【イチジクの剪定】品種別剪定方法と時期を解説!実がならない原因についても解説
お菓子やジャムの材料として使われることの多い、イチジク。優しい甘みが魅力的なイチジクは、そのまま食べても料理に使っても美味しいですよね。
自宅の庭でも鉢植えでも栽培できるイチジクですが、美味しい実を育てるには剪定が必要です。しかし、剪定の方法は品種によって異なり知らずに切ってしまうと実がならない、なんてことも。
この記事では、イチジクの木の品種別剪定方法と時期について解説します。

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イチジクの特徴

イチジクはクワ科の落葉小高木で、原産はアラビア南部です。日本には、江戸時代初期に伝わりました。
聖書の中でアダムとイヴが使った葉も、イチジクの葉なのだとか。果樹のなかでも、最も古い部類に属しています。
そんな歴史あるイチジクですが、漢字では「無花果」と書きます。決して花がない果実ではなく、花は実のなかに咲くので見えないんです。私たちが食べている実は、じつは花の一部だったんです。
イチジクが熟す時期は2通りあり、9月に熟したものを「秋果」、熟さないまま翌年の7月頃に熟したものを「夏果」といいます。
熟した実はそのまま食べても甘く美味しいですが、ジャムやお菓子の材料として使われています。
イチジクはあまり手をかけなくても成長してくれる、育てやすい木です。しかし、美味しい実をつけるためには剪定が必要です。
イチジクの剪定時期

- イチジクの剪定時期はいつ?
イチジクの剪定は、成長が弱まる12月から2月に行います。
品種によりますが、イチジクは秋に実が熟れる果樹です。
秋に実をつけるための準備は、春から始まっています。春に枝を伸ばして成長し、夏に実をつけ秋に食べごろになります。
成長している途中で枝を切ってしまうとイチジクにとってダメージが大きく、成長を妨げてしまいます。ですから、実の収穫が終わり休眠期に入る冬が剪定の最適な時期になります。
イチジクの品種別剪定方法

イチジクは品種によって、剪定の方法が異なります。品種は、
・夏果
・秋果
・夏秋果
以上3つに分けられます。
夏果は夏に実をつけ、その実が大きいのが特徴です。秋果は秋に実をつけ、実の大きさは夏果よりやや小さめです。夏秋果は、夏と秋に実をつけます。
それではそれぞれの品種の剪定方法を詳しく解説します。
夏果の剪定

夏果は、前年に伸びた枝の先につぶつぶの花芽がつきます。この花芽に実がなるため、切りすぎないように注意しましょう。
夏果の剪定は、枝1本あたり5~8個の花芽を残して先端を切りましょう。切ったところから翌年に新しい枝が生え、よく翌年には花芽がつき実がなります。
あまりたくさん枝を切ってしまうと花芽も一緒に切り落としてしまうため、成長を妨げるような邪魔な枝や伸び過ぎた枝の先端を切る程度にとどめましょう。
秋果の剪定

秋果は、その年の春に生えた新しい枝に花芽がつきます。剪定は、前年生えた枝を2~3本残して切りましょう。
見分け方は、今年の新しい枝は緑っぽい色をしています。昨年生えた2年目の枝は茶色くなっています。茶色い枝は、切っても大丈夫ですよ。
また、上に伸びる太い枝や混み合った枝・病気の枝なども、剪定していきましょう。
夏秋果の剪定

夏秋果は、夏果と秋果の両方の特性をあわせ持っています。夏果は昨年生えた枝先に花芽をつけ、秋果は今年生えた新しい枝に花芽をつけます。
そのため、夏果の剪定と秋果の剪定の両方の剪定方法を並行して行います。
夏果のために1つの枝につき2~3個の花芽を残して枝先を切りますが、秋果の収穫をするために今年生えた新しい枝を2~3本は切らずに残しておきましょう。すべて切ってしまわないように注意してくださいね。
イチジクのリフレッシュ剪定とは?

