【梅の盆栽の剪定】初心者必読!梅盆栽をたくさん咲かせる剪定方法を伝授します

古くから日本人に愛されている梅は、花の観賞価値はもちろん、梅酒や梅干しにして実を食す、生活に根付くほどポピュラーな存在です。梅は盆栽でも人気が高く、最近では海外や若い人にも盆栽が密かなブームになっています。

盆栽を始めてみたいけど育て方がわからない。剪定はしたほうがいいの?など、梅盆栽の育て方や月ごとのお手入れ方法などを詳しく解説します。適切な剪定をして花をたくさん咲かせましょう。


この記事を読んで、「梅盆栽」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

梅とは

梅とはバラ科サクラ属の落葉高木で、間違えやすいロウバイとは別物です。中国原産で元々は漢方薬として日本に伝わったのが始まり。観賞用と食用で合わせて300種類以上あります。咲き方も早咲きから遅咲きまであり、長く楽しめるのが特徴です。

加工していない青梅を食べてしまうと中毒を起こす場合があるので、子供やペットが食べないように気を付けましょう。開花時期の2〜3月にはいい香りがし、各所で梅まつりが開催されています。

日本三大名園の偕楽園では、3000本の梅が咲き誇る姿は鮮やかで美しいですよ。

基本データ詳細
植物名
学名Armeniaca mume(Prunus mume)
英名Japanese apricot
科属名バラ科サクラ属
原産国中国
園芸分類庭木、花木
樹高5~10m
植え付け時期11~3月
開花時期1~3月
花色白、ピンク、赤、斑
花言葉「気品」「忠実」「忍耐」「高潔」
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性ある

梅の盆栽の魅力

長年人々に愛されている梅は、地植えだけでなく、盆栽でも育てることができるんです。

梅盆栽の魅力は、成長が早く丈夫で育てやすいことや、花が少ない真冬に開花するので長く楽しむことができること。一見手入れが難しそうな盆栽ですが、梅は剪定箇所が分かりやすいので、手入れしやすく自分好みの樹形に育てられます。

成長すると樹形や古色が出て、見ごたえがある株に育つのも魅力の一つです。四季折々の姿を見せてくれる梅の盆栽は、贈り物にしても喜ばれますよ。

【ことわざ】桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿とは?

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」はどんな意味?

ことわざで「個性に応じた手のかけ方をする事が大切」という意味です。

桜」は剪定の仕方を間違うと傷口から雑菌が入り、最悪の場合枯れてしまいます。「梅」の場合は、余分な枝を剪定しないで放置してしまうと樹形が崩れて、花や実ができなくなってしまいますので注意しましょう。これは、地植えだけでなく盆栽にも言えますので、適切な剪定をして株の健康を保ちたいですね。

映画「梅切らぬ馬鹿」

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿を題材とした映画『梅切らぬ馬鹿』はご存じでしょうか。木と同じで、人を育てる時にも個性を尊重して自由に育てるのか、時には手をかけて育てるべきなのか?がテーマになっていて、育児の参考になりそうな内容ですね。

梅は大きく分けて2種類

梅の種類は全部で300種類以上ありますが、大きく分けると観賞用の「花梅」と、食用の「実梅」があります。

盆栽で使われるのは花梅のほうで、「野梅」「緋梅」「豊後」に分類されることが多いです。

実梅は梅酒や梅シロップ、梅干しなどに加工して食べる食用の梅で、大粒〜小粒まで様々な大きさがあります。丈夫で栽培しやすく、実が多くなる種類が多いようです。ジューシーで香り高い南高梅や翠香が有名ですね。

【梅盆栽】おすすめの梅の種類5選!

