【シマトネリコの伐採】根はどうすればいい?最適な伐採の時期やプロに依頼する費用面について解説
2024/08/15
シンボルツリーや観葉植物としても人気の高い、シマトネリコ。洋風庭園だけでなく、和風庭園にも合わせやすいため、需要が高まっている樹木のひとつです。しかし、成長が早い植木のため、大きくなり過ぎて管理できなくなったという話もよく聞きます。
手入れが難しい植木を処分するには、伐採を行うことです。今回の記事では、シマトネリコの伐採や剪定に適した時期や方法、プロに依頼した場合の費用についてなどを解説していきます。
せっかく育ったシマトネリコを今後どうしたいのかも含めて、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んで、「シマトネリコ」伐採を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
シマトネリコとは
シマトネリコは、2枚1組で生える羽状複葉(うじょうふくよう)と呼ばれる葉が特徴の常緑樹です。5~7月には、ふわふわした白い小さな花をたくさん咲かせ、緑の葉とのコントラストは見応えがあります。樹形は複数の幹がすらりと伸びる株立ちと単幹があり、モダンな雰囲気が人気です。
同じモクセイ科トネリコ属にアオダモという樹木があり、シマトネリコとよく似ています。ふたつの違いは、シマトネリコが常緑樹で、アオダモが落葉樹という点です。シマトネリコは年中緑を楽しめますが、アオダモは秋から冬に落葉するので、冬の間は枝のみとなります。
アオダモは秋に落ち葉の掃除が手間ですが、シマトネリコが落葉しないわけではありません。シマトネリコも古くなった葉は落ちるので、落葉の季節だけ掃除が必要なアオダモと違い年中掃除が必要です。
また、シマトネリコは庭木としてだけでなく、鉢植えで観葉植物としても楽しめます。あまり大きく育てたくない場合は、鉢植えにして育てるのもおすすめです。
また、シマトネリコは庭木としてだけでなく、鉢植えで観葉植物としても楽しめます。あまり大きく育てたくない場合は、鉢植えにして育てるのもおすすめです。
シマトネリコの詳しい情報は、下記の一覧でまとめました。ぜひチェックしてください。
基本データ | 詳細 |
学名 | Fraxinus griffithii |
科属名 | モクセイ科/ トネリコ属 |
英名 | common ash , weeping ash , European ash |
別名 | タイワンシオジ |
原産地 | 日本(沖縄県)、台湾、中国、フィリピン |
園芸分類 | 庭木・花木 |
樹高 | 10m |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | あり |
開花期 | 5月下旬~7月上旬 |
花の色 | 白 |
花言葉 | 偉大、荘厳、高潔、思慮分別、服従 |
シマトネリコは成長スピードが早い
シマトネリコは、成長スピードが速いことが特徴です。庭木の樹木の中で一番を争うほどと言っても、過言ではありません。放っておくと高さが10m以上にも育つため、成長を止めるためには定期的な剪定が必要になります。植える場所も、成長することを見越して決めないと、植え替えるはめになるので注意しましょう。
樹高の育ちが早いということは、根っこの伸びも早いです。シマトネリコは、建物や配管の近くに植えてはいけないと言われます。それは、シマトネリコの根っこが下に伸びずに横に伸びて、建物の基礎や配管が根っこの浸食で破損する恐れがあるからです。
鉢植えで育てる時も、大きく育てたい場合は、定期的に大きな鉢に植え替える必要があります。しかし、あまり大きくしたくないなら、根切りと剪定で全体を小さく保つとよいでしょう。
シマトネリコの剪定時期は?
シマトネリコは丈夫な樹木なので、剪定の時期はあまり選びません。あえて言うなら、真夏と真冬を避ければ、いつ剪定しても大丈夫です。真夏と真冬は、丈夫なシマトネリコであっても剪定で弱ってしまい、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
しかし、いつでもいいとは言っても、花が咲く前に剪定してしまうと、花芽を切ってしまい花が咲かなくなってしまいます。開花は、5月下旬から7月初旬にかけての梅雨から初夏の時期です。そのため、一番剪定に適しているのは、春が訪れる3~4月上旬、もしくは冬になる前の9~10月上旬ごろと言えます。
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シマトネリコの伐採は自分でできるのか?
