【南天の剪定方法】鬼門の南天の手入れ方法も徹底解説

シンボルツリーや生垣として人気のある、南天(ナンテン)の木。11月から2月にかけて真っ赤な実をつけ、正月飾りに使われることも多い縁起のいい植物です。

また、「難を転じて福となす」と日本では古くから親しまれてきました。しかし「植えた後の手入れはどうすればいいの?」「剪定は難しい?」と疑問が湧きますよね。

この記事ではシンボルツリーや生垣にぴったりの南天の剪定方法や育て方、時期について解説します。

この記事を読んで、「南天」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次

南天(ナンテン)の特徴

南天

南天は、東アジアが原産の常緑低木です。暑さや寒さに強く、常緑樹なので1年中葉が落ちることはありませんそのため、手入れがラクで生垣やシンボルツリーとして人気があります。

夏に白い花をつけ秋に紅葉し、冬には真っ赤な実をつけます。実は正月飾りとして使われ、咳止めの効果があるため「のど飴」の原材料にもなっています。

南天の花言葉は「深すぎる愛・募る愛・機知に富む」、赤い実は「幸せ・よき家庭・私の愛は増すばかり」です。家庭で栽培する樹木として、ピッタリですね!

「難を転じて福となす」ということわざに通じており、非常に縁起のいい樹木です。

南天(ナンテン)の剪定時期

剪定鋏
南天の剪定時期はいつ?

南天の剪定時期で最適なのは、2月〜4月です。

実がなるのは11月から2月なので、ちょうど実がなる頃から終わりにかけてと覚えておきましょう。

南天は、放置するとグングン枝が伸びてしまう生命力の強い木です。剪定時期ではなくても、不要な枝が生えてきたらこまめに剪定するように心がけましょう。

剪定することでスッキリとし、病気を防ぎ枝の成長を促します。

南天(ナンテン)の剪定方法

南天の剪定方法とは?

南天の剪定の仕方は、大きく分けて「根元から切る」「枯れ枝などを間引きする」「樹形を整える」の3つです。

病気や害虫を発生させないために枝を間引き、自然な形になるように樹形を整えるのがポイントです。

それでは、南天の剪定の仕方を詳しく解説しますので参考にしてくださいね。

根本から切る

南天

枝が混み合うと風通しが悪くなり害虫が発生するだけでなく、樹木全体の成長にも悪影響です。根元に近い場所から生える枝は、根元から切って枝の本数を減らしましょう。

切ると少し寂しい感じがするかもしれませんが、切りすぎたかな?というくらいまで切ってしまって大丈夫です。

枝の途中から切ってしまうと、そこから枝分かれしてしまいます。根元から切るようにしてくださいね。

枯れ枝などを間引きする

南天

枯れた枝や弱っている枝は、切って間引きしましょう。見栄えが悪いだけではなく、新しく生える枝や元気な枝の栄養を奪っているからです。

不要な枝を取り除き、これから育てていきたい枝に栄養分がいきわたるようにしてあげましょう。切るときは、残す枝の根元から切ってくださいね。また、変色した葉のある部分も切り取りましょう。

樹形を整える

ナンテン

だいたいの枝を切り終えたら、最後に樹形を整えます。南天の理想の形は、自然の仕上がりあまり手を加えないほうが、自然な仕上がりになりますよ。

ポイントは、正面を決めて手前は低めに剪定し、奥側は高めに残しますそうすることで、見栄えが良くなり凛とした印象になりますよ。

また、日当たりの加減で左右の成長に差が出る場合は、それを加味して剪定してもよいでしょう。

鬼門にある南天は除去したり切ってもいいの?

南天は鬼門対策として、北東の位置に植えられることがあります。鬼門とは陰陽道の考え方で、鬼が出入りする場所と言われています。そこに植えた南天を切ったり、ましてや除去したりしてよいのでしょうか?

いろいろな考えがありますが、剪定に関しては綺麗に保つことが家の運気をあげるのでは?という考え方があります。

しかし、伐採となると話は別。災いが起きると言われることもあります。一部地域では、神主を呼んで近くに苗木を植え替え、「霊移し(たまうつし)」の儀式を行うのだとか。

心配なら、業者や神社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

南天(ナンテン)の実がならない原因は?

