【夾竹桃の剪定方法】正しい育て方や毒対策をわかりやすく解説!
赤や白の綺麗な花を咲かせる夾竹桃(きょうちくとう)。見た目が美しいことから育ててみたいという人も多いでしょう。しかし、夾竹桃は正しく剪定を行わなければ花が咲かないことがあります。
また、夾竹桃には強い毒があり取り扱いにも注意が必要です。今回は、夾竹桃の剪定方法と育て方について紹介します。夾竹桃の毒についても解説するのでぜひチェックしてください。
この記事を読んで、「夾竹桃」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
夾竹桃について
- 夾竹桃とは?
夾竹桃とは、キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑樹です。
成長することで樹高は5m程度になります。樹勢が強く夏には赤・ピンク・白・黄色の美しい花を咲かせるのが特徴です。
公害に強く、複数の市町村の花に指定されていることをご存知の方も多いでしょう。また、夾竹桃は毒を持っていることでも有名な植物。毒に直接触れないよう注意しなければなりません。
夾竹桃の剪定方法
夾竹桃は、正しい時期に剪定しなければ花が咲かないことがあります。そのため、夾竹桃を植える時は剪定方法について把握する必要があるでしょう。ここでは、夾竹桃の剪定方法について以下の5つに分けて解説します。
夾竹桃の剪定方法
- 道具
- 手順
- 注意点
- 危険性
- 毒の症状
美しい花を咲かせることは大切ですが、夾竹桃の剪定では毒にも注意しなければなりません。次の章で詳しく説明するのでチェックしてください。
夾竹桃の剪定に必要なもの
夾竹桃の剪定を行う時は以下の道具を準備しましょう。
- 長袖の服
- ビニール手袋
- 軍手
- マスク
- ゴーグル
- 剪定ばさみ
- 脚立
夾竹桃は毒のある植物です。剪定の時に毒に触れないためにも、必ず長袖で作業します。ビニール手袋と軍手の二重装備によってより素肌を保護できるでしょう。
安全に剪定を行うためにも、剪定ばさみは切れ味の良いものを選びます。また、高い位置の剪定を行う場合は脚立も必要となるため用意してください。
夾竹桃の剪定の手順
夾竹桃を剪定する時はまず、剪定後の樹形をイメージしましょう。あらかじめどこの部分を切り落とすか考えておくことで、スムーズに剪定できます。切り落とす枝は、古い枝・枯れ枝・絡まっている枝・内側に伸びている枝の順に選びましょう。
また、いくつも枝分かれしている枝は、根元の部分から切り落としてください。根元から切り落とさないと、再び枝分かれしてしまいます。余分な枝を切り落としたら、イメージに近づくように樹形を整えれば完成です。
夾竹桃の剪定は毒に注意しよう
夾竹桃の剪定では、毒に注意しなければなりません。切り口の部分から出る汁にも毒が含まれており、肌に直接触れることで炎症を起こします。必ず長袖長ズボンで作業をし、直接触れてしまわないよう注意してください。
また、夾竹桃は燃やす事でも毒を発生させます。剪定をした後の枝を処分する際に燃やして処分するケースは多いですが、夾竹桃ではNG行為です。処分方法も自治体によって異なるため必ず確認しておきましょう。
夾竹桃の枝や葉の危険性について
- 夾竹桃はどの部分に毒がある?
夾竹桃は枝・葉・花・根のすべての部分に毒を持っています。
夾竹桃の毒は「オレアンドリン」という成分を含んでおり、少量を口にしただけでも死に至る可能性がある危険なものです。
青酸カリよりも強いと言われており、育てる場合は誤って口にしないよう注意しなければなりません。また、人に触れる可能性のある道端を避けるなど植える場所も気を付けましょう。
夾竹桃の毒はどんな症状を引き起こす?
夾竹桃の毒は、人体に以下のような症状を引き起こします。
- 吐き気
- 嘔吐
- めまい
- 腹痛
- 下痢
- だるさ
- 肌の炎症
直接肌に触れるだけで炎症を起こす夾竹桃は、非常に毒性の強い植物です。また、燃やしたことで発生する有毒ガスを吸えば、下痢や嘔吐といった症状が起こります。
口にした場合はさらに症状がひどくなることが考えられるため、取り扱いには十分注意しなければなりません。また、死に至る危険性があることを忘れず、万が一の場合は必ず病院を受診してください。
夾竹桃の育て方
毒のある夾竹桃ですが、その花はとても綺麗です。しかし、正しい育て方を知らないとその花を見られないこともあるでしょう。ここからは、夾竹桃の育て方のポイントである以下の4つを紹介します。
夾竹桃の育て方
- 水やり
- 土
- 肥料
- 害虫
次の章で詳しく解説するのでぜひチェックしてください。
土が乾いたら水やりをする
夾竹桃の水やりは基本的に、土が乾いたタイミングでたっぷりと与えます。土が乾燥しやすい夏場は多めに水やりをするのがポイントです。
地植えで育てる場合は自然に降る雨からの水分で基本的に問題ありません。しかし、晴れの日が続く夏場は土が乾燥しやすくなります。土が乾燥していないか定期的にチェックしましょう。
水はけのよい用度を選択する
夾竹桃を育てる場合は、水はけの良い用土を用意しましょう。鉢植えの場合は、乾燥している水はけの良い土を選べば問題ありません。ただし、粘土質の土だと枯れる可能性があるため、注意してください。
地植えで育てる場合でも、水はけの良い土を選択します。植えたい場所の土が粘土質の場合は、腐葉土を混ぜ込むなどして水はけが良くなるよう工夫するのがポイントです。
肥料は2月頃に元肥を多めに与える
夾竹桃は、あまり肥料を必要としない植物です。窒素分が多い肥料を与えてしまうことで、花付きが悪くなることもあります。
そのため、肥料を与えるのは2月の芽が付き始めるタイミングで元肥を多めに与えておけば問題ありません。元肥を与えることで花付きが良くなり美しい花を楽しめるでしょう。
キョウチクトウアブラムシに注意する
夾竹桃は、毒性があることから害虫も付きづらいと思われがちです。しかし、夾竹桃の毒にも耐えられるキョウチクトウアブラムシには注意しなければなりません。
キョウチクトウアブラムシは、葉の裏に発生して養分を吸い取ります。大量発生しやすい害虫であり、株が弱り枯れることが考えられるため発見次第駆除しましょう。
夾竹桃の冬の寒さ対策
夾竹桃は寒さに弱い植物です。冬場に枯れてしまう可能性もあるため、寒くなる前に対策を行いましょう。鉢植えの場合は、冬の冷たい風が当たらない場所に移動させるのがおすすめです。
地植えの場合は、株全体にビニールシートをかけておきましょう。また、根元にパークチップを敷くことでも効果が期待できます。
まとめ
今回は、夾竹桃の剪定方法と育て方について紹介しました。美しい花を咲かせる夾竹桃ですが、正しく剪定を行わなければ花を楽しめません。また、夾竹桃には毒があるため剪定の際の取り扱いに注意してください。
他の樹木と比べると剪定による危険も高まるため、心配な場合は専門業者に依頼することも検討しましょう。
この記事を読んで、「夾竹桃」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。