【キュウリの育て方】正しい栽培方法を初心者向けにわかりやすく解説!

夏野菜の代表であるキュウリは、サラダや漬物など食卓には欠かせない食材です。地植え・プランターの両方で栽培可能な野菜であり、家庭菜園で育てたいという人も多いでしょう。

しかし、立派なキュウリを収穫するためには正しいやり方で育てる必要があります。病害虫による被害もありますが、対処法さえ知っていれば初心者でも育てることが可能です。

そこで今回は、キュウリの育て方をご紹介。育てる時のコツと病害虫などのトラブルへの対処法を徹底的に解説します。最後まで読むことで、初心者でもキュウリの栽培を楽しめるでしょう。


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目次

キュウリとは?

キュウリとは?

キュウリとは、ウリ科キュウリ属のつる性一年草の果実のことです。

夏野菜として有名なキュウリですが、年間を通してスーパーで購入できます。通常、食用として販売されているキュウリは肥大途中の未熟果であり、その成分の約95%が水分です

栄養素はほとんどありませんが、綺麗な青みとみずみずしさで食卓に並ぶことも多いでしょう。サラダとして食べる他にも酢の物・漬物と日本の食卓に欠かせない野菜の1つです。

項目詳細
学名Cucumis sativus L
科属名ウリ科キュウリ属
和名きゅうり
英名cucumber
開花時期6~8月
原産地ヒマラヤ
耐寒性弱い
耐暑性やや強い
誕生花8/19
花言葉洒落

キュウリ栽培の特徴

キュウリは生育スピードが早い植物です。1株あたり35本~40本の収穫が見込めます。同じ時期に植えると収穫が被り消費に困ることもあるでしょう。そのため、収穫量を増やしたいなら時期をずらして植えるのがおすすめです。

また、つるの伸びも良いので整枝をするなど適切な手入れが必要です。収穫時期が遅れることでキュウリ本来の美味しさも失われるため、時期を見極めることが重要となります。

キュウリの栽培時期

キュウリの栽培時期は、春まき・夏まき・秋まきの3つに分けられます。発芽温度は25℃~30℃となるため、寒い地域では種まきが遅くなり暖かい地域では早くなるでしょう。

収穫時期は6月~9月頃で、種まきの時期をずらすことで収穫期間を伸ばすこともできます。ただし、家庭菜園として育てる場合は、苗を購入して春頃に植え付けを行うのが一般的です。

キュウリの育て方

キュウリは家庭菜園の中でも人気の野菜です。やり方さえ知っていれば初心者でも育てられるでしょう。ここでは、キュウリの育て方を以下の10項目に分けて紹介します。

育て方

  • 種まき・育苗
  • 土づくり
  • 植え付け
  • 支柱
  • ワラを敷く
  • 摘芯
  • 追肥
  • 受粉
  • 水やり
  • 収穫

野菜づくりにおいて育て方を知ることは大切です。また、栽培時のコツを把握しておけば、トラブルが発生しても適切な対応ができるでしょう。

種まき・育苗をする

キュウリは基本的にポットに種まきをして育てます。9cm程度のポットに直径3cm深さ1cmの穴をあけて種を2、3粒離して撒きましょう。種まきの後はたっぷりと水を与えてください。

種まきから4~5日で発芽するので間引きを行い1本にします。外気温が25℃~30℃になる前に種まきをするため、ビニールハウスなどで温度を調整してください。

排水性の高い土づくりをする

キュウリは根を浅く広く張る植物です。過湿や乾燥に弱いため、土づくりが重要なポイントとなります。排水性や通気性の悪い土は使わないようにしましょう

また、キュウリは成長スピードが非常に早いです。そのため、肥料切れを起こさないことも重要となります。キュウリを栽培する時は排水性の高い土を利用し、適切なタイミングで肥料を与えてください。

一度に大量の肥料を与えるのはNG

土づくりをする時は、キュウリの浅く広く張る根の特徴に合わせて元肥をまんべんなく混ぜてください。また、茎葉を伸ばしながら実をつけるために、栄養バランスのとれた肥料を与えましょう。