シマトネリコを伐採するには、専用の道具や技術が必要です。幹がそれほど太くなくてノコギリで切れる程度であれば、伐採の経験がある方ならご自身でできるでしょう。上の枝も手が届く程度なら、それほど危なくありません。
しかし、シマトネリコは成長が早く、植えたときは小さい株でもすぐに大きくなってしまいます。背丈を優に超すほど伸びた樹木は幹も太くなり、伐採にはチェンソーが必要です。また、脚立などを使った高所作業になるため、危険も伴います。大きく育ったシマトネリコを伐採する場合は、プロの植木屋に依頼した方が安全です。
シマトネリコを剪定する手順
シマトネリコが大きく育ち管理しにくくなると、伐採するほかなくなります。樹形を整えるだけでなく、管理しやすいサイズに留めておくためには、定期的な剪定が必要です。
剪定は、どこからでも切っていけばいいというものではありません。きれいな形に整えるには、次の手順で剪定するとよいでしょう。
- 不必要な枝を切る
- 成長を抑えるために芯止めする
- 枝の間引きを行う
1~3を一度に行う必要はありません。できる範囲で、少しずつ手を入れていけば大丈夫です。
では、それぞれのやり方について、解説していきます。
①不必要な枝を切る
まずは、不必要な枝を切っていきます。どの枝が不必要か判断するポイントは、樹木の形を乱していないか、日光や風通しを遮っていないかです。次のような枝は不必要なので、生え際から切り落としてしまいます。
- 葉がない、もしくは元気がなく、枯れている枝
- 上向き、下向き、逆向き、平行に伸びている枝
- 強剪定の後に勢いよく徒長した枝
- ほかの枝と接触している枝
- 1か所から四方に伸びている枝
- 地面に近い幹や根元から生えている枝
成長の見込みのない古い枝を切ることで、全体の枝の量を調整します。さらに、新しい枝に高さを揃え、楕円形になるように樹形を整えましょう。上と真ん中にボリュームを出し、下の方の枝を落としていくと、きれいな形にしやすいですよ。
②成長を抑えるために芯止めする
シマトネリコは、放っておくと10m以上もの大きさに育つ高木です。自宅の庭で育てるには、大きくなり過ぎないように剪定する必要があります。高さを調整する剪定方法が、「芯止め」です。
芯止めとは、樹木の幹の先端にある枝の成長点を切ることで、これ以上成長するのを抑制します。上に伸びるのを抑えることで、横に出る枝葉に栄養が行き届き、充実した樹木にできるのです。
芯止めをした後は、切り口に癒合剤を忘れずに塗りましょう。癒合剤は、切り口が乾燥したり雨水にさらされて雑菌が入るのを防いでくれます。
芯止めは、間違った場所を切ってしまうと失敗です。樹木を弱らせてしまったり、芯止めの効果がなくどんどん成長してしまうことになりかねません。自信がない、難しいと思われたら、プロの植木屋に依頼してみるとよいでしょう。
③枝の間引きを行う
①と②の手順を終えてシマトネリコの高さが決まったら、あとは枝を間引きして枝葉の量を調整していきます。間引き方のポイントとしては、次の点を意識するとよいでしょう。
- 交差している枝のどちらかを切る
- 左右同じ場所から生えていたら、左右交互になるように間引く
- 太い枝に生えている細い枝は切り落とす
- 葉が重なりあっている場合は、どちらかの枝の新芽の少し上あたりで切り落とす
枝を間引きながら、葉もそれぞれに日が当たるように透かしを入れていきましょう。
剪定は一度にたくさん切りすぎると、木に負担がかかりすぎて弱ってしまうこともあります。全体を見ながら、気になるところを少しずつ整えていくのがおすすめです。
きれいに間引きができれば、全体に日が当たり風通しも良くなって、緑が映えるさわやかなシマトネリコになりますよ。
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シマトネリコの剪定に必要な道具について
シマトネリコに限らず、樹木を剪定する時には、次の道具類を準備しましょう。
