【ツゲ(柘植)の剪定方法】正しい時期や育て方をわかりやすく解説!

背丈が低く枝葉が密集するツゲは、日本では生垣や庭木でもよく見かけますよね。 ツゲの生垣・庭木の美しさを維持するためには、適切な時期の剪定は欠かせません。

しかし、中には「自分で剪定したいけれど、剪定する時期やどうやって剪定したらいいかわからない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ツゲの剪定方法・剪定時期の他、育て方や病害虫対策、万が一枯れかけてしまったときの対策までを解説します。最後まで読めば、自身でツゲを剪定するためのポイントもわかるはず。ぜひ参考にしてください。


この記事を読んで、「ツゲ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

ツゲ(柘植)の特徴

ツゲは厚みと光沢のある卵型の葉が特徴。1~3m程度の低めの樹高は生垣・目隠しにも最適です。環境が合えば4~10mにまで生長することもあります。

木目が細かく加工後の狂いが少ないツゲは、日本では古来から細工物の材料として重宝されていました。将棋の駒や印鑑・彫刻・家具等に利用され、特にツゲの櫛は万葉集にも登場しています。

基本情報

ツゲは西日本の暖かい地域に分布する常緑低木。萌芽力がとても強い種のため、剪定・刈り込みをしても次々新しい芽が出てきます。生長が早く萌芽力が強いため、生垣やトピアリーに適した樹木です。

春(3~4月)には淡い黄色の小花が一斉に咲き、満開時期はツゲ全体が黄色に見えるほどになります。

項目詳細
学名Buxus microphylla
科名ツゲ科
属名ツゲ属
和名ツゲ
原産地日本
開花時期3~4月
耐寒性強い
花色淡黄色~クリーム色

ツゲとイヌツゲの見分け方

ツゲとイヌツゲの見分け方は?

花弁の有無・葉の生え方で見分けます。

ツゲとイヌツゲは名前だけ聞くと同じ種類のようですが、実は全く別物。見た目もかなり似ているため、ホームセンターでもイヌツゲとツゲを間違えて販売していることもあります。

ツゲはツゲ科、イヌツゲはモチノキ科です。お手入れの時期・方法も異なるため、しっかりと見分けましょう。

見分け方は花と葉の付き方。イヌツゲは葉が交互につき、初夏~秋に4枚の白くて丸い花弁が特徴です。ツゲの場合は二枚の葉が対となり、春頃に花弁のない淡黄色の花が咲くという違いがあります。

ツゲ(柘植)の剪定時期と必要な道具

日陰でもぐんぐん育つツゲは、放置しておくと樹形が乱れて残念に見た目になってしまいます。このため、ツゲには定期的な剪定が不可欠です。美しく整えられたツゲの生垣は、上品な風格を感じますよね。

ツゲの剪定方法を解説する前に、適切な剪定時期と道具からチェックしましょう。

ツゲの剪定時期

予定・カレンダー
ツゲの剪定時期は?

6月・9〜10月頃に行います。

ツゲの剪定は年2回。春に芽吹いて生長が落ち着く6月頃と、生長が終わり休眠期に入る9~10月頃です。

1回目(6月)の剪定は、新芽が生長してかなり樹形も乱れている時期です。バランスを見ながら深めに刈り込みましょう。新芽がまだまだ伸びている時期の剪定はNG。伸びた新芽を再度剪定する手間が発生します。

2回目(9~10月)の剪定は揃える程度に。休眠期直前に剪定するため、冬は剪定後の樹形のまま維持できます。

ツゲの剪定に必要な道具

剪定ばさみ

剪定の際は以下の道具を揃えましょう。鉢植え程度の小さなサイズであれば、剪定バサミだけで十分です。生垣や樹高の高い植木の場合は、剪定バサミと刈り込みバサミを使い分けます。高さに応じて、脚立も用意しましょう。

ツゲの剪定には以下の道具を揃えましょう。

  • 剪定バサミ
  • 刈込みバサミ
  • 電動バリカン
  • 軍手
  • 脚立
  • ノコギリ

お手入れの範囲が広い生垣は、電動バリカンもおすすめです。作業時間も短縮され、見た目も綺麗に仕上がります。

また、予想外に大きく育ってしまった場合には、枝・幹を切る作業も必要。伐採用のノコギリも用意しておくと便利です。

ツゲ(柘植)の剪定方法は「庭木」と「生垣」で異なる

剪定作業は大切ですが、庭木と生垣では剪定の方法が異なるため注意が必要です。

生垣の場合は目隠しになるよう「箱型」の刈り込みが基本ですが、庭木のツゲの剪定では、「玉つくり」や「玉散らし」が仕立ての基本。丸形の樹形は日本の住宅にマッチします。

ここからは、庭木・生垣のそれぞれの剪定方法について見ていきましょう。

庭木のツゲの剪定方法

庭木の場合、大切なのは完成後の樹形を意識しておくこと。庭木の上から順に強めに刈り込んでいき、下に行くほど軽く剪定します。上下全て同じ強さで剪定してしまうと、頭でっかちになり、庭木のバランスが悪くなるので注意しましょう。

