【ホウレンソウの育て方】正しい栽培方法や注意すべき病害虫を紹介!

たくさんの栄養が含まれているホウレンソウ。家庭菜園で育てられる野菜の1つであり、栽培期間も短く初心者にもおすすめです。しかし、中には「中々芽が出ない」「育ちが悪い」といった悩みを抱えている方もいるでしょう。

そこで今回は、ホウレンソウの育て方のポイントについて紹介します。注意してほしい病害虫も解説するので、ぜひご覧ください。


この記事を読んで、「ホウレンソウ」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

ホウレンソウとは?

ホウレンソウとは、ビタミンAやビタミンC、カロテンや鉄を豊富に含む緑黄色野菜のこと。葉先がとがっていて切り込みのある東洋品種と葉先が丸い西洋品種に分けられます。

一般的に販売されているホウレンソウは、東洋と西洋の交雑種です。お浸しや炒め物など調理方法も豊富で付け合わせとしても使用されます。

ホウレンソウ栽培の特徴

ホウレンソウは、涼しい気候を好み寒さによって甘味が増す野菜です。正しい方法で栽培することで、より美味しいホウレンソウを作れます。ホウレンソウ栽培の特徴は以下の3つです。

ホウレンソウ栽培の特徴

  • ホウレンソウの栽培時期は?
  • ホウレンソウのおすすめ品種は?
  • ホウレンソウ栽培に必要なものは??

次の章でそれぞれ詳しく解説するのでぜひチェックしてください。

ホウレンソウの栽培時期は?

ホウレンソウの栽培時期は夏以外です。春まきと秋まきの2パターンがありますが、どちらの場合でも夏時期を避けます。

春まきでは3月~4月に種をまき、5月~6月に収穫が可能です。秋まきでは9月~10月に種をまき、11月~1月に収穫します。気温が高い時期には遮光ネットを利用して直射日光を防ぐのがポイントです。

ホウレンソウのおすすめ品種は?

初心者におすすめのホウレンソウの品種は「マグワイヤ」です。耐暑性・耐寒性ともに優れており年間を通して育てやすいのがポイント。春まき品種の中でおすすめなのは「プリウスセブン」と「晩抽赤茎ミンスター」です。お浸しや炒め物に向いています。

秋まきでおすすめなのは、「ディンプル」です。アクの少ない品種のため、サラダなど生食に向いています。また、ホウレンソウは発芽率が悪いため、発芽率向上処理があれているプライマー種子を選びましょう。

ホウレンソウ栽培に必要なものは?

ホウレンソウ栽培を行う場合はまず、必要な道具を用意しましょう。一般的にホウレンソウを育てるために必要なものは以下のとおりです。

  • プランター
  • 培養土
  • 石灰
  • 堆肥

ホウレンソウは、地植えでもプランターでも育てられる野菜です。プランターで栽培する場合は直径50cm、深さ25cm程度のものを用意しましょう。また、10号以上の植木鉢での栽培も可能です。

ホウレンソウの育て方・栽培方法

ホウレンソウは初心者でも育てやすい野菜です。しかし、正しい育て方で栽培しなければ失敗することもあります。ここでは、ホウレンソウの育て方のポイントを以下の6つに分けて紹介

ホウレンソウの育て方・栽培方法

  • まずは土づくりをしよう
  • 畑に直接種まきをしよう
  • トンネルや不織布で防寒しよう
  • 2回の間引きと追肥をしよう
  • 草丈が25〜30cmで収穫しよう
  • 【補足】寒締めホウレンソウについて

次の章でそれぞれの項目について詳しく解説します。チェックして美味しいホウレンソウを作りましょう。

まずは土づくりをしよう

野菜の栽培では、土づくりが重要です。使用する土によって、野菜の成長や出来具合は異なります。ホウレンソウを栽培する際の土づくりのポイントは以下の3つです。

土づくりのポイント

  • pH調整を含め土づくりする
  • 窒素を切らさないよう肥料を与える
  • 連作障害・コンパニオンプランツについて

ポイントを把握しておけば、初心者でも比較的簡単にホウレンソウを育てられます。さらに詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。

pH調整を含め土づくりする

ホウレンソウは、酸性の土を嫌います。酸性の土で栽培すると生育不良になることもあるため、pH調整をするのがおすすめです。

種まきの3週間前に堆肥を入れ、2週間前には石灰を入れます。種まきの1週間前には元肥を入れて混ぜましょう。pHの目安は6.5~7.0です。自分で土を作るのが面倒だという方は、pHを参考に市販の培養土を購入しましょう。

窒素を切らさないよう肥料を与える

ホウレンソウを育てる時は、窒素を切らさないように注意しましょう。ホウレンソウは葉を収穫する野菜であり、生育初期から窒素に気を付けなければなりません

窒素を切らさないためには、肥料を与える必要があります。また、肥料を与える時は、配合肥料を選択するのがおすすめです。

連作障害・コンパニオンプランツについて

ホウレンソウで連作障害は発生する?

