【しだれもみじの剪定方法】正しい剪定時期や育て方を徹底解説!

紅葉時期のしだれもみじは、秋の日本の趣たっぷり。しかし、お手入れのコツがわからず、「剪定を自分でやってみたら、枝に風情が感じられない!」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?

しだれもみじの枝の「しなり」の優美さは、正しい時期の剪定によって生まれるもの。今回はしだれもみじで知っておきたい正しい剪定方法・時期・育て方などを詳しく解説します。


この記事を読んで、「しだれもみじ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

しだれもみじの種類

しだれもみじはどんな種類があるの?

しだれもみじには、青しだれと紅しだれがあります。

しだれもみじとは、ヤマモミジの園芸品種として作られたもみじの一つです。なよやかに枝垂れる枝から名づけられています。

紅しだれは、春の芽吹きの頃から葉が紅色であることが由来。夏は少し緑がかった色になり、秋の紅葉シーズンに褐色~黄色に色づきます。

青しだれの由来は、枝葉が青々としていることから。涼し気な風情が魅力で、滝や灯籠の演出にも高い人気を誇ります。和風庭園でも愛用されているのが特徴です。緑色の葉は、初夏は濃い緑で、秋には黄色への変化が楽しめます。

しだれもみじの剪定時期は冬

庭木は「枝の伸びが気になってきた頃に剪定すればいい」というものではありません。しだれもみじも適切な時期の剪定が重要。最適な剪定時期は、落葉の終わった12月~翌年1月頃です。

剪定は、樹木に対して少なからずダメージを与えます。そして、冬は樹木が休眠期に入る時期です。休眠中の冬時期に剪定することで、しだれもみじへのダメージを最小限に抑えることができます。

また、2月以降は、しだれもみじの樹が春の芽吹きに向け活動をスタートし、樹木全体を巡る樹液が増えます。剪定の時期が遅れると、切り口から大量に樹液が流れ出てくるため、1月中には剪定を終わらせましょう。

しだれもみじの剪定方法

目に鮮やかな赤色の葉と、しだれもみじ特有のたおやかな枝垂れを楽しむには、適切な方法での剪定は不可欠です。

しだれもみじの剪定のために、以下のポイントを知っておきましょう。

  • 基本の剪定は「透かし剪定」
  • きれいな「しなり」をつくる
  • 剪定した切り口は癒合剤で保護しておく

ここからは、しだれもみじの実際の剪定方法について、詳しく解説します。

基本は透かし剪定で

透かし剪定とは?

透かし剪定とは、別名「間引き剪定」。今の樹形を維持した状態で、バランスの悪い太い枝や伸びすぎた長い枝を、間引くように剪定します。

透かし剪定で枝葉の混みあった部分をすっきりさせることで、樹木の奥まで太陽の光が届き、風通しが良くなります。病害虫の予防にも繋がるので、必ず行ってください。

また、枝の長さ・太さを均一に揃えることによって、栄養がしだれもみじの樹木全体に行き渡り、バランスのよい見た目に仕上がります。

きれいな「しなり」をつくる

風に流れる繊細な枝先。しだれもみじが愛される理由の一つは、自然樹形が持つ「しなり」です。まずは、剪定する枝と、剪定しない枝の選別をしましょう。

美しい自然樹形のしなりを維持するためには、外側へ伸びる枝を残して、幹のある内側へ伸びる枝を剪定してください。

しだれもみじは、あまり手を加えなくても自然に樹形が整う樹木なので、内側に伸びる枝やバランスの悪い枝を切るだけで、綺麗にまとまります。

剪定後は切り口を保護しよう

剪定した切り口は、癒合剤で保護しましょう。

剪定は樹木の健康を維持するためのものですが、切った直後は樹木にダメージを与えます。特に、しだれもみじは傷に敏感なので、剪定時の切り口に雑菌が入り病気になることも珍しくありません。

