【バジルの剪定方法】摘心・切り戻しの時期や育て方やコツ、収穫時期と方法を完全解説
2024/06/13
パスタやピザなど、イタリア料理のトッピングとして目にすることも多い「バジル」。剪定を繰り返すことで、たくさんの葉を収穫することができます。
ハーブのなかでもなじみの深い種類ですが、実際に育てるとなると「剪定の仕方は?」「水やりや肥料はどうすればいいの?」とたくさんの疑問が湧きますね。
この記事では、そんな人に向けて、イタリア料理に欠かすことのできないハーブ・バジルの剪定時期や方法などの情報を解説します。
この記事を読んで、「バジル」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
バジルの特徴とは
バジルはシソ科のハーブで、スイートバジルやバジリコと呼ばれることもあります。スーパーマーケットなどで出回ているものは、スイートバジルが一般的です。
本来は多年草の植物ですが、日本は寒いため一年草の扱いになります。原産地は南アジア~東南アジアにかけてと、アフリカです。
成長しても背丈は25~60センチほどにしかならず、狭い庭やベランダで気軽に栽培することができます。
花の開花時期は夏以降。白い花を咲かせ、そのままでも食べることができますよ。正しく剪定することで、より多くのバジルを収穫することができます。
バジルにはさまざま種類がありますが、レモンのように爽やかな香りのするレモンバジルやイタリアンバジルなどがあります。
バジルの剪定時期
- バジルの剪定時期はいつ?
バジルの剪定時期は、苗の背丈が20センチほどになったらです。
ほかの樹木のように決まった時期はありませんが、だいたい夏頃が剪定時期になるでしょう。
ある程度成長したら、剪定を繰り返して苗を大きくしていきます。また、バジルは蒸れると風通しが悪くなり成長を妨げます。
こまめに手入れをして、長い期間収穫を楽しめるようにしていきましょう。
バジルの剪定方法
- バジルの剪定方法とは?
バジルの剪定の基本は、「摘芯(摘心)」です。
ほかの樹木のように難しい剪定は、必要ありません。ときどき「切り戻し」もしてあげますが、摘芯を繰り返して苗を大きく成長させます。
ここでは、バジルの剪定方法について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
基本の剪定は「摘芯(摘心)」
バジルの背丈が20センチほどになったら、摘心をしてあげましょう。摘芯をすることで、側芽の成長を促します。
切り方は、地面から2~3節目の少し上を切ります。摘芯は時期関係なく、地面から2~3節くらい成長していればいつでも行えます。
バジルは摘芯をしなくても成長しますが、より多くの葉を収穫するなら剪定は必要不可欠です。摘芯をすれば茎が増え、摘心を繰り返すことでたくさんのバジルを収穫することができます。
脇芽の成長を促す「切り戻し」
バジルの花は、夏以降に開花します。花が咲くよりも前、7月上旬ごろに、葉を全体の3分の1くらいに切り戻しましょう。
切り戻す目的は、脇芽の成長を促すためと蒸れの防止です。葉が多く蒸れてしまうと、害虫被害にあう可能性が高まります。
剪定したバジルの葉は、料理などに使ってくださいね。
バジルの剪定をプロに依頼した場合の費用は?
バジルは初心者でも簡単に栽培することができ、剪定も難しくありません。家庭菜園やガーデニングの入門にはとても良い、植物といえるでしょう。
しかし、植物を育てた経験のない方は上手に育てられるの?と不安になりますよね。そんなときは、プロの業者に頼ってみてはいかがでしょうか。
気になる剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や植物1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
植物の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。
それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
バジルは成長しても、60センチほどにしかなりません。本数にもよりますが、業者に依頼しても数千円で済むと思っておいてよいでしょう。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。自宅に来てもらう場合や持ち込みなど、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
バジルの育て方
バジルは初心者でも育てやすい、植物です。しかし、手入れをしなければ収穫できないどころか、枯らしてしまいます。正しく育てて、より多くの葉を収穫してくださいね。
ここでは、バジルの育て方について紹介します。ぜひ、参考にしてください。
種まきの方法
バジルの種まきに適した時期は4月下旬~5月頃です。20度以上の気温が発芽条件のため、晩霜の心配もない気温が安定した時期が適しています。
プランター栽培の場合は、均等の感覚になるようにパラパラと種をまきます。発芽条件として光が必要なので、土は被せずしっかりと水を与えてください。
地植えの場合は、20~30cmの距離をとって2~3粒ずつ重ならないように種まきしてください。
苗の選び方
園芸店でも苗は販売されています。苗を選ぶポイントは葉の色と茎の太さです。茎がしっかりと太く、青々とした緑色の葉をつけた苗を選びましょう。
