【パッションフルーツの剪定方法110番】育て方や時期は?果実の栽培方法のポイント、手順も解説
パッションフルーツは自宅で育てると、果実を収穫できるという楽しみがあります。でも、「剪定方法がわからない」「育つけど実がならない」という声もあるようです。
パッションフルーツを上手に生育するには、剪定が重要!この記事では、パッションフルーツの剪定時期や剪定のポイントを解説します。後半ではおいしい果実を育てるための人工授粉の手順も紹介するので、これからパッションフルーツ栽培にチャレンジしたい人も注目です。
正しい知識を身に着けて、楽しみながらパッションフルーツを育てていきましょう。
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目次
パッションフルーツの特徴・基本情報
南国由来のパッションフルーツは日本でも育てることが可能!鹿児島・沖縄等の温暖な地域で多く栽培されています。つる性植物なので、順調に成長すれば夏は緑のカーテンにもなり、おいしい果物として収穫するのも楽しみの1つです。
パッションフルーツの花は、時計のようにも見えるトケイソウの仲間。よってクダモノトケイソウという和名を持っています。
球状の果実は、堅い表皮を持ち、内部にはたくさんの堅い種と黄色いゼリーのような状態の果肉が入っています。ジュースやゼリー、リキュールなどの原料として人気です。基本的な情報の詳細は以下の一覧をご確認ください。
学名 | Passiflora edulis Sims |
和名 | クダモノトケイソウ(果物時計草) |
科名 | トケイソウ科 |
属名 | トケイソウ属 |
原産地 | アメリカ大陸の亜熱帯地域 |
開花時期 | 5月~10月(1年に2回咲く) |
収穫時期 | 8月~10月 |
パッションフルーツのおいしい実の収穫には剪定がポイント
パッションフルーツをはじめとした果樹の剪定は、その果樹に合わせた時期・方法が大切です。
収穫前に果実がなる枝を剪定したり、剪定不足で果樹自体が元気がなくなってしまったりしないよう、適切な時期・剪定方法を知っておきましょう。
パッションフルーツの剪定時期
- パッションフルーツの剪定時期はいつ?
パッションフルーツの剪定のタイミングは、つるを仕立てる時期と、秋の収穫後の冬越しの準備時期です。
近年はパッションフルーツのつる性植物の特性を生かし、緑のカーテン作りも人気。立派な緑のカーテン作りにも、剪定は重要となります。
パッションフルーツの剪定時期①つるを仕立てる4月~6月
パッションフルーツはつる性植物なので、つるをいかに上手に生長させるか・樹形を仕立てるかがポイントとなります。そのために、つるを仕立てる時期4月~6月です。
つるを誘引し、生長しやすい樹形を整えるために、つるの先端を切ってあげましょう。これが「摘芯」と言われる作業です。摘芯については、後半でさらに詳しく紹介します。
摘芯後に剪定すると花の咲く部分を切ってしまう恐れがあります。 摘芯した箇所の剪定は避けましょう。枝の混みあった部分は剪定ばさみで切り落とし、風通しを良くしてあげます。
パッションフルーツの剪定時期②果実収穫後(11月~)の冬越し剪定
パッションフルーツの果実を全て収穫が追えたら、冬越しのための剪定に入ります。果樹の活動休止期に入る11月頃に行いましょう。
パッションフルーツは南国産なので、もちろん寒さには弱い植物です。気温が5℃以下になると耐えられなくなってきます。
冬の期間はパッションフルーツにとっての天敵と覚えておきましょう。
収穫後、うっかりしていたら冬になって枯れてしまっていた!ということのないように、収穫を終えたらできるだけ早く剪定し、鉢に植え替えて鉢上げしたものを室内に入れる必要があります。冬越し剪定と鉢上げの方法はこの後の剪定方法で解説します。
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パッションフルーツの剪定方法とポイント
パッションフルーツの剪定は、つるを綺麗に伸ばし、おいしい果実をつけさせるためには必須。
南国の植物だけに、日当たりの良い環境を好みます。パッションフルーツのつるが生長しやすいように剪定してあげる必要があります。
パッションフルーツの剪定①仕立てるための摘心
樹高が30cm以上になったら、伸びてきた親づるの先端を切ります。この摘心(てきしん)という作業によって、新しい枝(側枝)ができ、左右に伸びて広がっていきます。
また、伸び過ぎたつるや、幹から枝分かれした枝を切り落とすことで、生長が刺激されます。栄養が行き渡って枝張りが良くなり、枝が増えれば花も増えて果実も増えていくので必ず行いましょう。
