【枝豆の育て方】正しい栽培方法や時期、注意点をわかりやすく解説!

おつまみとして大人気の枝豆。夏の暑い時期にビールと一緒に食べるのが好きという人も多いでしょう。そんな枝豆は自宅で簡単に栽培できます。取れたての枝豆ならではの美味しさは、自分で収穫した人だけが味わえる特権です。


この記事では、枝豆の育て方について紹介します。栽培する時に注意してほしい病害虫についても詳しく解説するので初心者でも簡単に育てることが可能です。チェックして最高の枝豆を収穫しましょう。


この記事を読んで、「枝豆」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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目次

枝豆の基本情報

枝豆とは、大豆を未熟なうちに収穫したものです。熟すことで大豆になります。枝豆には多くの品種があり、収穫時期によって早生種・中生種・晩生種に分けることが可能です。

基本的に、家庭菜園用として販売されているのは早生種・中生種であり栽培も難しくありません。しかし、晩生種は栽培期間が長く家庭菜園では上級者向きです。

枝豆の栽培時期

枝豆の栽培時期は、以下の3つの期間に分けられます。枝豆を上手に育てるためには、適切な時期に適切な行動を取ることが重要です。

栽培時期

  • 種まき
  • 植え付け
  • 収穫

それぞれの工程について、次の章で詳しく解説します。チェックして枝豆を育ててみましょう。

種まきの時期

枝豆の種まきの時期はいつ?

4月上旬から5月の上旬です。

夏野菜は寒さに弱いため、気温が15℃を超える春頃を目安にしましょう。しかし、地域によって温度は異なります。時期はあくまでも目安であるため暖かくなった頃を目安にしてください

また、温度が高くなると発芽しにくくなるため、種まきの時期が遅くなるのも要注意です。

植え付けの時期

枝豆の植え付け時期は、5月~6月頃となります。種から育てる場合は芽が出て本葉が3~4枚になったときが植え付け時期です。

ホームセンターなどで販売されている苗を購入して育てるなら、5月の連休以降に植え付けを行うといいでしょう。植え付け時期が早すぎると気温が低く上手く育たないことが考えられるため、気温が20℃を超えるまで待つのがおすすめです。

収穫の時期

枝豆の収穫時期は、種まきから80~90日後です。4月~5月に種まきをした場合、収穫は7月~8月となります。枝豆は、収穫のタイミングを見極めることが重要です。

早く収穫してしまうと未成熟で実が小さくなってしまいます。遅すぎると大豆に近づき硬くなり、枝豆本来の美味しさを味わえません。

栽培環境によって収穫時期は前後するため、日数よりも見た目で収穫のタイミングを決めましょう。枝豆は、さやが綺麗な緑色でふっくらとしていれば収穫時期となります。枝豆の状態を見つつ適切なタイミングで収穫しましょう。

枝豆の育て方

枝豆は家庭菜園でも人気があり、正しいやり方が分かれば初心者でも簡単に育てられるでしょう。ここでは、初心者でも枝豆の栽培ができるよう、育て方を以下の6項目に分けて紹介します。

育て方

  • 土づくり
  • 種まき
  • 土寄せ
  • 摘芯
  • 水やり
  • 収穫

適切な育て方を知ることが、野菜の栽培を成功させるためには重要です。それぞれの項目のポイントを解説するのでチェックしてください。

種まきの3週間前に堆肥、2週間前に石灰を入れて土づくり

枝豆の栽培は、土づくりから始めます。種まきを行う3週間前に堆肥を入れて耕しましょう。その後、種まきの2週間前に石灰を追加します。

土のpHは6.0~6.5を目安にしてください。種まきの1週間前には元肥を入れ株と株の間を20~30cm確保して畝を立てれば準備完了です。

基本的に追肥は不要

枝豆の栽培のための土づくりでは、基本的に追肥は不要です。マメ科の植物の根には、空気中の窒素を固定する根粒菌という菌が共生しています。根粒菌は自ら栄養分を作り出すため追肥は必要ありません。

また、窒素肥料も控えめにしておきましょう。肥料を与えすぎると、過繁茂となり枝豆のさやの付きは悪くなります。収穫量を増やしたいからと追肥をしないよう注意してください。

