【プロ庭師おすすめの造園ロープ13選】庭木の縛り方や使い方、初心者にも扱いやすいアイテムをご紹介

庭木や野菜苗を支柱で支えたり、垣根をロープでつないだりと、ガーデニングや家庭菜園でロープは欠かせないアイテムです。細い支柱を留めるだけなら、ビニールタイや結束バンドも便利ですが、ロープはどのような太さにも対応でき、柔軟性や環境に優しいといった面でも優れています。

今回の記事では、庭師がおすすめする造園ロープをピックアップしました。ロープは造園業だけでなく、DIYやキャンプなどのアウトドアでも使います。

縛り方を知っておくと、いろいろな場面で活用できて便利です。造園ロープの選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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目次

造園ロープとは

造園ロープとは、園芸や家庭菜園などで使う結び紐のことです。造園業や農作業では、植物を支柱に固定する時や、垣根や棚の制作で木材を組む時などに、造園ロープを使って結びます。造園ロープを持っていれば、剪定した枝葉を束ねたり、軽トラに積んだ荷物を固定したりと、後片付けや運搬にも便利です。

ロープは、キャンプや登山などのアウトドアでも使います。最近は、おしゃれなインテリアとして、ロープで作ったマクラメ編みの鉢カバーも人気ですね。

多種多様な用途のあるロープですが、材質や編み方によって種類も多くそれぞれ特徴が異なります。必ずしも園芸用のロープにこだわる必要はなく、想定している作業がやりやすいものを用いることが大切です。

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造園ロープの縛り方の種類

ガーデニングや家庭菜園などで、よく使われる縛り方は次の6種類あります。

よく使う縛り方

  1. ひと結び
  2. 本結び
  3. より結び
  4. いぼ結び
  5. もやい結び
  6. 二重巻き結び


並列や十字に組んだものを固定したり、輪を引っ掛けて運んだり。いろいろな紐の結び方を知っておくと、作業の幅が広がって便利です。

使い方も庭仕事や農作業、アウトドアだけでなく、飾りつけに使ったり、それ自体を飾り物にしたりと、ロープ1本で楽しみも増えますよ。

①ひと結び

ひと結びは、紐の片端を棒状のものに縛り付けて固定する結び方です。結び方の基本で簡単に結べますが、強度が弱いので単体ではあまり使われません。

仮止めや、ほかの結び方との組み合わせで補強のために使われることが多いです。マクラメやミサンガなどの工芸品を作る時の、基本の結び方のひとつでもあります。

②本結び

本結びは紐の先端同士を結ぶ方法で、袋の口を縛る時などに使います。2本の紐の先端を結びつけることも可能です。別名「固結び」とも言います。

結んだ紐の先端が、両横に平行に揃うのが結び目の特徴です。縦横にクロスした結び目が縦結びで、間違えやすいので注意しましょう。

本結びは、しっかり結べて解けにくいので、簡単に強度のある結び目ができます。縦結びは解けやすいので、もし簡単に解けてしまうようなら縦結びと間違えているかもしれません。

③より結び

より結びは、「ねじ結び」「立ち木結び」とも言います。樹木などの棒状のものに紐を結びつける結び方です。

簡単に結べて解きやすい特徴があります。造園では、樹木を吊り上げる時や一時的な作業時に用いる方法です。

キャンプで物干し用のロープを張る時など、アウトドアでもよく用いられます。ただし、解けやすいためハンモックなど緩むと困るものには不向きです。

④いぼ結び

いぼ結びは、造園では垣根や支柱などの棒を十字状に結びつける時に用います。結び方は少しややこしいですが、強度があり解けにくいのが特徴です。

別名「男結び」とも言い、由来は男性の着物の帯の結び方から来ています。帯の結び方に使われているだけあって、結び目は美しいです。垣根なども鑑賞されることを思えば、いぼ結び(男結び)を用いることで、実用性と見た目を兼ねているということですね。

