【つるバラの剪定】綺麗に花を咲かせるには?剪定時期や方法・誘引の仕方について解説

アーチやフェンスに絡ませて咲き誇るつるバラは、圧巻ですよね。映画やドラマに登場するような綺麗に手入れされたバラに、憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。

バラの壁やアーチを作るために、剪定と誘引は必要不可欠です。しかし、「剪定に適した時期や方法がわからない」「どうやったら綺麗に誘引できるの?」と悩みませんか?

この記事では、つるバラの剪定の時期や方法・誘引の仕方について解説します。

この記事を読んで、「つるバラ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次

【つるバラに剪定と誘引が必要な理由】伸び過ぎた状態はNG

つるバラ

つるバラは、名前の通り枝が自立しておらず「つる状」になっているバラの種類です。通常、アーチやフェンスに絡ませて育てます。

つるバラを剪定しないと、自由気ままに伸び放題になってしまいます。そうすると、枯れた枝が目立ち見栄えも悪くなってしまいます。

また、つるバラは古い枝を剪定し新しい枝を残すことで、花が見違えるように美しく咲くようになりますよ。伸びすぎた枝を放置しては、せっかくのバラが台無しになってしまいます。

つるバラの剪定と誘引の時期!

つるバラは、剪定と誘引が必要不可欠です。それでは、いつどんな時期が適しているのでしょうか。

つるバラの剪定は基本的に春・夏・冬の3回です。それぞれの季節の剪定には目的があります。目的に沿って、剪定をしていきましょう。また、誘引は休眠期である冬に行います。

各季節の剪定の目的と、冬に誘引を行う理由を解説します。

【つるバラの剪定時期】基本は春・夏・冬に行う

バラとはさみ
つるバラの剪定時期はいつ?

つるバラの剪定に適した時期は、春・夏・冬です。

春の剪定は、灰色かび病などの病気から守るために花柄摘みと切り戻しをします。切り戻しは、長く伸びてしまった枝を切ります。

夏の剪定は、夏に咲く花の成長を促進させるためと翌年の春に花を咲かせるために行います。時期は8月下旬〜9月上旬頃が、適しています。

冬はつるバラの休眠期です。成長が緩やかになるこの季節に、強剪定と誘引を行います。冬の剪定は、12月〜2月までの寒い時期が最適です。

【つるバラの誘引時期】冬に行う

誘引
つるバラの誘引時期はいつ?

つるバラの誘引は、12月〜2月の寒い冬に行います。

その理由は、休眠期に入る前だと枝の水分量が多く、折れやすくなってしまうからです。

反対に2月を過ぎてしまうと、ふくらみ始めた芽を落としてしまう可能性があり、春に花が咲かなくなってしまいます。

つるバラの蕾は、地域によって2月にはすでに新芽が出ることもあります。できるだけ、12月中に作業をすることをおすすめします。

つるバラの剪定方法

それでは、夏・冬の剪定方法を詳しく解説します。夏の剪定は、春にたくさん花がついた枝を選び2~3芽を残して切り戻しをしましょう。

枯れてしまった枝や蕾がつかなかった枝・花が小さかった細い枝は、根元から切り戻しをしてください。春にしか花が咲かない一季咲き性のつるバラは、夏に花をつけないのでの剪定はしません。

一季咲き性の場合は、春しか花をつけないので、夏剪定をしてもあまり意味がありません。6~7月になるとつるを伸ばしますが、新しく伸びた枝は来年の春に花をつける枝です。そのため、できる限り切らないようにしてくださいね。

折れてしまわないよう、支柱を立てるとよいでしょう。もしも枝が混み合ってほかの枝の成長を妨げるようなら、その部分だけど間引き剪定してもかまいません。

冬の剪定は、細い枝・古い枝・芽の先端を切り落とします。弱い枝や花が咲かなさそうな古い枝は、切り落として新しい枝に栄養を行きわたらせるようにしましょう。そして、各枝の一番高い部分を水平になるようにします。

つるバラは頂芽優勢(ちょうがゆうせい)といって、先端につく芽に栄養が集中する性質を持っています。ですから、枝の一番高い部分を水平にすること栄養を均等にし、より多くの花をつけるようにします。

花柄詰みも忘れないようにしよう

バラの花柄

春に花が咲いたら、花柄摘みを忘れないように行ってくださいね。

花柄摘みのやり方は、花が咲いたら5枚葉の上の芽を残し花首の位置から切り落としましょう花柄摘みをするタイミングは、花びらが色あせて少し茶色っぽくなったとき。完全に枯れてからではなく、8分咲き程度で摘みます。