パッションフルーツの剪定②収穫後の強剪定
パッションフルーツで果実が生ったつるは翌年は実をつけません。翌年も収穫したい場合は、古いつるに栄養を使われないように、つるを長めに切る必要があります。
強剪定のタイミングは収穫後です。
毎年食べごろの熟した果実を収穫するためにも、収穫後の強剪定は大切な作業のひとつです。
パッションフルーツの剪定③主幹・側枝の剪定(冬越し剪定)
園芸用語で、樹木の一番太い幹のことを「主幹」と呼びます。剪定するのは主幹から直接枝分かれする「主枝」や、つるの部分です。枝分かれして伸びすぎた部分を剪定することで、栄養が行き渡ります。
パッションフルーツの冬越し剪定は最も重要な剪定です。寒さに弱い果樹なので、できるだけ早く行います。果実が実る前に側枝(主枝から分かれたもの)を剪定してしまうと、収穫できないため、収穫が終わるまで待ちましょう。
その年に果実がなったつるは、翌年は実を付けないので、バッサリ切ってしまってOKです。長く伸びたつるは、2股に分かれたところから2節上を目安に切り落とします。樹高は2~3メートルほどに切り、枝の葉も数枚残して切ります。
パッションフルーツの冬越し剪定後:鉢上げで管理
剪定が終わったら、地植えの場合は、鉢植えに入れ替えます(鉢上げ)。
根を傷つけないように掘り返し、一回り大きな鉢に植え替えます。剪定で残したつるは支柱に巻きつけておきましょう。鉢上げしたパッションフルーツは家の中で管理して冬越しさせます。
パッションフルーツのつるの誘引の仕方
パッションフルーツはつる性植物なので、日当たり・風通し良く健康に伸びていくためには誘引が必要です。伸びた枝を誘引して、樹形を整えていきます。
グリーンカーテンにしたい場合は支柱を立ててネットに誘引し、コンパクトに果実を収穫して楽しむのであれば、鉢植えでリング式の支柱に誘引する「あんどん仕立て」もおすすめです。ヒモを使ってつるを支柱に結び、斜め上に向かってぐるぐると巻きつけるように誘引していきます。
つるは上に向かって伸びようとするので、ネット・鉢のどちらも、初期の段階では横に広がるように誘引していきましょう。伸びた主幹が1メートル以上になったら、今度は上向きに誘引していきます。
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つるを誘引してグリーンカーテンに!作り方は?
ゴーヤーではなく、パッションフルーツのグリーンカーテンも見ごたえ抜群。パッションフルーツの大きな葉はしっかりした厚みもあり、十分な水分を含んでいるため熱源にもなりません。夏の日差しをしっかり遮ってくれます。
道具はグリーンカーテン用の専用ネットと支柱を用意しましょう。ホームセンターや園芸店で購入できます。
建物や窓を覆うほどのグリーンカーテンにするには、しっかりしたつるをたくさん育てなければなりません。つるを増やすには摘心(てきしん)の作業が必須となります。通常の誘引と同じく、最初は水平に誘引し、ある程度広がったらネットに沿って上に誘引します。
パッションフルーツのつるを増やす:摘心(てきしん)が必要
- 摘心(てきしん)とは?
摘心(てきしん)とは、園芸手法の1つで、つるの先端をカットすることです。
つるの先端を切る(摘心)ことで、新しいつるが2本枝分かれします。摘心するたびにつるが増えていくため、この性質を利用して広げていきましょう。
グリーンカーテンを作りたい人や、果実を鈴なりにしたい人は、何度も摘心を繰り返します。つるを増やせば花が増え、花が増えれば果実も増えていきます。
パッションフルーツの摘心のやり方・方法
つる性植物は、摘心(てきしん)によってつるを増やしていきます。パッションフルーツの枝(つる)が50cm~1メートル程度伸びたら、その先端部分をカットしましょう。これが摘心(てきしん)です。
摘心(てきしん)すると、脇芽が生まれ、生長していきます。この脇芽を増やし、伸ばしていきましょう。脇芽を増やし過ぎると栄養が行き渡らないため、余分な脇芽はかぎ取ります。1本のつるから3~5本の脇芽を育てる程度にしましょう。
パッションフルーツの育て方・栽培の基本
ここからはパッションフルーツの基本の育て方を解説します。肥料・土・環境の他、コンパクトな鉢植えも地植えの方法も紹介します。
「パッションフルーツを育てるのは初めて」という人も、ぜひ参考にしてみてください。
パッションフルーツの栽培環境・管理(置き場所や日当たり)
- パッションフルーツの栽培はどんな場所が最適?