ホウレンソウは、同じ場所で栽培することで連作障害が発生する可能性があります。

そのため、地植えで育てる場合は場所を変えましょう。プランターで栽培する場合は新しい土を用意してください。

また、コンパニオンプランツとして葉ネギを一緒に植えるのがおすすめです。ホウレンソウの種まきの後に、育苗した葉ネギを植えることで、えぐみの原因となる肥料過剰を防いでくれます。

畑に直接種まきをしよう

ホウレンソウを地植えで育てる場合は、畑に直接種まきをします。ポットなどで育苗してから植え付けを行う野菜もありますが、ホウレンソウは移植を嫌う直根タイプです。種まきは畑に直接しましょう。

条間15cmでまき溝を付けた後に、2~3cm間隔で直線状に列を作る条まきにします。軽く土を被せたらたっぷりと水やりをして完了です。

トンネルや不織布で防寒しよう

ホウレンソウは寒さに強い野菜です。しかし、温度が低すぎると発芽率が落ちるため11月以降に種まきをする場合はトンネルや不織布で防寒対策をしましょう。

防寒対策をして保温してあげることで、発芽しやすくなります。また、ホウレンソウは発芽しにくいため、あらかじめ芽出ししておくのがおすすめです。

2回の間引きと追肥をしよう

立派なホウレンソウを収穫するためには、適切に間引きをする必要があります。本葉が1枚~2枚のタイミングで、1回目の間引きしてください。ホウレンソウ同士の間隔が指2本分になるように行うのが正解です。

また、本葉が3枚~4枚になる頃には、指3本間隔になるように2回目の間引きをしましょう。さらに、条間に追肥をしてください。追肥をすることでホウレンソウの成長が良くなり大きな株の収穫ができます。

草丈が25〜30cmで収穫しよう

ホウレンソウの収穫時期は、草丈が25cm~30cmとなったタイミングです。根がしっかりと張っているため、ハサミで切って収穫しましょう。引き抜いて収穫することもできますが、茎が折れやすいため根元をしっかりと持ってください。

ホウレンソウは葉茎が大きくなるほど固くなってしまいます。収穫のタイミングを逃すと調理方法に工夫が必要となるため、注意してください。

【補足】寒締めホウレンソウについて

寒締めホウレンソウ とは?

寒締めホウレンソウとは、11月以降に種をまき真冬の寒さにあてて育てるホウレンソウのことです。

収穫時期は2月頃で、甘みが強く肉厚に育ちます。寒締めホウレンソウは、ホウレンソウが凍結しないように葉の水分を減らして当分を蓄える性質を利用してつくります。

寒さでホウレンソウが弱ってしまわないように注意する必要があるため、難易度は高くなりますが普段とは違う味を楽しめるでしょう。普通のホウレンソウでは物足りないという方はぜひチャレンジしてみてください。

ホウレンソウで注意すべき病害虫

ホウレンソウの栽培で失敗する原因が、病害虫による被害です。病害虫に関する知識が少ないと被害にあった時の発見や対策が遅れてしまいます。そのため、ホウレンソウを栽培する前にチェックしておくことが大切です。ここでは、以下の2つに分けて解説します。

ホウレンソウ栽培の注意点

  • ホウレンソウの病気対策
  • ホウレンソウの害虫対策

どちらもホウレンソウを育てるならチェックしておきたい項目なので、ぜひご覧ください。

ホウレンソウの病気対策

ホウレンソウでは、べと病・モザイク病・立ち枯れ病などの病気に注意しなければなりません。乾燥を嫌うホウレンソウですが、多湿環境となると病気が発生しやすくなるため湿度にも注意が必要です

病気を防ぐためには、水はけのよい土壌で育てることが有効的。また、病気に強い品種を選択するのも1つの方法です。

ホウレンソウの害虫対策

ホウレンソウを育てる時は害虫にも注意しましょう。ホウレンソウはアブラムシ・ヨトウムシ・メイガ・ヤガによる被害が発生しやすいです。害虫を発見した場合は早めに駆除してください。

また、アブラムシはモザイク病などのウイルス病の感染源にもなります。風通しを良くすることで対策になるため、忘れずに間引きをしましょう

ホウレンソウの花言葉

ホウレンソウの花言葉は「活力」「健康」です。栄養分が豊富な緑黄色野菜であるホウレンソウから連想できそうな花言葉ですね。

また、しっかりとした葉と濃い緑色の見た目から、活力という言葉もイメージできます。栄養がたくさん含まれているホウレンソウにはぴったりの花言葉です。

正しい育て方でホウレンソウ栽培を楽しもう!

ホウレンソウは初心者でも育てられる野菜です。しかし、発芽率が悪いため失敗した場合は全く収穫できないことも考えられます。ホウレンソウづくりに大切な土づくりのポイントを把握した上で育てることが重要です。

また、家庭菜園上級者は難易度が高くなる寒締めホウレンソウに挑戦してみてください。普段のホウレンソウとはまた違った味を楽しめるでしょう。


この記事を読んで、「ホウレンソウ」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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