栽培期間は3〜4年空けよう

枝豆の栽培では、連作障害が発生することがあります。連作障害とは、土の中の病菌や有害センチュウの密度が高くなったり、栄養分が不足したりすることです。野菜の育ちが悪くなるため、同じ場所での栽培は3~4年間空けてください。

枝豆を育てた後の土は、根粒菌によって空気中の窒素を固定して土壌を肥沃にし、リン酸分などの養分の吸収をよくする効果があります。コンパニオンプランツとして利用することもできるため、栽培しない期間をムダにしないようにしましょう。

1ヶ所に3粒ずつ、深さ2cmくらいに種まき

枝豆は、1ヶ所に3粒ずる深さ2cm程度で種をまきましょう。土を被せた後は軽く押して、たっぷりと水やりをしてください。

また、枝豆は種まき直後にカラスやハトに食べられる危険があります。初生葉が出るまでは油断できないため、不織布などでカバーをしてあげましょう。

早採り栽培は育苗しよう

枝豆の収穫時期を早めたいときは、地植えではなくポットに種をまきます。ポットに種まき用の土を入れて3粒ずつまいて育てましょう。

芽が出るまでは地植え同様に鳥に食べられないよう、カバーをするかハウス内で育てるのがおすすめです。苗が育ってきたら1~2本に、間引き本葉が2枚になったタイミングで畑に植えてください。

株元に土寄せ

地植えで枝豆を育てる場合、収穫までに2回土寄せを行います。土寄せとは、植物の株元に土を寄せて盛ることです。土寄せによって根が露出することを防ぎ、成長に伴って根元から倒れることもないでしょう。

1回目の土寄せは草丈が10cmになった頃に行います。畝間を軽く耕して土寄せし苗の根に酸素を送りましょう。2回目の土寄せは草丈が20cm~30cmになった頃に行い、苗が倒れることを防ぎます。

本葉5枚で摘心

本葉が5枚になったら摘芯をしましょう。枝豆は、葉や枝のつけ根である節の部分にさやが付きます。摘芯をすることで葉の枚数は増え、さやも多くなるでしょう

収穫量を増やすためにも適切なタイミングで摘芯を行ってください。また、摘芯によって草丈を低く抑え、苗が倒れることを防いでくれます。

開花後は水分補給をしっかりと

枝豆を育てる時は、開花後の水切れに注意してください。開花してからさやが付くまでの間に水分が不足するとさやは太らず実の入っていない枝豆となります。

また、乾燥を防ぐために、定期的に水やりをしましょう。ただし、枝豆は湿害に弱い野菜でもあるため、1回の水やりの量は抑えて回数を増やすのがおすすめです。

さやが大きくなり、実が膨らんだら収穫

枝豆の収穫は、さやが大きくなり実が膨らんだタイミングです。1日収穫がズレるだけでも実の膨らみ具合は変化します。そのため、実が膨らんできたら収穫のタイミングを見逃さないよう注意してください

株ごと引き抜いて収穫する場合は、全体の8割り程度が膨らんだ状態で収穫するのが適切なタイミングです。また、手間はかかりますが大きくなったさやだけハサミでカットして収穫すれば、より美味しい枝豆を食べられます。

さらに待てばダイズを収穫できる

枝豆を収穫せずに待つことでダイズになります。ダイズとして収穫したい場合は、緑色の時に収穫をせず葉も茎も枯れて乾燥するまで待ちましょう。

また、ダイズとして収穫した場合でも収穫直後は水分が多いです。すぐにさやから実を取り出すのではなく、しっかりと乾燥させましょう

枝豆の栽培中のトラブル・対処法

枝豆の栽培では様々なトラブルが発生します。初めて枝豆を育てる人はどうしていいか分からず困ることもあるでしょう。ここでは、以下の3つのトラブルを紹介します。

トラブルと対処法

  • 発芽率
  • さやの数
  • 実の大きさ

トラブルが発生したときに適切な対応を取るためにも、対処法は知っておかなくてはなりません。次の章で対処法について詳しく解説するのでチェックしてください。

発芽率が悪い

発芽率が悪いのはなぜ?

