【ブルーベリーの剪定方法】育て方・正しい植え方・栽培のコツを初心者向けに徹底解説!

夏にたわわに実るブルーベリー。春は清楚な花を、秋には紅葉も楽しめる果樹です。低木なので庭木としても人気がありますが、「実がたくさんならない」「剪定のタイミングがわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。

今回は、ブルーベリーをこれから育てたい方や育て方で迷っている方に向けて、正しい育て方を解説します。人気の品種や剪定時期、よくある質問も集めたので参考にしてください。


この記事を読んで、「ブルーベリー」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

ブルーベリーの特徴

ブルーベリーとは?

ツツジ科スノキ属の落葉低木果樹の総称です。

北アメリカ原産のブルーベリーは、1.5~3m程度の低木のため、庭木やベランダのプランター栽培でも育てやすくおすすめです。

春に白・ピンクの釣り鐘型の愛らしい花を咲かせます。夏に収穫できる甘酸っぱい果実は食用としても人気が高く、飲料やお菓子、ジャムなどでも定番です。

美味しい果実だけでなく花も紅葉も楽しめるブルーベリーは、一年中季節の変化を楽しめる魅力があります。ブルーベリーの基本的な情報は、以下の一覧のとおりです。

項目詳細
分類落葉低木果樹
学名Vaccinium corymbosum
科名ツツジ科
属名スノキ属
別名沼酢の木・沼酸塊
英名blueberry
開花時期4月
花色白・ピンク
原産地北アメリカ

ブルーベリーの名の由来は果実の色の変化から。最初はグリーンだった実(ベリー)が、熟して青く色づく様から、ブルーベリーという名が付けられました。

ブルーベリーの種類

鑑賞用・食用として世界で愛されているブルーベリーは、品種改良によってたくさんの種類が誕生しました。日本で流通している品種だけでも100種類以上のブルーベリーが存在します。

ブルーベリーの品種の系統

  • ローブッシュ系
  • ラビットアイ系
  • ハイブッシュ系

ブルーベリーの品種は大きく3系統に分かれており、ローブッシュ系・ラビットアイ系・ハイブッシュ系があります。ここからは3つの系統についてそれぞれ解説するので、ぜひご覧ください。

ローブッシュ系

ローブッシュとは?

野生種のブルーベリーで、ワイルドブルーベリーとも呼ばれています。

ローブッシュ系は、ブルーベリーの品種の中でも50cm以下という低木で実も小ぶり。

野生種として食用に重宝され、ビタミンを豊富に含む乾燥果実は北米では冬時期の栄養源の一つでした。

ブルーベリー加工品の定番であるジャムやケーキ、ジュース、ドライフルーツなどは、ほとんどローブッシュ系のブルーベリーが原料です。

ラビットアイ系

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ラビットアイ系とは?

温暖地向けの栽培種で、完熟前の果実はウサギの目のようなピンクに染まります。

樹勢の強いラビットアイ系は、3m以上に育つこともあります。たくさんの実を収穫できる系統です。

乾燥に強く、温暖地向けのため、幅広い地域での生育に適しています。日本では関東地方南部から西の広範囲で栽培されてきました。

ハイブッシュ系

ハイブッシュ系とは?

寒冷地向けの栽培種です。

ハイブッシュ系は、アメリカ北東部に自生していたブルーベリーを品種改良したもの。耐寒性に優れた品種が揃っています。

1~3mとコンパクトな樹高で、食用に向いた甘くて大きめの果実が特徴。日本で栽培されるブルーベリーの大半はハイブッシュ系で、27品種が出回っています。

ハイブッシュ系はさらに2つの系統に分けられます。

  • ノーザンハイブッシュ系
  • サザンハイブッシュ系

ノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュの違いは、生育に適した気候です。

ノーザンハイブッシュ系

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ノーザンハイブッシュ系とは?

涼しい環境が適したブルーベリーの系統です。

実は世界で流通しているブルーベリーの多くはノーザンハイブッシュ系。甘みと酸味の調和がとれた大粒の果実が特徴です。

耐寒性に優れているため、北関東より北の地域が生育に適しています。涼しい環境で育つ分、高温多湿に弱いブルーベリーです。

サザンハイブッシュ系

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サザンハイブッシュ系とは?

