【イヌマキ(槇の木)の剪定】育てやすく生垣にピッタリなイヌマキの剪定時期や方法について解説
2021/02/26
細長く濃い緑色の葉が特徴の、イヌマキ。学校や公園など、公共の施設の生垣にされることの多い樹木です。
一般家庭の庭木にされることもあり、見たことがある!という方も多いのではないでしょうか。そんなイヌマキは初心者でも育てやすく、あまり手間もかかりません。
この記事では、イヌマキの剪定時期や方法について解説します。イヌマキを育てている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んで、「イヌマキ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
イヌマキ(槇の木)の特徴や種類
イヌマキ(槇の木)はマキ科の植物で、常緑高木です。原産地は日本や東南アジアで、庭木や生垣によく使われています。
丈夫で成長も遅く、害虫の被害も少ないです。成長すると樹高は5メートルほどになり、小さく育てたい場合は剪定が必要不可欠です。
花が咲き終わると実をつけますが、赤く熟したら食べることができます。赤い実には団子状に青い実がつきますが、こちらは毒性があるため決して食べないようにしてください。
イヌマキは槇の木のひとつですが、ほかにはラカンマキという種類があります。ラカンマキはイヌマキより葉が小さめです。
イヌマキの花言葉は、「慈愛・色褪せぬ恋」です。
イヌマキ(槇の木)の剪定時期
- イヌマキの剪定時期はいつ?
イヌマキの剪定適した時期は、5月と9月~10月にかけての年2回です。
イヌマキは耐寒性はありませんので、寒い冬が来る前に剪定してあげましょう。
冬に剪定をしてしまうと、ダメージが大きく株を弱らせてしまいます。最悪の場合は枯れてしまうため、剪定時期は間違わないように注意してください。
イヌマキ(槇の木)の剪定方法
- イヌマキの剪定方法とは?
イヌマキの剪定の基本は、透かし剪定と刈り込みです。透かし剪定で風通しをよくし、刈り込みで樹形を整えます。
イヌマキを大きく丈夫に育てるためには、剪定が必要です。剪定を行うことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。
ここでは、イヌマキの剪定の仕方について詳しく解説をします。
「透かし剪定」で不要な枝を切る
イヌマキの剪定は、基本的に透かし剪定です。細い枝や病気の枝・内側に向かって生えている枝・成長を妨げる枝など、不要な枝を剪定していきましょう。
もみの木は、成長すると5メートル以上にも達する樹木です。混み合っている部分を剪定しないと、あっという間に枝が成長して大きくなってしまいます。
こまめに剪定をして、木の幅や高さをコントロールしましょう。透かし剪定で枝を間引いて風通しをよくすれば、日当りもよくなり害虫や病気の予防につながります。
生垣になら「刈り込み」で樹形を整える
イヌマキの枝が成長すると、ところどころ飛び出ます。せっかく樹形を整えていても、乱れてしまい見た目が悪くなってしまいます。
そんなときは、樹形を整えるための刈り込みをしましょう。
イヌマキは、生垣にされることが多い樹木です。生垣にするなら四角く刈り込みをしてあげると、スッキリとして見栄えがよくなりますよ。
イヌマキ(槇の木)は「玉散らし」にしてもお洒落
イヌマキを庭木として育てるなら、玉散らしにしてもお洒落です。
玉散らしとは、丸い形に樹形を整えること。木全体をひとつの球体のように整えても可愛いですし、大きく成長したイヌマキの枝を互い違いに丸く刈り込んでも素敵です。
門の近くにイヌマキを植え玉散らしにすると、厳格があり立派です。
イヌマキ(槇の木)の育て方
イヌマキを丈夫に育てるには、普段の手入れが欠かせません。育てやすいイヌマキでも、まったく手入れをしないというわけにはいきませんよね。
また、鉢植えで育てる場合は、植え替えという作業が必要です。ここでは、イヌマキの育て方について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
水やりや肥料の頻度とタイミング
水やりは、植え付けてから2年目までは土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
2年目以降は、地植えの場合は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