バジルの苗が流通しはじめるのは4月上旬頃ですが、本来バジルは寒さに弱い植物です。地植えで育てる場合は、しっかり育った5月のゴールデンウイーク以降の苗をおすすめします。
4月に購入した苗をプランターで育てる場合は、冷える朝晩は室内で管理しましょう。
植え付けの方法
地植えの場合の苗の植え付けは、気温が落ち着く5月以降が適しています。保水力のある土を好むハーブなので、ガーデニング初心者は市販のハーブ用の土か培養土がおすすめです。
購入した苗は、根鉢をそっとポットから取り出して植え付けます。土を寄せた後はしっかりと水を与えて給水させます。
プランターに植える場合は、4月中の冷え込む朝晩は室内に取り込んで管理してください。
水やりや肥料の頻度とタイミング
バジルは、水を好みます。乾燥にも弱いため、水は切らさないように与えてください。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
水やりは、朝の涼しい時間帯にするのがおすすめです。
夏の暑い時期は、水やりをしてもバジルの葉がぐったりすることもあります。そのような場合は、夕方の涼しくなったころに再度水を与えてください。
肥料は、植え付ける際に緩効性肥料を与えます。その後は、5月~9月にハーブ用の肥料を与えましょう。バジルは、肥料が足りないと葉が黄色くなってしまうので忘れずに肥料をあげてくださいね。
冬越しの方法
バジルは多年草の植物ですが、日本の冬は寒いため一年草とされています。
一年草とは、種をまいた年に花をつけ枯れる植物のこと。同じ株が翌年に花をつけることはありません。ですから、株を年越しすることは難しいと言えます。
バジルは11月頃になると葉が黄色くなったり黒ずんだりして、苗が弱ります。それが、バジルの終わりの合図です。
翌年もバジルを育て収穫したい場合は、種を残しておきましょう。
注意すべき病害虫
バジルに発生する害虫には以下の一覧のようなものがあります。
バジルに発生する害虫
- アブラムシ
- ハダニ
- スリップス
- ヨトウムシ
- ガの幼虫
- バッタ
- コバエ
サイズの大きなものは発見次第、手やピンセットで駆除し、小さなものは殺虫殺菌剤を使用してください。アブラムシなどは歯ブラシでこすりとるか、テープでとるなどの方法もあります。
バジルで注意したい病気
- べと病
- 軟腐病
- うどんこ病
- 黒星病
- 苗立枯病
- 灰色かび病
- すす病
バジルはカビが原因になる病気が多く、飛んできた菌の胞子によって感染が広がります。病気の部分を見つけたら、葉・茎ごと切って病巣部分を取り除き、感染の広がりを防いでください。
また、アブラムシが病気の媒介をするすす病もあり、アブラムシは発見次第駆除が鉄則です。
バジルの収穫時期と方法
バジルの収穫時期は、とても分かりやすく簡単です。バジルは花を咲かせると葉はかたくなり、味も落ちてしまいます。ですから、花が蕾をつけ咲かす前に収穫をしましょう。
だいたい、夏から秋までが収穫時期になります。ここでは、バジルの収穫時期と方法について解説します。それでは、さっそく見ていきましょう。
花の蕾をつけたら収穫の合図
バジルは、花の蕾をつけたら収穫の合図です。花を咲かせた後種ができますが、種をつけてしまうと枯れてしまいます。バジル自身が、役目を終えたと認識してしまうのです。
ですから、まだまだ収穫を楽しむなら花が蕾をつけた時点で摘み取りましょう。花は食べることができますよ。
また、翌年も育てたいなら、種をつけさせ残しておくとよいでしょう。
収穫の仕方は「摘芯」と同じ
葉の摘み取り方は、摘心と同じやり方です。
バジルの苗の一番先の葉を4枚ほどまとめてハサミで切り取ります。数日たつと脇芽が伸びますので、ちょうどよい大きさになったら再び収穫できますよ。
このようにして、収穫することでどんどん脇芽が生育し、たくさん収穫することが可能となります。肥料が不足すると成長も止まってしまうので、追肥は必ず行ってくださいね。
バジルが枯れる理由
バジルはとても育てやすい植物ですが、枯れてしまうこともあります。主な原因は、害虫被害と剪定の失敗です。
あまり神経質にならなくても育ちますが、放置しないように注意してくださいね。それでは、バジルが枯れてしまう理由について、紹介します。
害虫被害よって枯れる
バジルを栽培する際は、害虫被害に注意してください。気をつけたい害虫は、アブラムシやハモグリバエです。アブラムシは葉の裏や茎に寄生し、養分を吸って苗を弱らせます。
ハモグリバエは、葉のなかに卵を産む害虫です。卵が孵化すると葉のなかをトンネル状に食害し、苗を弱らせます。どちらの害虫も見つけ次第、殺虫剤で駆除してください。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
バジルは摘芯を繰り返すことで成長し、たくさん収穫のできるハーブです。どんどん剪定をしたいところですが、あまりにも切り過ぎると次第に苗が弱まってしまいます。
よっぽどのことがない限り枯れることはありませんが、食べごろになるまで気長に成長を見守りましょう。また、気温が急激に下がる11月頃に枯れるのは、寿命ととらえましょう。
バジルの葉が大きくならない原因と対策
バジルを育てていると、なかなか葉が大きくならないことがあります。その原因は、葉が多すぎて栄養が行き渡っていないからかもしれません。
バジルの葉があまり成長しないなと感じたら、摘心をしてスッキリさせてあげてくださいね。
あまり剪定しすぎると光合成ができる葉が少なくなってしまいます。適度に残しつつ、様子を見ながら剪定をしてください。
バジルは種まきや挿し木で増やせる!