発芽率が悪い時は、種の寿命である可能性が高いです。

枝豆の種は寿命が短く、2~3年経つと発芽率が非常に悪くなります。種が残っているともったいなくて使いたくなりますが、新しい種を購入するのがおすすめです。

また、種が発芽していないのではなく、鳥に食べられている可能性も考えられます。種まき直後や発芽してすぐの種は鳥に狙われるため、不織布でカバーするなどの対策をしましょう。

株は元気なのにさやが少ない

茎や葉っぱなどの株は元気なのに、枝豆のさやが少ない場合はツルボケになっています。ツルボケの原因は肥料の与えすぎです

元肥を与えすぎていたり追肥をしてしまったりすることで、株ばかり成長してしまいます。収穫量を増やしたいからと肥料を与えすぎないよう注意してください。

さやが付いているのに実が大きくならない

さやがついているのにいつまで待っても実が大きくならない場合、カメムシの被害を疑いましょう。枝豆にはカメムシがつきやすいです。カメムシが豆に針を差し込んで養分を吸収することで実が太りません。防虫ネットなどの対策をしましょう。

また、開花時期に水不足となっていた場合も実が大きくなりません。開花後は水を切らさないよう定期的にチェックしましょう。

枝豆の栽培で注意すべき病害虫

食べ出すとついつい手が止まらなくなってしまう枝豆。老若男女問わず人気の高い枝豆ですが、実は病害虫からも好かれます。ここでは、枝豆の栽培で注意してほしい以下の2点を紹介。

病害虫

  • 病気
  • 害虫

丹精込めて作った枝豆の収穫を楽しむためにも、病害虫には注意しましょう。次の章から枝豆の病害虫について詳しく解説するのでチェックしてください。

病気

枝豆を育てる時に注意してほしい病気は、以下の6つです。

  • 萎凋病(いちょうびょう)
  • 白絹病(しらきぬびょう)
  • 立枯れ病
  • 斑点細菌病
  • べと病
  • モザイク病

一度かかると枯れてしまう病気もあるため、充分に注意しなくてはなりません。また、早期に発見し対策を行うことが重要なので、対処法を覚えておきましょう。

萎凋病(いちょうびょう)

萎凋病は、葉っぱが黄色くなり枯れてしまう病気のことです。土の中の病原菌が根から侵入することで発生します。病原菌はカビの一種であり種にも付着するため種子伝染にも注意しなくてはなりません。

萎凋病を防ぐためには、苗を植える時に一握りのカニ殻を混ぜてください。カニ殻に含まれている放線菌が病原菌を分解してくれます。また、萎凋病になってしまった場合は、発病株を抜き取って処分し土は農薬などを使用して消毒してください。

白絹病(しらきぬびょう)

白絹病は、枝豆の土の中の茎を白い綿状の菌糸で侵害し株を枯らしてしまう病気です。白絹病は一度発生すると治療することはできません。そのため、あらかじめ対策をすることが重要となります。

白絹病の予防には、菌が発生しやすい高温多湿を防ぐことが有効的です。風通しをよくし根詰まりを避けましょう。また、酸性の土壌でも発生しやすいため酸度調整を行うのもおすすめです。

立枯れ病

立ち枯れ病は、根や茎が腐敗することで株全体が枯れてしまう病気のことです。病原菌はカビの一種であり梅雨など湿度の高い時期に発生します。

立ち枯れ病を発見した場合は、その部分を切除し処分しましょう。根の周りの土も一緒に取り除くことで畑全体に病気の広がりを防げます。

しかし、病気が進行してしまうと薬剤による消毒しか対処法がなくなるので、早期に発見できるよう定期的にチェックしておくのがおすすめです。

斑点細菌病

斑点細菌病は、感染することで褐色の斑点が葉に発生します。斑点は次第に大きくなり、葉に穴があいてしまうのが特徴です。斑点細菌病は種子伝染が感染経路となります。そのため、消毒されている種子を使用しましょう。

