【みかんの剪定方法】美味しいみかんをつくるには剪定が必須!方法や時期を徹底解説

冬に食べる果物といえば、みかんですよね。こたつとみかんは、寒い冬に無くてはならない定番の組み合わせです。ビタミン豊富で美味しいみかんを自宅の庭で収穫したいと思いませんか?

美味しいみかんを自宅で育てるには剪定は必須です。しかし、「剪定に最適な時期はいつ?」「剪定のやり方は?」と疑問が出てきますよね。

この記事では、みかんの木の剪定方法や時期・手入れの方法を解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事を読んで、「みかんの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次

みかんの木に剪定は必須!

みかんの木

甘く美味しいみかんを大きく育てるためには、剪定は必須です。みかんの木を剪定しないと枝や葉が混み合い、日当たりが悪くなってしまいます

みかんの木は日当たりがよく水はけのよい土地を好みます。剪定せずに放置すると、実はなっても小ぶりで酸っぱいものができてしまいます。

ですから、美味しいみかんを育てるために剪定は必ずしましょう。

みかんの木の剪定時期

みかんの木の剪定時期はいつ?

みかんの木を剪定するのに最適な時期は、2月中旬〜3月です。

みかんの木は春・夏・秋の3回、成長期があるといわれています。とくに4月は新芽がでるため、多くの養分を必要とします。

春に芽吹く前に剪定をすれば、枝がどの方向に伸びるのか見当がつきやすいというメリットがあります。また、ある程度芽を摘めば枝の成長を抑制することができます。

みかんの木の剪定方法

剪定鋏

みかんの木を剪定は、植えてからの年数でやり方が変わります。大きく分けて樹齢4年未満と5年以上では剪定方法は異なります、4年未満は毎年剪定の目的が違います。

ここでは、各年数の剪定の仕方を解説します。みかんの木の基礎をつくるためにも大切な作業となりますので、よく読んで剪定してくださいね。それでは早速、見ていきましょう。

みかんの苗木(樹齢4年未満)の剪定方法

樹齢4年以下の若い木は、剪定をしなくても手に余るほど大きくなるなんてことはありません。しかし、一般家庭の庭で栽培するなら小さめの木のほうが扱いやすいですよね。

樹高を小さく保ちたいなら、樹齢に合った剪定をしていきましょう。

樹齢1年目の剪定

1年目は、みかんの木の基盤をつくる剪定をします。

まず、主枝を高さ50センチ程度まで切りましょう。そして、株から生えている太い枝を3~4ほど残して、それぞれを3分の2程度になるまで切ります。

太い枝から生えている細い枝は、思い切ってすべて剪定しましょう。残された枝が、みかんの木の基礎となります。

樹齢2〜3年目の剪定

みかんの花

2~3年目の木には、白い花が咲くようになります。剪定するには、花がついたかどうかが目安になります。花があまりつかなかった枝は、小枝の部分から切り返しをしましょう。

みかんの木全体であまり花がつかなかった場合は、無理に剪定する必要はありません。1年目の剪定でダメージを大きく受けていますので、長すぎる枝を少し切る程度でかまいません。

樹齢4年目以降の剪定

みかんの木は実がたくさんつく年「成り年」と、あまり実らない年「不成り年」を1年ごとに繰り返します。これを「隔年結果性」といいます。

樹齢4年目以降の剪定で成り年の場合は、弱い枝や細い枝・混み合っている枝など不要な枝を剪定する程度にしましょう。反対に不成り年なら、夏枝や秋枝を切り返して春枝をたくさん生やすようにしてください。

みかんの成木~若木(樹齢5年以上)の剪定方法

樹齢5年以上のみかんの木の剪定は、基本的に「間引き剪定」をします。間引く対象の枝は、
・枯れている枝
・弱々しい枝
・病気の枝
・密集して混み合っている場所の枝
・害虫の被害にあっている枝
・垂れ下がって生えている枝
・徒長枝
・前年の秋に生えた枝、前年に実がついた枝
以上のような枝が、剪定の対象になります。

混み合っている枝を剪定することでスッキリとし、風通しがよくなりますよ。風通しがよくなると害虫や病気を防ぐことができます

みかんの木は、隔年結果性の果樹です。前年の秋に生えた枝や実がついた枝は、切り落としましょう。

みかんの木を剪定するときの注意点は?

注意

新しく伸びた枝は、切らないようにしましょう。新しい枝の先には芽がついています。これは後に花芽となるため、切ってしまうと花芽が少なくなってしまいます。

また、みかんの木の剪定は間引き剪定が基本です。枝の根元から切らずに途中から切ってしまうと、かえって枝を増やしてしまいます

剪定するときは新しい枝を切らないことと、切るなら根元から切ることを心がけましょう。

みかんの木を剪定したあとの手入れ方法

じょうろ
みかんの木を剪定した後はどうする?

剪定した後は、殺菌するために消毒剤を散布しましょう。切り口に癒合剤をつけるのも有効です。

剪定は大切な作業です。しかし、枝を切るということは、みかんの木にとってダメージが大きいです。とくに切り口は、デリケートな状態になっています。

消毒剤や癒合剤は、ホームセンターやインターネット通販で気軽に購入することができます。また、養分を与えるために肥料を使ってもよいでしょう。

みかんの木が大きくならない原因

みかんの摘果

みかんの木が幼いうちは、たくさんの実をつけてしまうと成長せず大きくなりません。実をつけたい気持ちをぐっとこらえて、基本的にはすべて摘果しましょう。

植えてから3年は、実をつけないほうがよいとされています。花を咲かせた後は結実させないようにすれば、その後は大きく育ってくれることでしょう。

将来たくさんのみかんを収穫するために、3年は基礎作りをしてくださいね。

みかんの木の剪定を依頼した場合の費用相場

費用

自分で剪定するのもよいですが、業者に依頼をしてもよいでしょう。そこで気になるのは、料金ですよね。プロの業者に剪定の依頼をした場合の費用相場について、解説します。

費用は業者により異なり、職人の人数や作業時間によって料金が決まる場合と木の本数や高さによって決まる場合があります。おおよその費用相場ですが、職人一人当たりにかかる料金は日当15,000~30,000円

時給であれば、2,000~3,000円ほどです。木の高さで料金が決まる場合は、3メートルまでなら3,000円前後、3~5メートルなら6,000~8,000円前後、5~7メートルなら15,000~20,000円前後が相場となります。

そのほか、剪定後の枝の始末が料金に含まれるかどうかにより、費用は変わってきますね。業者に来する際は、複数社から見積もりをとって確認してください。

みかんの木はプロの業者に依頼するのがおすすめ

みかんの木の剪定方法や時期・手入れの方法を解説しました。柑橘系の果樹には八朔や夏みかんなどたくさんの種類がありますが、初心者でも育てやすい温州みかんの栽培はおすすめです。

しかし、いくら初心者向けといっても慣れていない方にとって剪定は、難しいかもしれませんね。とくに安定して実をつけるまでの最初の数年は、プロの業者に依頼するとよいでしょう。

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