【イサムノグチ庭園美術館】世界的芸術家・野口氏が残した地球彫刻!庭園美術館の見どころを紹介
2020/12/30
アメリカや日本で数々の作品を残した芸術家・野口勇。イサムノグチ庭園美術館は、芸術に魂を注ぎ続けた野口氏のアトリエと住居・彫刻庭園を公開している美術館です。
1999年に開館され、2004年には当時の天皇皇后がご視察になりました。住宅街の奥にひっそりと佇む美術館は、多くの人の手によって今も大切に守らています。
今回は、世界的芸術家・野口勇が残したイサムノグチ庭園美術館の見どころをご紹介します。
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目次
イサムノグチ庭園美術館とは?
- 野口勇(のぐちいさむ)とは?
野口勇(のぐちいさむ)は、20世紀を代表する日系アメリカ人の彫刻家。公園や庭の設計から家具や照明などのインテリア、舞台美術まで幅広く活動していました。
1956年に初めて庵治石の産地である香川県牟礼町を訪れ、1969年からはニューヨークを行き来しながら石の作家・和泉正敏氏と制作に励みました。
1999年に開館したイサムノグチ庭園美術館は、野口氏のアトリエ兼住居であり1988年に亡くなる直前まで作品を作った場所でもあります。
今もなお野口氏の息づかいを感じられるようなアトリエと、住居や庭園を見学できる美術館です。
イサムノグチ庭園美術館の3つの見どころ!
- イサムノグチ庭園美術館の特徴は?
イサム・ノグチ庭園美術館は「アトリエエリア」「住居エリア」「庭園エリア」の3つのエリアに分かれており、そのすべてがひとつの「地球彫刻」となっています。
イサム・ノグチ庭園美術館は、野口氏が未来の芸術家や研究者のインスピレーションの源泉になることを強く望んでいたという遺志を実現したものです。
150点あまりの彫刻作品や自宅、そして晩年制作した彫刻庭園などがずっと大切に守られてきました。ここでは、イサム・ノグチ庭園美術館の3つのエリアをご紹介します。
1【アトリエエリア】完成された作品を見るのとは違った生々しさがある場所
アトリエエリアには、野口氏の作品がいくつも置かれています。
世界的に有名な野口氏のアトリエは、完成された作品を見るのとは違った生々しさがあり、今もここで作品作りをしているかのような空気が流れます。
野口氏は亡くなる数か月前まで、このアトリエで制作に取り組んでいました。「戻ってくるまでたのみます」と言い残して、その年の12月にニューヨークで亡くなりました。
ファンはもとより、野口氏の作品を深く理解できるような場所です。
2【住宅エリア】野口氏が実際に暮らしていた住居イサム家
野口氏が制作に取り組む際に、住居としていた場所です。野口氏自らが選んで移築した展示蔵や住居イサム家が、当時のまま保存されています。
家具の配置や家のつくりなど、芸術家がどのようにして暮らし、何を考えていたのか、野口氏の人柄に触れられるような空間です。
展示物を見学しながら、野口氏の暮らしに思いをはせてみてはいかがでしょうか。
3【庭園エリア】晩年まで制作していたとされる彫刻庭園
晩年まで制作していたとされる、彫刻庭園。地球彫刻とも環境彫刻ともいえる、宇宙がそこに広がっています。壮大な野口氏の世界観は、多くの人を魅了し続けてきました。
人々が口をそろえて「素晴らしい」と表現するのは、開放的であるにもかかわらず、見えない何かに包まれているような不思議な感覚に触れるから。
ぜひその目で見て、芸術を体感してください。
イサムノグチ庭園美術館は四季で楽しみ方が変わる!
