【おすすめの化成肥料10選】初心者にも使いやすい化成肥料って何?種類、用途別に分かりやすく解説!

野菜や草花の成長をサポートしてくれる化成肥料。家庭菜園や農業では多くの方が化成肥料を使用しています。しかし、種類がたくさんあってどれを選べばいいか分からないという方も多いでしょう。

そこで今回は、プロが初心者にも使いやすい化成肥料を紹介します。記事をチェックして種類や用途によって適切な商品を選んでください。

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目次

【肥料って何?】

肥料ってどんなもの?

肥料とは、肥料は土壌に科学的変化をもたらし、植物が健全に育つように土地に施されるもののことです。

植物を元気に育てるためには、様々な栄養素が必要です。必要な栄養素は植物の種類によって異なりますが、基本的に不足している栄養素を補うために肥料を使います

肥料を与えることによって、植物が元気になったり収穫量が増えたりとメリットは様々。しかし、与える肥料を間違えると十分な効果を得られないこともあるため、肥料について学んだうえで使用することが大切です。

普通肥料と特殊肥料

肥料は、普通肥料と特殊肥料の2種類に分類されます。普通肥料とは、農林水産大臣の認証を受けた肥料のことです。化成肥料などの農業で主要となる肥料のほとんどが該当します。保証成分量や正味重量が記載された保証票が添付されており、購入する際は参考にしましょう。

特殊肥料とは、使用者の経験によって識別される肥料のことで、米ぬかや堆肥などが該当します。農林水産大臣への登録は不要ですが、生産や輸入を行う際は都道府県知事への届け出が必要です。

牛糞や鶏糞だけでなく、コーヒーかすや草木灰も特殊肥料に含まれます。また、コンポストで処理して作った堆肥も特殊堆肥です。

化成肥料と有機肥料の違いは?

化成肥料と有機肥料の大きな違いは原材料です。また、メリットやデメリットもそれぞれ異なります。次の章で詳しく解説していくので確認した上で使用する肥料を決めてください。

①化成肥料とは?

化成肥料とは?

自然界にある鉱物などの無機質を原料にした肥料のことです

化学的に合成して作られるため、化成肥料と呼ばれています。次の章で以下の2つについて紹介するのでチェックしておきましょう。

化成肥料の特徴

  • メリット
  • デメリット

化成肥料のメリット

化成肥料のメリットは、必要な量が明確で誰でも扱いやすいことです。化成肥料は、含まれる成分にむらがありません。水に溶ければ根から吸収する仕組みです。

また、速効性肥料と緩効性肥料があります。すぐに効果を出したいなら速効性肥料を選びましょう。肥料を追加したくない場合は長くゆっくり効く緩効性肥料を選べば手間もかかりません。

化成肥料のデメリット

化成肥料のデメリットは、与えすぎることで濃度障害を起こす可能性があることです。化成肥料ばかり与えていると、土壌中の有機物は減少し濃度に異常が出ます

有機質が減少すると土の中の微生物のバランスが崩れて、作物が病気になる原因の菌は増加。上手く育たなくなります。また、速効性の化成肥料を使いすぎると肥料分が過剰となり根が傷むこともあるので注意しましょう。

②有機肥料とは?

有機肥料とは?

有機肥料とは、油粕や米ぬかなど植物性有機物を原料にした肥料のことです。

牛糞や魚粉、カキ殻など動物性の有機物を発酵させて作った肥料も有機肥料となります。

昔から使われてきた肥料でもある有機肥料ですが、よく知らずに使用すると効果を十分に得られないこともあるでしょう。次の章で以下の2つについて詳しく解説します。

有機肥料の特徴

  • メリット
  • デメリット

有機肥料のメリット

有機肥料のメリットは、濃度障害を起こしにくいことです。土壌微生物が肥料を分解することで吸収可能となるため、肥効は長くなります。

また、肥料自体が土壌微生物や土壌生物の餌となるため、生物相が豊かになるでしょう。有機肥料を与えることで土の緩衝性は高まります。自分で作ることもでき、初心者や家庭菜園にぴったりの肥料です。

有機肥料のデメリット

有機肥料のデメリットは、化成肥料と比較して成分量当たりの価格が高いことです。肥料を使用したい面積が増えるほど費用も増えます。成分量も化成肥料のように明確に決まっていないため使用には経験も必要となるでしょう。

また、未熟な有機質肥料は発酵による熱やガスを発生し、生育に害を与えることもあります。使用量や効果を十分把握したうえで使用してください。

肥料の三大栄養素

肥料には、三大栄養素と呼ばれる以下の3つの成分があります。作物を育てる上でどのような効果があるのか、次の章で解説していくのでチェックしてください。

三大栄養素

  • 窒素
  • リン酸
  • カリ

①窒素(N)で、葉を育てる!