花柄摘みをすることで、灰色カビ病などの病気の予防になりますよ。少しもったいない気もしますが、病気を予防するために必要な作業です。

つるバラの誘引方法

麻紐

つるバラは、朝顔のようにアーチやフェンスに自ら巻きつくことができません。また、自立できないため人の力で巻きつかせる必要があります。これを「誘引」と呼んでいます。

誘引することで庭を華やかに飾りつけることができ、春になると一度にたくさんの花をつけ本当に綺麗です。

つるバラの誘引の方法は、まずは枝に残った花や葉をすべて取り除きます。細い枝や枯れた枝は根元から切り落とし、太くて新しい枝は芽の先から5~10ミリくらいのところを水平に切りましょう。

ここから先の誘引方法は、どんなものに巻きつけるかによって異なります。
・フェンス・トレリス
・オベリスク
・アーチ
この3つの場合の誘引の仕方について、次の項目で詳しく解説します。

フェンス・トレリスの誘引方法

フェンスバラ

フェンスやトレリスでのつるバラの誘引は、手軽につるバラを仕立てることができる方法の必つです。

小輪や一季咲き性のつるバラは水平になるように、中輪や繰り返し咲き性は斜め上に這わせるように誘引し、花の数を増やしていきましょう。太くてかたい枝は、無理に曲げる必要はありません。

直立させ、柔らかい枝を左右に広げて麻紐等で縛って固定します。枝と枝の間隔は、5~10センチ程度離すとよいでしょう。

オベリスクの誘引方法

オベリスクは狭い場所でもつるを伸ばすことができ、たくさんの花を咲かせることができます。

誘引方法は、オベリスクの上部分を3分の1から4分の1ほど残し太く長い枝から巻きつけます。次に、空いたスペースに細い枝を巻きつけて固定していきましょう。

このとき突き出た枝や枝同士が混み合えば、2~3芽を残して切り戻しをしてください。かたくて曲がらない枝がある場合は、無理に曲げないでくださいね。少しずつ癖をつけながら、誘引してください。

アーチの誘引方法

映画の庭園などによく登場するバラのアーチは、優雅で憧れますよね。アーチの誘引方法は、太く長い枝を斜め上に寝かしつつアーチの外側をSの字を描くように固定します。

空いたスペースに残った細い枝などを誘引し、枝が重ならないよう先端を切り詰めます。

太くて長い枝を斜め上に寝かせながら、アーチの外側にS字を描くように固定します。空いたスペースをうめる感覚で残りの枝を配置し、上方で枝が重ならないように先端を切り詰めましょう。

枝が硬いものは、無理に曲げないでください。大輪や四季咲き性のつるバラは、枝が硬いことが多いです。その場合は、上方向に向かって斜めにしながら、ゆったりと固定してください。

つるバラの剪定・誘引を依頼した場合の費用

つるバラの剪定や誘引を業者に依頼した場合の費用相場は、職人一人あたりの作業時間や人数で料金を計算する場合と、木の本数や大きさで計算する場合とで異なりますが、2,000〜5,000円程度でしょう。

業者により計算方法が変わりますので、依頼する際は見積もりを出してもらいましょう。

その際、業者によって剪定だけ・誘引だけなのか、剪定後の後片付けがサービスに含まれるのかも異なります。

また、出張費がかかる場合もあります。ですので、複数社から見積もりを取りサービス内容をよく確認するようにしてください。

失敗する前にプロの業者に依頼するのがおすすめ

剪定

つるバラの剪定や誘引は、ひとつひとつの作業を丁寧に行えば難なく行えるでしょう。しかし、慣れていない方にとっては難しいと感じるかもしれません。

それに、つるバラは剪定しないと枝が伸び放題になってしまい、景観を損ねます根気強く手入れをする必要があり、剪定の見極めを失敗してしまうと花が咲かなくなってしまいます。

慣れないうちは、失敗する前にプロの業者に依頼するのがおすすめです。プロの業者なら美しく咲かせるためのコツを知っていますし、より多くの花を咲かせる剪定をしてくれますよ。

庭革命では無料で複数社から見積もりを取ることができるので是非ご利用ください。

つるバラの剪定・誘引方法のまとめ

つるバラの剪定時期や方法・誘引の仕方について、解説しました。つるバラは剪定する回数も多く、それぞれの季節で方法が異なります。

少々面倒に感じるかもしれませんが、花を咲かせるためには必要な作業です。誘引も行わなければ、バラの壁やアーチを作ることはできません。

自分で行うのが難しければ、プロに依頼するのもひとつですよ。つるバラを美しく育てたい方は、この記事をぜひ参考にしてくださいね。

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