パッションフルーツを栽培する際には、日当たりと風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。
パッションフルーツは南国の果樹なので、日当たりの良い場所を好みます。健康に育つための最適温度は20度以上です。
意外に忘れがちなのが、強風対策。せっかく実が生っても、強風で株が揺れて実が落ちてしまうことがあります。台風等の強風時に備えて、地植えの場合は支柱とヒモで固定し、鉢植えの場合は家の中に入れてあげましょう。
パッションフルーツの水やり:地植えと鉢植え
パッションフルーツは、地植えと鉢植えの場合でそれぞれ水やりの量・タイミングが異なります。
地植え
基本的に雨水任せでOKです。真夏の暑さで地面が乾ききっている場合は、水を与えましょう。
また、植え付けをした時はたっぷり水を与えて根付かせます。
鉢植え・プランター
土が乾いたときに給水します。鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷり与えておきます。
真夏で土が乾燥しやすい時期や、果実が実り始めた時期は、水を与えましょう。頻度は、1日2回の朝夕です。
パッションフルーツの肥料の与え方:果実用肥料
パッションフルーツの植え付け時は、水をたっぷり与え、肥料もあげましょう。堆肥や緩効性肥料を与えます。
4月~秋の間は、パッションフルーツの追肥を月1回程度与えてください。ホームセンターやインターネットで売っているチッソ入りの果実用肥料もおすすめです。
ただし、与える量は多すぎると果実ができにくくなるため気を付ける必要があります。用量を守って与えましょう。
適切な量を与えることでより効果を発揮し、植物の内から健康に育っていってくれます。
パッションフルーツの用土:専用の用土もあり
パッションフルーツは水はけのよい土が適しています。地植えの場合は、土に化成肥料・腐葉土を混ぜて使います。
注意点は、肥料がパッションフルーツの根に直接触れないようにすることです。
パッションフルーツのベランダでの育て方(プランター)
鉢植え・プランターの場合は、水はけの良い配合土を選びましょう。排水しやすいように鉢底に赤玉土や鉢底石を敷き、その後に配合土を入れましょう。鹿沼土と腐葉土が7:3程度のものがおすすめです。
ベランダや狭いスペースでコンパクトに育てたい場合は、鉢植えであんどん仕立てを推奨します。鉢に支柱リングをつけ、つるでぐるぐると巻くように誘引します。太陽の光が届きやすいよう、横・斜め上方向に巻きつけていくのがポイントです。
パッションフルーツの植え替え・植え付け時期
パッションフルーツの植える時期は4月下旬~6月頃が目安。寒冷地域は遅霜が無くなってからにしましょう。植え替えは9月~10月頃です。
パッションフルーツは鉢植えで冬越しさせます。根が鉢の中でいっぱいになって根詰まりを起こすこともあるため、1年または2年に1度は植え替えが必要です。植え付け時には肥料をたっぷり与えましょう。
庭で地植えする場合は、深く植えすぎに注意。土の中で根が腐ってしまうことがあるため、50cm程度の深さまで掘り、根が少し地表に見える程度に植えます。
パッションフルーツで注意したい病気・害虫
パッションフルーツは南国原産なので、日当たり・風通しの悪い場所は苦手です。湿度が高くなりすぎて立枯病や疫病にならないよう、枝が混みあわないように適度に切って風通し良くしてあげましょう。
また、パッションフルーツは病害虫は多くありませんが、コナカイガラムシ・アブラムシに要注意です。こちらも風通しの悪い箇所・日当たりの悪い箇所に発生しやすくなります。見つけ次第、駆除し、風通しをよくしてあげましょう。
カイガラムシはつまようじ、アブラムシは歯ブラシやテープで落とします。家庭園芸用の殺虫剤を使うのもOKです。
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アース製薬(Earth Chemical)
パッションフルーツの果実がならない⁈人工授粉で対処
パッションフルーツの果実が生らない場合、肥料不足かもしれません。花がなければ実もつかないため、リン酸肥料を与えてみましょう。果実用肥料もおすすめです。
また、花が咲いても授粉しなければ実は生りません。蜂のいない都会や、マンションのベランダで育てている場合は授粉は難しいため、人工授粉で対応しましょう。
パッションフルーツの人工授粉の方法・手順
人工授粉は難しく感じるかもしれませんが、実はとても簡単です。授粉のタイミングは6月~7月の間。雄しべについた黄色い花粉を筆や綿棒でこすって取り、雌しべに花粉を付着させます。
筆や綿棒がない場合は、切り取った雄しべを直接雌しべにつけるという方法もあります。花粉が雌しべにつけばOKです。ただし、雨の日の人工授粉はやめましょう。花粉が雨で流れ、授粉が失敗しやすくなります。
