【みょうがの育て方】正しい栽培方法やコツをわかりやすく解説!

夏の暑いときに食べたい冷たいそうめんやうどんに欠かせない「みょうが」。しゃきしゃき食感と独特の香りは夏バテ気味でも不思議と食欲がわいてきます。

みょうがは、初心者でも気軽に栽培できますが「狭いベランダで育てられるか不安」「どこに置いていいかわからない」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。そこで今回は、失敗しないみょうがの育て方を詳しく解説します。


この記事を読んで、「みょうが」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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目次

みょうが(茗荷)とは?

みょうがは東アジアの湿地帯が原産のショウガ科の植物です。日本以外にも台湾や韓国で自生していますが、独特の匂いが受け入れられなかったのか、現在では日本でのみ食用として栽培されています。

よく「みょうがを食べすぎると物忘れがひどくなる」と言われるのは、自分の名前すら忘れるほど物忘れが酷いお釈迦様の弟子がいて、彼の死後にお墓に生えてきた植物がみょうがだったからだそうです。

みょうがは一年中流通していますが、夏と秋が旬で秋みょうがのほうがふっくらしています。

ミョウガ基本データ詳細
学名 Zingiber miogaThunb.Roscoe
科属名ショウガ科ショウガ属
英名Japanese ginger Myoga
開花時期7月~8月
原産地 東アジアの湿地帯
耐寒性 かなり弱い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 強い
花言葉 忍耐

みょうが(茗荷)が家庭菜園で人気の理由

みょうがはなんで家庭菜園で人気なの?

病害虫が少なく一度植えれば毎年収穫できるからです。

みょうがは病害虫が少なく、一度植えてしまえば手間いらずで毎年収穫できます暗くて湿気が多い場所を好む性質のため、日当たりが確保できない場所や他の植物がうまく育たない場所でも元気に成長してくれるのが人気の理由です。

他の植物は収穫すると枯れてしまうものがほとんどですが、みょうがは多年草なのでくりかえし収穫できます。

みょうが(茗荷)の栽培環境

みょうがは他の野菜に比べて直射日光と乾燥が苦手です。

  • 日陰で育てよう
  • 最適な温度は20〜23℃
  • 野菜用の培養土を使用しよう
  • プランターでも栽培できる!

上記の栽培環境のポイントについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

半日陰で育てよう

みょうがは半日陰と湿った土が好きで、一日の日照時間が1〜4時間程の場所でも十分元気に育ってくれます。家庭菜園の場合、日当たりの悪いベランダや家の北側などが最適です。

ただし、日陰でもエアコンの室外機の近くは、熱風が絶えず出て乾燥しているので置き場所には向いていません。

最適な温度は20〜23℃

みょうがが、よく成長するのは20〜23℃で、暑すぎても寒すぎても成長しなくなります。風通しがいい半日陰で、乾燥させないように水を毎日あげるのが夏場でも枯らさないコツです

14〜15℃以下になると成長が悪くなり、地上部は霜や雪に当たると枯れて倒れやすくなります。地下茎は耐寒性に優れていますが、凍結の心配がある場合は土にわらや落ち葉をかけると冬越しが楽になりますよ。

野菜用の培養土を使用しよう

みょうが栽培におすすめの土は、プランターで育てる場合は市販の野菜用の培養土が便利です。培養土は植物の成長に必要な養分が最初から含まれていて、水持ちがよくなります。

畑で育てる場合、堆肥や腐葉土を混ぜる2週間前に土に石灰をまいて耕し、その後に堆肥や腐葉土をまいて有機質が多い土を作りましょう。みょうがは有機質が多いとよく育ってくれます。

プランターでも栽培できる!

みょうがは畑だけでなくプランターでも簡単に栽培できます。用意するものは「深めのプランター」「鉢底石」「培養土」「地下茎」「わら・落ち葉」になります。みょうがは根が成長するので、深さ30㎝以上の深いプランターがおすすめです。

プランターは、半日陰で湿った場所に置きましょう。直接地面に置いてしまうと、地下茎が底穴から出てしまいます。結果、みょうがが増えすぎてしまうので、それを避けたい方は花台の上に置いてください。

みょうが(茗荷)の育て方・栽培方法

みょうがは、正しく育てないと収穫まで辿り着けません。ここでは、具体的な栽培方法を解説するので参考にしてみてください。

植える時期は3〜4月か9〜10月

みょうがを植える時期は?