しかし、大量の肥料を一度に与えるのはNG行為です。一度に大量の肥料を与えると根やけを起こし生育不良になるため、少しずつ追肥してください。

栽培間隔を2〜3年空けて連鎖障害を防ぐ

キュウリは連作障害が発生してしまう野菜です。予防のため、同じ場所で続けて栽培しないようにしましょう。地植えの場合は2~3年は期間を空けてください。

植える場所をずらせない場合は、接木苗を利用するなどの対策が必要です。また、プランターで栽培する時は、同じ土を使わないでください。

本葉が3〜4枚出たら畑に植え付ける

キュウリの苗の植え付けは、本葉が3~4枚出たタイミングで行いましょう。苗を購入した場合でも本葉の枚数が少ない時は、育苗をして適切なタイミングで植え付けてください。

植え付けのコツは、事前に水につけて吸水させておくこと。また、20℃を超える日の午前中に植え付けることで根張りが良くなります。吸水させるのを忘れた場合、植え付け後にしっかりと水やりをしてください。

直立型・合掌型で支柱を立てる

キュウリは縦に成長する野菜です。支柱でつるが上に伸びるようサポートしましょう。プランターや1列で育てる場合は直立型、2列で育てる場合は合掌型で支柱を立ててください

支柱と合わせて園芸ネットやキュウリネットを使用することで、ツルが絡みつきやすくなります。ただし、親づるがネットに絡みつくまでは、麻ヒモなどを利用して誘導してあげるのがおすすめです。

ワラを薄めに敷く

キュウリの栽培では、地面にワラを薄めに敷いてください。ワラを敷くことでキュウリの浅い根が傷つくことを防げます。また、土の乾燥の防止にもなるでしょう。

ただし、ワラの厚みには注意が必要です。ワラが厚すぎるとワラと土の間に根を伸ばしてしまいます。生育障害や病害虫の原因にもなるため、ワラは薄めに敷くよう注意してください。

整枝・摘芯・摘花・摘葉をする

根張りが浅いキュウリの特徴から、植え付け直後に根を十分に伸ばすことが大切です。株元から5節までを摘芯・敵花することで根張りが良くなります

また、小づるに雌花がついたらその先についている葉を2枚残す摘葉を行いましょう。摘葉によって風通しがよくなり品質の向上に繋がります。黄色く老化した葉や病害虫の被害に合った葉も必ず取り除いてください。

2〜3週間に1回は追肥する

キュウリを十分に収穫するためには、2~3週間に1回追肥をしましょう。成長の早いキュウリは次々に実を付けます。定期的に追肥をしなければ実の成長が悪くなることも多いです。

1回目の追肥の際は株元に行います。2回目は畝の肩に肥料を与え、3回目は畝の脇に与えてください。追肥の場所は根の成長によって変えるのがおすすめ。適切な追肥でキュウリに十分な栄養が届きます。

人工授粉は必要ない

キュウリは受粉することで実がなります。自然条件下での受粉は虫媒によって他花受粉が行われるのが一般的。

しかし、キュウリは単為結果性が強いため受粉しなくても結実する性質があります。人工授粉は不要であり、何もしなくても実がなるでしょう。

しっかりと水やりをする

キュウリを育てるうえで重要なのが水やりです。キュウリの95%以上は水分であり、土の中の水分量がキュウリの実の大きさに影響します

水分が不足していると、キュウリは成長しません。また、曲がり果や尻細り果などの変形果が発生する原因にもなるでしょう。気温の高い時期に育てる野菜でもあるため、水分不足にならないよう定期的に水やりをしてください。

実が成長したら収穫する

キュウリの収穫時期は?

キュウリは実が20cmくらいになったら収穫しましょう。

ただし、最初についた2~3本は株を成長させるために小さいうちに収穫してください。

キュウリの収穫を行う時は首のあたりを持ってハサミでカットしましょう。実の表面のトゲが取れると鮮度が落ちるため、持ち手には注意が必要です。また、朝に収穫したキュウリの方がみずみずしさがあるので、収穫する時間にも注意してください。

キュウリの栽培におけるトラブル・対処法

比較的簡単に育てられるキュウリですが、トラブルが発生することも多々あります。次の章では、以下の2つのトラブルをご紹介。

キュウリ栽培のトラブル

  • 奇形果
  • 空洞

キュウリ栽培で発生するトラブルを把握しておくことで、迅速な対応ができます。また、対処法についても紹介するのでチェックしておきましょう。

先細りや曲がり果などの奇形果

実が曲がっているキュウリのことを奇形果と言います。果実の下部が膨らむ尻太果や果実の上部が膨らむ尻細果、全体が曲がっている曲がり果が奇形果に該当。

奇形果の原因は樹勢が衰えていたり、肥料や水が足りなかったりすることです。植え付け初期にしっかりと根を張らせて栄養を回すことが奇形果の防止になります。また、キュウリの成長に必要な追肥や水やりも忘れないでください。

