【ウツギの剪定110番】年2回のウツギの剪定時期を紹介!季節ごとの方法や花の育て方も解説
初夏にピンクや白の爽やかな花を咲かせる、ウツギ。品種も、5メートル以上に成長する立派なものから1メートル程度の可愛らしいものまでさまざまです。
植物を栽培するには「剪定」という作業がつきもので、ほとんどの場合は冬の休眠期に行われます。しかしウツギは、剪定をするタイミングが年に2回あります。
この記事では、ウツギの剪定時期や方法・育て方について解説します。

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ウツギの特徴とは?種類や花言葉も解説

ウツギは、ユキノシタ科ウツギ属の落葉中低木です。原産国は日本と中国で、漢字で書くと「空木」、別名は「卯の花(うのはな)」です。
ウツギは成長すると5メートルにも達するため、樹高をコンパクトに保つなら剪定が必要です。
ウツギの種類はさまざまで、ユキノシタ科のヒメウツギやバイカウツギ、スイカズラ科のニシキウツギやハコネウツギなどがあります。
狭い庭やベランダで育てるなら、成長しても樹高1メートルほどにしかならないヒメウツギがおすすめです。
花の開花時期は、5月~6月。白やピンクの花を咲かせます。花言葉は、「謙虚・秘密・古風」です。
ウツギの剪定時期は年2回

- ウツギの剪定時期はいつ?
ウツギの剪定に適した時期は、12月~2月と6月の年2回です。
休眠期であり葉が落ちる12月~2月の冬にしっかりと剪定をし、花が咲き終わった6月に微調整としての剪定を行います。
冬の休眠期は、成長がゆっくりになる季節です。強剪定をしても株が弱りにくいため、太い幹や枝を切るのは冬です。
6月の剪定は細かい枝を少し切る程度にとどめ、強めの剪定は避けましょう。
ウツギの剪定方法
- ウツギの剪定方法とは?
ウツギは12月~2月の剪定は伸びすぎた枝や不要枝を切り、6月の剪定では透かし剪定をして風通しをよくします。
ウツギを丈夫に育て花を咲かせるには、剪定が必要です。剪定を行うことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。
また、成長すると5メートルにまで達してしまうウツギは、剪定で樹高をコントロールする必要があります。
ここでは、ウツギの剪定の仕方について詳しく解説します。
【12月~2月】伸びすぎた枝や不要枝を切る

冬は休眠期なため、伸びすぎた枝はバッサリと切って樹高や樹形を整えましょう。とくにひょろひょろと伸びた徒長枝を中心に切っていきます。
徒長枝は放置すると、成長して太くなります。太くなってから剪定すると気にとって負担が大きいため、株を弱らせる原因につながります。
太く大きくなってしまう前に、剪定しておきましょう。また、細い枝や病気の枝・内側に向かって生えている枝・成長を妨げる枝など、不要な枝を剪定していきます。
枝を間引いて風通しをよくすれば、日当りもよくなり害虫や病気の予防につながります。
【6月】透かし剪定で風通しをよくする

花が咲き終わる頃の6月は、生育期の前の微調整をしてあげましょう。
生育期で伸びきった枝を剪定したほうが、効率がよいのではないかと思うかもしれません。しかし、それでは翌年花を咲かすための花芽を切り落としかねません。
ウツギは花芽を7月以降につけはじめます。花芽をつける前の6月に、剪定をしましょう。
剪定の対象となる枝は、成長の邪魔をしそうな枝や混み合っている枝などの不要枝です。夏から秋にかけて枝葉が生い茂る前に、軽く透かし剪定をして風通しをよくします。
枝や葉が密集しすぎていると、病害虫の発生や病気の原因にもなってしまうため危険です。そのため、できるだけ風通しを良くしておきましょう。
ウツギの育て方
ウツギは、水やりなど日々の手入れは難しくありません。しかし、地植えではなく鉢植えで育てる場合は、植え替えをしてあげましょう。
ここでは、ウツギの水やりや肥料・植え替えのタイミングについて解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
水やりや肥料の頻度とタイミング