温暖で多湿の環境で育ちやすい系統のブルーベリーです。

暑さと湿気に強く、関東南より南側の地域が生育に適しています。蒸し暑い沖縄でも育つ品種ですが、耐寒性は低く乾燥にも弱い性質です。

サザンハイブッシュ系の果実は小粒の品種が多く、実が多く付く特徴もあります。

ブルーベリーを育てる準備・道具

ブルーベリーは小さい品種は丈20cm、大きなものでも3mという比較的低木の樹木。お庭に地植えする以外に、ベランダでプランター栽培にも適した植物です。

プランター・鉢植えで育てる場合と庭植えが育てる場合で、それぞれ必要な準備が異なります。

ここからは、プランター栽培と庭植えでのそれぞれの準備・道具について解説します。これからブルーベリー栽培をスタートしたい方は要チェックです。

プランターで育てる場合

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プランター栽培のポイントは、プランターの大きさ。大きく育てたいなら7〜10号サイズの大きなプランターを選びます。逆に、コンパクトに楽しみたいなら小さなプランターがおすすめです。

大きく育てたくてプランターを大きくし過ぎると、植え替えや移動が難しくなります。プランター・鉢の大きさは、場所と将来的な管理の手間を考えて選びましょう。

プランターの材質は、軽くて安いプラスチック製や、デザイン豊富なグラスファイバー製など、様々な種類があります。おすすめは、水はけと通気性の良い素焼きの鉢です。

庭植えで育てる場合

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ブルーベリーは日当たりの良い環境を好む果樹です。お庭に地植えする場合は、日の当たる風通しの良い場所を選んで植え付けます。

また、ブルーベリーは酸性の土壌を好むため、土壌pHの調整も重要です。植え付け前に、酸度調整されていないピートモスを使い、土を酸性寄りにしておきましょう。

ブルーベリーを育てるポイント

栽培がそれほど難しくないブルーベリーは、園芸初心者にも失敗が少ない樹木です。花を楽しみ、果実を収穫をするために、ポイントを押さえておきましょう。

ブルーベリーを育てるポイント

  • 同系統で2品種以上のブルーベリーを一緒に育てる
  • 開花時期が揃っていること
  • 訪花昆虫が飛来すること

ブルーベリーの果実をたくさん収穫したいなら、受粉できる環境が大切。ここからは、ブルーベリーを育てるポイントについて解説します。

同系統2品種以上のブルーベリーがあること

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ブルーベリーの果実は、受粉なしでは実ることはありません。美味しい大玉のブルーベリーを収穫するためには、他の株の花粉による受粉が重要です。受粉の成功率を上げるためには、同じ系統で異なる品種のブルーベリーを一緒に栽培してください。

ハイブッシュ系のブルーベリーでは、1本で自家受粉する品種もあります。同じハイブッシュ系の別の品種と一緒に育てると、さらに受粉しやすくなり、実付きも充実します。

開花時期が揃っていること

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開花していなければ花粉もできず、他の花に受粉もできません。ブルーベリーを植える時は、開花時期が同じものを選びましょう。

園芸店で苗を購入する場合は、苗のラベルで開花時期を確認すると良いですね。

地域によって環境が異なる分、開花時期にもズレがあります。心配な方は園芸店や植木屋などの専門業者に相談してみてください。

訪花昆虫が飛来すること

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訪花昆虫とは?

花を行き来する昆虫です。中でも、花粉を媒介する昆虫を花粉媒介昆虫と呼びます。

ブルーベリーは他家受粉が基本。花粉を運んでくれるハチやハナアブ、小型の甲虫類など訪花昆虫は重要な役割を持っています。

訪花昆虫は都会にもいますが、ハウス栽培や建物の中、高層マンションのベランダ、農薬散布をしている地域では見かけないため、受粉の確率が落ちます。訪花昆虫がいない場所で栽培する場合は、人工授粉にチャレンジしましょう。

ブルーベリーの栽培環境

お世話が簡単なブルーベリーですが、「綺麗な花をたくさん咲かせたい」「大きい果実を収穫したい」という方は、栽培環境にさらに気を使いたいですよね。

ここからはブルーベリーの栽培環境について、詳しく解説していきます。

日当たりのよい場所を選ぶ

芽を摘む

ブルーベリーは半日陰でも育ちますが、基本的に明るい場所を好みます。日当たりの良い場所で育てましょう。

太陽の光をたっぷり浴びたブルーベリーは、元気に枝葉を伸ばし、花実がたくさん付きます。

また、日当たりの良い環境は、病害虫の発生を防ぐことも可能です。

寒冷地の場合は防水対策する

寒冷には強いブルーベリーは、寒い地域でも栽培できます。ただし、凍結にはリスクがあるため、対策が必要です。

冬の寒さで土が凍結すると、根が傷んで育ちが悪くなります。凍結を防ぐために、腐葉土や敷き藁を根本に敷く作業(マルチング)をしてください。バークチップを使うと見た目もおしゃれになりますよ。

腐葉土・敷き藁は根本から10cmほどの厚みが必要です。マルチングの範囲は、枝の広がりに合わせて調整します。

水はけのよい土壌を選ぶ

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ブルーベリーは乾燥を嫌い、水はけと水もちの良い土壌を好みます。

