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【しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定】しなやかな枝ぶりが美しい!しだれ梅の剪定方法や育て方を解説

剪定入門道場

2020.12.26

しだれ梅

この記事を読むのに必要な時間は約 12 分です。

垂れ下がった枝にピンクや白い花が愛らしい、しだれ梅。日本庭園に植えられているイメージが強く、育てるのが難しいと思っていませんか?

高貴な印象のしだれ梅ですが、一般の庭や鉢植えでも育てることができるんですよ。しかし、美しい樹形を保って花を咲かせるためには、正しく剪定することが大切です。

この記事では、しだれ梅の剪定時期や方法・育て方について解説します。

しだれ梅の特徴

しだれ梅は、バラ科・サクラ属の鑑賞用の花ウメです。原産国は中国で、奈良時代に日本へ渡りました。

樹高は5~10メートルで、枝を垂れさげてはなをつけるのが特徴です。葉っぱはギザギザで、枝に互い違いにつきます。

花の開花時期は2~3月頃で、白やピンクの花を咲かせます。花言葉は「高潔」「忠実」「忍耐」。優雅で美しい枝ぶりが、盆栽としても人気を博しています。

しだれ梅の剪定時期

しだれ梅の剪定は、地植えと鉢植えとでは時期が異なります。地植えの場合は、10~1月に剪定をします。この時期は花芽を確認しながら枝を切り落とします。ただし、伸びすぎた枝や混み合っている枝は、6~7月に剪定します。

鉢植えの場合は、3月以降に剪定をします。花が咲き終わったらと終えておきましょう。コンパクトに保つための剪定です。このとき、新しい枝の芽は切り落とさないように注意してください。

鉢植えも地植えと同じように、不要枝は夏にも切ります。

夏にも剪定する理由は、葉芽と花芽を見極めるためです。芽吹く芽には葉芽と花芽の2種類があります。

芽吹いた芽が葉芽と花芽、どちらの芽になるのかは夏にならないと決まりません。決まる前に剪定して花芽を減らしてしまうと、翌年の花が少なくなってしまいます。

ですから、10~1月に芽吹いた芽を落とさず剪定をし、夏に花芽が確定してからもう一度剪定をします。

しだれ梅の剪定方法

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざを知っていますか?梅はこまめな剪定をすることで、美しく大きな姿へ成長します。しかし、どこをどれだけ切ったらいいの?と不安なりますよね。

ここでは、しだれ梅の剪定方法について解説します。とくに地植えで育てている方は、参考にしてくださいね。それでは、見ていきましょう。

徒長枝や不要枝を付け根から剪定

長く伸びた徒長枝や、細い枝・成長を邪魔する枝・混み合っている枝などの不要枝は、付け根から切り落としましょう。とくに、内側に向かって生えている枝は切り落としてください。

しだれ梅は、懐部分を大きくなるように剪定するとよくしだれます。よくしだれた方が、見栄えがよくなります。ですから、下に向かって伸びる枝を切り、まっすぐに伸びる枝を残すようにしましょう。

そうすることで、しだれ梅の中心が広く空き、懐が大きくなり見た目が美しくなります。

小さくしたい場合は切り戻し

地植えしている場合でも、あまり大きくしたくない方もいるでしょう。その場合は、切り戻しで樹高をコントロールします。その年に花をつけた枝をバッサリ切り落としましょう。

あまりたくさんの枝を切り過ぎても、弱らす原因になってしまいます。最悪の場合には枯れてしまいますから、様子を見ながら樹高と樹形を整えてくださいね。

しだれ梅を鉢植えや盆栽で育てている場合の剪定方法

鉢植えや盆栽など、樹高をコンパクトに保ちたいなら切り戻しをしましょう。新しい芽が出る前に、枝を半分に切り戻します。

しだれ梅の枝は、一度花が咲くと翌年は花をつけません。ですから、バッサリ切り戻しをしてしまっても大丈夫です。

花が咲いた後は、その年に伸びた枝を根元から10~20センチほどのところで切りましょう。そうすることで夏に新しい芽ができ、花を咲かせます。

しだれ梅の剪定するべき枝は?

しだれ梅の剪定で切り落とすべきは、混み合っている枝などの不要枝です。とくに、下や内側に向かって生えている枝は切り落としましょう。

しだれ梅の枝は、どんどん生えて伸びてきます。剪定が甘いとあっという間に茂ってしまい、害虫被害や病気になりかねません。風通しをよくするために、不要枝は思い切って切り落としてくださいね。

しだれ梅の育て方

しだれ梅は、育てるのが難しいと思っていませんか?実は意外とカンタンです。水やりもほかの植物と変わりませんし、肥料も特別なものを与えなくても十分です。

鉢替えという作業が必要になりますが、とくべつ気を遣うこともありません。ここでは、しだれ梅の育て方を解説します。ぜひ参考にしてください。

水やりや肥料の頻度とタイミング

水やりは、地植えならとくに必要ありません。雨水だけで、十分です。鉢植えの場合は、春から秋は1日1~2回、朝と夕方に分けて与えましょう。冬は、2~3日に1回程度で十分です。

肥料は、植え付ける時に植穴の底に入れてあげましょう。緩効性化成肥料や有機肥料がおすすめです。植え付けた後は、5・6・9月の年3回株元に有機肥料を入れましょう。

鉢替えのタイミングと方法

鉢植えで育てている場合、植え替えという作業が必要です。鉢のなかで根が伸びると窮屈になってしまい、根詰まりや根腐れの原因となります。株を弱らすだけではなく、枯れる原因にもなるため定期的に植え替えをしましょう。