梅盆栽の魅力は何と言っても、冬時期に咲く小ぶりの花と個性豊かな樹形です。優雅で上品な姿は花物盆栽の王者と言われ、品評会も開かれるほど根強い人気があります。

梅盆栽の人気の種類

  • 野梅性の梅(白梅・紅梅)
  • 思いのまま
  • 甲州野梅
  • しだれ梅
  • 長寿梅

梅といっても花色が違う、枝がしだれているなど個体差があり、選ぶのが楽しくなります。丈夫で育てやすいので、初心者でも始めやすいのが嬉しいですね。たくさんの種類の中から、盆栽でおすすめの種類を紹介します。

野梅性の梅(白梅・紅梅)

「野梅(やばい)」は、古くからある梅の原種の一つで、1〜2月に白い花を咲かせる「花盆栽」の代表的な存在です。暑さ寒さに大変強く、育てやすい種類で、花付きがとても良いので盆栽初心者向けになります。

木肌は黒く荒れていて、新芽は日に当たると赤くなるのが特徴です。枝をよく伸ばしてくれるので形を整えやすく、寿命が長いので、年月を掛けて盆栽を作りこんでいくことができるでしょう。

思いのまま

「思いのまま」は、紅白で咲き分ける中輪八重咲きの梅です。野梅系の花梅で、別名は「輪違い」です。開花時期になると一本の木に赤と白の花やツートンカラー、斑に色が入ったものを咲かせる面白い特徴があります。

翌年も同じように咲くとは限らないので、梅の思うままに咲く事から名前が付きました。丈夫で育てやすいので盆栽はもちろん、鉢植えや地植えにも向いています。

甲州野梅

「甲州野梅」は山梨県で自生している原種で、盆栽の最高峰の品種。「梅の王様」と愛好家から呼ばれ長年愛されています。ほかの品種に比べて小さめで、樹肌は黒く、木が年を取るほど岩のようにゴツゴツした肌質に変わり、風格あるたたずまいに成長していくでしょう。

花を咲かせるのが難しく、開花するまでに20年以上かかることもあるようです。花が咲くと甘くて爽やかな香りがします。

しだれ梅

枝が下向きに垂れている品種を「しだれ梅と呼び、枝が風に揺れる姿は品があり、花が咲くと舞妓さんの揺れるかんざしのように華やかで美しいです。盆栽だけでなく庭に植えてシンボルツリーにしても見応えがあって風流があります。

丈夫で育てやすいですが、枝が伸びやすいため剪定が必須。通気性が悪いと病気になりやすくなるので注意が必要です。剪定のコツは、冬時期に剪定することと、剪定の時に花芽を切らないようにすると花が咲きやすくなります。

長寿梅

長寿梅」は、実は梅ではなくボケ科の植物。四季咲き性で、赤や白の可愛らしい花を咲かせ、強建で育てやすいため初心者でも簡単に育てられます。名前に「長寿」が入っているので、長生きできる縁起物として敬老の日などのプレゼントに人気です。

成長するとひこばえが出やすいので、こまめな剪定をして樹形を整えるとよいでしょう。華やかではないですが、盆栽ならではの侘び寂びが感じられるたたずまいです。

梅盆栽の剪定の仕方と失敗しない時期は?

梅をきれいに咲かせるためには、季節により様々なお手入れが必要です。追肥のタイミングや剪定の時期など、梅の成長には欠かせないので、時期に合わせてしっかりやりましょう。

梅盆栽の年間管理手入れ
1月~3月開花、追肥、冬剪定、植え替え
4月~6月追肥、葉摘み、芽が摘み、折りだめ
7月~8月夏越し、徒長枝の弱剪定、花芽の分化
9月~10月植え替え、弱剪定、追肥
11月~12月寒さに当てる、休眠期、落葉

梅は放任でも育ちますが、剪定などの世話をすることで元気に育ち、花つきがよくなります。盆栽の場合は、手入れしながら自分好みに育てるのが魅力です。是非チャレンジしてみてくださいね。

【12月~3月】冬剪定

梅に限らずですが、落葉樹は冬にメインの剪定をします。梅の剪定は、蕾が見えているので剪定しやすいです。

冬に剪定する目的は、樹形を整え枝の更新をすること。梅の枝は、外芽を残して切るようにします。内芽で切ってしまうと、枝が伸びたときに枝が込み合い、日光が阻害されるので気を付けましょう。

冬剪定では、強剪定もできるので、高さを調節したいときは思い切って太い枝を切り、枝を更新します。強剪定した後は傷口にトップジンMペーストなどの癒合剤を塗ると、雑菌の侵入を防いでくれますよ。

【1月~2月】花がら摘み

なぜ花がらを摘むんですか?