土が固くなると水はけが悪くなるため、鉢植えする際は、土を固く入れすぎないようにしてください。水はけの良い素焼きの鉢に植えるのも良いでしょう。

また、園芸店ではブルーベリー栽培専用の土も販売されています。ベランダでブルーベリーを育てる場合にはつかうことをおすすめします。

ブルーベリーの育て方

ブルーベリー栽培が初めての方には、「苗はいつ植えたらいいんだろう?」「ベランダで育てたいから、大きくなりすぎると困るんだけど、いつ剪定していいのかな?」など、迷うことも多いはず。

ここからは、ブルーベリーを苗から育てたい方に向けて、育て方についてより詳しく解説します。

品種選定・植え付け時期・剪定・植え替えなど、ブルーベリー栽培で知っておきたい情報をまとめました。

育てる品種を選ぼう

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苗の品種選びは、最初の重要ポイント。葉が元気でつやがあり、枝が太くしっかりしているものを選びましょう。

地域・気候によって、栽培に向いている品種があります。

  • 北海道:ノーザンハイブッシュ系・ローブッシュ系
  • 関東以北:ノーザンハイブッシュ系
  • 関東以南:ラビットアイ系・サザンハイブッシュ系

ブルーベリーを確実に結実させるためには、同系統2品種以上のブルーベリーを一緒に植える必要があります。

園芸店などで苗を購入する際は、どの系統のブルーベリーなのかを必ず確認してください。受粉のために、開花時期の同じ品種を選びましょう。

植え付け時期は11〜3月頃

ブルーベリーの植え付けは11〜3月頃ですが、地域の気候によって時期が分かれます。

比較的温暖な地域では11月頃が適しています。しかし、寒冷地の場合は11月に植え付けると土が凍結して根が傷むため、温かくなる3月〜4月頃に植え付けてください。

苗は11月頃から出回るため、11月に購入して春まで植え付けを待つ場合もあります。苗・土が凍結しないよう、環境に注意して管理しましょう。

剪定・切り戻し時期は12〜2月

夏時期に育ったブルーベリーは、大きく育ちすぎて剪定でコンパクトにしたくなりますよね。しかし、いつでも剪定していいわけではありません。剪定・切り戻しに適した時期は12〜2月です。

ブルーベリーが剪定が必要になるほど生長するのは、植え付けから3~4年後。生長期に剪定をすると枝が傷むため、冬の休眠期に剪定します。枯れ枝や他の枝に絡んでいる枝、根本から出てきた新しい枝を剪定してください。

枝の先を剪定し過ぎると花が咲かなくなるため、長く伸び過ぎた枝の先1/3程度を切ります。

植え替え・鉢替えは2〜3年に1回

鉢やプランターに植えたブルーベリーは、生長すると鉢の中で根が窮屈になります。2~3年に1回、植え替えをして一回り大きな鉢に植え替えましょう。

植え替えの際は、鉢の中で固くなった土を取り除き、根についた土を軽く解します。根を傷つけないように注意しながら、新しい鉢に植えてください。

植え替え用の鉢には、酸性の用土を入れておきます。

花は4月頃に咲く

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ブルーベリーの開花は4月頃。釣り鐘状の花はドウダンツツジに似ています。

花色は白・ピンクがあり、清楚で可愛らしい風情の花は観賞用としても人気です。食用ではなく、春時期の観葉植物として楽しむ方もいます。

収穫時期は初夏〜秋

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ブルーベリーの花後に実ができ、果実が収穫できるのは初夏から秋の時期です。

完全に熟すと濃い紫色に変化し、果実が根本から取れやすくなります。早すぎると実が酸味が強いため、熟すまで待ちましょう。

食べ頃はムクドリにも狙われやすく、鳥害のリスクもあります。防鳥ネットで保護してください。

ブルーベリーの育て方に関するよくある質問

低木で扱いやすいブルーベリーですが、いくら育てやすくても「この時はどうしたらいいの?」という疑問は出てくるものです。

ブルーベリー栽培のよくある質問

  • 夏越しはできる?
  • 冬越しはできる?
  • ブルーベリーの増やし方

ここからは、ブルーベリーの増やし方の他、夏越しや冬越しの方法など、栽培に関連するよくある質問について解説します。

夏越しはできる?

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夏の暑さが心配になるかもしれませんが、ブルーベリーは夏の対策は特に必要ありません。

夏場の水やりは、日中を避けて1日2回程度与えてください。

プランターや鉢の場合、真夏の気温が高い時間帯に水やりをすると、プランター内に残った水分の温度が上昇し、根を傷めてしまいます。朝・夕の涼しい時間帯に行いましょう。

冬越しはできる?