だいたい、2~3年に1回のペースとなります。植え替えのタイミングは、鉢底から根が見えたり飛び出したときです。植え替えに適した時期は、1~3月までの間です。

植え替えの方法は、ひと回り大きな鉢を用意し、土を入れておきます。しだれ梅を引き抜いたら、手で優しく根についた土をほぐしながら落としましょう。

新しい鉢に植え替え、土を追加して馴染ませます。水を与えたら日当たりがよく風通しのよい場所で管理しましょう。

しだれ梅の誘引の仕方

しだれ梅は誘引すると、美しい形に仕上がり立派な印象になります。株元に支柱を立て、上向きに誘引するのが一般的な方法です。Sの字に幹を支柱に縛り、固定します。

枝は前項目で解説した通り、株元付近を空けて空間をつくるように剪定すると大きく立派な樹形になります。ゆるやかに曲げながら上へ3メートルほど育てると、鑑賞するのにちょうどよいサイズになるでしょう。

しだれ梅の花が咲かない原因と対策

しだれ梅の花が咲かない原因はさまざまですが、初心者がやりがちなのは剪定を間違えることです。

前項目でも解説しましたが、しだれ梅の花芽は夏ごろ決まります。冬の剪定もですが、新しく芽吹いた芽を切り落としてしまうと花をつけません。

とくに、夏に花芽が決定した後に見極められずに剪定してしまうと、翌年まったく花をつけなかったなんてことも起こり得ます。

ですから、剪定する際は花芽を切り落とさないように注意してください。

しだれ梅が枯れる理由

せっかく育てたしだれ梅が枯れてしまったら、残念ですよね。

しだれ梅が枯れてしまう原因に、害虫被害や病気によって枯れることや剪定を失敗してしまうことが挙げられます。とくに、地植えで育てている場合は害虫に気をつけましょう。

それでは、それぞれの理由を詳しく解説していきます。

害虫被害や病気によって枯れる

しだれ梅につく害虫は、カイガラムシとアブラムシです。

カイガラムシは春から夏にかけて発生し、葉や茎に寄生します。養分を吸い取って樹木を弱らせ、最悪の場合は枯れてしまうことも。見つけ次第、駆除しましょう。

カイガラムシはかたい殻に覆われており、殺虫剤はあまり効きません。そのため、歯ブラシなどでこすり落としてください

アブラムシも、葉や茎に寄生して養分を吸い取ります。アブラムシに吸われた部分は、白く変色します。見つけ次第、殺虫剤で駆除してください。

剪定時期や剪定カ所を失敗した

しだれ梅の剪定は、基本的には休眠期である秋~冬に行います。このとき、樹高をコントロールするために強剪定をすることもあるでしょう。

枝をバッサリ切ること自体は間違いではありませんが、あまりたくさん切り過ぎてしまうのはNGです。枝を切ることは樹木にとって負担が大きく、回復できずに枯れてしまう恐れがあります。

なので、剪定時期や剪定カ所は自由に切ってしまわないように注意しましょう。

しだれ梅の剪定は安全性に注意

しだれ梅はしだれた枝が優雅で、柔らかそうな印象がありますよね。しかし、実際には太い枝も多く、剪定バサミだけでは切れない部分もあります

また、切り落とした枝はかなり鋭く、踏んだときに靴底を突き破ることも。鉢植えや盆栽の場合は問題ありませんが、地植えで大きくなったしだれ梅を剪定する際は安全性に注意してください。

のこぎりを使うこともありますから、厚手の長袖を着たり手袋をしたり、保護してくださいね。また、靴底がしっかりしたものを履き脚立に上る際も足元に気をつけましょう。

しだれ梅は挿し木で増やせる!

しだれ梅は、挿し木で増やすことができますよ。挿し木をつくるのに適した時期は、6~7月です。

挿し木をつくる方法は、その年に伸びた枝を10センチほど切り取りましょう。葉っぱを数枚だけ残し、発根剤を入れた水に数時間浸します。育苗ポットまたは鉢に挿し木用の土を入れ、挿し木を挿しましょう。

発根するまで日当たりがよく風通しのよい場所で水やりなど管理します。根がしっかり張ってきたら、植え替えましょう。

しだれ梅の剪定をプロに依頼した場合の費用は?

しだれ梅の剪定は、初心者には少し難しく感じるかもしれません。上級者でも、美しい樹形をつくるのは大変です。

また、とくに地植えしている場合は大きく成長した木を剪定するのは危険が伴います。美しい形や大きさも保つために、プロの業者に剪定を依頼するのもひとつですよ。

プロに剪定を依頼した場合の費用相場は、職人の作業時間で決まる場合と樹木の本数や高さで決まる場合があります。

たとえば樹木の高さで決まる場合は、費用の相場は、3メートル未満の低木なら3,000円~。5メートルまでの中木なら8,000円~。7メートルまでの高木なら16,000円~となります。

見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

実際に剪定を依頼する前に、業者に見積もりを依頼しましょう。その際は、1社ではなく3~5社の複数社から見積もりをとることをおすすめします。

その理由は、業者によってサービス内容や料金設定が異なるからです。出張費や剪定後の掃除は別料金のところもあります。見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。

庭革命では、無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してくださいね。

しだれ梅の剪定のまとめ

しだれ梅の剪定時期や方法、育て方について解説しました。しだれ梅は水やりや肥料など、日々の手入れはさほど難しくありません。小さな鉢や盆栽程度なら、初心者でも楽しく栽培することができるでしょう。

しかし、地植えなど大きく成長した場合は、初心者にとって剪定は大変だと感じるかもしれませんね。自分で剪定するのに不安な方は、思い切ってプロに頼りましょう。

正しい剪定と育て方で、優雅で美しい枝ぶりのしだれ梅の花を楽しんでくださいね。

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