3〜4月か9〜10月です。

みょうがを植える時期は年に2回あり3〜4月と9〜10月です。

春に植えたみょうがはその年の8〜9月に収穫でき、秋に植えたみょうがは翌年の梅雨明けごろに収穫できます。しっかり育った苗ならば、6~7月に植え付けても成長してくれるでしょう。

みょうが(茗荷)の植え方

みょうがの植え方は2種類あります。

  • プランター栽培
  • 地植え栽培

それぞれのやり方について、詳しく見ていきましょう。

プランター栽培の植え方

プランターのみょうがの育て方は、まず深めのプランターに鉢底ネットと鉢底石を敷き、培養土をプランターの半分ぐらい入れます。そして、地下茎を間隔を空けて置き、土を被せたらたっぷりと水やりをしてください。

その後は、芽が出るまで1日1回水やりしましょう。土の表面に敷きわらをすると乾燥しにくくなります。

地植え栽培の植え方

地植え栽培の場合、畑に畝(うね)を作り、10㎝程の溝を作ってみょうがの芽を上向きに2〜3個まとめてください。ポイントは、「土をかぶせて畝の表面を平らにすること」「たっぷりと水やりすること」「敷きわらを敷くこと」です。

みょうがは繫殖力旺盛で、どんどん増えるうえに他の植物を育たなくします。強靭な地下茎は抜いてもちぎれた部分から繫殖するので、みょうがを増やしたくない場合はプラスチックの板などで仕切りを用意しましょう。

みょうが(茗荷)の追肥

続いて、プランター栽培・地植え栽培それぞれの追肥方法を解説します。

プランター栽培の追肥

プランター栽培での追肥は、発芽後に化成肥料やコバエがわきにくい油かす10g〜20gを1か月に1回敷きわらの上から与えます。追肥をすると収穫量が増えて、大きいみょうがを取れるので忘れないようにしましょう。

肥料をまく時は肥料を株元にまくのではなく、プランターの縁にまくと根が肥料焼けで痛みません。

地植え栽培の追肥

地植え栽培での追肥は、みょうがの成長を見ながら2回与えます。1回目は6月〜7月で本葉が3〜4枚になったら、緩効性肥料を1mあたり10gほどプランターの端にまいて土と肥料を混ぜ合わせます。

2回目は本葉が7〜8枚に成長したときに、一回目と同じ量を株の周辺にまきましょう。

みょうが(茗荷)の水やり

続いて、プランター栽培・地植え栽培それぞれの水やりについて解説します。

プランター栽培の水やり

プランターは乾燥しやすいので、水やり頻度は多めにしてください。発芽するまでは土が乾いたらたっぷりと水をやると、気温が高くなる夏時期は成長スピードが早く葉っぱが茂ってきます。葉が多くなると水分が蒸発するので、さらに水やりの頻度を多くしましょう。

乾燥は厳禁なので、夏時期は毎日朝と夕方に2回プランターの底から出るぐらい水やりをするのがおすすめです。

地植え栽培の水やり

地植え栽培の水やりは、基本的に植え付けをして発芽するまでは様子を見て土が乾燥していたら水やりをします。しかし、収穫するまでは根を伸ばし地中の水分を吸い上げるため基本的に雨に任せて問題ありません。

ただし、みょうがが下を向いたら水切れのサインなので、たっぷりと水をあげましょう。

みょうが(茗荷)の収穫

みょうがは、植えてから1年は収穫量が安定しませんが、2年目以降は収穫量がぐっと上がります。春に植え付けした場合は8〜9月に、秋に植え付けした場合は翌年の梅雨明けから収穫可能です。

根元から1.5㎝程地面から顔を出してきたらミョウガの根元をつかみ、ねじりながら引っ張ると簡単に収穫できます。花が咲いてからでもOKですが、味と風味が落ちてしまうので注意しましょう。