イサムノグチ庭園美術館は、いつ行っても楽しめる美術館です。しかし、美術館であると同時に、野口氏が実際に暮らし作品を制作していた場所です。
それぞれの季節のなかでどんな想いで過ごしたのか、想像しながら見学するのもよいですよ。
【春】芸術作品を自分の足で歩きながら鑑賞する
うららかな季節である春は、庭園エリアを見学するのには適した季節。イサムノグチ庭園美術館はほかの庭園などと違い、散歩コースという雰囲気ではありません。
芸術作品を自分の足で歩きながら鑑賞するという、あくまでも美術庭園です。春の暖かな空気のなか、芸術に触れインスピレーションを得てはいかがでしょうか。
【夏】麦わら帽子や日傘などを貸してくれるサービスも
アトリエエリアや住居エリアは問題ありませんが、やはり夏の庭園は日差しが強く見学するのに集中力が欠けてしまいますよね。
イサムノグチ庭園美術館では、麦わら帽子や日傘などを貸してくれるサービスを行っています。スタッフの気遣いが嬉しいですね。
しかし、屋外を見学することを想定して、自分でも帽子などを用意していきましょう。
【秋】野口氏の芸術に対する想いに触れよう
芸術の秋といいますが、気候が穏やかになったころに訪れるイサムノグチ庭園美術館もよいものです。秋は空が高くなり、彫刻庭園を鑑賞するにはぴったりの季節です。
思考もクリアになり、アトリエで野口氏の芸術に対する想いに触れたら新しい自分と出会えるかもしれませんよ。
【冬】凛とした冷気漂う季節のイサムノグチ庭園美術館
冬の寒い時期は、空気がピンと張り詰めたような緊張感があります。そんな凛とした冷気漂う季節のイサムノグチ庭園美術館は、すぐそこで野口氏が制作しているような気がしてなりません。
寒い冬だからこそ、アトリエや住居・庭園エリアで静かに芸術に触れて自分と向き合う時間にしたいですね。
イサムノグチ庭園美術館の基本情報
公開されている施設は、アトリエ(石壁サークル内)・展示蔵・イサム家周辺・彫刻庭園です。入場は完全予約制なため、突然行っても入場できません。
館内の説明は、生前の野口氏の方針でついていません。しかし、スタッフに質問すれば丁寧に答えてくれます。
イサムノグチ庭園美術館の入場料
一般および大学生:2,200円(税込)
高校生 1,100円(税込)
中学生以下 無料
※30名以上、団体割引あり(10%オフ)
イサムノグチ庭園美術館の営業時間
【開館日】
火・木・土曜日
【見学時間】
午前10時 ・ 午後1時 ・ 午後3時 の一日3回 (約1時間・定員有り)
【入館方法】
予約制(往復はがき・Fax・Eメールにて日時指定でお申し込みください)
【休館日】
月・水・金・日曜日
イサムノグチ庭園美術館へのアクセス
【住所】
〒761-0121 香川県高松市牟礼町牟礼3519
【電話番号】
087-870-1500
【アクセス】
JR「高松」駅より
・タクシーで約25分
・JR高徳線徳島行き「屋島」駅下車 → 屋島駅よりタクシー約10分
・「高松」駅の7番のりば 庵治行き「祈り岩与一公園前」(約30分)下車 → バス停より徒歩約7分
高松空港より
・タクシー:約45分
・バス:連絡特急バス高松行きで「瓦町」(約30分)乗り換え → 1番のりば 庵治行き「祈り岩与一公園前」(約25分)下車 → バス停より徒歩7分
・バス+電車(コトデン):連絡特急バス高松行きで「瓦町」(約30分)乗り換え → コトデン志度行き「八栗」(約20分)下車 → 八栗駅より徒歩約20分またはタクシー約5分
高速道路ICより
・岡山・愛媛方面より:「高松中央」ICより約20分
・淡路・徳島方面より:「志度」インター、または「さぬき三木」インターより約20分
イサムノグチ庭園美術館のまとめ
イサムノグチ庭園美術館の見どころをご紹介しました。
野口氏の生き生きとした生命力を感じられる、美術館になっています。野口氏がなくなるほんの少しまでこの地で制作に励み生活していたと思うと、当時のエネルギーがまだ残っているような気がしてきますね。
世界的な芸術家・野口勇の原点に触れられる、壮大な宇宙のようなイサムノグチ庭園美術館に、ぜひ足を運んでみてくださいね
この記事を読んで、「イサムノグチ庭園美術館」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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