アベリアの剪定方法や強剪定の時期はいつ?枯れる原因やスカスカ状態の対策も解説
庭木を植えることで景観は向上しますが、定期的な灌水や剪定といった管理作業は負担になることがあります。手間のかからない小型の樹木を探しているなら、アベリアは理想的な選択肢と言えるでしょう。
アベリアは寒さと暑さの両方に強く、特別な剪定技術も必要としません。しかし、育成が容易とはいえ、「どの時期にどのように剪定すればよいのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。
剪定時期や剪定方法も間違ってしまうと、育てるのが簡単なアベリアでさえ、枯れてしまったり、スカスカの状態になってしまうこともあります。
この記事では、アベリアの適切な剪定時期と失敗しない剪定方法についてご紹介します。
この記事を読んで、「アベリアの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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アベリアの木の特徴や種類

アベリアは、スイカズラ科ツクバネウツギ属の半常緑低木です。成長しても樹高は2メートルほどにしかならず、庭のグランドカバーや生垣に向いている樹木です。
また、ベランダや狭いスペースの庭木としても人気があります。アベリアは乾燥や暑さ・寒さにも強く剪定されても弱りにくいため、初心者にもおすすめです。
花の開花時期は、6月~10月。香りのよい、白いラッパのような花を咲かせます。
品種はさまざまですが、葉っぱのふちが白いコンフェッティや葉っぱが黄色からオレンジへと変わるカエイドスコープが人気が高いです。
アベリアの剪定時期

- アベリアの剪定時期はいつ?
アベリアの剪定に適した時期は、冬以外です。
春から秋にかけては生育期で、枝を勢いよく伸ばす時期です。アベリアの枝はいつ剪定しても切られたところから新しい枝を伸ばし、花を咲かせます。
冬は絶対に剪定してはいけないというわけではありません。冬に剪定しても花は咲きますし、着花には影響はありません。
アベリアの強剪定の適切な時期
アベリアの強剪定は、休眠期である冬(12月〜2月)に行うのが最も適しています。この時期は樹液の流れが緩やかで、植物へのストレスが最小限に抑えられます。
春の新芽が動き出す前(3月上旬まで)に剪定を完了させることで、春からの成長に合わせて新しい枝が勢いよく伸び、株の回復が早まります。
真夏や厳冬期、開花期の強剪定は避け、植物の自然なサイクルに合わせた剪定時期を選ぶことがポイントです。
アベリアの剪定方法

- アベリアの剪定方法とは?
アベリアの剪定の基本は、間引き剪定です。
アベリアを丈夫に育てるためには、剪定が必要です。不要枝を取り除くことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。また、樹形を美しく整えることができます。
あまり大きくならない木ですが、鉢植えでの栽培など小さく育てたいなら強剪定をしてコンパクトに保ちましょう。
「間引き剪定」で風通しをよくする

アベリアの剪定は、基本的に間引き剪定です。細い枝や病気の枝・内側に向かって生えている枝・成長を妨げる枝など、不要な枝を剪定していきましょう。
混み合っている部分を剪定しないと、あっという間に枝が伸びて樹形を乱します。こまめに剪定をして、よい状態の見栄えを保ちましょう。
間引き剪定で枝を間引いて風通しをよくすれば、日当りもよくなり害虫や病気の予防になります。
小さくしたいなら「強剪定」を行う

アベリアは成長しても2メートルほどなので、庭木として育てるなら樹高は気にする必要はありません。
しかし、狭い庭やベランダなどで育てる場合、コンパクトに保ちたいですよね。そんな時は、好みの高さ・幅になるよう強剪定をします。
強剪定とは、太い幹や枝を切ることです。アベリアは丈夫な樹木なため、強めの剪定をされても弱りにくいです。
切り過ぎないように少しずつ様子を見ながら行うようにしてください。
生垣にするなら「刈り込み」で樹形を整える

アベリアの枝が成長すると、ところどころ飛び出ます。せっかく樹形を整えていても、乱れてしまい見た目が悪くなってしまいます。そんなときは、樹形を整えるための刈り込みをしましょう。
アベリアは、生垣やグランドカバーにされることが多い樹木です。生垣にするなら四角く、グランドカバーなら歩くのに邪魔にならないように整えましょう。
この記事を読んで、「アベリアの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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アベリアの育て方
アベリアを丈夫に育てるには、普段の手入れが欠かせません。水やりや肥料など、怠らないように世話をしましょう。
また、鉢植えで育てる場合は、植え替えという作業が必要です。ここでは、アベリアの育て方について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
水やりや肥料の頻度とタイミング

水やりですが、地植えの場合は乾燥させないように管理してください。植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。
夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
肥料は、地植えならとくに必要ありません。鉢植えの場合は、2月~3月の間と花が咲いているきの年2回施します。その際は、緩効性肥料を与えることをおすすめします。
鉢植えで育てるなら植え替え(鉢替え)が必要

アベリアを鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。
植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。
植え替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。
アベリアの花が咲かない原因と対策

前項目では、アベリアの剪定時期は春~秋と解説しました。
アベリアは切ってもすぐ新しい枝を生やすため、さほど花の開花には影響はありません。しかし、アベリアは新梢に花を咲かせるという性質を持っています。
生えたばかりの枝を剪定しすぎると、花芽まで切り落としてしまいます。剪定の際は、古い枝を中心に切り新梢は残すように意識してください。
アベリアは挿し木で増やせる!