みょうが(茗荷)の収穫後の手入れ

来年もたくさん収穫できるよう、収穫後は簡単なお手入れをしてください。

ミョウガは収穫が終わると葉や茎は黄色く枯れるため、黄色く枯れるまでは放置して地下茎に冬越しするための養分を貯めさせます。枯れた部分は刈り取ってしまっても問題ありません。

プランターの場合は放置すると乾燥しすぎてしまうので、堆肥をかぶせて表面が乾いたら定期的に水やりをしましょう。

みょうが(茗荷)の植え替え

みょうがは成長スピードが早いため、植え替えないと根が混み合い株が弱ってしまいます。2年に1回は植え替えて、株をリフレッシュさせましょう。

植え替え時期は、2〜3月の新芽が出る前がおすすめです。まずは、土から根を掘り起こして土を落とします。その後、古い根を取り除いて、新しい根が大きくなったら新しい方を残しましょう。植え替えのついでに株分けをしても問題ありません。

みょうが(茗荷)の間引き

ミョウガが成長すると、葉や茎が茂って重さに負けて倒れたり、風通しが悪くなりカビや病害虫が発生したりすることがあります。そのため、定期的に間引きをして、トラブルを未然に防いでください。

時期は、5月中旬〜6月です。地面に近い茎をはさみで切り、特に込み合っているときは抜いてしまいましょう。

ただし、本場が5枚未満の時に間引きをすると、逆に葉が茂って逆効果です。

みょうが(茗荷)の株分け

みょうがの株分けは、2〜4月の植え付けや植え替えのついでにやってしまいましょう。

冬の間、地下茎の一部を10〜15㎝ほどに切っておけば、植えたい場所に植えておくだけでほっといても勝手に増えていきます。管理方法にコツがありますが、地下茎を瓶などに入れて水に付けて置くと根が出てくる水耕栽培もできますよ。

みょうが(茗荷)で注意すべき病害虫

みょうがは基本的に病害虫に強いのですが、風通しが悪かったり肥料分が多すぎたりと、条件が揃うと病害虫が発生します。

みょうがを観察して何かいつもと違う、今日に元気がなくなってきたなど異常を感じたら病害虫がいる可能性があるので、葉や茎をチェックしましょう。ここでは、注意すべき病気や害虫を紹介します。

注意すべき病気

みょうがの注意すべき病気には以下のものがあります。

  • 根茎腐敗病
  • いもち病
  • 葉枯病
  • 白星病
  • 白絹病

主な原因は高温多湿による病害虫の発生や水不足、株が込み合いによる風通しの悪さなどがあります。薬剤を散布したり、病害虫を退治すれば症状の進行を止められるので、症状が出ていたら早めに対策しましょう。

根茎腐敗病

6月下旬頃、みょうがの株下の葉が黄色に変色していたら根茎腐敗病の可能性があります。放置すると茎が淡い黄色に変色したあと、茎が柔らかくなって倒れてしまいます。

原因は、高温多湿や肥料不足です。一度根茎腐敗病菌に感染すると、抜いても土中に菌が残り翌年も同じ病気にかかります。

対処法はカビ菌に感染してしまった株をすぐに撤去すること。胞子が飛んでほかの株に感染しないように離れた場所で処理し、土壌に殺菌剤を散布しておくと安心です。

いもち病

いもち病の初期症状は、葉や葉の付け根に5㎜ほどの丸い病斑が出て、中心は灰色・ふちは淡黄色になります。症状が進行すると、病斑が大きくなり、円状の輪が複数出て枯れてしまいます。

いもち病は被害が多発しなければ収穫にあまり影響はありません。蒸し暑い梅雨時期に発生し、梅雨が明けると症状が収まります。水のやりすぎに注意し、枯葉をこまめに取り除きましょう。

葉枯病

葉枯病は、5月中旬頃に新芽部分にかびが付着して感染します。初期症状は白くて小さい病斑が現れ、葉脈にそって大きくなったあと、病斑の上に黒い斑点があらわれ黒褐色に変化します。若い株に多く、株が古くなるほどかかりにくいです。

