【ロウバイ(蝋梅)の剪定】名前の由来や人気の種類、よくある失敗や育て方まで解説します!

「ロウバイ(蝋梅)」は、雪が降る寒い季節に透明感がある黄色の花を咲かせる花木。ロウバイは、玉梅(ウメ)・茶梅(サザンカ)・水仙(スイセン)と並んで「雪中四友(せっちゅしゆう)」の一つに選ばれ、古くから愛されています。また、甘く爽やかな香りがするため、香油や生け花の花材にも好まれていました。

こちらでは、ロウバイの剪定の仕方、育て方、間違いやすい「梅」との違いなど詳しく紹介します。


この記事を読んで、「ロウバイ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

ロウバイ(蝋梅)とは?ウメ(梅)との違いは?

「ウメ(梅)」と「ロウバイ」 はよく似ていますが、全くの別物です。梅はバラ科サクラ属ですが、ロウバイは、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木葉が長い楕円状で先がとがっています。梅より早い時期に開花するのも違いの一つです。良い匂いの蝋細工のような黄色の花をらせん状で下向きに咲かせます。

9月頃に実ができますが、実は食べられません。しかし蕾の部分は漢方薬にも使われています。もしかしたら、知らない所でロウバイのお世話になっているかもしれませんね。

項目詳細
学名Chimonanthus praecox
科名属名ロウバイ科ロウバイ属
分類落葉低木・花木
原産国中国
樹高4m
開花時期12月中旬~2月
花色黄色
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性ある

ロウバイ(蝋梅)の名前の由来

ロウバイの名前の由来は諸説ありますが、花びらが蝋細工のように半透明で光沢がある事が理由の一つです。また、陰暦の蝋月(ろうげつ・12月頃)に咲き「梅」に似た花や香り。そこから臘月の梅「蝋梅」を音読みし「ロウバイ」になったという説があります。

ちなみに夏目漱石の『懸物』や、芥川龍之介の『蝋梅や 雪うち透す 枝のたけ』の一句など、文豪もロウバイを題材にした作品を残しています。

ロウバイ(蝋梅)の花言葉

ロウバイの花言葉

  • ゆかしさ
  • 慈しみ
  • 先導
  • 先見

ロウバイの開花時期は、12月~2月の真冬で花が少ない時期に咲き誇ります。花が下向きに開花する様子が奥ゆかしさを感じさせるので、そこから「ゆかしさ」や「慈しみ」 の由来になったようです。

また、ロウバイ はほかの植物より先に開花するので「先導」や「先見」の由来になりました。

ロウバイ(蝋梅)の風水・縁起

ロウバイは縁起の良い植物です。丸く可愛らしい花と「黄色」は金運アップに欠かせない要素。この二つを持ち合わせるロウバイは 風水では金運と家庭運の運気アップが期待できます。 家の西側に植えると効果的です。

黄色は、風水では人や植物にパワーを与え、コミュニケーション力を高めてくれます。黄色のロウバイの切り花を飾ると、会話が弾み家庭運がアップしそうですね。良い香りと優しい色味のロウバイは、贈り物にも喜ばれそうです。

人気のロウバイ(蝋梅)の種類5選!

人気のロウバイの種類

  • ロウバイ
  • ソシンロウバイ
  • 黒花ロウバイ
  • トキワロウバイ
  • ナツロウバイ

人気のあるロウバイの種類を集めてみました。どれも可愛らしく丈夫で育てやすいため、シンボルツリーとして植えるとオシャレで素敵な庭になりそう。

冬ではなく夏に咲くロウバイや、花が大きいもの、黒っぽくて個性的なものもあります。色々な種類を育てても楽しそうですね。

ロウバイ

ロウバイは落葉低木で、2m~4mほど成長12月~2月に透明感がある黄色の花を咲かせ、水仙のような香りがします。コロコロと可愛らしい花が連なり、下向きに開花するので控えめな印象です。

花の中心が暗赤色をしているのが特徴です。若い木は花が付きにくいですが、植えてから5~8年ほどで開花します。

ソシンロウバイ

ソシンロウバイ(素心蝋梅)」は「素心混ざり物がない、純粋な」意味があります。樹高は2~5ⅿほど。原産国は中国で、明治時代に渡来し日本で長年愛されています。

花弁も花芯も同じ淡い黄色をしているところがロウバイとの違いです。

黒花ロウバイ(アメリカロウバイ)

クロハナロウバイ(黒花蝋梅)」はロウバイとは別の属で「 クロバナロウバイ属です。北アメリカ東部が原産の落葉低木。開花時期は5月~6月で、黒っぽい紫色の花を咲かせます。甘く香りますがロウバイのように強い香りはしません。

