜などを育てる際には必要ありませんが、自分よりも背の高くなった木を剪定するのに使います。
使うときは、切りたい部分の真下ではなく少し手前に置くとよいでしょう。
地面が平らになっていないと、ぐらついて不安定です。脚立を使用する際は、落下したり手元を滑らさないように注意してください。
作業服や軍手
土いじりをしていると、気がつかないうちに服を汚していることはありませんか?また、木の枝に服をひっかけて怪我をする危険もあります。
剪定をする際は、長袖の上着を羽織ることをおすすめします。
また、木の種類によっては樹液でかぶれてしまうこともあります。手や身体を保護するために、軍手をはめて作業着を着ましょう。
軍手は100均やホームセンターで安く手に入れられますし、作業着も本格的なものでなくても汚れてもよいものを着るとよいです。
掃除道具
剪定したら、後片付けをしなければなりませんね。太い枝を拾い集めるのは楽ですが、細かい枝や葉を1枚ずつ拾うのは大変です。
そんなときは、ちり取りやほうきなどの掃除道具があると便利です。後片付けを一気に済ますことができます。
花や木の下に、あらかじめ新聞紙やブルーシートを敷いておくのもよいでしょう。簡単に掃除ができれば、無駄な作業をしなくて済みます。
庭木の剪定が自分では難しいなら業者に頼るのがおすすめ
花や野菜・木の剪定は、ひとつひとつ丁寧に行えば難しくはありません。しかし、大きな木の手入れは怪我をするリスクもあり、自分で行うのが不安という方もいるでしょう。
そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なるからです。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。自宅に来てもらう場合や持ち込みなど、状況によって金額が異なるからです。見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
剪定まとめ
剪定の種類や、その目的について解説しました。
剪定の意味が分かると、楽に楽しくできるような気がしませんか?花や野菜・木を育てる際に、剪定は必要不可欠です。
初心者は「本当に切っていいのかな?」「失敗したら嫌だな」と、切ることに消極的になりがちです。しかし、それぞれの剪定の種類と目的を知っているだけで、自分で考えて枝を切れるようになりますよ。
そして、自信をもって花や植木の手入れができるようになれば、もっと剪定が楽しくなるでしょう。剪定に悩んだら、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事を読んで、剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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