【カイヅカイブキの剪定】炎のような樹形が魅力!カイヅカイブキの剪定時期や方法を解説
2021/01/25
公園や学校など公共の建物に植えられることの多い、カイヅカイブキ。一般家庭の庭でも、目隠しとして生垣にされることも多い樹木です。
カイヅカイブキは成長すると、枝がらせん状に伸びるため炎のように見えるのが魅力です。
メジャーな樹木ではありますが、カイヅカイブキを上手に育てるにはこまめに剪定することがポイントとなります。
この記事では、カイヅカイブキの剪定時期や方法を解説します。
この記事を読んで、「カイヅカイブキ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
カイヅカイブキの特徴
カイヅカイブキ(貝塚伊吹)はヒノキ科・ビャクシン属の常緑小高木で、成長すると枝がらせん状に伸びるのが特徴です。
成長すると樹高は2~5メートルほどになるため、剪定が必要不可欠です。
カイヅカイブキは生垣にしたり丸く刈り込みをしたりと、樹形はさまざまです。とくに刈り込みをせずに育てると、燃え上がる炎のようなユニークな形になります。
カイヅカイブキという名前の由来は諸説ありますが、大阪の「貝塚」という地名から来た説が有力です。
花の開花時期は、4月頃。雄花も雌花も、小さくて白色の花をつけます。花言葉は「援助」です。
カイヅカイブキの剪定時期
- カイヅカイブキの剪定時期はいつ?
カイヅカイブキの剪定で適切な時期は5月です。
カイヅカイブキは4月に花を咲かせ、5月に新芽を生やします。
葉を整えるだけの手入れならいつ行ってもかまいませんが、枝を切る剪定は5月に行いましょう。
また、11月頃になると葉が枯れ落ち始めます。枯れ葉放置すると害虫被害や病気の原因になるため、その都度、処理をするようにしてください。
カイヅカイブキの剪定方法
- カイヅカイブキの剪定方法とは?
基本的には「芽摘み」をしますが、必要に応じて「切り戻し」や「刈り込み」「透かし剪定」をします。
カイヅカイブキは、日頃からこまめに剪定をしてあげましょう。
カイヅカイブキを上手に育てるには、どの剪定方法もやり過ぎには注意です。ここでは、カイヅカイブキの剪定の仕方について解説します。
新しい芽を摘む「芽摘み」
カイヅカイブキの普段の手入れは、「芽摘み」が基本です。樹形からはみ出した芽や内側に向かって生える枝を摘み取りましょう。
そうすることで、樹形を整えることができます。
5月は新芽が生えたばかりで柔らかく、摘みやすい時期です。放置してしまうと成長しすぎてしまうため、5月に芽摘みをするようにしてください。
樹高をコントロールする「切り戻し」
基本的には「芽摘み」をしますが、樹形から枝が飛び出ることがあります。このような枝は、飛び出た部分を切りましょう。
これを「切り戻し」といいますが、枝の根元から切るのではなく短くしたいところまで切ります。
カイヅカイブキは、葉のない枝は枯れやすいという特性を持っています。そのため、枝を根元から切ってしまうと枯れてしまう可能性があります。
樹高や樹形を小さくするために強剪定を行うことがありますが、カイヅカイブキの場合は適しません。
葉の生えている枝先を少し切って内側の日当たりをよくし、更に葉を茂らせ少し切る。このように、少しずつカイヅカイブキの樹形を整えていきます。
樹形を整えるための「刈り込み」
カイヅカイブキを生垣にしている場合や自然樹形ではない場合、「刈り込み」をして樹形を整えてあげましょう。
刈り込みは、理想の形よりも一回り小さく整えます。約10センチほど予定よりも小さく刈り込むとよいでしょう。
刈り込みをする際の注意点は、一気に刈り込まないこと。前項目でも解説しましたが、カイヅカイブキは葉がないと枯れてしまいます。
一度にたくさん刈り込ます、少しずつ樹形を整えていきましょう。
枯れ枝を切り風通しをよくする「透かし剪定」
透かし方は、枯れた枝や細い枝、混み合っている枝を切り、風通しをよくします。
風通しをよくし日が当たるようにすることで、害虫被害や病気の予防になります。また、内側の日当たりがよくなり樹木の成長を促すこともできます。
ポイントは、葉の茂り具合を均等に剪定すること。たくさん剪定してしまうとスカスカになってしまうので、少しずつ様子みながら行いましょう。
カイヅカイブキの剪定で注意したい「先祖返り」とは?