樹木全体が弱って見た目が悪くなったり、枯れてしまったりすることもあるため、癒合剤を切り口に塗布して雑菌の侵入を防いでください。

しだれもみじの剪定の注意点

剪定の際、しだれもみじの枝を一度に大量に切り過ぎると、切り口から必要な養分が出てしまいます。切り過ぎに注意してください。

ただし、形の悪い枝は中途半端に切ると、また同じような枝が伸びてきます。伸びるたびに剪定する手間を省くために、枝の根元からしっかり切り落としましょう。

しだれもみじの育て方・増やし方

初夏の新緑から徐々に色づき、秋の紅葉まで、しだれもみじには季節ごとの美しさがあります。上手に管理して、美しい変化を楽しみましょう。

また、お世話に慣れてくると「お気に入りのしだれもみじを増やしたい」と思う方もいるはず。

ここからは、しだれもみじで育てる上で知っておきたいポイントや、増やし方について解説します。

日当たりのよい場所、適した用土で育てる

日本の秋らしい紅葉を楽しむためには、日当たりの良い場所で育てる必要があります。

秋にしだれもみじの葉が赤く染まる理由は、葉に含まれるアントシアニンという赤色色素によるもの。アントシアニンは秋になると光合成によって増えるため、日当たりのいい場所に植えると綺麗な色づきが期待できます。

しだれもみじの用土も、樹木の健康な生長に欠かせません。赤土玉:腐葉土:黒土=6~7:1~2:1~2程度の割合で混ぜたものを用意してください。

庭木・鉢植えに適したやり方で水やりする

じょうろ

地植えか鉢植えかによって、季節ごとの水やりの回数・量も異なります。

しだれもみじは地植えの場合は、雨だけで十分。水やりは不要です。鉢植えの場合は、季節によって水やりの頻度が変わります。

鉢植えの場合の水やり頻度

  • 春・秋:1日1~2回
  • 夏:1日2回
  • 冬:2~3日に1回

特に夏時期は日照りで土が乾燥しやすいため、土や樹木の状態をチェックしながら、水を十分に与えてください。冬は水のあげすぎに注意しましょう。

肥料を与える時期を意識する

肥料

しだれもみじは手間をかけるほど美しく色づきます。肥料を与える時期を忘れないでください。

植え付けてから1年の若木のうちは、4~6月中に1回、有機肥料を与えます。1年が過ぎて成木になってからは、4月・11月の年2回、有機肥料を与えましょう。

有機肥料とは、油粕や鶏糞などの動植物由来の肥料です。化学肥料と違い、即効性はないものの、ゆっくりと持続した効果が期待できます。

しだれもみじを挿し木するコツ

しだれもみじを何年もお世話している方の中には、挿し木で増やす上級者もいます。

ただし、初心者にとって挿し木はかなり難しく成功率は低め。成功率を上げるためには以下のポイントがあります。

しだれもみじの挿し木のポイント

  • 挿し木は6~7月に行う
  • その年に生まれた若い枝を選び、10cm程度に切る
  • 葉を2~3枚残した状態でコップの水に挿し、1時間給水させる
  • 切り口に発根促進剤を塗布する
  • 小粒の赤土玉に挿し木し、明るい場所で管理する

挿し木の管理での注意点は、水切れと日当たり。水切れしないように毎日確認し、直射日光に当たらない明るい場所で育ててください。

発根したら鉢に植え、その後、様子を見て地植えします。

しだれもみじの苗木の植え付け方法

しだれもみじの苗木を庭に植え付ける際は、植え付け2週間前から準備が必要です。

まずは、日当たり・風通しの良い場所を選び、50cmの深さの穴を掘ります。次に、掘った土に緩効性の肥料や腐葉土・たい肥を混ぜて穴に戻し、2週間かけて土壌を整備してから苗を植え付けましょう。