間引き剪定も大切です。内側の枝が込み入った部分や、下向きに伸びた枝、元気のない枝は切り落としましょう。間引き剪定によって、木の奥まで日当たり・風通しが良くなり健康を維持できます。

生垣のツゲの剪定方法

生垣の場合は、全体のバランスを見て刈り込みます。電動バリカンを使うとスムーズです。庭木の剪定と同じく、上は強め・下は軽めにしておくとバランスが良くなります。

生垣が高いと管理が難しくなるため、刈り込む際は自分の身長より低めに整えましょう。

また、庭木と同様に、生垣でも間引き剪定は必要です。ただし、やりすぎてしまうとスカスカで目隠しの役割を果たさないため、厚みを持たせてあげてください。

ツゲ(柘植)を枯らさないためには「剪定しない」ことも大切

健康なツゲを維持するためには剪定が必須です。

しかし、樹木が弱っているときの剪定は負担が大きく、枯れる危険性もあります。剪定の前に、病害虫や生育環境の問題がないかを確認しましょう。

ツゲが弱っている・元気がないように見える場合は、剪定は控えめにします。樹形が乱れている部分の作業だけに留めておき、元気になるまで様子を見ましょう。

ツゲ(柘植)の育て方

庭の生垣や庭木の見た目が整っていると、家全体も上質に見えるものです。

ツゲの健康を保つためには、剪定だけでなく、育てる環境やお世話も大切。ここからは、ツゲの育て方について、最適な環境と水やり・肥料について解説します。

最適な環境

芽を摘む

ツゲは日陰でも生育する強さを持っているものの、日当たりを好む樹木です。日当たりの良い場所に植えましょう。

中性~アルカリ性の土壌が向いており、特にアルカリ性では葉が美しく育ちます。

pHが酸性の土壌はツゲにダメージとなるため、酸度調整が必要です。苦土石灰や消石灰を撒いてあげましょう。土壌用の石灰は園芸店で販売しています。

水やり・肥料

肥料

地植えの場合、降雨だけで育つため水やりは不要です。ただし、雨が降らない日が続く場合や、夏の日照りで土で乾燥している場合は給水してあげましょう。

肥料を与えるのは、冬時期の2月頃。寒肥(かんごえ)と呼び、ツゲが休眠している時期に春の芽吹きに備えて肥料を与えます。

ツゲの肥料には、堆肥や鶏糞などを用意しましょう。根本周辺の土に混ぜて、土壌を柔らかくします。

ツゲ(柘植)で注意すべき害虫

ツゲの元気がない場合は、害虫が原因かもしれません。強いツゲですが、放置しておくと大量発生して枯れる危険もあります。発見したら早めに対処しましょう。

ツゲで注意すべき害虫

  • ツゲノメイガ
  • ハダニ

ここからは、上記のツゲの害虫対策について解説します。

ツゲノメイガ

出典:Instagram

ツゲノメイガはツゲの天敵。幼虫はツゲの葉を食べてしまうため、生垣の美観を損ねる原因です。葉を食い荒らされると最悪の場合、枯れてしまうこともあります。

ツゲノメイガは、ツゲだけを食べる害虫です。ツゲを植えたらほぼ発生すると考えて備えておきましょう。オルトラン粒剤を根本に撒くことで予防できます。幼虫にはスミチオン乳剤などの殺虫剤が有効です。

ハダニ

ハダニはツゲに限らず、多くの樹木に発生する害虫です。ハダニは葉の栄養を吸うため、葉緑素の抜けた部分が白くなり、見た目が悪くなります。

水に弱い性質のため、霧吹きなどで水をかけて駆除が可能です。大量発生した場合は、殺ダニ剤を使用しましょう。

また、ハダニは風通しが悪いところに発生するため、剪定で風通しを良くすると予防になります。

ツゲ(柘植)の枝が枯れたときの対策は?

枯れ木

ツゲの枝が枯れる場合、「枯枝病」の可能性があります。

枯枝病は、剪定した枝の切り口から褐色の斑点が広がり、枝葉が枯死してしまう症状です。放置しておくとツゲ全体が枯れてしまうため、発見次第、枯れた部分は刈り取ります。

予防としては、間引き剪定で風通しを良くすること。また、剪定前に剪定バサミを消毒しておきましょう。刃の部分を火で炙るだけで十分です。

まとめ:正しくツゲ(柘植)を剪定して健康的な枝を育てよう

ツゲの剪定は年2回。正しい時期に剪定して樹形を整えておくと、家の外観もきりっと引き締まって見えますね。

庭木と生垣ではそれぞれ剪定のポイントが異なりますが、完成後の樹形と全体を意識して作業しましょう。上下でも剪定の強さを変えると、全体のバランスが良くなります。

「剪定が初めてで自信がない」という方は、一度専門家に相談するのもおすすめ。プロの職人に剪定やお手入れのポイントを教えてもらうことで、次から自分で実践できますよ。


この記事を読んで、「ツゲ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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