【栗の木の剪定】大きくなりすぎる栗の木は剪定必須!栗の木の剪定時期や方法を解説

芋・栗・南瓜といわれるほど、栗は秋を代表する食べ物です。栗の実を炊き込みご飯にしたり栗きんとんなどお菓子にすると、とても美味しいですよね。

そんな栗の木を自宅で栽培してみたいと思いませんか?

栗の木は放置すると、大きくなりすぎてしまうため剪定は必須です。しかし、「どうやって剪定すればいいの?」「剪定の時期はいつ?」と疑問は尽きません。

この記事では、栗の木の剪定時期や方法について解説します。

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目次

栗の木の特徴

栗

栗の木は、ブナ科栗属の落葉高木です。原産国は日本・中国・ヨーロッパ・北米・朝鮮半島ですが、日本で流通しているものは和栗と呼ばれる品種がほとんどです。

栗の木は成長すると10メートル以上になるため、剪定で樹高をコントロールしましょう。

花の開花時期は5月~6月にかけて。クリーム色の花を房状に咲かせます。花言葉は、「私に対して公平であれ・私を公平にせよ・贅沢・豪奢」です。

栗の木の剪定時期

栗
栗の木の剪定時期はいつ?

栗の木の剪定に適した時期は、11月~3月

この時期は休眠期で、成長がゆっくりになります。

成長が著しい夏や秋に剪定をしてしまうと、樹液が出てしまい大きなダメージを受けてしまいます。また、春に剪定をしてしまうと花芽を切り落としかねません。

ですから、剪定は必ず休眠期である冬に行いましょう

栗の木の剪定方法は樹齢により異なる

栗の木の剪定方法とは?

栗の木の剪定の基本は、切り戻しと間引き剪定です。切り戻しで樹形を整え、間引き剪定で不要な枝を処理しましょう。

栗の木を大きく健康に育てるためには、剪定が必要です。剪定を行うことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。

反対に、大きくなりすぎる木の高さをコントロールするためにも、剪定は必要な作業です。

ここでは、栗の木の剪定の仕方について詳しく解説します。

植え付けから2年目までの剪定は「樹形を整える」

栗

栗の木を植え付けてから2年目までは、樹形を整えるための剪定をします。

まず1年目は、植え付けたら地面から50センチのところで幹を切りましょう2年目には、重なった枝や内側に生える枝を切り落とします

このようにして、強く丈夫な枝を育てていきます。植えてから数年は花をつけず実もならないので、丈夫で健康な木を育てることを意識してくださいね。

植え付けから3年目以降の剪定は「不要枝を切る」

剪定

3年目以降は、間引き剪定で不要な枝を切っていきます。細い枝や病衣の枝・混み合っている枝・成長の妨げになる枝を優先して、根元から切り落としましょう。

このとき気をつけたいのは、その年に新しく生えた枝をなるべく切り落とさないことです。新梢の先端に花芽をつける性質があり、切ってしまうと花を咲かせません。

実のつけなくなってしまうため、新梢は不要なもののみ剪定するようにしてくださいね。

大きくなりすぎたら「強剪定」で樹高をコントロールする

剪定

栗の木は、成長すると10メートルにも達します。大きすぎる木は近隣に迷惑をかけてしまいますし、手入れがしにくくなってしまいます。4メートルくらいが、程よい高さとなります。

これを「芯抜き」といいますが、芯抜きをすることにより日当たりがよくなります。花つきがよくなり、より多く実を収穫することができますよ。

切り口には、殺菌剤を塗るのを忘れないようにしましょう。

芯抜きは強剪定にあたるため、切り過ぎると株を弱らす原因になります。何度も切らずに、様子を見ながら行うようにしてください

栗の木の育て方

栗の木は、日々の手入れも難しくはありません。しかし、地植えではなく鉢植えで育てる場合は、植え替えをしてあげましょう

ここでは、栗の木の水やりや肥料・植え替えのタイミングについて解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。

水やりや肥料の頻度とタイミング

水やり

水やりですが、地植えの場合は乾燥させないように管理してください。植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。

夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。

肥料は、2月~3月と9月~10月の年に2回施します。その際、有機肥料を与えることをおすすめします。

植え替え(鉢替え)のタイミングと方法

ガーデニング

栗の木を鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます

鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。植え替えに適した時期は、剪定の時期と同じ休眠期です。

鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。栗の木の株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。

植え替えの際は、根をなるべく触らないように気をつけてくださいね。

栗の木の実がつかない原因と対策

栗

栗の木の実がつかない原因は、おもに剪定の失敗か害虫被害です。樹木自体は元気そうなのに花が咲かない場合は、花芽を切り落としてしまった可能性があります。

剪定する際は花芽を切り落とさないように、注意深く観察してください。

葉っぱが変色していたり木の状態が悪かったりする場合は、害虫の被害にあっている可能性が高いです。害虫は見つけ次第、駆除するようにしてください。

栗の木の木が枯れる理由

せっかく育てた栗の木は、枯らしたくないですよね。栗の木が枯れてしまう主な原因は、害虫被害や病気になってしまうことと剪定の失敗です。

ここでは、栗の木が枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。

害虫被害や病気によって枯れる

アブラムシ

栗の木につきやすい害虫は、アブラムシとカイガラムシです。

アブラムシは、葉っぱや枝の養分を吸い取り株を弱らせます。見つけたら、殺虫剤で駆除してください。

カイガラムシも、養分を吸い取ります。固い殻に覆われており殺虫剤は効きにくいため、ブラシでこすり落としてください。また、うどんこ病にかかることもあります

うどんこ病とは菌により引き起こされる病気で、葉の表面が白くなります。見つけたら葉を切り取り、薬剤を散布しましょう。

剪定時期や剪定カ所を失敗した

枯れ

栗の木の剪定に適した時期は11月~3月にかけてです。前項目でも解説しましたが、冬の休眠期に枝を切るのは、負担が少ないからです。

しかし、春から秋にかけて剪定してしまうと負担が大きく、株を弱らせてしまいます。最悪の場合には回復が追い付かず、枯らしてしまうことも。

小さな枝や葉の剪定は許容範囲内ですが、太い枝は冬以外は切らないようにしてください

栗の木の剪定をプロに依頼した場合の費用は?

剪定

栗の木の剪定は、さほど難しくありません。しかし、木が大きくなって剪定がしにくい場合は、怪我をするリスクが高まりますまた、寒い冬に剪定をするのは大変ですね。

そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。

そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。

たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。

樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。

見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

見積書

見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。

見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。

見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。

なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください

栗の木の剪定のまとめ

栗

栗の木の剪定時期や方法、育て方について解説しました。

「大きな栗の木の下で~」と童謡にあるように、栗の木は成長すると人間の背丈を優に超えます

大きくなりすぎると手入れがしにくくなるだけではなく、日当たりが悪くなるため実をつけにくくなってしまいます。安定して栗の実を収穫するためにも、剪定を怠らないようにしてくださいね。

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