鉢植えに苗を植える場合は、熟成期間を用意せず、市販の培養土を使っても大丈夫です。

美しい紅葉にするための条件

しだれもみじの風情ある色づきは、自然の一定の条件が揃うことによって、より美しいものになります。

美しい紅葉にするための条件

  • 秋に昼夜の気温差が激しいこと
  • 日当たりがよいこと
  • 紅葉時期に肥料が切れること
  • 秋まで葉が美しく残ること

自然相手だからこそ、条件が全て揃わない年もあります。しかし、それすらも園芸の楽しさの一つ。場所や肥料のタイミングを管理し、最高の環境に近づけてあげましょう。

ここからは、美しい紅葉にするための条件について、順に解説します。

秋に昼夜の気温差が激しいこと

しだれもみじは、秋に寒暖の差を感じることで色づきの準備を始めます。

昼夜の気温差を経験して徐々に活動を弱め、冬の休眠期へと移行します。しだれもみじの活動が弱くなった時に、使いきれなくなった糖分とタンパク質が反応して、赤色のアントシアニンが生成されるのです。

つまり、昼夜の寒暖差がなければ赤色の色素が十分に作られず、きれいな紅葉になりません。

日当たりがよいこと

紅葉に必要な赤色のアントシアニンは、光合成によって糖分とタンパク質から作られます。

十分な光合成のためには、日当たりの良さは絶対条件です。日当たりの良い場所のしだれもみじは、他の場所より見事な紅色で魅せてくれるでしょう。

紅葉時期に肥料が切れること

しだれもみじに肥料を与える際は、時期を守ることも重要。栄養状態の良い環境が続くと十分に紅葉しないためです。

秋になると、冬の休眠期に向けて活動を弱めます。弱くなった時に、葉の緑色成分のクロロフィルが分解され、赤色のアントシアニンが合成される仕組みです。

常に肥料を与えて栄養がある状態が続くと、活動が弱くならず葉が赤くなりません。肥料は適切な時期に与えましょう。

秋まで葉が美しく残ること

日当たり・気温差・肥料の条件が整っていても、元気な葉が残っていなければ紅葉は楽しめません。

枝葉の健康を維持するためには、適切な時期の剪定や水やり・肥料などの管理が必要です。

剪定に自信がない場合は、プロの業者に相談しましょう。自然な樹形に整えて、次の秋の紅葉を見ごたえ抜群のものにしてくれるはずです。

しだれもみじで注意すべき病害虫

しだれもみじの紅葉を楽しむためには、葉が命。

葉が病害虫に侵されてしまうと光合成ができず、秋になっても色づきが褪せてしまいます。最悪の場合、樹木が弱って枯れてしまうこともあるため、注意したいものです。

しだれもみじで注意すべき病害虫

  • うどんこ病
  • アブラムシ

ここからは、しだれもみじで注意したい病害虫について、対策まで詳しく解説します。

病気:うどんこ病

うどん粉病

うどんこ病の原因はカビです。葉が粉をふいたように白い斑が広がるため、早期発見が重要。1ヶ所発生すると、周りの葉にも被害が拡大し、カビが葉を覆うことで光合成も妨げられます。結果的に株全体が弱り、枯れてしまうのです。

またカビによって光合成を邪魔されると、赤色のアントシアニンの合成ができず、きれいな紅葉になりません。

うどんこ病対策は、剪定によって十分な日当たり・風通しを確保すること。カビの発生を防ぐ環境づくりが大切です。被害にあった葉を見つけたら、広がらないよう取り除きます。食酢・重曹を使った殺菌スプレーもカビに効果があるので、試してみてください。

害虫:アブラムシ

アブラムシ

アブラムシはしだれもみじ以外にも、多くの植物に発生する害虫です。

しだれもみじの葉から水分・養分を吸い上げて弱らせてしまう他、ウイルス性の病気の媒介になります。見つけ次第、駆除が必要です。

駆除する際は、テープにくっつけて取り除きます。葉が傷まないよう、テープは粘着力の弱いものがおすすめです。発生数が多いときは、殺虫剤を使いましょう。

まとめ:正しい剪定方法・育て方でしだれもみじを楽しもう!

初夏は瑞々しい青さを、秋は赤色に染まる葉が楽しめるしだれもみじ。しなりある樹形と合わせて、季節ごとの風流さを感じさせてくれる樹木です。

今回解説した剪定方法・育て方で、美しいしなりの樹形を維持し、秋の紅葉を楽しんでくださいね。

自分での剪定に不安がある方・しだれもみじに元気がないと感じる方は、一度専門業者に相談してみましょう。


この記事を読んで、「しだれもみじ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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