【牡丹の剪定】艶やかで「花の王様」と呼ばれる牡丹は剪定が必要不可欠!正しい剪定時期と方法を解説
2021/01/26
大きく艶やかな花を咲かせる牡丹(ボタン)は、一輪だけでも存在感のある花木です。花を咲かせるためには剪定が必要不可欠。日々の手入れが重要です。
しかし、「剪定はいつすればいい?」「花を咲かせるにはどんな剪定をするの?」と、疑問が湧きますよね。
この記事では、牡丹の剪定時期や方法について解説します。正しく剪定をして、たくさんの花を咲かせてくださいね。
この記事を読んで、「牡丹」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
牡丹(ボタン)の開花時期や木の特徴
牡丹(ボタン)はボタン科ボタン属の落葉低木で、原産地は中国です。
ボリュームのある花は、風格があり艶やかです。古来より親しまれてきた花木で、「花の王様」と呼ばれています。
種から育てることもできますが、花を咲かすまで5年~10年かかると言われています。そのため、苗木から育てるのがおすすめです。
牡丹は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という女性を表現する花としても有名ですね。
花の開花時期は4月~6月の春。最近では品種改良により、春と秋に花を咲かせる寒牡丹というものも出回っています。花言葉は、「風格・富貴・恥じらい」です。
牡丹(ボタン)の剪定時期と方法
- 牡丹の剪定方法とは?
牡丹の剪定の仕方は、季節ごとに異なります。春は花柄、摘みをし夏は芽かき、秋になったら間引き剪定をします。
季節に分けて少しずつ行う剪定は少々面倒に感じるかもしれませんが、丁寧に行うことで綺麗な花を咲かせるようになりますよ。
ここでは、牡丹の剪定の仕方を解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
【5~6月】種をつけさせないための「花柄摘み」
5月~6月にかけての剪定は、種をつけさせないために「花柄摘み」をします。
牡丹は花をさせた後種をつけると、株が消耗してしまいます。苗を大きく育てるために、花を切り落としましょう。花がら摘みのやり方は、花とすぐ下の葉の間を切ります。
また、株の根元から生えてくる枝・ヤゴ(ヒコバエ)も忘れずに切ってくださいね。そうすることで、苗全体に栄養を行きわたらせることができます。
【6月下旬】背丈を低く保つための「芽かき」
花が咲き終わった6月下旬には、「芽かき」という剪定をします。
花が咲き終わる頃に脇芽がつきはじめます。これを放置すると、どんどん背丈が伸びてしまいます。背丈をコンパクトに保つための、剪定です。
芽かきのやり方は、株元に生える3芽を残して、それ以外は全て取り除きましょう。また、支柱を立てたままだと上へ成長しやすいため、注意してください。
【9~10月】翌年に花をつけるための「間引き剪定」
9月~10月になると、葉が黄色くなってきます。葉が変色したら、間引き剪定をする合図です。混み合っている枝や弱い枝・枯れた枝など、不要枝を切りましょう。
このとき気をつけたいのは、花芽や葉芽を切り落とさないこと。花芽や葉芽を切り落としてしまうと翌年に花をつけなくなるので、注意して剪定してくださいね。
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牡丹(ボタン)の育て方
牡丹は剪定の時期や仕方も大切ですが、普段の手入れも怠らないようにしましょう。大切に管理をすれば、きっと応えてくれますよ。
ここでは、牡丹の苗の選び方や普段の手入れの仕方について解説します。ぜひ、参考にしてくださいね。それでは、さっそく見ていきましょう。
苗から育てるなら葉っぱが大きいものを選ぼう
牡丹を種から育てるのは根気がいり、大変です。花を楽しむなら、苗から育てましょう。苗はホームセンターやインターネット通販で気軽に購入することができます。
よい苗を選ぶポイントは、花芽がついていることと幹が太いこと。そして、葉っぱが大きいことです。苗を真上から見ると、葉のつき方が分かりやすいですよ。
葉の大きさや数は、根の太さに比例します。
水やりや肥料などの普段の管理方法
地植えの場合は、基本的には水やりをする必要はありません。夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。その場合はたっぷり与えるのではなく、少量をゆっくりで十分です。
鉢植えの場合は、4月~9月にかけては土の表面が乾いたら水やりしてください。秋以降は土が乾いたなと思ってから数日後に与え、乾燥気味に管理します。
肥料は、年に4回与えます。効き目がゆっくりな緩効性肥料がおすすめです。育ちが悪いときは、薄めた液体タイプの肥料を与えるとよいでしょう。
鉢植えで育てる場合の植え替えのタイミングと方法
牡丹を鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。鉢替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、鉢替えのタイミングです。鉢替えに適した時期は、10月です。
鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。
牡丹の株を抜いたら、黒っぽく変色している根は3分の1ほど切り取ってください。新しい鉢に植え替え土を足し水をたっぷりと与えて、完了です。
牡丹(ボタン)の花が咲かない原因と対策
艶やかな牡丹の花をたくさん咲かせたいですよね。しかし、丁寧に世話をしても花を咲かせないことがあります。その原因は、剪定を間違えたからかもしれません。
花を咲かすには、花芽をつける必要がります。剪定で花芽のついた枝を切ってしまうと、花を咲かすことができなくなってしまいます。
剪定の際は、花芽を切り落としてしまわないように注意してください。
牡丹(ボタン)が枯れる理由
- 牡丹が枯れてしまうのはなぜ?