アベリアの株を増やすには、挿し木がおすすめです。
挿し木のやり方は、6月~8月に10センチほど枝を切り取ります。葉っぱを3枚程度残したら30分〜1時間時間ほど水につけます。
用意しておいた土を入れたポットに挿しましょう。発根したら地植えするか鉢植えに入れ替えるかしてください。
アベリアが枯れる理由
生命力が強く枝をたくさん生やすアベリアでも、枯れてしまうことがあります。アベリアが枯れてしまう主な原因は、害虫被害にあってしまうことと剪定の時期や仕方を失敗したからです。
ここでは、アベリアが枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる

アベリアにつきやすい害虫は、ハダニ・カイガラムシ・アブラムシです。
ハダニは、部屋が乾燥していると発生しやすいです。水が苦手なので、発見したら洗い流しましょう。普段から葉水をするのも効果的です。
カイガラムシは、葉や茎の養分を吸い取ります。固い殻に覆われており殺虫剤は効きにくいため、ブラシでこすり落としてください。
アブラムシは、葉っぱや枝の養分を吸い取り株を弱らせます。見つけたら、殺虫剤で駆除してください。
病気は、うどんこ病にかかることがあります。うどんこ病にかかると、葉の表面に白い斑点ができます。葉の光合成を妨げ気が弱り、枯れる原因になってしまいます。
うどんこ病にかかった葉を発見したら取り除き、薬剤を散布してください。
剪定時期や剪定カ所を失敗した

剪定は、木の高さをコントロールしたり好みの形にしたりするだけではありません。木そのものを健康に保つためでもあります。
剪定時期や方法を間違えてしまうと、それだけで株を弱らす原因になってしまいます。
アベリアは手入れもカンタンですが、何もしないまま放置してしまうと枝が伸び放題になってしまいます。適度に手入れをしつつ、健康で丈夫なアベリアを育ててくださいね。

アベリアがスカスカになる原因と対策
アベリアがスカスカになってしまう原因はいくつか考えられます。
- 日照不足による徒長
- 剪定不足や不適切な剪定
- 栄養不足
- 加齢による自然な枝抜け
日照不足による徒長
まず最も一般的な原因として挙げられるのが日照不足による徒長です。
アベリアは基本的に日当たりの良い場所を好む植物ですが、十分な光が当たらない環境に置かれると、必死に光を求めて上へ上へと伸びていきます。
この結果、下部の葉や枝が落ちてしまい、上部だけが茂った不均衡な状態になります。
特に建物の北側や高木の下など、日陰や半日陰の場所で育てている場合、この現象が顕著に現れます。
剪定不足や不適切な剪定
また、剪定不足や不適切な剪定も大きな原因となります。
アベリアは成長が比較的早い植物であり、定期的な剪定を行わないと枝が伸びすぎて内部まで光が届かなくなります。その結果、内側の枝や葉が枯れ落ちてスカスカな状態になってしまいます。
逆に、強すぎる剪定や時期を間違えた剪定も植物にストレスを与え、健全な成長を妨げることがあります。
栄養不足
栄養不足もスカスカの原因となる重要な要素です。
アベリアは比較的丈夫な植物ですが、長期間にわたって適切な栄養が供給されないと、新しい枝や葉を十分に育てることができなくなります。
特に窒素不足は葉の生育に影響を与え、株全体が痩せてスカスカに見える原因となります。また、土壌のpHバランスの乱れも栄養吸収を妨げ、健全な成長を阻害することがあります。
加齢による自然な枝抜け
さらに、アベリアも年月が経つにつれて自然に古い枝が枯れていくことがあります。
これは植物の自然なライフサイクルの一部であり、特に樹齢が高くなった株では中心部から枝が抜けていくことで、スカスカな印象を与えることがあります。
こうした加齢現象は完全に防ぐことはできませんが、適切な管理によって新しい枝の成長を促進し、バランスを保つことが可能です。
アベリアがスカスカにならないようにする対策
スカスカになったアベリアを蘇らせるには、適切な剪定が効果的です。
- 十分な日光が当たる場所への移植を検討する
- 定期的な肥料の施用(春と秋に緩効性肥料を与える)
- 適切な剪定による樹形の調整
スカスカになってしまったアベリアを再び元気な状態に戻すためには、いくつかの対策を総合的に行う必要があります。
まず最も重要なのは、アベリアに十分な日光を確保することです。現在置かれている場所が日陰や半日陰である場合、可能であれば日当たりの良い場所への移植を検討しましょう。
栄養面のケアも見逃せないポイントです。
スカスカになったアベリアには適切な肥料を与え、健全な成長をサポートしましょう。特に春の成長期初めと秋の花後に緩効性肥料を施すことで、バランスの取れた栄養供給が可能になります。
そして何より効果的なのが、適切な剪定による樹形の調整です。スカスカになったアベリアには、状況に応じた剪定が必要です。軽度のスカスカであれば、伸びすぎた枝を適度に切り戻し、内側から新芽が出るよう促します。
アベリアの剪定をプロに依頼した場合の費用は?

アベリアの剪定は、難しくありません。多少強めに切っても枯れにくいため、初心者にもそだてやすい樹木です。
しかし、グランドカバーや生垣にする場合は世話をするのに手間がかかりますよね。誰かに管理してほしい場合は、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円です。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
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アベリアの剪定のまとめ

アベリアの剪定時期や方法、育て方について解説しました。
あまり大きく成長せず花も楽しめるアベリアは、日々の手入れも難しくありません。生垣やグランドカバーにしなくても、鉢植えで栽培することもできますよ。
剪定をすればコンパクトに保つことができるため、ベランダでも育てることができます。アベリアの剪定に悩んだら、ぜひこの記事を参考にしてください。
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