【キウイフルーツの剪定方法】剪定時期や育て方も徹底解説!
2020/10/21
栄養価が高いとされるキウイフルーツは、日本でもよく食されているフルーツです。暑さや寒さに強いキウイフルーツの木は、一般家庭の庭や鉢植えで育てることができるんです。
しかし、安定してキウイフルーツを収穫するには剪定が必要不可欠です。
この記事では、キウイフルーツの木の剪定時期や剪定の仕方・育て方を解説します。正しく手入れをして、甘くて美味しいキウイフルーツをたくさん収穫してくださいね。
この記事を読んで、「キウイフルーツ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
キウイフルーツの特徴
キウイフルーツの木はマタタビ科マタタビ属で、原産は中国の揚子江流域です。「キウイフルーツ」という名前は、1959年にニュージーランドの輸出会社がつけました。
名前の由来は、ニュージーランドの国鳥「キウイ」に形が似ている説や、ニュージーランド人のことを「Kiwi」と形容するからという説があります。
キウイフルーツの木は、暑さや寒さに強く家庭の庭や鉢植えでも育てることができます。難しい手入れを必要としないため、家庭向きな樹木といえるでしょう。
5月から6月にかけて白い花を咲かせ、収穫の時期は10月から11月です。
キウイフルーツには雄木と雌木がある
キウイフルーツの木は、雌雄異株です。実をつけるためには、雄木と雌木を最低でもそれぞれ1本ずつ必要です。
受粉が難しいかな?と思うかもしれませんが、半径10メートル以内に植えれば、並べていなくても受粉させるのに問題はありません。
地植えでなくても鉢植えでも育てられますから、狭いお庭でも心配いりませんよ。雄花を雌花に直接つけるという人工受粉をしてもいいでしょう。
また、キウイフルーツの実は雌木につきます。剪定の際に間違えてしまわないよう、雄木と雌木にそれぞれ異なる印をつけておくといいですよ。
キウイフルーツの剪定時期
- キウイフルーツの剪定時期はいつ?
キウイフルーツの木の剪定に適した時期は、12月から2月の休眠期です。
このシーズンを過ぎて春になってから枝を切ると、数日から数週間は樹液が出続けます。
樹液が出ても特に問題はありませんが、樹勢が弱まる原因になります。そして、止める方法もありません。ですから、成長を休める休眠期に剪定を行いましょう。
キウイフルーツの剪定方法
放置すればグングン伸びてしまう、キウイフルーツの木。ツル性の植物ですから、フェンスや柱を伝ってどんどん成長してしまいます。ですから、剪定は必ず必要な作業となります。
ここでは、キウイフルーツの木に必要な剪定の仕方とポイントを解説します。安定して美味しい実をつけるためにも、剪定してくださいね。
徒長枝など不要枝を切る
細く長く伸びてしまった徒長枝のほか、弱々しい枝・枯れた枝・病気になっている不要枝は切りましょう。密集している場所の枝も切って、風通しをよくします。
そうすることで、元気な枝の成長を妨げます。日当たりもよくなるため、病気や害虫の予防にもなります。
ほかの樹木の剪定は下に伸びた枝を切ることが多いですが、キウイフルーツの木の場合は上に伸びた枝を切りましょう。手が届かなくなり、実がついても収穫できないからです。
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ツヴィリングJ.A.ヘンケルス(Zwilling J.A. Henckels)
昨年実がついた枝を切る
キウイフルーツは、古い枝には実をつけません。昨年実がついた枝は、切りましょう。実がついたら、目印をつけておくと分かりやすいですよ。
キウイフルーツの木はそれぞれの枝に、たくさんの花芽をつけます。昨年実をつけた枝だけではなく増えすぎた枝も剪定しますが、とくに吟味して切る必要はありません。
どんどん伸びて増えますから、少し切り過ぎたかな?と思うくらいでちょうどいいです。
必要な場合は強剪定をする