木に負担をかけないためと、実をつけさせないためです。

普通の梅は実も楽しみますが、盆栽の場合は花を楽しむものなので、花が咲き終わったら、花がらを取って実ができないようにします。実をつけると梅の木の負担になって弱ったり、樹形が崩れて見栄えが悪くなったり、トラブルの原因になりやすいです。

花がらの近くには、葉芽や枝になる部分があるので、傷つけないように丁寧に取り除きましょう。

【3月~4月】弱剪定

の春の剪定の目的は、主に間引きです。花が咲き終わった後に、若い枝の2〜3芽を残して軽く切り詰めます。若くて勢いがある木は枝が混みやすいので、ほかの枝に絡まっている枝や内側に生えている枝などをメインに切って、樹形を整えていくとよいでしょう。

芽より1cmほど上で切ると、枝枯れしてきた時でも芽を残すことができます。剪定の際に花芽まで切ってしまうと、来年花が咲かないことがあるので注意が必要です。

【4月~5月】芽摘み・葉刈り

4月~5月のお手入れには芽摘みと葉刈りです。

新芽が伸びてくるとバランスが悪くなるので、新芽の先端を指やピンセットで優しく摘み取ります。新芽の先端を摘み取ることで、短い枝を作りやすく枝枯れの心配も減りますよ。

葉刈りは芽摘みをした後に、葉が固まってくるので葉柄だけ残して刈り取っていきます。葉が黄色くなって落ちだしてしまったら思い切って葉を全部切っても大丈夫です。枝を切ることによって数を増やして株をリフレッシュすることができますよ。

【4月~6月】折りだめ

折りだめは根元5~6枚目の葉を3枚ほど残して枝を折り曲げて枝の成長をわざと阻害する方法で、バラの折り曲げ剪定とやり方は同じです。

折りだめした枝は見栄えも悪く成長が止まりますが、残した葉はしっかり光合成ができて花芽ができやすくなります。枝を折るだけなので簡単で、二週間ほどで花芽が成長してくるでしょう。春に観賞用にする時はピンセットやハサミを使うと綺麗に仕上がりますよ。

【6月~7月】徒長枝の剪定(最小限にとどめる)

初夏に剪定する目的は枝や樹形を軽く整えることで、風通しや光合成がしやすくなります。徒長した枝は花芽が付きにくいので間引きましょう。太い枝は切らずに、あくまでバランスを整える最小限の剪定にとどめます。

直射日光にあたりすぎると葉焼けを起こす場合があるので、半日陰や長時間日光に当たらない場所で管理しましょう。水切れにも注意が必要です。

梅盆栽の育て方

四季折々の姿を見せてくれる梅盆栽ですが、育て方や置き場所はどんなところに置いたらいいか気になりますよね。盆栽を育てるポイントは日当たり、水やり、追肥です。

日当たりが悪かったり水やりが足らなかったりとうまく成長できずに梅が弱ってしまいやがて枯れてしまうでしょう。丈夫で綺麗に育てるためのやり方を解説していきます。

日当たり

梅盆栽は、室内でも栽培可能です。日当たりがよく風通しがいい場所で、エアコンの風が直接当たらない場所で管理しましょう。一日の日照時間が4〜5時間以上当たる場所が理想です。

真夏の直射日光が当たると、葉焼けして花付きが悪くなることも。レースカーテン越しに置くと、適度な遮光になります。梅盆栽を屋外に置くときは、コンクリートなどに直置きは避けて、雨よけがある日当たりの良い場所に置きましょう。

用土

梅盆栽には、水はけがよく保湿性の高い有機質の土がオススメです。市販の盆栽用の土でも問題なく育ちますが、育てる環境や水やりの頻度によって土の配合を変えると管理しやすくなります。土の配合は粒状の赤玉土8割、鹿沼土や培養土2割を混ぜて使うといいでしょう。年取った古木の場合は赤玉土だけでも元気に育ちます。