窒素には、葉を育てる効果があります。葉の生育を促進し、葉色も濃くなります。葉菜類の栽培には欠かせない栄養素です。

窒素が不足すると、「株が大きくならない」「葉が小さくなる」「葉色が薄くなる」といった問題が発生します。

②リン酸(P)で、花や実を付ける!

リン酸は、与えることで実肥えが良くなります。開花を促進する効果もあるため、花や実がつく果菜類に適した栄養素です。

リン酸が不足すると「花が咲きにくくなる」「実付きが悪くなる」「根の張りが悪くなる」といった症状が出ます。

③カリ(K)で、根っこが育つ!

カリには、茎や根を丈夫にする効果があり、根菜類に適した栄養素です。また、暑さや寒さ、病害虫に対する抵抗性も高くなります。

カリが不足すると、葉や茎は柔らかくなり株が弱くなるため注意が必要です。病害虫の被害も受けやすくなり、対策や駆除も必要となるでしょう。

④微量要素も大切!

植物が生きていくために必要な栄養素は、上記3つの他に、以下の14種類の重要な元素があります。上記3つほどの量は必要ありませんが、肥料を購入する際は含まれているか確認しておきましょう。

酸素(O)、水素(H)、炭素(C)カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ほう素(B)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、塩素(Cl) 、ニッケル(Ni)

化成肥料の種類

化成肥料は、形状によって一般的に以下の2種類に分類されます。使用目的などによって使い分けることが大切です。次の章で詳しく紹介していくのでチェックしてください。

化成肥料の種類

  • 固形肥料
  • 液体肥料

固形肥料

固形肥料とは、一般的に粒状の肥料のことです。中に粉末の肥料もあります。固形肥料には即効性のものと緩効性があり目的によって選択可能です。

緩効性の肥料は持続性があるため、追肥や元肥として使われます。また、ゆっくりと効果が出るため作業頻度を少なくしたい方におすすめです。

液体肥料

液体肥料は、一般的に「液肥(えきひ)」と呼ばれています。販売されているのは、規定量の水で薄めて散布するタイプと割らずに撒けるストレートタイプの2種類です。どちらのタイプも即効性があり、植物にとって栄養ドリンクのような役割を果たします

液体肥料は植物の根を丈夫にしたり、花を多く咲かせたりします。追肥として使用されることが多いです。栄養補給に必要な液体肥料ですが、長続きしないというデメリットもあるので注意しましょう。

【用途別】5つの肥料の呼び方

肥料は、その用途によって呼び方が変化します。一般的に呼ばれているのは以下の5つです。

肥料の呼び方

  • 元肥
  • 置き肥
  • 追肥
  • 寒肥
  • お礼肥

①元肥(もとごえ)

元肥は、植物を植える前の土に混ぜる肥料のことです。これから種や苗を植える予定の用土にあらかじめ元肥を混ぜておくことで、植物が元気に育つ土が完成します。

元肥には、ゆっくりと効果が出る有機肥料や緩効性肥料、遅効性肥料がおすすめです。しかし、肥料の種類によっては作物の根を傷める原因にもなるので注意してください

②置き肥(おきひ)

置き肥とは、植物を植える際に肥料が足りなくならないようにするために、土の表面近くに置く肥料のことです。

水やりをする際に少しずつ溶けていく固形肥料が使用されます。土の中には混ぜないタイプで、少しずつ効果を得られるのが特徴です。

③追肥(ついひ)

追肥とは、植え付けた後に与える肥料のことです。植物の生育を良くするための栄養補給の役割があります。

追肥として与えるのは即効性のある化成肥料や液体肥料です。追肥は、植物によって必要なタイミングが異なります。与えるタイミングを間違わないよう注意してください。

④寒肥(かんごえ)

寒肥とは、植物が休眠する冬に与える肥料のことです。2月頃に埋め込むと春の芽出しの頃に効果が現れます。効果がでるのがゆっくりな有機肥料が適切です。

また、寒肥を与えるコツは、植物の根元から離れた場所に穴を掘って埋めることです。肥料を埋める際に根を切ってしまっても、新しい根が発根されるため問題ありません。

⑤お礼肥(おれいごえ)

お礼肥とは、名前の通り植物にありがとうの気持ちを込めて与える肥料のことです。花を咲かせた後や実を収穫した後に与えます

お礼肥を与えることで、花を咲かせたり果実を実らせたりして消耗した植物は回復します。

【通販で買える】おすすめの化成肥料10選!