カイヅカイブキを長年育てていると、「先祖返り」という現象に遭遇することがあります。先祖返りとは、先端が尖る「杉葉」という葉が生えてくることを指します。
先祖がえりを起こす原因は、栄養不足やストレス。強剪定を行うことでも、先祖返りの原因となります。
杉葉は成長が早く、一気に広がり見た目が悪くなります。それだけではなく、通気性も悪くなります。杉葉を見つけたら、根元から切り落としましょう。
カイヅカイブキの育て方
カイヅカイブキは、鉢植えよりも地植えで育てている方が多いのではないでしょうか。
カイヅカイブキを育てるうえで、水やりや鉢替えなど地植えと鉢植えでは手入れの方法が若干異なります。
ここでは、カイヅカイブキの育て方を解説します。
水やりや肥料の頻度とタイミング
地植えの場合は、乾燥する場所でなければ水を与える必要はありません。真夏の日照りが続くときだけ、水やりをすれば十分です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
肥料は、年に2~3回与えます。その際は、株元に化学肥料を施してあげましょう。カイヅカイブキは肥料が少ないと、枯れる原因になります。
反対に、肥料が効いてくると枝や葉をよく伸ばします。こまめに芽摘みをして、手入れしてあげてください。
鉢替えのタイミングと方法
カイヅカイブキを鉢植えで育てる場合は、定期的に鉢替え(植え替え)という作業が必要です。鉢替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、鉢替えのタイミングです。
鉢替えに適した時期は、3月~4月と9月~10月です。鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に土をいれて準備をしておきます。
カイヅカイブキの株を抜いたら、根についた土を手で優しくほぐしながら落とします。新しい鉢に植え替え、土を足してあげましょう。
新しい鉢に移したら、安定するまでは添え木をするとよいでしょう。
カイヅカイブキが枯れる理由
あまり枯れるイメージのないカイヅカイブキですが、場合によっては枯れてしまうことがあります。一体、何が原因で枯れてしまうのでしょうか。
ここでは、カイヅカイブキが枯れてしまう主な原因について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。それでは、さっそく見てみましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
カイヅカイブキにつきやすい害虫は、カイガラムシとハダニです。カイガラムシは樹液を吸い、樹木全体を弱らします。
ハダニは、葉の裏に寄生して養分を吸い木を弱らせます。寄生されると葉が白く変色し、光合成も出来なくなってしまいます。
どちらの害虫も、発見し次第殺虫剤で駆除しましょう。
病気は、赤星病にかかりやすいです。赤星病は枝に寄生した菌が雨が降った後に膨らんで、寒天状の突起物になります。
カイヅカイブキには特に害はありませんが、ナシ類の木に伝染し被害を広げます。近くに梨園がある場合やナシ類の木を栽培している場合は、注意してください。
剪定カ所を失敗した
剪定カ所は、どこを切ってもよいというわけではありません。
カイヅカイブキは、葉がない枝を枯らすという特性を持っています。剪定しすぎて葉を少なくしてしまうと、木全体を枯らしかねません。
ですから、日頃から芽摘みをして手入れを怠らないようにしましょう。切り戻しをする際は、切り過ぎないように注意をしてください。
カイヅカイブキは挿し木で増やせる!
カイヅカイブキは、挿し木で増やすことができますよ。庭を森のようにしたい方や目隠しのためにたくさん植えたい方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
挿し木をつくるのに適した時期は、3月~5月です。5月は剪定の時期とも重なりますので、剪定で切った枝を再利用してもよいですね。
挿し木のやり方は、枝を10~15センチほど切ります。水に30~60分ほどつけたら、切り口に発根促進剤を塗りましょう。
用土に挿し発根するまで乾燥させないように水やりをします。発根したら日当たりのよい場所で苗を育ててくださいね。
カイヅカイブキの剪定をプロに依頼した場合の費用は?
カイヅカイブキが小さいうちはいいですが、大きくなると素人が剪定するのは危険が伴います。
また、生垣にしている場合は剪定用のハサミやバリカンなどの道具を揃えなければならず、少々面倒です。そんなときは、プロの業者に頼ってみてはいかがでしょうか。
気になる剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。
それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。自宅に来てもらう場合や持ち込みなど、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
カイヅカイブキの剪定のまとめ
カイヅカイブキの剪定時期や方法、枯れる原因などについて解説しました。
カイヅカイブキは生垣にもなりますし、とくに樹形を整えなくてもユニークな形になってくれる樹木です。使い方の幅が広く、庭のアレンジがしやすいですね。
しかし、こまめに剪定し手入れする必要があります。時間が確保できない方や剪定に自信がない方は、プロに頼るのもひとつですよ。
正しく剪定をして、カイヅカイブキを健康に育ててくださいね。
この記事を読んで、「カイヅカイブキ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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