牡丹が枯れる主な原因は、害虫被害や病気・間違った剪定です。
丁寧に手入れをしても、枯れてしまうこともありますよね。枯れる原因が分かれば、枯れないように対策をとることもできます。
害虫や病気を見つけたらすぐに駆除し、正しい剪定を心がけましょう。
ここでは、牡丹が枯れる原因について解説します。
害虫被害や病気によって枯れる
牡丹につきやすい害虫は、アブラムシとカイガラムシです。
アブラムシやカイガラムシは葉や茎に寄生し、樹木の養分を吸い取ります。どちらも見つけ次第、殺虫剤で駆除しましょう。
カイガラムシはかたい殻に覆われているため、殺虫剤が効きにくいことがあります。その場合は、ブラシでこすり落としてください。
害虫の排泄物は、すす病を引き起こす原因にもなります。放置しないように注意してください。
また、灰色カビ病になることもあります。灰色カビ病になると花は蕾を開かなくなってしまうため、注意が必要です。ケイ酸の水溶液を葉に吹きかけ、予防してください。
灰色カビ病にかかってしまうと、治せません。病気になった部分は切り取ります。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
苗の成長を促したり花を咲かせるために、剪定をします。しかし、正しく剪定ができていないと花をつけず株を弱らすこともあります。
最悪の場合には枯らしてしまうため、適当に剪定するのはやめましょう。剪定をせずに放置すると伸び放題になりますが、剪定のしすぎもよくありません。
太い枝を切るような強剪定を繰り返すと、回復が追い付かず枯れてしまいます。また、適切な時期に剪定をしない場合も、牡丹にとって大きな負担となります。
牡丹(ボタン)の増やし方は芍薬を使って接ぎ木をする
牡丹は接ぎ木で、増やすことができます。牡丹の接ぎ木は、芍薬の根を利用して株を増やします。牡丹の根で接ぎ木をすると、根が育つまで10年以上かかってしまうためです。
接ぎ木をするのに適した時期は、8月~9月頃です。カミソリなどで、芍薬のゴボウ根を切り取りましょう。2~3芽ほどついた、新しく伸びた若い枝を用意します。
芍薬の台木に差し込んだら、麻紐でずれないように縛って固定しましょう。さらにテープで固定をし、肥料を混ぜた土に植え付け通常通り育ててください。
牡丹(ボタン)は盆栽や切り花にして部屋に飾ると華やか
育てた牡丹は、切り花にして部屋に飾ると華やかです。一輪だけでも迫力のある花ですから、一輪挿しに1本差すだけでも雰囲気が出ますよ。
また、盆栽で育てるのもおすすめです。和の雰囲気にも洋の雰囲気にも合いますから、お部屋庭せて器を選ぶとよいでしょう。
白やベージュの器を選べばナチュラルで可愛らし雰囲気に、グレーや黒など暗い色の器を選べばシックで大人の雰囲気になります。
牡丹(ボタン)の手入れや剪定作業をプロに依頼した場合の費用は?
牡丹の剪定はひとつひとつ丁寧に行えば、それほど難しくはありません。しかし、初心者や慣れていない方にとっては、手入れが少々面倒に感じるかもしれません。
自信のない方や手入れをする時間がない方は、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。
それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。自宅に来てもらう場合や持ち込みなど、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
牡丹(ボタン)の剪定のまとめ
牡丹の剪定時期や方法について、解説しました。
艶やかな大輪の花を咲かす牡丹は、豪華で本当に綺麗ですよね。牡丹のファンも多く、自宅で育ててみたいと憧れを持ちます。
しかし、丁寧に手入れをしないと苗が育たないどころか、花も咲かせてくれません。花を楽しむには、剪定時期や方法を間違わないことが重要です。
自分で剪定するのに自信がない方は、プロに依頼するのもよいでしょう。この記事を参考にして、牡丹の美しい花を咲かせてくださいね。
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