赤玉土は、長年同じものを使っていると粒が崩れて排水性が悪くなり、根腐れの原因になりやすいので、植え替えの際に新しい土に替えるようにしましょう。

植木鉢のサイズ

鉢選びに迷ったら、植える木の樹高で選ぶとよいでしょう。樹高10cm未満の小さな苗の場合は2〜3号鉢に植えるとバランスが良く可愛らしくなります。10〜20cmの樹高の場合は3〜5号鉢が扱いやすいです。樹高30cm以上の場合は7〜10号以上の鉢がオススメで、土がたくさん入るので根が成長しやすいため丈夫な鉢を選びましょう。

鉢の素材は、素焼き鉢や釉薬がかかった焼き物など、木の個性に合わせるとオシャレに仕立てることができます。

植え替え

梅の植え替え時期は、秋がベストシーズンです。若い木の場合は毎年、老木の場合は2年に1度、植え替えするといいでしょう。花が咲き終わった段階で植え替えても大丈夫です。植え替えをしないと根詰まりを起こし、養分が吸収できないばかりか、水はけが悪くなり、根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。

水やりをした時に水が浸透しない、鉢底から根がはみ出すなどがあったら、植え替えのサイン。新しい土に植え替えしましょう。

水やり

梅は水が好きな一方、加湿は苦手な性質があるので、水やりにはコツがいります。基本は鉢の土が乾いたら鉢底から出るぐらいたっぷりあげるといいでしょう。

成長期の秋から冬は2〜3日に一回、春から夏は1日2回のペースで水やりします。

蕾から開花の時期までは水を欲しがりますので、水切れしないように注意が必要です。鉢皿に溜まった水はそのままにすると根腐れの原因になるので必ず捨てましょう。

肥料

梅は肥料を好むので、年に有機肥料を3回ほど追肥するといいでしょう。

3月〜5月の追肥は、花芽を成長させるため栄養を必要とするので、忘れずにしっかり与えましょう。9月~10月の秋に、冬越しと、開花の体力をつけさせるために追肥します。

早咲きの梅の場合は、12月頃に薄めた液体肥料を与えるといいでしょう。梅の葉が細くなってきた、葉が落ちるスピードが早いと感じたら、肥料切れのサインになります。こまめに追肥するとよいでしょう。

病気

梅の病気には、うどんこ病や黒星病などがあります。うどんこ病は、葉っぱに粉を振りかけたように白くなる病気です。春と秋に発生し、梅の成長を阻害。感染力が強いので、うどんこ病に感染した部分を取り除き、薬剤を散布するとおさまります。適度な剪定をして通気性を確保しましょう。

黒星病は、バラ科の植物に多く葉に黒い斑点が広がりやがて枯れてしまいます。雨の多い時期に発生しやすく、長時間雨にあたらないようにしましょう。

芽吹く前に、薬剤を散布しておくと安心です。感染した部分は取り除いておきます。

害虫

梅は、アブラムシやカイガラムシなどの吸汁性害虫が付きやすいので注意が必要です。アブラムシやカイガラムシは、梅の樹液を吸って繫殖します。樹液を吸った傷口から雑菌が侵入して病気を媒介していき、見つけ次第、歯ブラシなどでそぎ落とし駆除しましょう。

浸透移行性のオルトランをまいておくと、ゆっくり薬の成分が葉に浸透し、長期間害虫被害を防いでくれます。

他にも、葉や茎を食い荒らすヨトウムシやイラガの幼虫の被害にもあいやすいので、注意が必要です。幼虫を見つけ次第、駆除しましょう。

【まとめ】梅盆栽は適切な剪定で沢山花を咲かせよう

冬の寒い時期に、鮮やかに季節を彩り咲く梅。盆栽ならコンパクトに育てられ、適切な剪定と追肥をすると花つきが良くなり元気に成長してくれます。

開花時期がちょうど受験シーズンにあたり、勉学の神様の菅原道真が、梅をこよなく愛した事から「受験に落ちないお守り」としても有名ですね。梅の盆栽は縁起がよく、初心者でも育てやすいので、可愛らしい梅の盆栽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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