⑤もやい結び

もやい結びは、紐の端に輪っかを作る結び方です。船を係留する時に使われる方法ですが、造園では高木の上で自分の体を支える時や、ものに引っ掛けて引く時などに用います。

力がかかっても作った輪の大きさが変わらないのが特徴で、吊るしたり一方向に引っ張る時に便利です。引っ張っても結び目が強固に締まることはなく、解きやすい点もメリットになります。

⑥二重巻き結び

二重巻き結びは、巻き結びを二重にした結び方で、結んだ後に解けにくいのが特徴です。二重以上に巻きを増やせば、多重巻き結びになります。

園芸では、植物を支柱で支える時や、束ねた木材をまとめる時などに便利です。ほかにも、新聞紙などの束をまとめたり、キャンプで物干しロープを張ったりと幅広く使えます。

体を固定する造園ロープはある?

樹上で作業を行う時は、体を樹木と結びつけて安全を確保する必要があります。固定具のない造園ロープでも、解けにくい結び方で結び付ければ、役割は果たしてくれるでしょう。

しかし、より安全性を考慮するなら、安全帯やフルハーネス、ツリークライミング用など専用のロープを使ったほうが、危険を回避できます

慣れない作業を無理に行うと、大けがをしかねません。自分で行う時は専門のロープを用意し、難しそうならプロに任せることも必要です。

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失敗しない造園ロープの選び方3つ

せっかく造園ロープを用意しても、想定した用途で使えなかったら残念ですよね。そこで、造園ロープを選ぶ時の3つのポイントを挙げてみました。

  1. 太さ
  2. 長さ
  3. 機能

さらに詳しく解説していきます。

①太さで選ぶ

ロープはどこにどうやって使うかによって、必要な太さが異なります。ロープを選ぶ時は、用途に応じた太さを選択するようにしましょう。

ロープの太さは、強度や扱いやすさを左右します。太い方が強度が増しますが、扱う時にかさばるのが難点です。細いロープだと軽くて持ち運びやすいですが、強い力が加わると切れやすくなります。

造園で大きな木に巻いて引いたりする時は、太いロープの方が安定しますよね。ガーデニングや家庭菜園では、支柱を結ぶ時には細いロープが固定しやすいです。作業のしやすさに加えて十分な強度が得られるかを考えて、太さを選ぶといいですよ。

②長さで選ぶ

ロープを選ぶ時は、必要な用途に足りるだけの長さがあるかも重要です。ロープは、長さが足りなかったら役に立ちません。また、必要な長さに対してギリギリだと、端が結びにくかったりします。

必要な長さに対して、余裕を持った長さで選ぶと安心です。余分な長さが不要であれば、ロープは切って調整ができます。

短いロープを繋げて使うことも可能ですが、繋いだ部分は強度が弱くなることも考慮しましょう。

③機能で選ぶ

出典元:Amazon

夜間でも見やすかったり金具がついたロープなど、機能性に優れたロープを選ぶのもポイントです。

ロープには、蓄光や反射などの機能を持ったロープもあります。キャンプなどのアウトドアでは、夜間にロープが見えずにつまづいたりすると危険です。蓄光や反射するロープであれば、気付かずに引っ掛かる心配がありません。

先端にカラビナのついたロープもあります。使う用途によっては、毎回結ぶ手間がなく便利です。安全性や機動性を高めるために、機能を持ったロープも選択肢のひとつになりますよ。

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プロの庭師がおすすめ!造園ロープ13選

ここからは、プロの庭師がおすすめする造園ロープを、ランキング形式でご紹介していきます。ガーデニングや家庭菜園など、ロープが必要な場面や場所をイメージしながら、使いやすいロープを探していきましょう