肥料は、植え付ける際に緩効性化成肥料を与えます。その後、地植えは2月に有機肥料を与え、鉢植えは3月に緩効性化成肥料を与えましょう。
鉢植えで育てるなら植え替え(鉢替え)が必要
イヌマキを鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。3月~6月または9月に、植え替えを行うとよいでしょう。
植え替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。
イヌマキ(槇の木)が枯れる理由
丈夫なイヌマキですが、まったく枯れないなんてことはありません。イヌマキが枯れてしまう主な原因は、害虫被害にあってしまうことと剪定の時期や仕方を失敗したからです。
ここでは、イヌマキが枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
イヌマキにつきやすい害虫は、アブラムシとカイガラムシです。
アブラムシやカイガラムシは葉や茎に寄生し、樹木の養分を吸い取ります。どちらも見つけ次第、殺虫剤で駆除しましょう。
カイガラムシはかたい殻に覆われているため、殺虫剤が効きにくいことがあります。その場合は、ブラシでこすり落としてください。
また、ペスタロチア病という病気にかかることもあります。ペスタロチア病はカビが原因の病気で、葉っぱが灰褐色になったり枯れたりします。
見つけたら葉を切り取り、殺虫剤を散布してください。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
剪定は、木の高さをコントロールしたり好みの形にしたりするだけではありません。木そのものを健康に保つためでもあります。
剪定時期や方法を間違えてしまうと、それだけで株を弱らす原因になってしまいます。
イヌマキはとても丈夫な樹木ですが、剪定時期や剪定カ所を間違えてしまうと株を弱らす原因になります。剪定時期や剪定カ所を間違えないよう、十分気をつけてくださいね。
イヌマキ(槇の木)は種まきや挿し木で増やせる!
イヌマキの株をもっと増やしてみたいと思いませんか?イヌマキは、種まきか挿し木で株を増やすことができます。
挿し木で増やすのが一般的ですが、じっくり育てたいなら種まきするのもよいでしょう。種まきと挿し木のやり方をご紹介します。ぜひ、挑戦してみてくださいね。
じっくり育てたいなら種まき
イヌマキの種は、市販されていません。ですから、イヌマキを種から育てたいなら熟した実から採取しておきましょう。
10月頃に採取したら、果肉を落として水で洗っておきます。そのまますぐにまいてもよいですし、ビニール袋などに入れて3月まで冷蔵庫に保管してください。
育苗ポットに種をまき、株が10~15センチになるまで育てます。その後は、庭に直接植えるか鉢植えに植え替えてください。
枝を利用して増やす挿し木
イヌマキの株を増やすには、挿し木がおすすめです。挿し木のやり方は、3月~4月なら前年伸びた枝を切り、9月~10月なら新しく伸びた枝を切ります。
10センチほどの長さに枝を切り取り、葉っぱを3枚程度残してあとは取り除きましょう。1時間ほど水につけたら、用意しておいた土を入れたポットに挿しましょう。
発根したら地植えするか鉢植えに植え替えるかしてください。
イヌマキ(槇の木)の剪定をプロに依頼した場合の費用は?
イヌマキの剪定は、さほど難しくありません。初心者でも簡単に剪定をすることができます。
しかし、木が大きくなって剪定がしにくい場合は、怪我をするリスクが高まります。また、慣れていないと刈り込みが上手くできないかもしれません。
そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
イヌマキ(槇の木)の剪定のまとめ
イヌマキの剪定時期や方法、育て方について解説しました。
難しい剪定技術も必要なく、手間のかからないイヌマキ。生垣にされることが多いですが、庭木にしても素敵ですよ。
剪定は難しくなくても、刈り込みを均一にするのが大変と感じる方もいるでしょう。プロの業者なら、美しく樹形を整えてくれますよ。
イヌマキを剪定で、健康的に育ててくださいね。
この記事を読んで、「イヌマキ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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