果肉に空洞がある

収穫していざ食べようとすると、果肉に空洞ができていることがあります。空洞ができる原因は水分不足です。キュウリ本来のみずみずしさが減る原因にもなるため、水不足には注意しましょう。

しかし、水やりを十分に行っていても乾燥することがあります。キュウリは根を浅く張るため、根の張りが不十分だと上手く水を吸収できません。また、根をマルチなどで保護することで乾燥の影響を受けにくくなるのでおすすめです。

キュウリの栽培で注意すべき病害虫

キュウリを育てていると様々な問題が発生します。立派なキュウリを収穫するためには以下の2つのポイントに注意しましょう

キュウリ栽培の注意点

  • 病気
  • 害虫

キュウリ本来の美味しさを楽しむためにも、病害虫には注意が必要です。次の章で詳しく解説するのでチェックしてください。

病気

通気性と排水性の高い土を好むキュウリは、梅雨に病気にかかりやすいです。一度かかると治療が不可能な病気もあるため、注意が必要です。ここでは、以下の8つの病気をご紹介。

  • うどんこ病
  • 炭疽病
  • つる割病
  • べと病
  • モザイク病
  • 菌核病
  • つる枯病
  • 斑点細菌病

病気になる原因と、対処法についても詳しく解説します。チェックしておくことで対策もできるのでぜひご覧ください。

うどんこ病

うどんこ病は、葉の表面に白い粉のようなカビが生える病気です。ウリ科の植物に発生しやすく、キュウリ栽培では十分注意してください。

うどんこ病にかかると、葉や茎か奇形となることがあります。放置することで葉は黄色くなり枯れてしまうため、見つけ次第除去しましょう。また、風通しと日当たりの悪い場所で多発するため、摘葉をするなどの対策が必要です。

炭疽病

炭疽病になると、葉や果実に褐色の病斑ができます。症状が進行することで腐敗し葉は破れ枯れてしまうでしょう。炭疽病となる原因はカビであり、雨風に運ばれてきます。

高温多湿の環境で発生する病気のため、水はけをよくして風通しと日当たりが良くなるよう手入れをしましょう。また、炭疽病となった葉を見つけた場合はすぐに除去して被害の拡大を防いでください。

つる割病

つる割病とは、下葉が黄色くしおれて株元の茎が縦に割れてカビが発生する病気のことです。土の中にある病原菌が、雨や水やりによって茎に付着することで発病します。

連作障害によって土が酸性になった時に発生しやすいため、連作を避けることがつる割病の対策にもなるでしょう。また、つる割病を発見した場合はすぐに抜いて処分してください。

べと病

べと病になると、葉に斑点ができ裏側にはすす状のカビが発生します。病斑同士がくっつくことで葉全体に広がってしまうでしょう。べと病はキュウリで最も被害が大きい病気であり、早期発見・早期対策が重要です。

泥はねから感染するパターンが多く、その水分がわずかであっても発病します。マルチをするなど泥はね対策は必須です。また、多湿の環境で発生しやすいため水はけをよくして風通しが良くなるよう手入れをしましょう。

モザイク病

モザイク病は、様々なウイルスが原因で発生する病気です。葉にモザイク状の病斑があらわれ、収穫量や品質の低下の原因となります。ウイルスの付いた道具や人の手からも感染しますが、主な感染源は吸汁性昆虫の媒介です。

キュウリの栽培ではアブラムシによる感染が多いため、薬剤などの使用も視野に入れましょう。また、モザイク病に感染した後に薬剤によって治療することはできないため、注意してください。

菌核病

菌核病になると、水が浸みたような褐色の病斑が発生して腐敗し、白い綿のようなカビにおおわれてしまいます。白いカビは黒い塊に変わり果実に発病することで収穫できなくなるのが問題点です。

また、菌核病にかかった部分を見つけた場合は地面に落下しないよう注意しつつ株を抜き取り処分しましょう。菌核は土壌に長く生存するため、一度発生したら連作は避けてください。