肥料の種類や特徴について紹介しましたが、購入したい商品のイメージはできたでしょうか。「ポイントは分かったけどどれを買うか迷ってしまう」「プロおすすめの商品が知りたい」という方もいると思います。

ここからは、プロおすすめの化成肥料10選を紹介します。どれも通販で購入できる商品のため、重い肥料を持って帰る手間もありません。おすすめのポイントと一緒に紹介するので、肥料選びの参考にしてください。

①【花ごころ】グリーンそだちEX IBのチカラ 1.4kg

初心者向けのIB化成といえばこの肥料です。10-10-10+苦土とバランスの取れた肥料のため、様々な植物に使用できます。

また、無臭で清潔な肥料のため室内でも使用可能です。草花や野菜だけでなく、観葉植物の栄養補給として与えられるのがポイントとなります。

②【ハイポネックスジャパン】ハイポネックス原液 450ml

植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合した肥料です。窒素、カルシウム、微量要素を強化して花や野菜など様々な植物の花つき・実つき・花色・葉色を良くしてくれます

また、リンサンを多く含む「山型」タイプです。植物を大きく育て、花数を増やし、次々と花を咲かせてくれるのがポイント。根の生育も良くなり植物を健全に育ててくれるでしょう。

③【サンアンドホープ】 粒状有機化成肥料 2kg

有機アミノ酸が配合された粒状の肥料です。アミノ酸には野菜を美味しくし、花を色鮮やかにする効果があります。

油かすも配合された肥料ですが、有機肥料特有の臭いや虫湧きの心配はありません。その他にアンモニア態窒素、水溶性・可溶性リン酸、水溶性カリウムが含まれており成長期の追肥におすすめです。

④【朝日工業】 化成肥料 1kg

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コスパの良い化成肥料です。低価格なのに肥料の三要素であるチッソ8%、リンサン8%、カリ8%が等分に入った商品で、様々なシーンで使用できます。

また、保管時に虫がよってくる心配はなく、嫌な臭いもありません。1つ常備しておけば、気になった時にすぐに使用できるでしょう。

⑤【ハイポネックスジャパン】マグァンプK 中粒 600g

元肥としておすすめの肥料です。リン酸の効果で丈夫な株をつくり花付きや実付きを良くします。1年間効果は持続するため、土づくり用として最適です。

また、600gと少なめタイプのため、鉢植えやプランター栽培におすすめ。草花、球根、野菜、観葉植物など、様々な植物の肥料として適しています。

⑥【大宮グリーンサービス】化成肥料(国産) 5kg

小粒でオーソドックスな化成肥料です。粒状のため粉末のように飛ぶ心配もありません。

また、扱いやすいサイズと容量で家庭用にぴったりの商品です。嫌な臭いもなく手でばらまくことができ、簡単に使用できます。

⑦【住友化学園芸】 マイガーデン花・野菜用 700g

さまざまな植物の元肥や追肥として使用できる肥料です。花も野菜もこれ一つあれば元気に育てられます

また、栄養分を効率よく吸収させる優れた腐食酸入りの緩効性肥料として特許取得しています。植物が肥料を吸収しやすくする働きや、土壌の保水性、通気性を高めるなど、土に活力を与えてくれるでしょう。

⑧【東商】 野菜が実る化成肥料 1.5㎏

元肥、追肥の両方で使用できる肥料です。家庭菜園用として使いたい方や、作物を育てるのが初めての方でも使いやすいのがポイント

また、アミノ酸の効果で野菜は美しく育ちます。カルシウム、ケイ酸、マグネシウムも配合されていてミネラル効果で丈夫に育ち、立派な野菜が収穫できるでしょう。

⑨【住友化学園芸】 花工場原液 1200ml

植物の健やかな生育に必要な様々な栄養をバランス良く配合した、即効性の液体肥料です。硝酸性窒素・アンモニア性窒素・尿素の3種のこだわり窒素配合により、生育アップが期待できます。

また、500倍~1,000倍に薄めて使用するため、1200mlでも長持ちします。コスパ良く元気に植物を育てたい方におすすめです。

⑩【サンガーデン】 化成肥料 5㎏

基本的な栄養素が配合されており、初心者でも使いやすい肥料です。元肥・追肥の両方に使用でき、様々な植物を元気に大きく育てます

粒状の化成肥料のため、ばら撒くだけで効果が得られます。即効性もあり使いやすいのがポイントです。

【まとめ】おすすめの化成肥料を使って、立派な花を咲かせ、たくさん収穫しよう!

今回は、化成肥料の特徴とプロおすすめの商品を紹介しました。すぐに効果があらわれる即効性タイプから効果が持続する緩効性タイプまで様々な商品が販売されています。

葉物野菜を育てるなら、葉っぱを育てる窒素が多く含まれた肥料を、花や実がある植物を育てるなら、実肥えが良くなり開花を促進するリン酸が含まれたものを選びましょう。目的にあった肥料を適切なタイミングで与えて、立派な花を咲かせてたくさん収穫してください。

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