水やりですが、地植えの場合は植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。
近年は夏の気温が非常に高く、2023年や2024年には40度を超える場所なども観測されています。7月下旬には真夏日になることも少なくありません。乾いていると感じたら、しっかりと水を与えてください。夏場は雨だけでは足らないこともあります。
鉢植えの場合は、土の表面が乾きかけたら水をたっぷりと与えましょう。冬の水やりは、控えめにしてください。
肥料は、春と秋の年2回施します。それぞれの季節に1回、緩行性の肥料を与えましょう。花後もお礼肥をすると、元気に育ってくれますよ。
鉢植えで栽培するなら植え替え(鉢替え)が必要

ウツギを鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。2年に1回程度、12月~2月の休眠期に替えるとよいでしょう。
植え替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。株を引き抜いたら新しい鉢に植え替え、土を足し水をたっぷりと与えて完了です。

ウツギが枯れる理由
ウツギは、難しい剪定技術や手入れは必要ありません。しかし、正しく手入れをしないと枯れてしまうこともあります。
ウツギが枯れてしまう主な原因は、害虫被害や病気にあってしまうことと剪定時期や剪定カ所を失敗したことです。ここでは、ウツギが枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる

ウツギにつきやすい害虫は、アブラムシです。アブラムシは、葉っぱや枝の養分を吸い取り株を弱らせます。見つけたら、殺虫剤で駆除してください。
病気は、うどんこ病にかかることがあります。うどんこ病にかかると、葉の表面に白い斑点ができます。葉の光合成を妨げ気が弱り、枯れる原因になってしまいます。
うどんこ病にかかった葉を発見したら取り除き、薬剤を散布してください。
剪定時期や剪定カ所を失敗した

剪定をする目的は樹高や樹形を整えることのほかに、木そのものを健康に保つためでもあります。剪定時期や方法を間違えてしまうと、それだけで株を弱らす原因になってしまいます。
ウツギの剪定は難しくなく、技術も必要ありません。しかし、正しい時期に剪定をしないとダメージが大きく、株を弱らせてしまう危険があります。
また、強剪定をし過ぎてもダメージが大きいです。剪定時期と剪定カ所は、必ず守るようにしてくださいね。
ウツギの花が咲かない原因と対策

前項目でも解説しましたが、ウツギは翌年花を咲かすための花芽を7月以降につけはじめます。花芽を切り落としてしまうと、花が咲かなくなってしまいます。
ウツギは成長すると大きくなりすぎてしまうため、冬の休眠期だけではなく6月の生育期にも軽く剪定します。
生育期の剪定が遅くなってしまうと、花芽を切り落とす可能性が高くなります。ですから、花が咲き終わったら早めに剪定するようにしてくださいね。
ウツギは剪定した枝を挿し木に再利用しよう!

ウツギは挿し木で、株を増やすことができます。挿し木をするのに適した時期は6月~7月なので、剪定で切り落とした枝を再利用できます。
挿し木のやり方は、10~15センチほど枝を切り取ります。葉っぱを3枚程度残したら30分〜1時間時間ほど水につけます。
用意しておいた土を入れたポットに挿しましょう。根は約2カ月ほどで、生えてきます。発根したら地植えするか鉢植えに入れ替えるかしてください。
ウツギの剪定をプロに依頼した場合の費用は?

ウツギの剪定や手入れは、難しくありません。しかし、慣れていない方にとっては世話が面倒に感じるかもしれません。
また、ウツギは大きくなりすぎると、剪定の際に怪我をする恐れもあります。そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円となります。それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
また、費用は実際の状態により異なりますので、詳しい見積りを出してもらってから選びましょう。料金だけではなく、作業内容なども参考ににてください。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
ウツギの剪定のまとめ

ウツギの剪定時期や方法、育て方について解説しました。木を健康に育て花を咲かせるには、剪定で成長をコントロールすることが大切です。
剪定は、大きく育てたい場合にも小さく育てたい場合にも行う工程であり、植物を育てるうえで切っても切れない作業です。
正しい時期に正しい方法で剪定をしないと、株を弱らすこともあるため注意してくださいね。上手に剪定をして、綺麗なウツギの花を楽しんでください。

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