【プロ庭師おすすめの鯉口9選】「鯉口を切る」の由来やダボシャツとの違い、おすすめ商品をまとめてご紹介

お祭りや和風のお店のユニフォーム、庭師の作業着としても着られている鯉口シャツ。しかし、鯉口シャツに馴染みがないと、どのようなものなのか、いつ着たらいいのか、分からない方も多いでしょう。

そこで、今回は鯉口シャツをピックアップしてみました。名前の由来や着方、選び方だけでなく、プロの庭師がおすすめする鯉口シャツも紹介していきます。ぜひ気に入る鯉口シャツを探してみてください。

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目次

鯉口とは

鯉口は祭りで身に付ける衣装で、腹掛けや股引とともに身に付けるシャツのことです。鯉口シャツと呼ばれるようになったのは、袖がすぼまった形をしており、それが鯉の口に似ていることからきています。ほかにも、「肉襦袢(にくじゅばん)」や「ダボシャツ」とも呼ばれます。ただし、本来のダボシャツは全く異なる商品なので注意しましょう。

派手な和柄が多く、法被の下に着てももたつかないように、体にぴったりフィットさせて着るのが定番です。最近では、小紋柄や無地など、派手過ぎない鯉口シャツもたくさん販売されています。

発祥はお祭りからですが、作業着や普段着で着ている方もいますよ。「ジャパニーズアロハ」という名称で、外国人にもお土産や日常使いで人気が高いシャツです。

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鯉口シャツの由来や歴史

お祭り衣装はどれもが伝統のある装いと思われがちですが、鯉口シャツの歴史はそれほど古くなく、登場したのは昭和の中頃です。

鯉口シャツの派手な和柄は、和彫りの入れ墨を表しています。江戸時代のお祭りでは、多くの職人たちが入れ墨のある素肌に腹掛けと股引を身に付けるのが「粋」でした。しかし、昭和になって入れ墨を見せることを禁止するお祭りが増えだし、入れ墨の代わりに派手な柄の鯉口シャツを着るようになったわけです。

肉襦袢と呼ばれるのも、肉(肌)にまとう襦袢(下着)の意味なので、入れ墨を表しています。体にフィットさせて着るのがかっこいいとされているのは、肌に彫られた入れ墨のように見せるためという理由があるからです。

ダボシャツとの違いは?

出典元:Amazon

鯉口シャツはダボシャツとも呼ばれると説明しましたが、実は鯉口シャツとは全く違う形状のダボシャツも存在します。選ぶ時に間違えないよう注意しましょう。

まず形を比較してみます。ダボシャツはシャツの脇から袖にかけて直線縫いで鋭角に作られており、その名の通りダボっとオーバーサイズ気味に着るものです。一方、鯉口シャツは脇から袖がRの形状になっており、体にぴったりか小さめのサイズでフィットさせて着こなします。

ダボシャツにはたいてい同じ生地のズボンがあり、上下セットで揃えます。お祭りでは、行き帰りに着るものとされているのも特徴です。ゆったり着るので涼し気で風通しがよく、色柄も鯉口シャツと違って無地がほとんどになります。

お祭りの最中に腹掛けと股引に合わせて着る鯉口シャツとは、まったく別物だということが分かりますね。

「鯉口を切る」の意味や関連性

「鯉口を切る」という言葉を聞いたことはありますか?

「鯉口を切る」の意味

  • 刀に手をかけ、すぐに抜けるようにすること。
  • すぐに対処できるように、臨戦態勢をとること。

刀の鞘の入り口が鯉の口に似ていることから、その部分のことを鯉口と呼びます。鯉口シャツも、袖のすぼまった入口が鯉の口に似ているから鯉口と呼ばれるようになりました。まったく関連なさそうな言葉でも、由来に共通点があるのは面白いですね。

刀の場合は、鞘から少し刀を抜くしぐさが、「鯉口を切る」という表現になったわけです。時代劇などを見ていると、役者さんが刀を完全に抜く前にチャキっと鯉口を切るしぐさをするので、機会があったらチェックしてみてください。

鯉口シャツはお祭りで定番の衣装

鯉口シャツはお祭りで定番の衣装で、上に法被を羽織ったりもします。鯉口シャツの由来が、入れ墨をあからさまに見せられないお祭りで派手な柄を見せることからきているので、見た目が重視されがちですが実は実用性にも優れたアイテムです。

庭師や大工などの職人は、お祭りだけでなく作業着としても鯉口シャツを着用します。吸汗性がよく肌触りのよい鯉口シャツは、着心地抜群で汗をかく作業に最適です。

最近では、居酒屋や焼き鳥屋など、和食の飲食店のユニフォームとしても活用されています。お祭り用に派手な色柄が多かった鯉口シャツですが、小紋柄や和柄などシンプルなものも増え、普段着としても人気がでています。

鯉口の正しい着方・手順

鯉口シャツを実際に着る時に、アウターとして着るのかインナーとして着るのか、迷う方も多いでしょう。元来は、肌に入れ墨を施しているかのように見せるための衣装だったため、肌着を着ないで直接着るのが鯉口シャツの正しい着方です。

よく混同されるダボシャツは上下揃えて着るのが一般的ですが、鯉口シャツは腹掛けと股引を一緒に着用します。また、ブランドによっては、鯉口シャツと同じ柄の股引やズボンを揃えることもできます。

着方としては、お祭りでは鯉口シャツの裾を股引の中に入れるのが正解です。裾を外に出していると、お祭り衣装としてはかっこよくありません。しかし、普段着で着るときは、ボトムスの上に裾を出して着ても大丈夫ですよ。


鯉口にはレディースもある?

