【いちごの育て方】正しい栽培方法やコツをわかりやすく解説!

いちごといえば春スイーツの定番。栄養も豊富で家庭菜園でも大人気の植物ですが、「育てるのは簡単なのに実が美味しくない」「病気になって枯れてしまった」というトラブルもあります。

今回は、自宅でいちご栽培をしたい人に向けて、いちごの育て方を解説。種まき・植え付けから病害虫対策、家庭菜園で人気の品種も紹介します。自宅で美味しいいちごを収穫したい人は、ぜひ参考にしてください。


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目次

いちごの特徴

甘酸っぱい風味と優しい香り、可愛らしい姿の果物として愛されているいちご。本来は春に開花して初夏に収穫できますが、現在はハウス栽培によって年中楽しめるようになりました。

いちごは農林水産省の基準では「野菜」の仲間として区分される植物です。野菜として生産され、果物として消費される実態があります。

項目詳細
分類多年草
学名Fragaria x ananassa Duch.
科名バラ科
属名イチゴ属
花色白・赤
開花時期3月~4月(二季なり・四季なり品種以外)
草丈・樹高20cm~30cm
耐寒性やや強い
耐暑性やや弱い
耐陰性やや弱い

いちごの種類

いちごは世界中で品種改良が続けられています。日本だけでもその品種は300種以上!

実は生のいちごの消費量は日本が世界トップとも言われており、生産地を代表する「ブランドいちご」も次々誕生しています。味・見た目の良さから、海外からも大人気です。

家庭菜園でもいちごは人気が高いものの、初心者には少し難易度が高め。チャレンジする場合は、旬の春時期に収穫できる品種がおすすめです。

初心者向けいちごの人気品種

  • カレンベリー
  • マーブルストロベリー
  • ゴールデンアレキサンドラ

ここからは、初心者におすすめのいちごの品種を紹介します。

カレンベリー

1994年に九州沖縄農業研究センターで作られたいちごです。

最大の特徴は、炭疽病やうどんこ病などの病気に強い点。さらに丈夫で育てやすく、甘みもしっかりあります。粒揃いも良いため、家庭菜園で見た目も楽しめる品種です。

苗はホームセンターでも販売されており、露地栽培・プランター栽培にも向いています。露地栽培では4月~5月に収穫時期です。

マーブルストロベリー

マーブルストロベリーは観賞用いちごとして人気の高い品種です。

黄・白の斑が入った濃いグリーンの葉が特徴。赤い実と葉のコントラストの良さは、寄せ植えとしても主役級の存在感です。収穫後もカラーリーフとして活躍します。

イチゴの野生種であるワイルドストロベリーに分類され、暑さ・寒さに強い丈夫さが初心者にもおすすめと言われています。

ゴールデンアレキサンドラ

ゴールデンアレキサンドラは、マーブルストロベリーと同じワイルドストロベリーの品種です。

より野生種に近い見た目で、鮮やかなライムグリーンの黄金葉と野イチゴのような小さな赤い実が特徴。黄金葉は季節によって色が変化し、冬は緑・春に黄金・夏に緑に色づきます。