1位 SINYLOO コットンロープ

素材コットン
長さ約15m
太さ約25㎜

熱や摩擦に強いコットンロープ

コットンロープは、天然素材のためいずれ土に還るという性質を持っています。熱や摩擦、紫外線に強いため、外での使用に向いており、造園業でもよく使われる素材です。

しっかりした太さと長さがあるため、園芸以外にもアウトドアやマクラメ編みなどのクラフトにも向いています。柔らかいので結びやすく、巻いた時にも傷つけにくいのも特徴です。

2位 VEIZEDD ツイストコットンロープ

素材コットン
長さ約10m
太さ約32㎜

太めで手触りのいいコットンロープ

太めのコットンロープは、造園だけでなく工芸や装飾用にも人気です。ナチュラルなカラーは、トートバッグの持ち手にしたりカーテンタッセルにしたりと、色や雰囲気を生かした装飾小物に活用できます。

紫外線や摩擦熱に強いく頑丈なロープは、キャンプやレジャーで活躍してくれます。綱引きやアスレチックなどのアクティビティにもおすすめです。

3位 TRUSCO PEグリーンロープ

素材ポリエチレン
長さ約30m
太さ約6㎜

ネットや物干しロープに便利

ポリエチレンの特徴は、軽くて水に浮き、日光に強いところです。家庭菜園での囲いネットや、キャンプでの物干しロープなど、屋外で日光や雨風にさらされる環境に向いています。

硬くて滑りやすい性質は、コットンロープと対照的です。材質による光沢があり、色の発色がよいため、いろいろな色のロープがあります。緑色は自然と馴染む色なので、園芸やアウトドアなどで一番使いやすいカラーです。

4位 サトウ 綿ロープ

素材コットン
長さ約10m
太さ約4.5㎜

細めで幅広く使えるコットンロープ

柔らかく扱いやすいため、造園や農作業だけでなく、アウトドアや日常の作業など、いろいろな場面で使いやすいコットンロープです。細めなので、荷造りや梱包にも向いています。

天然繊維なので環境に優しく、最後は腐食し水中や土中で土に還るので、回収できない場所でも安心です。収納や持ち運びしやすくパッケージされており、防災用に非常用バッグに入れておいてもよいでしょう。

5位 Dio 園芸用ロープ 緑

素材ポリエチレン
長さ約100m
太さ約2㎜

細くて長い園芸用のロープ

滑りが良く強度もあるポリエチレンのロープは、ガーデニングや家庭菜園、DIYまで幅広い用途に使えます。水に強くしっかりした性質は、キュウリなど野菜の誘因にもおすすめです。

農園芸には、自然に馴染む緑がよく使われます。DIYや日常使いには、グレーやブラウンもあります。

レコード巻きで、中側からロープを取るタイプです。どんどんロープを取って長く使うときも、絡みにくく作業をスムーズに進められます。

6位 汎用 ロープ ナイロン白

素材ナイロン
長さ約5m
太さ約12㎜

一番強度に優れたナイロンロープ

ナイロンロープは、一般の合成繊維の中で強度が最も優れており、摩擦やショックに強いです。高所作業での安全帯など、強度が重要な用途に使われます。一般的には、リードや牽引で使われることが多いです。

ポリエチレンに比べて水にやや弱く、水分の吸収で固くなる性質もあります。しかし、耐候性や耐薬品性もあるので、防災用品として持っておくと便利です。

7位 LARM 安全ロープ

素材アルミニウム、亜鉛、ナイロン、合金鋼、金属
長さ約2.4m
太さ約1.6㎝

ワイヤー内蔵のカラビナ付き安全ロープ

高所作業を安全に行うための機能がいろいろ施された、作業用のロープです。ロープ先端のスナップフックや、フリップラインアジャスター、トリプルロック式のカラビナが装備され、頑丈なスチールコアを高強度なポリエステルが覆っています。