出典元:Amazon

鯉口シャツは、メンズからレディース、子供用まで種類が豊富にあります。メンズとレディースは、メーカーや種類によって男女兼用のものも多いです。しかし、男性と女性では体系が違うため、レディース専用サイズは腰のくびれがあるデザインになっています。

より体にフィットした鯉口シャツが欲しいなら、女性はレディース用を購入するのがおすすめです。

鯉口シャツはどこで購入できる?

鯉口シャツは独特の衣装なので、売っているところは限られています。しかし、意外に身近なところで購入できるのですよ。

ホームセンターなどの店舗で購入

鯉口シャツはお祭り衣装以外にも、職人の作業着としても活用されています。そのため、ホームセンターなどの職人の道具や作業着を扱っている店舗で購入が可能です。ほかにも、いろいろな作業着を扱っているワークマンでも購入できますよ。

東京だと、浅草に職人のユニフォームやお祭り衣装を扱う店舗がたくさんあります。いろいろお店を見て回って、お気に入りの鯉口シャツを探してみてはどうでしょうか。

ネット通販で購入

鯉口シャツは、実店舗だけでなくネット通販で購入することもできます。AmazonやYahoo、楽天などの総合ショッピングサイトや、お祭り用品や職人のユニフォームの専門店にの通販サイトなど、多数あるのでチェックしてみましょう。

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鯉口シャツの正しい選び方3つ

いざ鯉口シャツに挑戦してみようと思っても、初めてだとどれを選んだらいいか迷いますよね。鯉口シャツの正しい選び方のポイントは、次の3つです。

  • 着こなしのサイズ感
  • 見た目やデザイン
  • 用途

具体的にどう選ぶのか、詳しく解説していきます。

①着こなしのサイズ感で選ぶ

鯉口シャツは、体にフィットさせて着るものです。サイズ的にはTシャツを選ぶときと同じイメージで選ぶとよいでしょう。少しゆるめにダボっと着たい場合は通常サイズ、体にぴったり合わせるなら1サイズ下がおすすめです。

股引と一緒に着る場合は、ダボっとしていると腰回りがもたついてしまうので、ぴったりサイズを選んだ方が粋に着こなせます。ジーンズなどと合わせてカジュアルに着る場合は、ダボっとさせて裾を外に出して着た方がかっこよく見えますよ。

②見た目やデザインで選ぶ

出典元:Amazon

鯉口シャツは、色柄のデザインが豊富です。ボトムスやアウターに合わせて、見た目やデザインを選びましょう

元々は入れ墨を模して作られたシャツなので、彫り物のような派手な和柄がほとんどでした。しかし、最近では和柄でも落ち着いた小紋柄だったり、無地のタイプもあります。和柄以外にも、薔薇などの洋柄も人気です。

いろいろなデザインの鯉口シャツを、おしゃれに着こなしましょう。

③用途で選ぶ

鯉口シャツを着るシーンは、お祭りだけではありません。飲食店スタッフのユニフォームや庭師の作業着にも活用されています。もちろん、普段着としても使われているアイテムです。

鯉口シャツの作業の邪魔にならない七分袖や、動きやすい体にフィットした縫製などは、作業時のユニフォームとして優秀です。綿素材で吸汗性がよく肌触りがいいのも、鯉口シャツの特徴になります。

自分の着たいシーンに合わせて、最適なデザインの鯉口シャツを探してみましょう。

プロの庭師がおすすめ!鯉口シャツ9選

ここからは、プロの庭師がおすすめする鯉口シャツを、ランキング形式でご紹介していきます。見た目や特徴をしっかりチェックして、自分に合う鯉口シャツを検討してください。

1位 日本民謡 お祭り用品・ 鯉口シャツ

素材綿100%
サイズS、M、L、LL、3L
ブランド日本民謡(東京第一綿業株式会社)

取り入れやすい色柄でお祭りやお店のユニフォームにも

お祭り衣装や踊り用の衣装などを手掛ける東京第一綿業株式会社のブランド「日本民謡」による、鯉口シャツになります。数多くの和柄の鯉口シャツを扱っていますが、黒地に桜模様は派手すぎず地味すぎずで、男女ともに着こなしやすいデザインです。