初心者向きと言われる理由は、寒さ・乾燥にも強く冬も乗り越える丈夫さから。若葉はハーブとしても使われます。

いちごの栽培環境

初心者がいちご栽培を成功させるためには、いちごの知識や環境管理が大切です。

日当たり・温度管理・用土など、いちごに適した生育環境を理解しておきましょう。

いちごの栽培環境

  • 日当たりの良い環境で育てる
  • 最適温度は17〜23℃
  • 野菜用の培養土を使う

ここからは、初心者向けにいちご栽培に適した環境について解説します。

日当たりのよい環境で育てよう

甘いいちごを収穫するためには、日当たりの良い環境が大切です。開花時期(春頃)は、長時間日当たりのいい環境で管理します。

夏場は、直射日光の当たらない半日陰で育てましょう。冬場は室内で管理し、窓ガラス越しの日当たりの良い場所で冬越しさせます。

最適な温度は17〜23℃

いちごは涼しい環境を好み、最適生育温度は17~23℃です。

高温には弱いため、夏場は半日陰(1日の半分程度日が当たる状態)の風通しの良い場所で管理してください。

冬場は10℃以下で緩慢に、5℃以下の気温で活動停止して休眠に入ります。屋内で管理すると越冬可能です。室内でも気温がマイナスにならないように注意してください。

用度は野菜用の培養土がおすすめ

植木鉢やプランターで育てる場合は、市販の野菜用の培養土がおすすめです。野菜用の培養土は園芸店やホームセンターでも手軽に購入できます。

畑などに地植えする場合は事前準備が大切です。肥料がいちごの根に触れると傷んでしまうため、事前に土と肥料を十分に馴染ませておきましょう。

まず、植える2週間前に苦土石灰を混ぜて耕します。その1週間後(植える1週間前)に、堆肥と有機入り肥料をしっかり混ぜて落ち着かせます。

いちごの育て方

いちごは観賞用としての栽培であれば、初心者でもそれほど難しくありません。ただし、甘くて美味しい実の収穫を目指したいのであれば、育て方にコツが必要です。

苗の選び方・種まき・植え方・品種による収穫時期など、適した育て方を理解しておきましょう。

育てるいちごの選び方

いちごの種から育てて苗を植え付ける場合と、園芸店で購入した苗を植えるパターンがあります。

元気に育てるためにも、苗選びは重要。「良いいちごは苗で決まる」と言っていいでしょう。

育てるいちごの苗の選び方

  • 葉が青々としているもの
  • ランナーの切り残しがあるもの
  • 病害虫被害のないもの
  • クラウンの部分がしっかりしているもの

ここからはいちごの苗を選ぶポイントを解説します。

葉が青々としているもの

いちごはうどんこ病や萎黄病、輪斑病など、育苗期から発生する病気もあります。病気のサインは葉でわかるので、葉が青々としたものを選びましょう。

うどんこ病では葉に白い斑が、萎黄病では葉が黄色く変色し、輪斑病では葉に紫赤色の小さな斑点が点々と発生します。

病気の苗をそのまま植えてしまうと、苗自体も長持ちせず、他の株も病気になってしまう危険も。葉が大きく瑞々しいもの、茎が太くしっかりした苗を選別して植え付けしてください。

ランナーの切り残しがあるもの

ランナーとは?

親株から伸びる匍匐茎のこと。地上を這うように茎(ランナー)を伸ばし、その先に子苗を作って増やしていきます。いちごの苗はランナーを小分けに切ったものです。

別名「走り蔓」とも呼ばれるいちごのランナーは、花実を管理するための目印です。ランナーの切り残しがある苗を選びましょう。

いちごは、親株から出たランナーの反対方向に花を咲かせる性質があります。ランナーを目印に植え付けをすると、日当たりや収穫しやすい位置に花実がつくコントロールができます。

病害虫被害のないもの

いちごは苗の段階から病害虫被害を受けやすい植物です。病害虫被害のない苗を選んでください。

葉に穴が開いていたり、白・赤などの不自然な斑があったりする場合は、病気を疑います。

育苗ポットの底や根本にナメクジがいないか、新芽・茎・葉にアブラムシが付いていないかをよく確認しましょう。

クラウンの部分がしっかりしているもの

クラウンとは?

苗の根元部分にあるいちごの生長点。大きく膨らんで王冠のようにも見えることから、クラウンと呼ばれます。

苗のクラウン部分から葉が伸びて生長するため、いちごにとって重要な器官です。クラウンが大きくしっかりしたものを選びましょう。

植え付け時には、クラウンが土に埋まらないよう注意してください。

種まきのやり方

いちごの実と認識して食べている部分は、実は花の一部が発達した食用に変化したもの。本来の実(種)は粒々の部分です。果肉からつまようじなどで種を分離して使います。

一晩水を吸わせて種を柔らかくしてから、湿らせたキッチンペーパーの上に種まきしてください。発芽には1ヶ月以上かかるので、光の当たる場所で乾燥しないように管理します。

いちごは好光性種子と呼ばれ、発芽に光や湿度の管理が重要です。種から育てるのは管理がとても難しく、初心者には不向き。まずは苗の植え付けからスタートして、慣れて来たら種まきに挑戦しましょう。