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ブルーベリーは温暖な地域では特に冬越しの必要はありません。

紅葉も楽しめるブルーベリーは、落葉も比較的遅めなので、温暖な地域では12月・1月でも赤い葉が楽しめます。

寒冷地での栽培の場合、寒風対策・凍結防止のため、プランターや鉢は風に当たらないように軒下・屋内で管理してください。地植えのブルーベリーは、積雪で枝がダメージを受けないように雪囲いが必要です。

ブルーベリーの増やし方は?

ブルーベリー栽培に慣れてくると愛着も湧き、「株を増やしてみたい」という気持ちが高まってくるかもしれません。ブルーベリーは挿し木で増えるので、ぜひチャレンジしてみてください。

挿し穂には、冬の剪定で切った枝がおすすめです。

ブルーベリーの挿し木の方法

  • 前準備としてピートモスを混ぜた土を少し湿らせておく
  • ブルーベリーの枝先を5~10cm程度に切る
  • 切り口を斜めにカットする
  • 水につけて数時間給水させる
  • 土に挿したものを半日陰で管理する

土に挿してから1~2ヶ月程度で発根します。

寒冷地で育てる場合は、土が凍らないように場所も調整してください。昼間は日の当たる窓際で管理しますが、夜間は窓際は冷えるので注意しましょう。

ブルーベリーの栽培で注意すべき病害虫

ブルーベリーが初心者向けと言われる理由の一つは、病害虫の少なさです。ただし、全く病害虫が発生しないわけではありません。

ここからは、ブルーベリー栽培で注意したい病害虫について解説します。

病気・害虫の特徴と傾向を知り、十分な対策を取りましょう。

病気

ブルーベリーは乾燥には強いものの、湿度が高すぎると病気にかかりやすくなります。

葉が枯れる・赤くなる、葉や枝にカビが生える、実がつかないなどの症状があった場合は、病気を疑いましょう。

ブルーベリーで注意したい病気

  • ウイルス病
  • 灰色カビ病
  • ブルーベリーの増やし方

ここからはブルーベリーで注意したい病気について、順番に解説していきます。

ウイルス病

ウイルス病はウイルスが原因で、いくつかの種類があります。

ウイルス病には薬剤は効果がありません。発見した場合、大変残念ですが感染拡大を防ぐためにも感染した株元を抜いて焼却処分してください。

灰色カビ病

灰色カビ病は、糸状菌と呼ばれるカビが原因で起こります。葉が黒くなって枯れ、花・果実に灰色のカビが発生します。灰色カビ病の葉を見つけたら、その部位を切り取りましょう。

予防としては、カビが発生しない環境をつくること。剪定で風通しを良くしておきます。

また、受粉後の枯れた花びらはカビの温床になりがち。受粉を終えた花びらは摘んでおくと安心です。

害虫

害虫は、ブルーベリーの葉・枝・幹・実に寄生し、食い荒らしてしまいます。

ブルーベリーで注意したい害虫

  • コガネムシ類
  • アブラムシ
  • カイガラムシ

ここからは、害虫のそれぞれの特徴と対策について解説します。

コガネムシ類

光沢のある成虫は子どもには喜ばれる昆虫ですが、広葉樹の葉を食害する害虫です。幼虫は土の中に潜み、ブルーベリーの根を食い荒らしてしまいます。秋~冬の植え替え時期に、幼虫を発見したら除いておきましょう。

成虫は、太い葉脈を残して網目状に葉を食べるため発見も容易です。見つけ次第、取り除いてください。

アブラムシ

アブラムシは植物の葉・茎から、水分・養分を吸汁します。特に、春~初夏の間に発生しやすく、柔らかい新芽が狙われるため注意が必要です。

一匹でもアブラムシが発生すると、産卵で次々増えて被害が拡大します。発見した場合は、粘着力の弱いテープなどで物理的に除去してください。

アブラムシは日当たりの悪い環境を好むため、剪定で風通し・日当たりの良い状態にして予防しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは貝殻のような殻に覆われた害虫です。枝・幹から栄養分を吸い、株全体を弱らせます。

小さいためなかなか見つけにくいところが難点ですが、発見次第、歯ブラシなどで擦って物理的に取り除いてください。

また、カイガラムシの排泄物によって、すす病などの二次被害が発生します。枝葉がすすがついたように黒くなってしまうため、早めの対策をとりましょう。

まとめ:正しい育て方でブルーベリー栽培を楽しもう

ブルーベリーは花も実も紅葉も楽しめる果樹。冬越し・夏越しの心配もないため、初心者にもおすすめです。

ただし、育てる地域の気候によって適した品種を選ぶ必要があります。受粉で実付きを良くさせるために、2種以上の同じ系統の品種を一緒に植えてください。開花時期の確認もお忘れなく。

落葉の遅いブルーベリーは、収穫後も長く紅葉が楽しめます。季節とともに美しく変化するブルーベリーの姿を楽しんでくださいね。


この記事を読んで、「ブルーベリー」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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