【栗の木の剪定】大きくなりすぎる栗の木は剪定必須!栗の木の剪定時期や方法を解説
2021/02/23
芋・栗・南瓜といわれるほど、栗は秋を代表する食べ物です。栗の実を炊き込みご飯にしたり栗きんとんなどお菓子にすると、とても美味しいですよね。
そんな栗の木を自宅で栽培してみたいと思いませんか?
栗の木は放置すると、大きくなりすぎてしまうため剪定は必須です。しかし、「どうやって剪定すればいいの?」「剪定の時期はいつ?」と疑問は尽きません。
この記事では、栗の木の剪定時期や方法について解説します。
この記事を読んで、「栗の木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
栗の木の特徴
栗の木は、ブナ科栗属の落葉高木です。原産国は日本・中国・ヨーロッパ・北米・朝鮮半島ですが、日本で流通しているものは和栗と呼ばれる品種がほとんどです。
栗の木は成長すると10メートル以上になるため、剪定で樹高をコントロールしましょう。
花の開花時期は5月~6月にかけて。クリーム色の花を房状に咲かせます。花言葉は、「私に対して公平であれ・私を公平にせよ・贅沢・豪奢」です。
栗の木の剪定時期
- 栗の木の剪定時期はいつ?
栗の木の剪定に適した時期は、11月~3月。
この時期は休眠期で、成長がゆっくりになります。
成長が著しい夏や秋に剪定をしてしまうと、樹液が出てしまい大きなダメージを受けてしまいます。また、春に剪定をしてしまうと花芽を切り落としかねません。
ですから、剪定は必ず休眠期である冬に行いましょう。
栗の木の剪定方法は樹齢により異なる
- 栗の木の剪定方法とは?
栗の木の剪定の基本は、切り戻しと間引き剪定です。切り戻しで樹形を整え、間引き剪定で不要な枝を処理しましょう。
栗の木を大きく健康に育てるためには、剪定が必要です。剪定を行うことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。
反対に、大きくなりすぎる木の高さをコントロールするためにも、剪定は必要な作業です。
ここでは、栗の木の剪定の仕方について詳しく解説します。
植え付けから2年目までの剪定は「樹形を整える」
栗の木を植え付けてから2年目までは、樹形を整えるための剪定をします。
まず1年目は、植え付けたら地面から50センチのところで幹を切りましょう。2年目には、重なった枝や内側に生える枝を切り落とします。
このようにして、強く丈夫な枝を育てていきます。植えてから数年は花をつけず実もならないので、丈夫で健康な木を育てることを意識してくださいね。
植え付けから3年目以降の剪定は「不要枝を切る」
3年目以降は、間引き剪定で不要な枝を切っていきます。細い枝や病衣の枝・混み合っている枝・成長の妨げになる枝を優先して、根元から切り落としましょう。
このとき気をつけたいのは、その年に新しく生えた枝をなるべく切り落とさないことです。新梢の先端に花芽をつける性質があり、切ってしまうと花を咲かせません。
実のつけなくなってしまうため、新梢は不要なもののみ剪定するようにしてくださいね。
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大きくなりすぎたら「強剪定」で樹高をコントロールする
栗の木は、成長すると10メートルにも達します。大きすぎる木は近隣に迷惑をかけてしまいますし、手入れがしにくくなってしまいます。4メートルくらいが、程よい高さとなります。
これを「芯抜き」といいますが、芯抜きをすることにより日当たりがよくなります。花つきがよくなり、より多く実を収穫することができますよ。
切り口には、殺菌剤を塗るのを忘れないようにしましょう。
芯抜きは強剪定にあたるため、切り過ぎると株を弱らす原因になります。何度も切らずに、様子を見ながら行うようにしてください。
栗の木の育て方
栗の木は、日々の手入れも難しくはありません。しかし、地植えではなく鉢植えで育てる場合は、植え替えをしてあげましょう。
ここでは、栗の木の水やりや肥料・植え替えのタイミングについて解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
水やりや肥料の頻度とタイミング
水やりですが、地植えの場合は乾燥させないように管理してください。植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。
夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
肥料は、2月~3月と9月~10月の年に2回施します。その際、有機肥料を与えることをおすすめします。
植え替え(鉢替え)のタイミングと方法
栗の木を鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。植え替えに適した時期は、剪定の時期と同じ休眠期です。
鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。栗の木の株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。
植え替えの際は、根をなるべく触らないように気をつけてくださいね。
栗の木の実がつかない原因と対策
栗の木の実がつかない原因は、おもに剪定の失敗か害虫被害です。樹木自体は元気そうなのに花が咲かない場合は、花芽を切り落としてしまった可能性があります。
剪定する際は花芽を切り落とさないように、注意深く観察してください。
葉っぱが変色していたり木の状態が悪かったりする場合は、害虫の被害にあっている可能性が高いです。害虫は見つけ次第、駆除するようにしてください。
栗の木の木が枯れる理由
せっかく育てた栗の木は、枯らしたくないですよね。栗の木が枯れてしまう主な原因は、害虫被害や病気になってしまうことと剪定の失敗です。
ここでは、栗の木が枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
栗の木につきやすい害虫は、アブラムシとカイガラムシです。
アブラムシは、葉っぱや枝の養分を吸い取り株を弱らせます。見つけたら、殺虫剤で駆除してください。
カイガラムシも、養分を吸い取ります。固い殻に覆われており殺虫剤は効きにくいため、ブラシでこすり落としてください。また、うどんこ病にかかることもあります。
うどんこ病とは菌により引き起こされる病気で、葉の表面が白くなります。見つけたら葉を切り取り、薬剤を散布しましょう。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
栗の木の剪定に適した時期は11月~3月にかけてです。前項目でも解説しましたが、冬の休眠期に枝を切るのは、負担が少ないからです。
しかし、春から秋にかけて剪定してしまうと負担が大きく、株を弱らせてしまいます。最悪の場合には回復が追い付かず、枯らしてしまうことも。
小さな枝や葉の剪定は許容範囲内ですが、太い枝は冬以外は切らないようにしてください。
栗の木の剪定をプロに依頼した場合の費用は?
栗の木の剪定は、さほど難しくありません。しかし、木が大きくなって剪定がしにくい場合は、怪我をするリスクが高まります。また、寒い冬に剪定をするのは大変ですね。
そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
栗の木の剪定のまとめ
栗の木の剪定時期や方法、育て方について解説しました。
「大きな栗の木の下で~」と童謡にあるように、栗の木は成長すると人間の背丈を優に超えます。
大きくなりすぎると手入れがしにくくなるだけではなく、日当たりが悪くなるため実をつけにくくなってしまいます。安定して栗の実を収穫するためにも、剪定を怠らないようにしてくださいね。
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