また、パッションフルーツの花は「一日花」と呼ばれ、1日しか咲きません。朝開花して、日没には花が終わってしまうため、咲いている数時間だけが受粉のチャンスです。
収穫時期は受粉から2~3ヶ月後
パッションフルーツの実が収穫できるのは、受粉から2~3ヶ月後です。甘くておいしい果実を収穫したいなら、完熟するまでじっと待ちましょう。果実の色が緑から赤みがかって来たら収穫時期です。
完熟するまで何もしないで待っていると、自然に実は落下してしまいます。収穫が近づいてきたと思ったら、落下対策を施しましょう。果実用のネットや袋は、園芸用品店で購入できます。
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パッションフルーツ収穫後の冬越しの方法
パッションフルーツは南国原産なので寒さに弱い植物です。冬の外気温が10度以下の地域では、屋外での冬越しは困難となります。このため、冬越し剪定をして必要な枝・つるを残して屋内で越冬させるのが基本です。
冬でも10度以下にならない温暖な地域では、屋外の日当たりの良い場所で越冬できます。寒さに強い果実が紫色の品種を選んで育てるのも良いでしょう。
屋内で冬越しさせる場合は、日当たりの良い窓際に鉢を設置します。夜間は屋内でも冷え込むので、ビニールシート等で植木鉢全体を覆ってあげると良いでしょう。
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パッションフルーツの増やし方3つ
パッションフルーツは時期さえ間違えなければ育てやすい植物です。増やし方は3パターンあります。
一度育ててみて、来年はもっと増やしたいと思った人は、ぜひ挑戦してみてください。
パッションフルーツの増やし方①挿し木
栽培中のパッションフルーツの枝を切って増やす方法です。挿し木は温暖な季節の時に行いましょう。
脇芽のない枝を30cm程切り、水を入れたコップ等に入れて給水させます(1~2時間)。挿し木用に用意した植木鉢に枝を挿し、半日陰で管理します。(室温は25℃程度が理想)
土の乾燥は失敗の原因になるため、小まめに水をやり、直射日光にあてないように注意しましょう。土に挿して1ヶ月程度で根が出てきます。
パッションフルーツの増やし方②苗の植え付け
苗を植える場合は春頃(4月)。パッションフルーツは寒さに弱いため、寒冷地では霜がなくなってから植えます。ポット入りの苗は園芸店やホームセンターで購入可能です。大きく育てたいのなら、早いうちに購入して植えましょう。
地植えの場合は水はけの良い土・日当たりの良い場所を選びましょう。倒れないよう、支柱とヒモで支えてあげます。
プランターや鉢の場合は、水はけを良くするために鉢底石を敷いてからプランター用の土を入れます。根が広がりやすいため、鉢は直径30cm以上のものを使い、1つの鉢に1株だけ植えます。プランターの場合は、2~3株植えたくなりますが1株を基本にしましょう。最後に、地植えと同様に支柱とヒモで支えます。
パッションフルーツの増やし方③種まき
種からの栽培は苗まで育てるのに時間がかかるため、パッションフルーツ上級者向け。種まきシーズンは4月頃です。
果実から取り出した種をよく洗い、培養土に種まきします。発芽するまでに少し時間がかかります。気長に待ちながら、土の表面が乾燥しない程度に水やりをしましょう。
発芽して、苗がある程度の大きさになったら、上記「②苗の植え付け」の流れで植え付けします。
おいしい実を収穫したい!剪定をプロの業者に依頼してみよう
果樹やつる植物を育てるのが初めてという人は、慣れるまでは摘心・剪定一つとっても、どの部分をどのくらい切ったらいいのか不安ですよね。そんな時はプロの業者にサービスを依頼してみましょう。
摘心・剪定の正しいやり方を見ながら、適切な時期と方法についてプロのアドバイスをもらうこともできます。迷いながら適当に剪定して枯らしてしまうよりは、初心者の方は最初にプロのアドバイスを受けていれば安心です。
まとめ:パッションフルーツは適切な剪定と誘引が大切
「パッションフルーツを大きく育てたい」「立派な果実を収穫したい」なら、適切な時期の剪定・誘引・摘心が大切です。
花がつく前に剪定してしまうと、果実も実りません。このため、摘心後に強い剪定をするのは厳禁。強剪定は収穫後に行いましょう。伸びすぎたつるや枝の混みあっている箇所を落としていきます。
収穫が全て終わった後、余分な枝・つるを切って冬越しさせれば、翌年さらに大きな株となり、毎年育てることが楽しみになるはず。摘心に慣れれば、立派なグリーンカーテンもチャレンジするのもおすすめです。
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