バジルは植えたその年に収穫し役目を終えてしまうので、種まきや挿し木で苗を増やしましょう。
挿し木の場合は冬に枯れてしまいますが、その分たくさんの葉を収穫することができますよ。翌年もバジルを育てたいなら、種は採取しておきましょう。
ここでは、バジルの苗の増やし方について解説します。
じっくり育てたいなら「種まき」
バジルは種から育てることができます。種は、ホームセンターやインターネット通販でも気軽に購入できますよ。また、花を咲かせた後にも種を採取することができます。
採取した種は乾燥させ、封筒に入れて保管しておきます。翌年の春に種をまくとよいでしょう。
種まきの仕方は、プランターや鉢植えに土と肥料を入れまきます。水切れを起こさないように管理し、背丈が20センチほどになったら摘芯をしましょう。
その後は、通常通り栽培してください。
土に挿して増やす「挿し木」もおすすめ
バジルは、挿し木でも増やすことができます。
挿し木のやり方は、バジルの枝を10~15センチほど切り取ります。先端に近い部分の葉を数枚残して、さらに葉を半分にカットします。
用意したプランターに土を入れ、挿し穂を挿しましょう。発根するまではたっぷり水をやり、半日陰で管理します。2~3週間したら根が生えます。
バジルのおすすめの使い方
たくさん収穫できるのは嬉しいけど、どうやって活用しようか悩みますよね。バジルの葉は乾燥させて保存することができます。
そのほか、生のままサラダにしたりトッピングに使うこともできます。また、ハーブティーもおすすめです。
バジルソースやトッピングとして料理に活用
大量のバジルを消費するには、バジルソースを作るのがおすすめです。一度にたくさんの葉を必要としますし、手づくりのソースならより一層パスタが美味しく感じられます。
バジルソースは簡単に作ることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
また、バジルはパスタやピザなどのイタリア料理や夏野菜によく合います。ソースを作るのがハードルが高いなと感じる方は、バジルをトッピングとして利用するのもおすすめです。
ハーブティーにしても◎
バジルをハーブティーとして利用するのもおすすめです。バジルのハーブティーは、胃腸の働きを助けたり鬱々とした気分を晴らしたりする効能が期待されています。
作り方も簡単で、ポットにバジルの葉を入れお湯を注ぐだけ。お湯を入れたら5分間、蒸らすのが美味しくいただくポイントです。
甘みが欲しい方は、はちみつを入れるとよいでしょう。ぜひ、バジルのハーブティーで癒しの時間を過ごしてくださいね。
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バジルの剪定に関するよくある質問
家庭菜園にもぴったりなバジルは、美味しく生き生きとした葉を収穫するためには適切な剪定が大切です。ここでは、バジルの剪定に関連するよくある疑問・質問を集めました。
バジルの剪定に関するよくある質問
- バジルの摘心に失敗したら枯れる?
- バジルの剪定位置はどこ?
摘心のやり方や、どこを剪定したらいいのかなど、細かい疑問をここで解決しておきましょう。
バジルの摘心に失敗したら枯れる?
剪定方法のひとつが摘心です。上に伸びていこうとする幹部分を剪定し、その刺激によって下にわき芽が生まれます。上ではなく、バジルを横に分岐させて広げるための剪定が摘心です。しかし、「摘心に失敗して枯らしてしまった」というケースもあります。
原因は剪定ばさみで切る・手でちぎる際に、切り口から細菌感染を起こして病気になってしまうことです。切り口にばい菌が入らないように、手やはさみを消毒し、清潔な状態で行ってください。
また、切り口を早く乾燥させれば細菌も増えにくくなります。摘心は晴れた日の日中に行いましょう。
バジルの剪定位置はどこ?
バジルは切り戻し剪定によって分岐を繰り返して枝葉を増やします。正しい剪定位置を理解しておくと、効率的に増やせますよ。
摘心の位置は、株元から2~3節目の、わき芽が出ている箇所の上です。清潔な剪定ばさみで思い切って幹を切り落としましょう。わき芽から分岐して伸びていきます。
分岐した枝が伸びたら、切り戻し剪定です。分岐した枝の2節目のわき芽の上を切ります。そのわき芽が分岐して、さらに伸びたら同じように繰り返します。葉を収穫する際は、切り戻し剪定をする位置(2節目のわき芽の上)を覚えておきましょう。
まとめ:バジルの剪定
バジルの剪定時期や方法、収穫の仕方について解説しました。
摘芯すればするほど成長してくれるバジルは、丁寧に育てることで応えてくれる頼もしい植物です。
水やりや肥料の施しは必要ですが、難しい剪定も必要なく初心者でも始めやすいと言えるでしょう。
しかし、剪定のやり方を間違えてしまうと思うように育ちません。バジルをこれから育ててみたいという方は、この記事を参考にしてくださいね。
この記事を読んで、「バジル」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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