【花桃(ハナモモ)の剪定】ひな祭りに飾りたい華やかな花桃の剪定時期や方法について解説
2021/02/23
日本の春を感じられる花はたくさんありますが、花桃もそのひとつです。古くから親しまれ、今でもひな祭りの時期になると、花屋には花をつけた枝が並びます。
桜や梅もよいですが、花桃を庭木として育ててみてはいかがですか?しかし、「剪定はいつ行ったらいいの?」「育てるのは難しくないの?」と疑問が湧きますよね。
この記事では、春に華やかな花を咲かせる花桃の剪定時期や方法について解説します。
この記事を読んで、「花桃」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
花桃(ハナモモ)の特徴
花桃(ハナモモ)は、バラ科モモ属の花木で、原産地は中国です。日本には弥生時代に中国から伝わり、桃の節句(ひな祭り)で飾られるようになったのは平安時代に入ってからです。
江戸時代には品種改良され、さまざまな種類がつくられました。花桃は、古くから親しまれてきた樹木です。
桃というと食べられる桃を想像しますが、花桃は観賞用の花木です。花桃にも実はつきますが、美味しくはありません。
花の開花時期は、3月~4月にかけての春。ピンク色の、華やかな花を咲かせます。花言葉は、「チャーミング・気立ての良さ・私はあなたのとりこ・天下無敵」です。
花桃(ハナモモ)の剪定時期は春と冬の2回
- 花桃の剪定時期はいつ?
花桃を剪定するのに適した時期は、春と冬の年2回です。
3月~4月の花が咲き終わり新芽を生やす春と、葉が落ち休眠期に入る1月~2月の冬に剪定を行いましょう。
不要な枝は見つけ次第剪定をしてもかまいませんが、花を咲かせるための花芽を間違えて切り落とさないように注意してくださいね。
剪定の時期は、花が咲き終わってからと葉が落ちてからと覚えておくとよいでしょう。
花桃(ハナモモ)の剪定方法
- 花桃の剪定方法とは?
花桃の剪定の基本は、切り戻しと間引き剪定です。切り戻しで樹形を整え、間引き剪定で不要な枝を処理しましょう。
花桃を大きく健康に育てるためには、剪定が必要です。剪定を行うことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。
ここでは、花桃の剪定の仕方について解説します。
春の剪定で樹形を整える
3月~4月にかけての春の剪定は、樹形を整えるための剪定をします。
花が咲き終わった頃に古い枝を切ることで、新しい芽を出し伸ばします。そしてその枝が成長し、新しい花芽をつけ咲かせます。
花桃は成長しても3メートルほどにしかなりませんが、背丈よりは高くなります。コンパクトに保ちたいなら、切り戻しをして樹形を整えましょう。
冬の剪定で風通しをよくする
1月~2月の冬の剪定は、不要な枝を間引いて風通しをよくし日当たりもよくします。細い枝や弱い枝、病気の枝・混み合っている枝・成長を妨げる枝を優先して剪定しましょう。
剪定で風通しと日当たりをよくすれば、害虫被害を予防し生育を助けます。また、株元から生えるヒコバエ(ヤゴ)も根元から切り落としましょう。
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「強剪定」は極力行わないように注意
強剪定とは太い枝や幹を切ることですが、切り過ぎは枯らしてしまう原因になります。
枝は成長するにつれ、太く大きくなります。太くなってから切ると「強剪定」となってしまうため、不要な枝と判断したら細く小さな枝の段階で剪定するようにしましょう。
こまめに剪定し、日々手入れすることがポイントです。
花桃(ハナモモ)の育て方
花桃を丈夫に育てるには、普段の手入れが欠かせません。水やりや肥料など、怠らないように世話をしましょう。
また、鉢植えで育てる場合は、植え替えという作業が必要です。ここでは、花桃の育て方について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
水やりや肥料の頻度とタイミング
水やりですが、地植えの場合は乾燥させないように管理してください。植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
肥料は、2月の寒肥・花後のお礼肥・8月の年3回です。肥料には骨粉TP油粕を混ぜたものを与えるのをおすすめします。
植え替え(鉢替え)のタイミングと方法
花桃を鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。
鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。花桃の株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。
花桃(ハナモモ)の花が咲かない原因と対策
花桃の花が咲かない原因はいくつか考えられますが、日光不足と剪定の失敗が考えられます。
花桃は日当たりのよい場所を好むため、日陰の多い場所で育てると上手く光合成ができません。光合成ができないと養分を作ることができないため、花つきが悪くなってしまいます。
また、剪定をする時期が遅くなると、花芽を切り落としてしまう可能性があります。剪定する時期は、間違わないようにしましょう。
花桃(ハナモモ)の木が枯れる理由
せっかく育てた花桃を枯らしたくないですよね。花桃が枯れてしまう主な原因は、害虫被害や病気になってしまうことと剪定の失敗です。
ここでは、花桃が枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
花桃につきやすい害虫は、アブラムシとカイガラムシです。
アブラムシは、葉っぱや枝の養分を吸い取り株を弱らせます。見つけたら、殺虫剤で駆除してください。
カイガラムシも、養分を吸い取ります。固い殻に覆われており殺虫剤は効きにくいため、ブラシでこすり落としてください。花桃がかかりやすい病気は、うどんこ病とすす病です。
どちらも菌により引き起こされる病気で、うどんこ病は葉の表面が白くなりすす病は黒くなります。見つけたら葉を切り取り、薬剤を散布しましょう。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
花桃の剪定時期は春と冬ですが、それ以外の時期に剪定をし過ぎると株を弱らす原因になります。剪定時期を間違えないように注意してください。
また、剪定方法は難しくなく初心者にも育てやすい植物ですが、切り過ぎは花桃にとって大きな負担となります。
とくに太い幹や枝を切るような強剪定は、花桃にとってダメージが大きいです。極力行わないように、注意してください。
花桃(ハナモモ)の木は挿し木で増やせる!
花桃は、挿し木で増やすことができます。挿し木は、5月~6月頃行うとよいでしょう。
挿し木の作り方は、その年に生えた新しい枝を10~15センチほど切り取ります。土に挿す方の切り口は、斜めにカットしてください。枝の2分の1~3分の1の葉は、すべて取り除きましょう。
切り口を2~3時間水に浸したら、発根促進剤を塗ります。土を入れ用意した育苗ポットに、挿します。土が乾かないように水やりをして、明るい日陰で管理しましょう。
発根したら、庭に地植えするか鉢植えに植え替えてください。
花桃(ハナモモ)の剪定をプロに依頼した場合の費用は?
花桃の剪定は、さほど難しくありません。しかし、木が大きくなって剪定がしにくい場合は、怪我をするリスクが高まります。また、寒い冬に剪定をするのは大変ですね。
そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
花桃(ハナモモ)の剪定のまとめ
花桃の剪定時期や剪定方法、育て方について解説しました。
花桃はフルーツの桃とは違う品種で、花を楽しむための花木です。実はなりませんが、花を咲かせたら枝を切って花瓶に挿してもよい、盆栽にしても美しい花木です。
花桃を育てている方やこれから育てたい方は、この記事をぜひ参考にしてくださいね。
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