植え付けのやり方

元気な苗を選んだら、いよいよ植え付けです。いちごの苗は植え付けにもポイントがあり、育ち方も大きく影響します。

植え付けの際はクラウンとランナーに注意し、いちごの実が傷つかないよう保護する準備も必要です。

植え付けのやり方

  • 親株から伸びているランナーを北側に向けて植える
  • クラウンが土に埋まらないように浅植えにする
  • 多畝にして、マルチや敷きわらをする

ここからは、いちごの植え付けのやり方について解説します。

親株から伸びているランナーを北側に向けて植える

いちごの花実はランナーが出ている反対側にできます。ランナーが残っている場合は、ランナーを北側に向けて植えましょう。南側に花実がつくため、日当たりの良い状態を維持できます。

また、畑で栽培する場合は、ランナーの向きを確認し、通路側に実がつくように植え付けてください。収穫しやすくなります。

浅植えにする

クラウンはいちごの生長点。人間の心臓にも当たる部分です。クラウンから葉が伸びて大きくなるため、苗は浅植えにしてクラウンが土を被らないようにしてください。

ただし、苗を浅く植えすぎるのもNG。いちごは根が浅く広がるため、浅すぎると根が乾燥して弱ってしまいます。

多畝(たかうね)にして、マルチや敷きわらをする

いちごの果実は柔らかく、小さな衝撃ですぐに傷ついてしまいます。地植えの場合は、実に傷がつかないようにするために、畝を高めに作りましょう。

また、畑の畝をビニールシートやフィルム、わらで覆うことをマルチ(英語でマルチング)と呼びます。マルチングは地温の調整や土の乾燥を防ぎ、雑草を抑える効果もあるのでおすすめです。

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花は大きく育てよう

一本の枝からたくさん花が咲くと、栄養が分散されて、実も小さくなってしまいます。たくさん蕾がついた場合は、いくつか間引いて、大きな花を咲かせるようにしましょう。

花を摘んで間引く作業を、摘花(てきか)と呼びます。

収穫時期は品種によって異なる

いちごの品種は日本のものだけでも非常に多く、品種によって収穫時期が異なります。

品種ごとに育て方に大きな違いはありません。品種改良されたものの中には、病気や暑さ・寒さ・乾燥に強い育てやすい品種もあります。

自分の収穫したい時期に合わせて品種を選ぶのも良いのですが、いちご栽培が初めての方には、旬の時期(初夏)に収穫できる一季なりの品種をおすすめします。

一季なり

一季なりとは?

年に一度収穫できるいちご。収穫時期はいちごの旬と言われる5月~6月頃です。

一季なりのいちごは、春に開花し、春の日差しを浴びながら40日~50日で収穫可能です。収穫後、親株から30本以上の苗ができます。冬は休眠状態で栄養を蓄え、春に活動を再開するというサイクルです。

一季なりいちごの品種

  • 章姫
  • 紅ほっぺ
  • とよのか
  • とちおとめ
  • 宝交早生
  • 女峯

地域を代表するブランド化した品種も多く、有名な一季なりのいちごには静岡県の「章姫(あきひめ)」の他、章姫から生まれた「紅ほっぺ」、福岡県の「とよのか」、栃木県の「とちおとめ」「女峰(にょほう)」、兵庫県の「宝交早生(ほうこうわせ)」などがあります。

四季なり

四季なりとは?

季節を問わず、年間を通して収穫できるいちごです。味は一季なりに比べると小ぶりで大味ですが、観賞用いちごとしても人気があります。

四季なりいちごは、日当たり・温度をそれほど気にせずとも花が咲くものが多いため、初心者にもおすすめ。

真冬以外花が咲き続けるものや、夏・秋の年2回収穫できるものなど、様々な品種があります。近年では、一季なりいちごに匹敵する高い糖度と大粒の品種も誕生しました。

四季なりいちごの品種

  • あまごこち
  • 夏姫
  • 天使のイチゴ
  • 純ベリー2
  • ルビーアン

四季なりいちごには、糖度の高い「あまごこち」や、病気に強い「夏姫」、通称「東京いちご」の名で知られる「純ベリー2」、白いいちごで話題になった「天使のイチゴ」などがあります。