- 剪定バサミ
- 小型のノコギリ
- 手袋
- 癒合剤
ハサミは、剪定用の枝が切れるものを用意します。生花用やガーデニング用は、枝を切るように作られていません。無理して使うと、道具が壊れたり、ケガする原因になります。少し太い枝には、小型のノコギリがあると便利です。折りたたみ式なら、持ち運びもしやすいですよ。
剪定時は、誤って手を切ってしまったり、枝にひっかけてけがをしないように、必ず手袋をしましょう。敏感肌の方は、かぶれを防ぐためにも必須です。最後に、切り口から雑菌が入らないように塗布する癒合剤も、準備しておきましょう。
道具は使い慣れたものが一番です。新しいハサミを使う時は、いきなり太い枝を切るのではなく、細い枝から切って手に馴染ませることも、安全に剪定するコツになります。
また、シマトネリコを抜根する場合、根が大きすぎる場合は業者へ依頼し、施工してもらうのがおすすめです。もしも自分自身で行う場合は、手袋はもちろんのこと、スコップを使って怪我に気を付けつつ行いましょう。
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知識や道具に不安がある時はプロへの依頼がおすすめ
間違った剪定をしてしまうと、シマトネリコが枯れたり樹形が崩れたりする原因になってしまいます。剪定に慣れていない方は、道具を揃えるのもどれがいいか悩んでしまうこともあるでしょう。
剪定の知識や道具の扱いに自信のない方は、プロの植木屋に依頼するのがおすすめです。植木屋に頼むと考えると、「たくさん植木がある庭」や「広い庭」じゃないと頼めないと思われる方も多いでしょう。しかし、植木屋の中には、1本だけでも剪定に来てくれるところもあります。
また、プロに頼むとなると費用が心配になりますよね。剪定料金は木の高さで決まっているところも多く、シマトネリコだと費用相場はおおよそ表のとおりです。
木の高さ | 剪定の費用相場(1本あたり) |
低木(~3m未満) | ¥3,000~5,000 |
中木(3~5m未満) | ¥5,000~12,000 |
高木(5~7m未満) | ¥12,000~16,000 |
高木(7m以上) | ¥16,000~ |
植木屋によっては、スポット的な依頼以外にも、定期的な管理をお任せできるところもあります。シマトネリコは成長が早いため、気付いた時には大きくなり過ぎて、剪定費用が高くなってしまうことも。年間管理だと、1回ずつ頼むよりもお値打ちになることもあります。そのあたりも、植木屋に相談してみるとよいでしょう。
業者によっては、会社のホームページにこれまで行った事例などを写真付きで掲載していたり、リアルな「お客様の声」などを掲載していたりすることもあるので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:正しい知識でシマトネリコの伐採を実施しよう
シマトネリコは、さわやかな緑の葉と立ち姿がモダンで、どのような庭にも合うため人気です。しかし、容易に植えてしまうと、管理ができずに伐採することになるケースもあります。一定の大きさを保って剪定ができればいいのですが、大きく育ちすぎてどうにもならない場合は、周囲への影響も考えて伐採するのが一番です。
伐採にしても剪定にしても、正しい知識がないと、失敗したり周囲に迷惑をかけたりしてしまいます。庭仕事を楽しむために、知識を取り入れながら挑戦してみるのもおすすめです。
もちろん、プロの植木屋にきれいにお手入れしてもらうのも、お庭がすっきりして気持ちがいいですよ。また、伐採だけでなく根からしっかり抜根したいという場合も、プロに依頼して安全にお庭を整えましょう。
この記事を読んで、「シマトネリコ」伐採を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
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