【アベリアの剪定】寒さ・暑さに強く生垣やグランドカバーに人気のアベリアの剪定時期や方法を解説
2021/02/23
庭に木を植えると景観はよくなりますが、水やりや剪定など世話をするのが大変ですよね。できるだけ大きくならず手入れもカンタンな樹木を育てたいなら、アベリアがおすすめです。
アベリアは耐寒性・耐暑性に優れ、難しい剪定技術もいりません。しかし、育てやすいといっても「剪定の時期ややり方はどうすればいいの?」と不安になるでしょう。
この記事では、アベリアの剪定時期や方法について解説します。
この記事を読んで、「アベリアの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
アベリアの木の特徴や種類
アベリアは、スイカズラ科ツクバネウツギ属の半常緑低木です。成長しても樹高は2メートルほどにしかならず、庭のグランドカバーや生垣に向いている樹木です。
また、ベランダや狭いスペースの庭木としても人気があります。アベリアは乾燥や暑さ・寒さにも強く剪定されても弱りにくいため、初心者にもおすすめです。
花の開花時期は、6月~10月。香りのよい、白いラッパのような花を咲かせます。
品種はさまざまですが、葉っぱのふちが白いコンフェッティや葉っぱが黄色からオレンジへと変わるカエイドスコープが人気が高いです。
アベリアの剪定時期
- アベリアの剪定時期はいつ?
アベリアの剪定に適した時期は、冬以外です。
春から秋にかけては生育期で、枝を勢いよく伸ばす時期です。アベリアの枝はいつ剪定しても切られたところから新しい枝を伸ばし、花を咲かせます。
冬は絶対に剪定してはいけないというわけではありません。冬に剪定しても花は咲きますし、着花には影響はありません。
アベリアの剪定方法
- アベリアの剪定方法とは?
アベリアの剪定の基本は、間引き剪定です。
アベリアを丈夫に育てるためには、剪定が必要です。不要枝を取り除くことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。また、樹形を美しく整えることができます。
あまり大きくならない木ですが、鉢植えでの栽培など小さく育てたいなら強剪定をしてコンパクトに保ちましょう。
「間引き剪定」で風通しをよくする
アベリアの剪定は、基本的に間引き剪定です。細い枝や病気の枝・内側に向かって生えている枝・成長を妨げる枝など、不要な枝を剪定していきましょう。
混み合っている部分を剪定しないと、あっという間に枝が伸びて樹形を乱します。こまめに剪定をして、よい状態の見栄えを保ちましょう。
間引き剪定で枝を間引いて風通しをよくすれば、日当りもよくなり害虫や病気の予防になります。
小さくしたいなら「強剪定」を行う
アベリアは成長しても2メートルほどなので、庭木として育てるなら樹高は気にする必要はありません。
しかし、狭い庭やベランダなどで育てる場合、コンパクトに保ちたいですよね。そんな時は、好みの高さ・幅になるよう強剪定をします。
強剪定とは、太い幹や枝を切ることです。アベリアは丈夫な樹木なため、強めの剪定をされても弱りにくいです。
切り過ぎないように少しずつ様子を見ながら行うようにしてください。
生垣にするなら「刈り込み」で樹形を整える
アベリアの枝が成長すると、ところどころ飛び出ます。せっかく樹形を整えていても、乱れてしまい見た目が悪くなってしまいます。そんなときは、樹形を整えるための刈り込みをしましょう。
アベリアは、生垣やグランドカバーにされることが多い樹木です。生垣にするなら四角く、グランドカバーなら歩くのに邪魔にならないように整えましょう。
アベリアの育て方
アベリアを丈夫に育てるには、普段の手入れが欠かせません。水やりや肥料など、怠らないように世話をしましょう。
また、鉢植えで育てる場合は、植え替えという作業が必要です。ここでは、アベリアの育て方について解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
水やりや肥料の頻度とタイミング
水やりですが、地植えの場合は乾燥させないように管理してください。植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。
夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
肥料は、地植えならとくに必要ありません。鉢植えの場合は、2月~3月の間と花が咲いているきの年2回施します。その際は、緩効性肥料を与えることをおすすめします。
鉢植えで育てるなら植え替え(鉢替え)が必要
アベリアを鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。
植え替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。株を引き抜いたら、新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて完了です。
アベリアが枯れる理由
生命力が強く枝をたくさん生やすアベリアでも、枯れてしまうことがあります。アベリアが枯れてしまう主な原因は、害虫被害にあってしまうことと剪定の時期や仕方を失敗したからです。
ここでは、アベリアが枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
アベリアにつきやすい害虫は、ハダニ・カイガラムシ・アブラムシです。
ハダニは、部屋が乾燥していると発生しやすいです。水が苦手なので、発見したら洗い流しましょう。普段から葉水をするのも効果的です。
カイガラムシは、葉や茎の養分を吸い取ります。固い殻に覆われており殺虫剤は効きにくいため、ブラシでこすり落としてください。
アブラムシは、葉っぱや枝の養分を吸い取り株を弱らせます。見つけたら、殺虫剤で駆除してください。
病気は、うどんこ病にかかることがあります。うどんこ病にかかると、葉の表面に白い斑点ができます。葉の光合成を妨げ気が弱り、枯れる原因になってしまいます。
うどんこ病にかかった葉を発見したら取り除き、薬剤を散布してください。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
剪定は、木の高さをコントロールしたり好みの形にしたりするだけではありません。木そのものを健康に保つためでもあります。
剪定時期や方法を間違えてしまうと、それだけで株を弱らす原因になってしまいます。
アベリアは手入れもカンタンですが、何もしないまま放置してしまうと枝が伸び放題になってしまいます。適度に手入れをしつつ、健康で丈夫なアベリアを育ててくださいね。
アベリアの花が咲かない原因と対策
前項目では、アベリアの剪定時期は春~秋と解説しました。
アベリアは切ってもすぐ新しい枝を生やすため、さほど花の開花には影響はありません。しかし、アベリアは新梢に花を咲かせるという性質を持っています。
生えたばかりの枝を剪定しすぎると、花芽まで切り落としてしまいます。剪定の際は、古い枝を中心に切り新梢は残すように意識してください。
アベリアは挿し木で増やせる!
アベリアの株を増やすには、挿し木がおすすめです。
挿し木のやり方は、6月~8月に10センチほど枝を切り取ります。葉っぱを3枚程度残したら30分〜1時間時間ほど水につけます。
用意しておいた土を入れたポットに挿しましょう。発根したら地植えするか鉢植えに入れ替えるかしてください。
アベリアの剪定をプロに依頼した場合の費用は?
アベリアの剪定は、難しくありません。多少強めに切っても枯れにくいため、初心者にもそだてやすい樹木です。
しかし、グランドカバーや生垣にする場合は世話をするのに手間がかかりますよね。誰かに管理してほしい場合は、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円です。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
アベリアの剪定のまとめ
アベリアの剪定時期や方法、育て方について解説しました。
あまり大きく成長せず花も楽しめるアベリアは、日々の手入れも難しくありません。生垣やグランドカバーにしなくても、鉢植えで栽培することもできますよ。
剪定をすればコンパクトに保つことができるため、ベランダでも育てることができます。アベリアの剪定に悩んだら、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事を読んで、「アベリアの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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