黒花ロウバイの花言葉は「深い愛情」などがあります。樹高は1m以内に収まるので扱いやすくなっています。

トキワロウバイ

「トキワロウバイ(常盤蝋梅)」は樹高2~4mほどになる常緑低木で中国原産です。10月~1月に白っぽい1cmほどの細い花弁を持つ花が咲き、金木犀(キンモクセイ)に似た良い香りがします。

ロウバイとの違いは、葉の色が常緑で厚みがあり、光沢のある葉は楕円形で先端がとがっているのが特徴です。ロウバイより早く開花します。

ナツロウバイ

「ナツロウバイ(夏蝋梅)」は中国原産の落葉低木。「クロバナロウバイ属(ナツロウバイ属)」で黒花ロウバイに近い種類です。栽培種の苗は流通していますが、絶滅危惧種に指定されています。

5月~6月に花を咲かせることから「ナツロウバイ」と呼ばれていて、ロウバイよりもかなり大きく7~10cmの白っぽい花を一輪咲かせ、縁に向かって薄ピンクになります。花弁はやや肉厚で香りはないようです。

【失敗しない!】ロウバイ(蝋梅)の剪定のコツ

冬の雪が降る時期に美しく咲き誇り、古代中国の高級官僚が描く「文人画」の画材としても愛されていたロウバイ。

実は剪定には少しコツがいります。コツさえつかんでしまえば簡単に剪定できるので是非やってみてください。失敗しないロウバイの剪定方法や剪定時期などを詳しく説明します。

ロウバイ(蝋梅)の剪定の時期はいつ?冬です!

ロウバイの剪定時期はいつ?

ロウバイの剪定時期は落葉が終わる11月頃から暖かくなる3月が剪定するのに適しています。

葉が落ちて枝ぶりが良く見えやすいため、余計な枝を切って樹形を整えると良いでしょう。この時期は強剪定しても大丈夫です。また、5月~6月頃に枝を間引くように剪定すると樹形を綺麗な状態を維持できます。

ロウバイ(蝋梅)の花芽の形成はいつ?夏です!

ロウバイの花芽が形成されるのはいつ?

6月に花芽の分化が始まり、7月~9月頃に花芽をつけます。

ロウバイは、旧枝咲きの落葉樹。花芽を切ってしまうと冬に開花しなくなるので注意が必要です。遅くとも5月中旬までには剪定を終わらせるとよいでしょう。ロウバイ花芽は長い枝よりも短い枝に付く性質があります。

ロウバイ(蝋梅)の剪定の仕方

剪定に適した時期と気を付けるポイントが分かった所で、剪定の方法を解説します。

ロウバイの剪定は、剪定時期とコツさえ分かれば初心者でも簡単できるので是非チャレンジしてみましょう。強剪定などをした後に傷口が大きい場合は、雑菌が入らないよう癒合剤を塗ると枯れるリスクが減るので安心です。

①透かし剪定

透かし剪定は、今の樹形を保ったまま一部の茎や枝を完全に切り取る方法。別名「間引き剪定」とも言います。

樹形を乱したり日光を遮ったりしている枝は、生育の邪魔になり、風通しが悪く病気になりやすくなるので切ってしまいましょう。内向き枝、交差枝、込み合った枝などは剪定して株をすっきりさせます。

②樹幹ラインを整える

ロウバイは放任でも育ちますが、樹形が乱れてきたら剪定をおすすめします。

背が高くなったら好みの大きさや、管理しやすい高さで主幹を切ると良いでしょう。自然な感じで全体のラインを整えると見栄えが良くなります。この時できた大きな傷口にトップジンMペーストやルートンなどの癒合剤を塗っておきます。

③ひこばえをカット

「ひこばえ」は、木の根元から生えてくる不要な枝のこと。栄養分を多く吸収してしまうのと、成長が早いので放置すると樹形が乱れてしまいます。

ロウバイは株立ちになりやすく、ひこばえも良く生えるので、立数が多く込み合っている場合は主幹を数本に減らすと良いでしょう。ひこばえを残して主幹に育てるなら、株立ちを3本や5本など奇数本にすると見栄えが良くなります。

【Q&A】ロウバイ(蝋梅)3つのよくある失敗!

コツさえ分かれば簡単に剪定でき、管理もしやすいロウバイですが、

ロウバイのよくある失敗

  • 花が咲かない
  • 大きくならない・大きくなりすぎた
  • 実がならない・実は食用になる?

などの疑問点が出てくることがあります。ロウバイを育てていると出てくる質問や、よくある失敗を分かりやすくまとめました。

花が咲かない

ロウバイの花が咲かない

間違った剪定で花芽を落としている可能性があります。

ロウバイは旧枝咲きなので強剪定をすると開花しない事があります。また、古い枝は咲きにくいため剪定で枝をカットして若い枝に更新。ひこばえが養分を吸ってしまうので不要な場合は切り落とすと良いでしょう。また、日照不足、肥料不足、水不足の可能性もあります。

大きくなりすぎる!または、大きくならない!