ナンテンの葉

南天の実がならないのは、多くの場合は「うまく受粉できなかった」ことが原因です。花は梅雨時期に咲きますので、あまりに雨が多いと花粉が雨で流れてしまい受粉できません。

そのため、実をつけることもできなくなってしまいます。雨の多い年は雨除けをつけるなどして、雨対策をしてあげましょう。

また、雨のほかに考えられる原因は「実がつくほど成長していない」ことも挙げられます。南天は、花や実がつくまで3年はかかります。気長に待ちましょう。

南天(ナンテン)の手入れの仕方

南天の木の手入れは、ほかの樹木よりも比較的カンタンです。水やりも肥料もさほど必要とせず、元気に育ってくれますよ。

病気にもかかりにくく丈夫ですが、まったく病気にならないわけではありません。かかりやすい病気が何であるか知っておくだけでも、早期発見になるので頭に入れておいてくださいね。

それでは、南天の手入れの方法とかかりやすい病気について解説します。

肥料や水やりの頻度

水やり

水やりは、庭に植えているなら特に必要ありません。降雨で十分です。雨の降らない日が続いた場合のみ、水やりをしましょう。鉢植えなら、土が乾かない程度に水を与えてあげてください。

ですが、真夏は注意が必要で土が乾かないように10日に1日程度たっぷりと与えてください。

肥料は与えなくても、よく育ちます。もし、実をたくさんつけたいなら9月頃に緩効性肥料を与えるといいですよ。

かかりやすい病気

南天は丈夫な木なため、病気の心配はありません。しかし、まったく病気にならないとは限りません。南天がかかりやすい病気は、「モザイク病」「葉枯病」「すす病」などが挙げられます。

モザイク病はその名の通り、葉が縮れてモザイク状になります。葉枯病はカビが原因で葉が茶色くなり、最後には枯れることも。

すす病はカイガラムシが原因とみられており、葉や枝がすすのように黒くなり光合成ができなくなってしまう病気です。

南天は病気にかかりにくいですが、剪定をするなどして病気になりにくい環境づくりを心がけましょう。

挿し木や盆栽で育てるのも◎

盆栽

南天は、挿し木で増やすこともできますよ。挿し木をする最適な時期は、3月中旬から下旬・または9月がいいです。

生えてから1年以上が経過した枝を15センチほど切り、挿し穂をつくりましょう。次に土に挿し、発根するまでの2~3カ月間は日当たりのいい場所で管理します。

土が乾かないように、水を十分に与えてくださいね。根が伸びたら、鉢や庭に植えましょう。

また、盆栽として育てるのも趣がありいいものですよ。南天は半日陰を好む樹木です。肥料や水やりもほとんど必要ないため、盆栽として室内で育てるのに向いています。

南天(ナンテン)の剪定を依頼した場合の費用相場

費用

南天の剪定を業者に依頼する場合、業者により費用相場は異なります。木の本数や高さで料金を計算する業者もありますし、職人の人数や作業時間で計算する業者もあります。

おおよその目安ですが、木の高さが3メートルまでなら3,000~4,000円程度3~5メートルなら6,000~7,000円程度。日当制の場合は、職人一人あたり15,000~30,000円が目安となります。

各業者により料金の計算とサービス内容が異なりますので、実際に依頼をする前に3~5社から見積もりを取って確認をしてくださいね。

南天(ナンテン)の剪定はプロの業者に依頼しよう

南天は水やりも肥料もさほど必要とせず、半日陰でも育つ強い樹木です。しかし、全く何もしなくてもよいというわけではなく、剪定して綺麗な状態を保つことが大切です。

縁起のよい樹木であり鬼門に植えるなら、なおさら手入れが必要でしょう。

自分で剪定するのもよいですが、大きく成長した南天を剪定するのは怪我のリスクが伴います。植えたばかりの小さな南天であっても、木がある程度成長するまでは業者の手を借りたほうが安心ですよ。

庭革命では無料で複数の業者から見積もりができるので是非ご利用ください。

南天(ナンテン)の剪定まとめ

南天の剪定方法や、時期について解説しました。南天はシンボルツリーや生垣として人気があるため、すでに植えているという方も多いのではないでしょうか。

縁起がよく厄除けにもなるといわれる樹木ですから、枯らさず病気にさせず、すくすくと立派に育てていきたいですよね。

花言葉も「深すぎる愛・よき家庭」と素敵なので、シンボルツリーを何にしようか悩んでいる方におすすめです。

この記事を読んで、家族と一緒に成長していけるような立派で美しい南天の木を育ててくださいね。

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