つる枯病

つる枯病は主に茎に発生する病気です。地面に近い部分に発生することが多く、病斑が出来た後に軟化し、枯れてしまいます

果実に発生することもあり、キュウリの場合は先端から細く弓形となり芯が腐ってしまうでしょう。キュウリの収穫量に大きく影響を与える病気のため注意してください。

つる枯病は、排水性の悪い土地で発生しやすいため土づくりが重要となります。また、土壌からの汚染を防ぐためにマルチなどの対応も必要です。

斑点細菌病

斑点細菌病は、葉に黄褐色の病斑ができる病気です。細菌性の病気となるため、発生した場合は抜き取り処分するしかありません。また、土壌消毒をしないと被害が拡大してしまうでしょう。

また、病状が進行することで病斑部から先の茎葉は枯死します。病原菌は外部から持ち込まれることが多いため、道具を消毒してから使用するなどの対策がおすすめです。

害虫

夏野菜の代表でもあるキュウリには、たくさんの害虫が寄ってきます。害虫は発見次第、適切に駆除しましょう。ここでは、以下の6種類の害虫をご紹介。

  • ウリハムシ
  • オンシツコナジラミ
  • ナミハダニ
  • アブラムシ
  • ネコブセンチュウ
  • ウリノメイガ

害虫によって対処方法は異なります。また、害虫を見つけても何の種類か分からなければ適切な対応はできないため、見分け方を把握しておくことも重要です。

ウリハムシ

ウリハムシは体長7~8㎜の茶色の甲虫です。葉脈を残して葉っぱを食べて穴だらけにしてしまいます。成長期のキュウリへの食害によって生育は抑制され、育たなくなることもあるでしょう。

そのため、発見次第駆除する必要があります。ただし、ウリハムシの成虫は飛んで逃げるため薬剤を散布するなどして徹底的に駆除してください。また、ウリハムシが寄り付かないように光が反射するシルバーマルチを使用するのがおすすめです。

オンシツコナジラミ

オンシツコナジラミは、体長2~3㎜の白い羽を持つ虫です。葉の裏側に群がり、吸汁することで葉は白く脱色しキュウリの生育が悪くなります。オンシツコナジラミが多発することでキュウリの株は枯死し病気の原因にもなるため注意しましょう。

オンシツコナジラミの対策としては葉裏に水を吹きかけるのがおすすめです。水だけでも十分効果はありますが、薬剤を使用することで効果は高まります。被害が大きい時は薬剤の使用も検討してください。

ナミハダニ

ナミハダニは赤色の小さな虫です。キュウリの葉の裏側に寄生し吸汁します。ナミハダニの被害に合うと、葉の色素は抜け白くなり落葉や枯れる原因となるでしょう。

ナミハダニの対策には葉の裏側に水を吹きかけるのがおすすめです。しかし、オンシツコナジラミ同様に完全に駆除することはできないため、被害が大きい時は薬剤を使用してください。

アブラムシ

アブラムシは集団で発生する緑、赤、黒、黄色の小さな虫です。繁殖力が高くウイルスを媒介する害虫のため、キュウリ栽培では注意しなくてはなりません。新芽や若葉などの窒素分が多い場所に発生しやすいため、窒素過多にならないよう注意が必要です。

アブラムシを発見した場合は、数が増える前に潰して駆除しましょう。持続性の高い防除薬もあるため、使用を検討してください。

ネコブセンチュウ

ネコブンセンチュウは根に寄生して腐らせたり葉を枯らしたりする害虫です。土の中にいる1㎜以下の非常に小さな虫のため、発見が難しく気づいた時には被害が広がっていることも多いです。

また、発生した後で薬剤を散布してもあまり効果はありません。土壌環境のバランスを崩さないよう、連作を避けるなどの予防によって対策しましょう。また、マリーゴールドを一緒に植えていると発生しにくくなるのでおすすめです。

ウリノメイガ

ウリノメイガは、体長25㎜程度の緑色の幼虫がキュウリに被害を与えます。葉だけでなく果実を食べることもあり、キュウリとして収穫できないこともあるでしょう。

ウリノメイガの幼虫を発見次第駆除することも大切ですが、一番の予防策は成虫を寄り付かせないことです。防虫ネットなどを利用し卵を産み付けられないよう対策してください。

まとめ:正しい育て方でキュウリ栽培を楽しもう

今回は、キュウリの育て方を紹介しました。夏野菜の代表であるキュウリは、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。1株の収穫量も多く栽培を楽しめるでしょう。

しかし、病害虫による被害も多いため、早期発見・早期対策が必要となります。ご紹介した対処法を参考に病害虫からキュウリを守り、正しい育て方で栽培を楽しんでください。


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