また、湿度が高くなることで発生しやすくなるため、風通しをよくするのもおすすめです。発病した場合は株ごと抜き取って処分し消毒してください。

べと病

べと病は、葉に黄色い斑点が発生し葉の裏側にはカビが生えます。症状が進行することで葉が枯れて被害は拡大。枝豆の成長に大きな影響を与えます。

梅雨時期に発生しやすく、窒素過多もべと病の原因です。発病してしまった場合は葉を除去し、畑の外で処分してください。

モザイク病

モザイク病はウイルスが原因で発生する病気です。感染することで葉・茎にモザイク状の病斑が現れます。株全体に広がるため、発見したら株ごと除去してください。

モザイク病はアブラムシによって媒介されます。アブラムシを除去することでモザイク病は予防できるため、マルチを利用するなどの対策をしてください。

害虫

枝豆にはたくさんの害虫が寄ってきます。枝豆の栽培で注意するべき害虫は以下の6種類です。

  • カメムシ
  • シロイチモジマダラメイガ
  • ダイズサヤムシガ
  • ダイズアブラムシ
  • コガネムシ
  • ハスモンヨトウ

害虫は、発見次第すぐに退治することが必要です。対応が遅くなるほど枝豆への被害は大きくなるでしょう。害虫ごとに対策法を紹介するのでチェックしてください。

カメムシ

カメムシは、花が咲いてさやができる頃から発生します。触ると悪臭を出すことから苦手とする人が多い虫です。カメムシにさやを吸汁されると実が入らなかったり変形したりと枝豆の出来に大きく影響します。

発見した場合は早期に駆除してください。ただし、手で掴むと悪臭を放ち、その臭いが枝豆についてしまうこともあります。カメムシの駆除は粘着テープか薬剤を利用しましょう。発生しないように防虫ネットを利用するのもおすすめです。

シロイチモジマダラメイガ

シロイチモジマダラメイガは、黄緑色の幼虫がさやに潜り込んで実を食べてしまいます。さやに小さな穴が空いているのを見つけた場合は、シロイチモジマダラメイガの幼虫が入り込んでいる可能性が高いです。

発見したらその部分を取り除きましょう。また、シロイチモジマダラメイガを侵入させないためにも防虫ネットを利用して産卵させないようにしてください。

ダイズサヤムシガ

ダイズサヤムシガは蛾の一種であり、その幼虫が枝豆の実を食べてしまいます。大切に育てた枝豆を食べてしまう害虫のため、発生を防ぎましょう。

また、ダイズサヤムシガは葉を食べたり新芽周辺の茎に潜り込んだりして枝豆の成長を止めてしまうこともあります。春~秋にかけて発生するため、防虫ネットで対策を行いましょう。

ダイズアブラムシ

ダイズアブラムシは、発生することで植物から吸汁し生育を妨害します。新芽や窒素分が多い場所に発生しやすく窒素過多だと増殖するのが特徴です。

また、ダイズアブラムシはウイルスを媒介します。ダイズアブラムシによる被害以外にも二次被害を発生させるため発見次第駆除してください。

コガネムシ

コガネムシは、飛んできた成虫が葉を食べてしまいます。枝豆によってくるコガネムシはマメコガネ・ヒメコガネ・ドウガネブイブイの3種類。発見次第駆除するか薬剤で対策をしましょう。

しかし、コガネムシは枝豆の成葉を食べます。生育や収穫量に直接的な影響はありません。ただし、近くに植えている他の野菜への被害がないとは言い切れないため、何かしらの対応をとってください。

ハスモンヨトウ

ハスモンヨトウは、蛾の一種です。幼虫であるヨトウムシが枝豆の葉を食害します。名前のとおり夜に活動する虫で、日中は隠れています。葉が食べられている場合は株の根元を掘って探しましょう。

ハスモンヨトウは見つけにくく、気づくのが遅れることで被害が拡大します。卵を産み付けられないことが一番の対処法となるため、防虫ネットを利用するのがおすすめです。また、ヨトウムシは成長することで薬剤の効果が小さくなるため、早期対応が重要となります。

まとめ:正しい育て方で枝豆栽培を楽しもう!

今回は、枝豆の育て方について紹介しました。枝豆は初心者でも比較的簡単に育てられます。植え付け時期や収穫時期は栽培環境によっても異なるため、温度や枝豆の見た目で適切な時期を判断しましょう。

また、病害虫への対策を行っておくことも美味しい枝豆を収穫するためには重要です。この記事で紹介した育て方や注意点を参考に、自宅で枝豆を栽培してみましょう。


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