沈丁花の剪定ではどこを切ればいい?最適な剪定時期や枯れる原因、挿し木についても解説
「沈丁花を剪定したいけれど、どこを切ればいいのかわからない」「沈丁花の剪定時期がわからない、枝をもう少し小さくしたい」と悩んではいませんか?
春になるとよい香りの花を咲かせる、沈丁花。どんどん勝手に育つため、初心者でも育てやすい人気の樹木です。大きくなっても2メートルほどの高さにしかならず、シンボルツリーにしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、初心者でも育てやすいと言えど、剪定は必要です。この記事は、沈丁花の剪定方法や剪定時期などについて解説するとともに、枯れる原因や挿し木の仕方についても触れていきます。
沈丁花の剪定に悩んでいる人は参考にしてください。

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沈丁花の特徴とは

沈丁花(じんちょうげ)は香りが強く、春を代表する樹木です。春の沈丁花・夏の梔子・秋の金木犀の3つを合わせて三大香木と呼ばれています。
沈丁花は、ジンチョウゲ科の常緑低木で、樹高は1~1.5メートルほど。開花時期の3月から4月になると内側から外側に向かって、白からピンク色のグラデーションが美しい小さく可憐な花を咲かせます。
原産国は中国で、名前の由来は香りが沈花に似ていることからつけられました。ほかには、十字型の花がクローブに似ているという説もあります。
沈丁花は雄株と雌株がありますが、日本でよく見られるのは雄株。赤い実をつけますが、猛毒を含みますので見つけても食べてしまわないように気をつけましょう。花言葉は、「栄光・勝利」です。
沈丁花の剪定時期とは?

- 沈丁花の剪定時期はいつ?
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剪定に適した時期は、開花後の5~6月。
沈丁花は香りの良い早春の花として親しまれていますが、美しい樹形と豊かな花を楽しむためには適切な時期の剪定が欠かせません。
剪定時期を誤ると翌年の花付きに影響することもあるため、沈丁花の生育サイクルに合わせた剪定計画を立てましょう。
最適な剪定時期は花後の5〜6月
沈丁花の剪定に最適な時期は花が終わった直後の5〜6月です。この時期は植物のエネルギーを効率的に使え、傷口の回復も早く進みます。また、夏までに新芽が伸び、秋には花芽が形成されるという自然なサイクルを促進できるでしょう。
枝の伸びすぎを防ぎたい場合や樹形を整えたい場合にも、この時期の剪定が効果的です。
剪定を避けるべき時期と理由
沈丁花の剪定を避けるべき時期は主に二つあります。一つは7月後半から10月頃の花芽形成期で、この時期に剪定すると翌年の花芽を切り落としてしまうリスクも。
もう一つは12月から2月の寒い時期で、凍害を受けやすくなり枝が枯れる原因となることがあります。また、寒い時期は植物の回復力も弱まっているため、病気侵入のリスクも高まるでしょう。
軽剪定と強剪定の適切な時期
沈丁花の軽剪定は枯れ枝の除去や少し伸びすぎた枝を整える程度の作業で、花芽形成期と厳冬期を避ければ基本的に年間を通して可能と言えるでしょう。
一方、強剪定は樹形の大幅な変更や若返りのために行う剪定で、植物の回復力が最も高まる5〜6月の花後が最適。
沈丁花の強剪定を行った年は花付きが少なくなることもありますが、長期的には健康な成長と豊かな開花につながります。

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沈丁花の剪定ではどこを切るべき?具体的な方法を解説

- 沈丁花の剪定方法とは?
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沈丁花はよく枝分かれをするので、長く飛び出した枝や混み合っている枝・弱い枝・成長の邪魔になる枝など、不要枝と呼ばれる枝を剪定していきます。
沈丁花を健康に保ち美しい姿を維持するためには、適切な箇所を正しく剪定することが重要です。ただ切るだけでなく、植物の成長特性を理解した上での剪定が、翌年の花付きや樹形の美しさにつながります。
基本的な沈丁花の剪定方法とは
まず全体の樹形を観察し、枯れ枝や病気の枝を根元から除去しましょう。次に内側に向かって伸びている枝や交差している枝を選別し、風通しや日当たりを改善するために取り除きます。
剪定バサミを使う際は枝の付け根から5mm程度残して斜めに切ると、傷口の回復が早く雨水も溜まりにくくなります。また、剪定バサミは使用前後に消毒し、一度に多くの枝を切りすぎないよう注意しましょう。
沈丁花を小さく剪定したい場合
沈丁花を小さく剪定したい場合は、主要な枝の長さを1/3程度カットしましょう。自然な樹形を維持するために、異なる高さで切ることがポイントです。
沈丁花を小さくするために強剪定を行う場合は、生育の良い若い枝を中心に残し、古い枝や弱った枝を優先的に取り除きます。
樹高を低くする場合は、上部の主幹を適切な高さで切り、その直下に芽があることを確認して芽の向きに合わせて斜めに切りましょう。
剪定後のケアと注意点
沈丁花の剪定後は十分な水やりを心がけ、特に強剪定後は水切れに注意しましょう。
ただし過湿は根腐れの原因となるため、土の状態を確認しながら適切な水分を与えます。剪定から2週間後を目安に緩効性の肥料を与えると回復を助けます。
また、新芽の発生状況や病害虫の発生に注意を払い、早期発見・早期対処を心がけましょう。傷口からの病原菌侵入リスクが高まるため、予防的な対策も大切です。
沈丁花が枯れる理由3つを紹介