ロウバイが大きくなりすぎた・大きくならない

大きくなりすぎた場合は、剪定不足です。

大きくならない場合は、根に異常がある事も。

11月頃に剪定し枝の更新をすると見た目もスッキリし株も元気になります。思い切って強剪定をしてみましょう。

暖かい4月~5月か花が咲く前の12月頃がロウバイの成長期なので、鉢植えだと根詰まりの場合があるので暖かい時期に植え替えてあげましょう。

実がならない!

実がならない・実は食べられる?

ロウバイは「梅」と違うので、6月頃に実を付ける事はありません。9月に実を付けますが、ロウバイ全部に毒があり、特に種部分は猛毒です。

アルカロイド系神経毒の「カリカンチン」が含まれているので食べると痙攣(けいれん)などの中毒症状が出るので誤食には注意が必要です。特に子どもやペットが食べないように実生(みしょう)をしないのであればできた実は取り除いた方が安心です。

ロウバイ(蝋梅)の育て方

日本の気候に合い、手間がかからず園芸初心者でも育やすい人気のロウバイ。育て方を日当たり、水やり、植え付けや病害虫対策まで詳しく解説します。

日当たり、環境

ロウバイは基本的に耐陰性があるのでどこでも育てられますが、日陰だと花付きが悪くなるのでなるべく日当たりの良い場所で育てましょう。

また、樹高が4mほどになるので、ロウバイが成長しても邪魔にならない場所に植え付けると管理しやすくなります。暑さ寒さにも強いので冬越しも特に対策しなくて大丈夫です。

植え付け・植え替え

植え付けや植え替えの時期は11月~12月、2月~3月の年2回あります。この時期に植え付けや植え替えをすると根の張りが良くなります。ロウバイは移植が苦手なため、一度植え付けをしたら動かさないほうが良いでしょう。

植え替えは成長が早いのため、できれば1年に1回は植え替えが必要です。鉢底から根が出てきたら根詰まりしているので植え替えのサインです。

水やり

ロウバイの水やりは地植えと鉢植えでやり方が違います。

地植えの場合は、植え付けした時にたっぷりと水をやります。根が張るまでは乾燥させないよう、こまめに水やりすると良いでしょう。根が張った後は、雨水のみでぐんぐん成長していきます

鉢植えの場合は、成長期の4月~10月は鉢の土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。真夏の水やりは、気温が上がる前の午前中か夕方に水やりをした方が、根腐れのリスクを減らす事ができます。

肥料やり

ロウバイに肥料はあまり必要ありませんが、成長期の4月~5月と寒肥として12月にゆっくりと効く緩効性肥料や油かすなどの有機肥料を土に混ぜると良いでしょう。

花を咲かせていない若い木の場合は、9月ごろに少量の肥料を与えるとロウバイの成長を促してくれます。

病害虫

ロウバイがかかりやすい病害虫

  • アザミウマ
  • アブラムシ
  • カイガラムシ
  • 毛虫
  • ハダニ
  • シャクトリムシ
  • コガネムシ
  • うどんこ病
  • 炭疽病

基本的にはロウバイは病害虫に強いですが、風通しが悪るかったり株の状態が悪かったりすると病害虫の被害が出やすくなります。

葉に黒っぽい斑点や白いカビのようなものが付き始めたら、病害虫がいる可能性があるので葉裏などを確認し、虫がいた場合は虫をこそぎ落としベニカスプレーなどの殺菌殺虫剤を散布しましょう。

増やし方

ロウバイの増やし方は、

  • 種まき
  • 挿し木
  • 取り木

があります。

「種まき」は、秋に実から種が取れるので、種を一晩水につけ土に植え付けると発芽します。水を切らさないのがポイントです。

「挿し木」は、6月頃に柔らかい枝を15cmほどの所で切り土に挿します。根が出るまでこまめに水やりをしてください。

「取り木」は、取り木したい部分をカッターなどで皮を剝ぎ取り、湿らせた水苔を巻き付け、発根したら土に植え付けます。

【まとめ】ロウバイ(蝋梅)を正しく剪定してお正月に良い香りの花を咲かせよう!

ロウバイは寒い冬に一足先に春の訪れを知らせてくれる初春の花です。澄んだ青空に小ぶりな黄色の花が映え、甘く爽やかな香りで癒されます。

風水でも縁起良く、金運アップのお守りになりそう。丈夫で育てやすいので、上手く剪定して、お正月に満開のロウバイを咲かせましょう。きっと素敵な新年を迎えられますよ。


この記事を読んで、「ロウバイ」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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