枝が伸びすぎて収まりきらなくなった場合、強剪定をして主枝の方向転換をしましょう。太い枝を切ることを「強剪定」といいますが、向かわせたい方向に伸びている枝を残して、主枝を切ってしまいましょう。
強剪定は、木へのダメージが大きいです。やり過ぎると木を弱めてしまうため、様子を見ながら行ってください。
剪定した後に樹液が止まらない場合の対処法
キウイフルーツの木の枝を切ると、樹液が溢れ出します。そのため休眠期である冬に剪定をしますが、それでも樹液が出ることもあるでしょう。
一度溢れ出たら、止めることはできません。冬に剪定した後、春先に樹液が出るのを防ぐなら切り口に保護剤などを使用して防ぐとよいでしょう。
それでも溢れ出したら、樹液成分が空気の乾燥や日照などで自然に固まるまで待ちましょう。固まるまでは1~2ヵ月かかります。
キウイフルーツの育て方
家庭でキウイフルーツの木を栽培するには、特別な育て方は必要ありません。庭に直接植えてもよいですし、鉢植えで育てることもできますよ。
肥料も家庭で出る生ごみを活用することもでき、家庭向きの樹木といえます。
それでも、果物のなる木ですから最低限の手入れは必要です。甘くて美味しいキウイフルーツを収穫するために、芽かきや摘果は行いましょう。また、病気の対策もしておかなければなりませんね。
ここでは、芽かきや摘果の仕方と害虫・病気について解説します。
芽かきや摘果をする
- 摘芯とは?
摘芯とは、茎の先を切って脇芽(わき芽)の成長を促すことをいいます。
葉が何枚か生えてきたら、摘芯(摘心)をします。そして二度伸びしたら、伸びすぎないように芽かきをしましょう。
芽かきとは、葉と茎の付け根から生えた新しい芽のことです。この芽を取り除くことで、残された葉や茎に十分な栄養を行きわたらせることができます。この作業を「芽かき」とか「脇芽かき」と呼んでいます。
そして、6月下旬ころから実をつけはじめますが、すべての実を育てようとすると全体の実が小さくなってしまいます。
ですから、葉4~5枚に1つ程度になるように摘果しましょう。取り除く実は、受粉がうまくいかなかった奇形の実や小さい実です。
害虫がついてからでは遅い?対策をしておこう!
害虫に関しては、カメムシ・コガネムシ・キイロマイコガ・キイロヒメヨコバイがつくことがあります。しかし、神経質にならなくてもよいでしょう。
キウイフルーツの木を栽培するときに気をつけたいのは、かいよう病・果実軟腐病・花腐細菌病などの病気です。とくにかいよう病は傷口から細菌が侵入して伝染します。
治療する薬剤はありませんので、木に傷をつけないように防風対策をしましょう。剪定する際は剪定バサミを消毒し、切り口には癒合剤をつけましょう。
もしも病気になってしまったら、感染した部分を切り落としてくださいね。
キウイフルーツを美味しく栽培するなら剪定をプロに依頼
家庭で栽培できるとはいえ、はじめてキウイフルーツの木を育てる方や慣れていない方にとっては難しく感じるかもしれません。とくに剪定は、切る枝を間違えてしまうと実がつかなくなってしまいます。
もし心配なら、プロの業者に依頼するのもひとつですよ。プロの業者なら面倒な剪定も芽かきや摘果にも、慣れています。
自分で手入れをするのも楽しいですが、安定して美味しい実をつけたいなら業者に依頼してもよいでしょう。
庭革命では無料で複数の業者から見積もりをとることができるので是非ご利用ください。
キウイフルーツの剪定まとめ
キウイフルーツの木の剪定時期や剪定の仕方・育て方を解説しました。難しい手入れが必要のないキウイフルーツの木は、一般の家庭でも鉢植えなどで気軽に栽培することができます。
しかし、剪定や芽かき・摘果を行わなければ、美味しい実をつけてくれません。また、病気になってからでは遅いため、あらかじめ対策が必要です。不安な方は、最初だけでも業者を頼るといいでしょう。
この記事を参考にして、元気なキウイフルーツの木を育ててくださいね!
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