ルビーのような赤い花を咲かせる「ルビーアン」は、濃いグリーンの葉と赤い花のコントラストが可愛らしく、観賞用として人気です。

いちごの増やし方に関する質問

いちごの収穫に成功したら、残った親株からさらに増やしてみたくなるかもしれません。親株から生まれた苗を使い、次代のいちご栽培にチャレンジしても良いでしょう。

いちごには年間通して長く楽しめる品種や、収穫後は冬は休眠期に入る品種など様々です。長期間維持していくには、夏越し・冬越しにコツがあります。

ここからはいちごの増やし方に関する質問を集めました。

いちごは夏越しできる?

涼しい環境が適したいちごは、生育に適した温度は17〜23℃。日本の夏の暑さには弱いため、夏越しさせるためには環境づくりが重要です。真夏の直射日光が当たらないよう、半日陰の場所で管理しましょう。

ベランダでプランター栽培をする場合、夏場はコンクリートの照り返しによって高温になります。半日陰の場所を用意するか、シェードなどの日よけを用意してください。

プランターや植木鉢はコンクリートに直接置くと、熱が伝わり弱ってしまいます。ガーデンラックや植木鉢台を使用すると安心です。土が乾きやすいため、乾いたタイミングでしっかり水を与えます。

いちごは冬越しできる?

寒さには比較的強いいちごは、室温がマイナスにならなければ冬越し可能。

いちごは10月頃から気温の低下とともに活動を弱め、冬の寒さの中では休眠期に入ります。休眠期に養分を蓄えて、春の開花に備えるのです。

冬の間、日中は窓際の日当たりの良い暖かい場所に置きます。夜は窓際は冷えるため移動させましょう。葉が茶色く変色しがちですが、クラウン部分さえ元気であれば春にはしっかり育ちます。

いちごの増やし方は?