高温多湿な環境で育てたり、葉が長時間雨などで濡れていると感染しやすくなります。

対処法は、水分を葉に掛けず、やむを得ない場合でも長時間葉を濡らさないこと。また、窒素が多くならないように肥料を調節したり、薬剤を散布するのも効果的です。

白星病

白星病は6月下旬頃に株の成長点に白い円形の病斑を作り、蔓延すると株同士が筋状につながって葉が枯れてしまいます。秋口になると5〜10㎜程に病斑が拡大して、中心部に黒くて小さい斑点が出てくるのが特徴です。

原因は、白星病が発生した葉や株が残っていたり、土壌が浅く乾燥しやすい場所に植えていたり、肥料分が少なかったりが挙げられます。排水性がいい土壌に植えて水分過多にならないように気を付けたうえで、追肥をして感染した葉や茎は取り除いてください。

白絹病

白絹病はみょうがの花や地面近くの茎に発病し、白い網状の菌糸が付く病気です。温暖多湿の環境で発生しやすく、わらや雑草にも発生する場合もあります。

発症した株は取り除き、敷きわらに菌が繫殖していないか確認しましょう。雨が多い梅雨時期には注意が必要で、日陰を作り地面の温度を下げたり排水性がいい土壌を作ることが大切です。また土壌の土を掘り返したり、一定期間畑に水を貯めて菌を死滅させるのも効果があります。

注意すべき害虫

みょうがの注意すべき害虫には以下になります。

  • ネコブセンチュウ
  • メイチュウ
  • ヨトウムシ
  • ナメクジ

病気も厄介ですが害虫も一度みょうがについてしまうと葉や根を食べて成長を阻害したり、病気を媒介したりします。また幼虫などは繫殖力がすさまじく、気がついたら幼虫だらけになってしまい最悪の場合株が枯れてしまうので注意してください。

ネコブセンチュウ

ネコブセンチュウは、イネ科やショウガ科などのさまざまな植物の根に寄生し、根の細胞組織を大きなこぶ状にしてしまいます。放置すると根が腐り葉や茎が枯れて株全体が死滅するでしょう。

対処法は清潔でネコブセンチュウがついていない苗やネコブセンチュウに強い品種を使うこと。土壌を日光に当てたり、土壌くん蒸剤をまくなどして消毒するとよいでしょう。

メイチュウ

メイチュウはニカイメイガ、サンカメイガの幼虫で葉や茎を食べます。

3月ぐらいに冬眠から目覚め、6月頃から繫殖を始めます。成虫が地面近くの茎や葉の裏に50個くらい産み付け、孵化した黄色い幼虫が茎を食い破り、茎の中で蛹になり成虫になります。メイチュウに寄生された株は引っ張ると簡単にちぎれてしまいます。

発見が遅れて幼虫が大量発生してしまっては取り除くのは困難です。被害が出た株は離れたところで処分し、防虫ネットを掛けておくと成虫が飛んでくるのを防いでくれます。

ヨトウムシ

ヨトウムシはガの幼虫で黄緑色から褐色の幼虫で、4〜5cmほどの大きさの大食漢です。葉脈だけを残して葉の表面を食べてしまうので、ヨトウムシが食べた葉はレースのようにスケスケになります。ヨトウムシの厄介なところは、ほかの虫と違って夜に葉を食い荒らして、朝になると地面に戻るところです。

苗を植え付ける時に、ヨトウムシの幼虫やさなぎがいないか確認しましょう。浸透移行性の薬剤オルトランをまいておくのがおすすめです。

ナメクジ

ナメクジはジメジメとした場所を好み梅雨時期によく見かけ、ミョウガだけじゃなく様々な植物の葉を食べてしまいます。移動した後はヌメヌメと光り、見た目もよくありません。

対処法はナメクジを見かけたら、市販のナメクジ専用薬剤やトラップを設置してナメクジを駆除・誘導することです。そもそもナメクジが集まらないよう、雑草を取り除くのも効果的でしょう。

正しい育て方・栽培方法でみょうが(茗荷)を楽しもう!

みょうがには、夏バテ防止や余分な塩分や水分を体の外に出す効果があります。

日光をあまり必要とせず風通しがいい半日陰で簡単に育てることができ、乾燥させないように水やりをして、2年に1回植え替えをしていくと毎年収穫できます。収穫したみょうがは冷凍保存すると長く楽しめますよ。

薬味などに大活躍してくれる手のかからないみょうがを庭で育ててみてはいかがでしょうか。


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