- リフレッシュ剪定とは?
イチジクの剪定の仕方のひとつで、枝を常に若い状態に保つというものです。
「リフレッシュ剪定」というのを聞いたことがありますか?
カンタンに説明すると、「古い主枝を切って実をつけた結果枝を残すことで、木をリフレッシュさせる」ということです。古い主枝は残さず世代交代させることで、木の生長を促して新芽が出るのが早くなります。
また、実が大きくなるのだとか。主枝を切るのは少々勇気が要りますが、大きく美味しい実をつけるためにリフレッシュ剪定を行ってくださいね。

イチジクの育て方

イチジクは、初心者でも栽培しやすい果樹です。剪定を行うのも大切な作業ですが、肥料や育てる環境が合わなければ健康に成長してくれませんよね。
ここでは、イチジクを栽培するときに使う肥料と育てる環境について解説します。これからイチジクの木を育てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
イチジクの農薬や肥料

庭に直接植えている場合は、化学肥料を使うのもよいですが堆肥などを使って有機物を施すとよいでしょう。家庭の生ごみを利用するとよいですよ。
鉢植えの場合は、元肥には有機固形肥料を使用しましょう。追肥には効果がゆっくりと出る緩効性化成肥料を使用してください。
イチジクは弱アルカリ性~中世の土を好みます。ですから、肥料とは別で1年に1回程度石灰を撒いてあげるとよいでしょう。
イチジクを育てる環境

イチジクは、日当たりのよい場所を好みます。庭に直接植える地植えなら、南向きの場所がよいでしょう。強風は苦手なため、風が当たらない場所がベストです。
鉢植えなら、こまめに剪定をしておけばベランダでも栽培することができますよ。
イチジクはもともと亜熱帯地方を原産とする植物ですから、寒さには弱いです。寒冷地で栽培する場合は、保湿対策をしましょう。
鉢植えなら、室内に置くのもよいですね。その場合は、室内でも暖房が当たらないようにしてください。
イチジクの実がならない原因

イチジクの木は、初心者でも比較的育てやすい果樹です。しかし、ときどき実がつかないことがあります。考えられる原因は、
・剪定で花芽を切り落としてしまった
・肥料の与えすぎで樹勢が強く、枝や葉を成長させることに養分を使ってしまった
・日当たりがよくない
・水不足
・そもそも、幼苗の時期は実がならない
以上の5つです。
剪定の際に間違えて花芽をすべて切ってしまえば、実はつきません。品種によって剪定方法が異なるのはややこしいですが、花芽を切りすぎないように注意してくださいね。
肥料を与えれば大きな実がつくと考えがちですが、与えすぎはよくありません。前項目の解説をもとに、ほどほどに与えましょう。
そして、イチジクは日当たりのよい場所に植えましょう。日当たりが良い場所は水不足にもなりやすいです。地植えの場合は問題ありませんが、鉢植えの場合は土が乾かないように水やりをしましょう。
カミキリムシ(害虫)に注意しよう

イチジクの木につく害虫は、カミキリムシとアブラムシです。カミキリムシには、とくに注意してください。
カミキリムシはイチジクの木の枝の内側をトンネル状に侵食します。外からは分かりにくいため、発見が遅れてしまいがちです。
木の根元に木くずが出ていたり枝に穴が開いていたら、内部にカミキリムシの幼虫がいる可能性が高いです。
木を枯らす原因になるため、殺虫剤などを使って害虫対策をしてください。
イチジクの剪定を依頼した場合の費用相場

イチジクの剪定料金は3,000〜5,000円程度です。
ですが、業者に剪定を依頼した場合の費用相場は、各会社により料金の計算方法が違います。
職人一人当たりの人数や作業時間で計算する場合もありますし、木の本数や高さで計算する場合もあります。実際に剪定を依頼する前に、複数社から見積もりを取って料金を確認しましょう。
イチジクの剪定はプロの業者に依頼しよう
イチジクの木の、品種別剪定方法と時期について解説しました。イチジクの木はほかの果樹と比べると、比較的育てやすい木です。
しかし、苗木が育って安定して実をつけるまでは、プロの業者に剪定を依頼するとよいでしょう。
プロの業者なら適切に手入れをしてくれ、甘くて美味しい実をつけることができますよ。害虫対策も行ってくれますから、慣れないうちは頼るとよいでしょう。
庭革命では無料で複数の業者から見積もりをとることができるので是非ご利用ください。

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