いちごはランナーを伸ばすことで、子株・孫株へと増えていきます。増えた子株が新しい苗です。土を入れた育苗ポットで根付かせてください。

元気な苗に育てるため、子株選びも重要です。選び方については、後述の「残す子株は2番目・3番目」で詳しく解説します。

いちごの育て方のコツ

青々とした葉に赤く可愛いいちごの実は、見ているだけで十分癒されますよね。元気で瑞々しいいちごを育てるためには、コツがあります。

いちごの育て方のコツ

  • 乾燥しすぎない程度に水を与える
  • 肥料は3回与える
  • 病害虫にも注意

ここからは上記のいちごの育て方のコツについて、それぞれ解説していきます。

水やりは乾燥しすぎに注意

水やり

いちごは、鉢植えやプランターの場合、土が乾いたときに水を与える程度で十分です。逆に乾燥しすぎると生長に影響が出るため、時々土に触れてチェックしてください。

地植えの場合は基本的に水やりは不要。日照りが続いて土がカラカラになってしまった時だけ水やりをします。

真冬の休眠期中の水やりは、日中の暖かい時間帯に行いましょう。真冬の夕方~夜間に水を与えると、夜の冷え込みで株が痛む危険があります。

肥料は3回与えよう

肥料

いちごは継続して肥料は与える必要はありません。年間で3回追肥を施します。

追肥の1回目は植え付けの1ヶ月後、2回目は冬越しの後の2月下旬~3月上旬になります。3回目は花の咲く3月下旬~4月上旬がタイミングです。

いちごは肥料を与えすぎると根の生長が悪くなるため、量に注意してください。

注意すべき病害虫は5つある

いちごは葉や実が地面に触れている部分にカビが発生しやすく、灰色かび病やうどんこ病などの病気にかかるリスクがあります。

いちごの注意すべき病気

  • 灰色かび病
  • うどんこ病

また、植え付け苗を介して、病害虫が広がってしまうケースも少なくありません。

いちごの注意すべき害虫

  • アブラムシ
  • ヨトウムシ
  • ナメクジ

ここからは、いちご栽培で注意したい病害虫について解説します。

病気①:灰色かび病

灰色かび病

灰色かび病は、糸状菌というカビによって発生する病気です。

花弁に斑点ができたり、葉や茎に灰色のカビが発生したりします。葉がカビで覆われてしまうと光合成ができません。被害が広がると株が枯れてしまいます。

予防として、日当たり良く風通しの良い状態を維持し、カビの発生しにくい環境を作りましょう。葉や花に水がついて多湿にならないよう、水やりは根本に行います。

病気②:うどんこ病

うどん粉病

うどんこ病もカビによる病気です。うどん粉をふいたように、葉の表面が白くなります。

葉だけでなく茎や蕾・果実にも広がり、株全体に被害が拡大すると光合成ができません。生育不良や花が咲かないなどの被害につながるため、病気の部分は見つけ次第、葉を切り落としましょう。

害虫①:アブラムシ

アブラムシ

アブラムシは葉や茎につき、水分・養分を吸い上げて弱らせてしまいます。また、アブラムシの排泄物によって、すす病やアリなどの他の病害虫の発生といった二次被害の危険もあるので侮れません。

防虫ネットで保護する他、天敵のテントウムシやアブラバチを合わせて飼うといった対策があります。近年では飛ばないナミテントウが開発されており、幼虫を封入した商品が園芸店で購入可能です。

また、コンパニオンプランツとしてニンニクを合わせて植える方法もおすすめ。ニンニクの匂いがアブラムシや害虫を遠ざけてくれます。

害虫②:ヨトウムシ

ヨトウムシは蛾の幼虫です。葉・茎・花実を食害し、株全体を弱らせてしまいます。いちごの葉が虫食いで穴だらけになっていたら、ヨトウムシかもしれません。

ヨトウムシは「夜盗虫」とも呼ばれ、夜に活動し昼間は土の中に隠れているため発見が難しい害虫です。葉に卵が産み付けられていたら、葉ごと切り取って処分しましょう。

蛾が産卵しないよう、飛来防止のネットを使う予防策もあります。

害虫③:ナメクジ

ナメクジは、梅雨時期などの雨が続いた頃に大量発生し、食害を受けます。野菜は全般的に被害を受けやすく、いちごの果実もかじられて丸い穴があくため早急に駆除したいものです。

多湿な場所に好んで発生するため、鉢・プランターの裏をこまめにチェックしましょう。木酢液や竹酢液のスプレーもナメクジ駆除に役立ちます。

いちごの収穫後の子株はどうする?

子株とは?

育てた株を親株として、親株からランナーで伸びた先の株が子株です。

子株を育てると翌年以降もいちごを楽しめます。今育てているいちごに愛着を持っている方は、ぜひ子株を次世代に繋ぎましょう。

ここからは子株の扱い方について解説します。

残す子株は2番目・3番目

親株に最も近い子株は、生長が不安定になりがちで苗に向きません。親株の持つ病気を強く受け継ぐ傾向にあるためです。親株から数えて、2番目・3番目の株を残して育てましょう。

2番目・3番目でも、育ちが悪く小さい株は避けてください。

育苗ポットに子株を置こう

苗づくりの準備として、育苗ポットと野菜用の培養土、U字型の園芸ピン(Uピン)を用意します。

いちごの苗づくりの流れ

  • 育苗ポットに培養土を入れる(縁から2cm下まで)
  • 育苗ポットの土の上に子株を置く
  • 株本をU字型の園芸ピンで固定する
  • たっぷり水を与え、その後は土が乾いた時に水やりする
  • 1週間ほどで根付くので、秋の植え付けまで日当たりと風通しの良い場所で管理する

株本を固定する園芸ピンは、ホームセンターや園芸ショップで購入できます。固定する際は、新芽をつぶさないように注意してください。

まとめ:正しい育て方でいちご栽培を楽しもう!

いちごは鑑賞用・食用の両方で楽しめる植物です。初めて栽培する方は、丈夫で病気に強い品種の苗を選ぶと良いですよ。

どの品種か迷っている方、植え付けに自信がない方は、一度専門業者に相談するのもおすすめです。

慣れて来たら、子株を増やして収穫や寄せ植えにも使ってみてください。いちごの彩りある生活を楽しみましょう。


この記事を読んで、「いちご」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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