高木に登っての剪定や、植木の伐採作業に便利です。明るいオレンジは視認性にも優れています。ハイキングなどのアウトドアでも活躍してくれるでしょう。

8位 紺屋商事 作業用ロープPE

素材ポリエチレン
長さ約200m
太さ約3㎜

あらゆる作業に便利なポリエチレンロープ

軽くて水に浮き、摩擦やショックに強いポリエチレンロープは、ガードや柵を囲うロープによく使われています。強度があるため、造園や農作業、漁業などの作業用にも便利です。

黒のポリエチレンロープは、駐車場のラインロープに使われているのを見たことがある方も多いでしょう。約200mというたっぷりな長さは、菜園を囲うネットを作るのにも向いています。

9位 高儀 TAKAGI 園芸用 黒 PPロープ

素材ポリプロピレン
長さ約50m
太さ約3㎜

解けにくく切れにくい丈夫なロープ

軽くて強度の優れたポリプロピレンを、溶着加工で解けにくくした園芸用ロープです。ポリプロピレンは紫外線に弱い性質を持っていますが、着色により紫外線に強く耐久性のあるロープになっています。

支柱と支柱の結束など、ガーデニングや家庭菜園で使いやすく、荷物を束ねて持ち運ぶのにも便利です。カッター付きで、手軽に使えます。

10位 QIANGSHENG 多目的ロープ

素材ポリエステル
長さ約20m
太さ約10㎜

両端にカラビナが付いた多目的ロープ

ポリエステル製のロープは耐候性に優れ、酸やアルカリ、海水などにも強いため、屋外でのあらゆる環境に強いロープです。摩擦にも強く、優れた強度を持っています。

剪定や伐採といった庭仕事や、雪下ろしなどの高所での作業に便利です。キャンプなどのアウトドアや、災害時の非常用ロープとしても活用できます。

11位 ツイストジュートロープ

ツイストジュートロープ、ナチュラルカラフル、厚みのある麻のジュートロープ(工芸品用)、30mmロープ(造園、登山、ハンギングスイング用)
Generic
素材ジュート麻
長さ約10m
太さ約30㎜

ナチュラルカラーでインテリアにも

麻はコットンと同じく天然繊維のため、水中や土中で腐食し土に還る、自然に優しいロープです。摩擦や熱、紫外線に強く、静電気を抑える性質も持っています。

コットンと比べると手触りが粗いですが、その分ナチュラル感があり、おしゃれな装飾やクラフトに人気です。細い麻ひもは強度が弱いですが、しっかりした太さがあるので強度もあります。

12位 Ulmior 柱上作業用安全帯用 セフティロープ

素材ポリエステル
長さ約1.2m
太さ約14㎜

グローブがセットになったセーフティロープ

丈夫で耐久性が高いポリエステル製のロープです。高所作業時の補助ロープ、副蘭ヤードとして使えます。

両端には、サイズ違いのフック付き。他にも収納袋と作業用グローブがセットになっています。

13位 HEMP SHOW 麻ロープ

素材ヘンプ麻
長さ約10m
太さ約6㎜

キャットタワーや爪とぎ用にも

天然繊維の麻ロープは、作業や装飾などあらゆる用途に使えます。ガーデニングや農作業で支柱を固定したり、日常生活でもいろいろなものを束ねるのに便利です。

猫の爪とぎ板にもよく使われます。力強く爪をとげ、カスも少量出るだけで掃除の手間も少ないからです。

6㎜あれば、厚みもあり丈夫でしっかりしています。階段の手すりやイスの足などに巻いて、猫に傷をつけられないよう補強するにもおすすめです。

まとめ:造園ロープはさまざまな用途に使える

造園ロープは、1本あるだけで便利なアイテムです。ガーデニングや農作業だけでなく、アウトドアやインテリア、日常の雑事まで、さまざまな用途に使えます。

目的に応じた結び方を覚えれば、こんなに幅広く使えるアイテムはありません。ロープの性質や扱い方をマスターして、ぜひ日常生活にロープワークを取り入れましょう。


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