【根津美術館】東京・南青山にある国宝「燕子花図屏風」で有名な根津美術館の庭園をご紹介
2021/01/21
根津美術館は、東京都港区南青山にあります。敷地内では、都会のなかのオアシスともいえる庭園を散策することができます。
根津美術館は国宝「燕子花図屏風」が見られることでも有名ですが、4月に開花するカキツバタも魅力的。
そのほか、明治時代の茶室や庭園を眺めながらスイーツを楽しめるカフェなど、見どころがたくさん!今回は、根津美術館の庭園の見どころをご紹介します。
この記事を読んで、「根津美術館」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、庭造りなどの見積もりを無料相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
根津美術館の庭園とは?
- 根津美術館の庭園とは?
根津美術館は東京都港区南青山にある美術館です。そのなかに、日本庭園があります。
春には国宝「燕子花図屏風」が限定公開されますが、その時期に咲くカキツバタは絵画のような美しさがあります。
初代初代根津嘉一郎が明治39年に、起伏のある土地を気に入り庭園を作りました。庭園のなかに田舎風景の建物や茶室を作り、大正2年に「庭園講評会」を行ったといわれています。
根津美術館の庭園の5つの見どころ!
根津美術館は、美術館の展示物が目的で行かれる方も多いと思います。
しかし、庭園にも足を運んでみてくださいね。庭園内には茶室や井筒など、見どころがたくさんあります。
ここでは、根津美術館の庭園の5つの見どころをご紹介します。根津美術館に行く前に、ぜひ参考にしてくださいね。
1【弘仁亭・無事庵】明治時代の茶室
庭園内には、4つの茶室があります。それぞれ「弘仁亭・無事庵」「閑中庵・牛部屋」「披錦斎・一樹庵」「斑鳩庵・清渓亭」と名付けられています。
とくに「弘仁亭・無事庵(こうにんてい・ぶじあん)」は明治末期の書院茶室で、普段は一般公開されていません。外から眺めることは可能です。
特別公開以外の時期に庭園を散策される方は、趣のある建物を外から見学しましょう。
2【吹上の井筒】地下水が湧き出る井筒
根津美術館の庭園は8つの美しい景色「八景」と呼ばれるものがあります。「吹上の井筒」はそのうちのひとつで、地下水が湧き出ている井筒のことを指します。
「吹上の井筒」は1階の庭園口から庭園に出て、遊歩道を降りたところにあります。大きな池の中央に四角い石造りの井筒が見えるので、すぐに分かりますよ。
この井筒から地下水が湧き出ており、「吹上」という名前の由来になっています。あたりは庭園というより森のような雰囲気で、とても幻想的です。
3【天神の飛梅祠】菅原道真公を祀る願掛けスポット
根津美術館の庭園には、菅原道真公(唐渡天神)が祀られている祠があります。
菅原道真公といえば学問の神様として有名ですよね。根津美術館の庭園内にある祠は少しこじんまりとしていますが、受験生がお参りに来ています。
石像の足元には鉛筆やシャープペンなどがお供えされており、願掛けスポットとなっています。
4【月の石船】三日月に見立てた石灯篭
正面玄関を入ってすぐの場所にも、八景のひとつ、「月の石船」と呼ばれるものがあります。
- 「月の石船」の名前の由来とは?
かつては根付けの邸内にあったつくばい(手水鉢)を三日月に見立て、石灯篭の明かりを月光に例えたのが名前の由来です。
根津美術館の庭園は午後5時までの開館のため月に照らされた月の石船は見られませんが、とてもロマンチックですよね。
5【NEZUCAFÉ】庭園を見ながらほっと一息
庭園を散策して歩き疲れたら、カフェで一息ついてみてはいかがでしょうか。
根津美術館には「NEZUCAFÉ」というカフェが併設されており、大きな窓から日の光がさんさんと降り注ぎます。
なかでも庭園に面したカウンター席が人気で、庭園を眺めながらカフェタイムを楽しめます。天井は和紙のような風合いの素材が使われており、和モダンでお洒落な空間です。
おひとりでくつろぐお客さんも、多いのだとか。
根津美術館の庭園は四季で楽しみ方が変わる!