お祭りだけでなくお店のユニフォームとしても取り入れやすいでしょう。同じ柄で子ども用もあるので、親子ペアでも着ることができますよ。

2位 鳳皇 綿100%鯉口シャツ

素材綿100%
サイズS、M、L、LL、3L、4L、5L
ブランド鳳凰(村上被服株式会社)

無地で実用性に優れたシンプルな鯉口シャツ

ファッショナブルなワークウェアブランド「鳳凰」から、シンプルな鯉口シャツです。白以外にも黒と紺があり、どれも無地なので派手な柄が苦手という方に向いています。お祭りだけでなく作業着にも取り入れやすいですよ。

左胸にはポケットが付いており、実用性も考えられています。サイズはSから5Lと幅広く、どのような体型の方でも選びやすい商品です。

3位 浅草きもの市 鯉口シャツ

素材綿100%
サイズS、M、L、LL、3L
ブランド浅草きもの市(北川和装有限会社)

丈が短く腰回りがもたつかない定番のデザイン

一般呉服や祭り用品、踊り衣装などの和装を扱う北川和装有限会社からも、無地で使いやすい鯉口シャツを紹介します。股引の中に裾を入れることを考慮した、鯉口シャツの定番のデザインです。

白、黒、紺の合わせやすい無地で、職人のユニフォームとしても着やすいタイプになります。

4位 義若オリジナル鯉口シャツ

素材綿100%
サイズS、M、L、LL、3L、4L
ブランド義若(祭屋そなみ呉服店)

伝統の藍色と縁起物をデザインしたシャツ

お祭り用品を扱う祭屋そなみ呉服店から、縁起の良い小槌をあしらった鯉口シャツです。紺に藍色で染めた生地は、大きな柄でも落ち着いた雰囲気になります。

小槌は金運アップや福を呼び込む縁起物とされているので、お店のユニフォームにもおすすめです。

5位 日本の歳時記 鯉口シャツ

素材綿100%
サイズS、M、L、LL
ブランド日本の歳時記(株式会社佐藤万)

胸ポケット付きで普段着にも取り入れやすい

お祭りや踊り衣装を扱うメーカーによる、胸ポケット付きの鯉口シャツです。お祭りやイベント、仕事のユニフォームだけでなく、普段着としても取り入れやすいタイプになります。

普段着で着るなら、ぴったりサイズよりも少しゆったり着られるサイズを選ぶといいですよ。

6位 村上被服 すぐ乾くドライ鯉口シャツ

素材ポリエステル100%
サイズM、L、LL、3L、4L
ブランド村上被服

吸汗速乾でさらっと着こなせる

快適なワークウェアを提供する村上被服の、ポリエステル製の鯉口シャツです。綿素材が多い鯉口シャツですが、こちらは吸汗性と速乾性に優れたポリエステル素材。

さっと汗を吸収してドライ感をキープしてくれるので、暑い夏でも快適に着ることができます。左胸のポケット付きで、実用性も抜群です。

7位 FES 大人用 鯉口 半袖シャツ

素材綿100%
サイズS、L、M、LL
ブランドFES

半袖で真夏の普段着にもおすすめ

定番の七分袖ではなく、半袖タイプの鯉口シャツです。Tシャツと同じ感覚で着ることができます。首回りや腕回りの着心地にこだわり、従来の鯉口シャツとは違う立体的な縫製も特徴的です。

黒松葉をあしらった落ち着いたデザインは、普段着でも着やすいでしょう。肌触りがよいので、暑い夏も快適に過ごせますよ。

8位 牡丹柄鯉口シャツ

素材綿100%(シャンタン)
サイズM、L、LL
ブランド

紬のような風合いで上質な雰囲気

綿100%でも独特な織り方のシャンタン生地で、上質な雰囲気のある鯉口シャツです。紬に似た生地感で、趣があり和の装いによく似合います。

黒地に赤の大胆なツートンカラーに、背にはモノトーンの牡丹の花をあしらったあでやかなデザインです。左胸のポケットにも牡丹がデザインされ、印象的な鯉口シャツに仕上がっています。

9位 粋な伝統 和好 黒 鯉口シャツ

素材綿100%
サイズS、M、L、LL、3L
ブランド粋な伝統 和好

シンプルで着やすい黒

どんな衣装とも合わせやすい、黒のシンプルな鯉口シャツです。オーソドックスなデザインで、鯉口シャツを着たことがない方でも取り入れやすいでしょう。

ユニフォームや普段着として、最初の一枚に選びやすい商品です。

まとめ:用途に合わせて鯉口シャツを選んでみよう

鯉口シャツは、派手な柄でお祭りに着るものと思われている方も多いでしょう。しかし、落ち着いた柄や無地もあり、作業着やお店のユニフォーム、さらには普段着としても実は取り入れやすいアイテムなのです。吸汗性や肌触りのよさもあるので、Tシャツ代わりに着ることもできます。

ぜひ、いろいろな用途で鯉口シャツを着こなしてくださいね。


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