根津美術館の庭園は、四季で異なる表情を見せてくれます。そのため、一度ではなく何度訪れても楽しむことができるでしょう。
おすすめなのは春。春はカキツバタが咲き、有名な「燕子花図屏風」が公開されます。夏の緑いっぱいの庭園も秋の紅葉も素敵ですよ。
それでは、根津美術館の庭園の四季の楽しみ方を詳しく見ていきましょう。
【春】弘仁亭の燕子花が楽しめる
春の根津美術館は、一年で一番人気があるといっても過言ではないでしょう。4月には茶室「弘仁亭」のそばの池にはカキツバタ(燕子花)が咲き誇ります。
それに合わせて国宝の尾形光琳筆「燕子花図屏風」が公開されます。カキツバタが見ごろの時期だけに開催される特別展示なため、見逃さないようにしてくださいね。
落ち着いた庭園のなか華やかに咲くカキツバタがとても美しいです。
【夏】湧き水や小川のせせらぎで涼もう
根津美術館の庭園は、奥へ進むにつれ森のように木々が生い茂ります。
そのなかには湧き水や小川が流れており、夏は青々とした緑いっぱいのなかせせらぎを聞いて涼むことができます。
夏の暑い季節だからこそ、視界いっぱいに緑の景色を眺めたいですね。庭園内には日陰になる場所もありますが、帽子をかぶるなどして熱中症対策をしてください。
【秋】紅葉と新緑のカキツバタのコントラストが楽しめる
披錦斎と、併設されている一樹庵という茶室のそばにはモミジがたくさん植えられています。11月下旬~12月上旬は真っ赤に染まったモミジが見ごろを迎えます。
趣のある茶室とモミジの紅葉の共演を楽しんでくださいね。
また、この時期はカキツバタが新緑の頃となります。赤く染まるモミジと青々としたカキツバタとのコントラストも、見ごたえがあります。
【冬】日本庭園の凛とした冬の空気を楽しんで
冬の庭園は、張り詰めるような空気の凛とした雰囲気が魅力的です。
人もまばらになり静けさのなかでの散策は別世界にいるような感じがして、ほかの季節にはない特別な空間を味わうことができます。
また、雪が積もれば一面真っ白の庭園を散策でき、幻想的で素敵ですよ。防寒対策をしっかりして、冬の庭園を楽しんでくださいね。
根津美術館の庭園の基本情報
根津美術館の入場料は、時期により異なります。展示の入れ替え期間は休館日になることもあるため、行く前に公式ホームページなどでスケジュールを確認してください。
駐車場はありますが、公共交通機関で行くのが便利でおすすめです。
根津美術館の庭園の入場料
【特別展】
一般:1500円
学生(高校生以上):1200円
【企画展】
一般:1300円
学生(高校生以上):1000円
*小・中学生以下は無料。
*受付にて障害者手帳をご呈示いただきますと、ご本人様と同伴者1名様まで、200円引きでご入館いただけます。
*美術館に入館の方は、無料(追加料金なしで)庭園を散策できます。
*庭園のみの入場も可能ですが、入館料が必要です。
根津美術館の庭園の営業時間
【開館時間】
午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
展示室 / ミュージアムショップ /庭園 / NEZUCAFÉ
【休館日】
月曜日・展示替期間・年末年始
ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日
根津美術館の庭園へのアクセス
住所:東京都港区南青山6-5-1
電話:03-3400-2536
【電車で行く場合】
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 「表参道」駅下車
・A5出口(階段)より徒歩8分
・B4出口(階段とエスカレータ)より徒歩10分
・B3出口(エレベータまたはエスカレータ)より徒歩10分
【バスで行く場合】
都バス渋88 渋谷~新橋駅前行「南青山6丁目」駅下車 徒歩5分
【車で行く場合】
駐車場
9台(うち身障者優先駐車場1台)
根津美術館の庭園のまとめ
根津美術館の庭園の見どころや、四季の楽しみ方をご紹介しました。
春に行われる「燕子花図屏風」の特別公開は、あまりにも有名ですね。しかし、根津美術館は「燕子花図屏風」だけではなく庭園もゆったりと静かで素敵なんですよ。
春だけではなく、そのほかの季節に散策しても違う楽しみ方をすることができます。展覧会など美術館の展示もよいですが、庭園にもぜひ足を踏み入れてくださいね。
この記事を読んで、「根津美術館」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、庭造りなどの見積もりを無料相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。