勢いよく枝や葉が成長する樹木でも、枯れてしまうことがあります。沈丁花も例外ではなく、害虫被害や肥料不足・剪定によって弱らせてしまうことも。
復活できればよいのですが、そのまま枯れてしまうことがほとんど。ここでは、沈丁花が枯れる原因と対策を解説していきますので参考にしてくださいね。
害虫被害や病気によって枯れる

沈丁花につく代表的な害虫は、白紋羽病とアブラムシです。白紋羽病は、樹皮や小枝の栄養で繁殖します。
白紋羽病になる葉は黄色く、根は褐色に変色します。一度、発病してしまうと治療ができない厄介な病気。残念ながら根から抜いて処分しなくてはなりません。
なので、剪定で樹木の健康を保つようにしましょう。剪定以外なら、苗を植える前に、根をベントレー水和剤などの殺菌剤で消毒することが大切。
また、清潔な土を使うことで予防することができます。アブラムシは、葉や茎から養分を吸い取る害虫です。寄生されると木が弱ってしまいます。
そのほか、すす病やウイルス病にかかる可能性もあります。見つけ次第、薬剤などを使用して駆除するようにしてくださいね。
肥料不足や強剪定をしてしまって回復できなく枯れる

沈丁花は初心者でも育てやすい樹木ですが、枝をバサバサと切り過ぎてしまうと枯れてしまうという繊細さも持ち合わせています。
樹形や樹高を整える際は、一度に太い木を何本も切り過ぎないように注意。株の根元付近の枝を切る場合は、主幹から生えた枝ではなく更に枝分かれして生えた側枝を間引くようにしてくださいね。
沈丁花の剪定は、不要枝を切る透かし剪定程度にとどめ太い枝は極力切らないようにしましょう。
肥料に関しては、与えなくても花を咲かせてくれます。
しかし、花が咲き終わった4月〜5月にかけてと成長期である9月に緩効性の肥料を株の周りに与えると、樹木が弱りにくくなります。2月には寒肥として市販の有機肥料を与えると、より効果的です。

沈丁花の寿命の寿命によって枯れる
沈丁花の寿命は、20~30年です。花木のなかでは寿命が短いほうで、早ければ10年で枯れてしまうといわれています。
また、強剪定をしてしまうと弱ってしまい、そのまま枯れてしまうこともあります。そのため、枯れてしまう前に挿し木で株を増やしておきましょう。株を増やしておけば、突然枯れてしまっても新しく育てることが可能です。
スカスカになった沈丁花を復活させる方法は?

長年育てている沈丁花が枝分かれが少なくなり、葉が減ってスカスカの状態になってしまうことがあります。こうした状態は樹勢の衰えを示していますが、適切な対処法で再び美しい樹形と豊かな花を楽しむことが可能です。
ここでは、スカスカになった沈丁花を元気に復活させるための効果的な方法をご紹介します。
定期的な鉢替え作業が必要
地植えの場合はよいですが、鉢植えで育てている場合は定期的な鉢替えという作業が必要です。樹木は枝や葉が成長するのと同じように、土のなかの根も成長します。
鉢植えの沈丁花は、成長に伴い根が窮屈になると、土中の栄養分や水分を十分に吸収できなくなります。沈丁花の鉢替えに最適な時期は3月下旬から5月上旬、あるいは9月から10月です。
鉢替えの手順としては、まずひと回り大きな鉢の底に軽石を敷き詰め、その上に土を鉢の3分の1ほど入れておきます。使用する土は市販の花木用腐葉土が適していますが、赤玉土(中粒)6に対して腐葉土4の比率で混合した土でも構いません。
次に、古い鉢から沈丁花を丁寧に取り出し、根に付いている土を優しくほぐします。新しい鉢に沈丁花を配置したら、根元の周囲に土を入れて軽く押さえます。残りの土を追加して均等にならせば、鉢替えの作業は完了です。

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剪定した枝を「挿し木」で再利用が可能

沈丁花は適切な管理をすれば10年以上楽しめる植物ですが、古木になると花付きが悪くなることもあります。
しかし、剪定した枝を活用した挿し木で新しい株を増やせば、常に若い沈丁花を楽しむことができます。ここでは挿し木の適切な時期や具体的な方法について解説します。
挿し木に最適な時期は4~5月、または7~8月
沈丁花の挿し木に適した時期は4月〜5月、または7月〜8月です。剪定の時期と、ちょうど重なります。
沈丁花の挿し木の方法は、前年に伸びた若い枝を10~15センチほど切り取ります。先端の方についている葉を2~3枚だけ残し、あとは切ってしまいましょう。反対側の土へ挿す方は斜めに切り、水をよく吸収するようにしておきます。
プランターや鉢に赤玉土を入れ湿らせたら、枝を挿しましょう。10センチほど発根するまでは、土が乾かないように水やりをしてください。2~3か月後、根が十分に育ったら地植え化鉢植えにして育てましょう。
挿し木に適した枝の選び方と準備
理想的なのは当年に伸びた新しい枝で、木質化が始まっているものです。太さは鉛筆程度(5〜8mm)が理想的で、長さは10〜15cm程度に切ります。
下部の葉を2〜3枚残して他は取り除き、水分蒸散を抑えましょう。切り口は清潔な剪定バサミで斜めに切り、すぐに水に浸けておくことも大切です。
挿し木の詳しい手順と植え付け方法
清潔で水はけの良い用土(市販の挿し木用培養土か赤玉土と川砂の混合)を使用します。深さ15cm程度のポットに排水用の穴があることを確認し、鉢底石を敷いて排水性を確保しましょう。
挿し穂は下部が3〜5cm程度土に入るように植え付け、複数植える場合は葉が重ならないよう間隔を空けます。植え付け後は十分に水を与え、明るい日陰に置きます。初めの2週間はビニール袋で覆い湿度を保ちましょう。
沈丁花の剪定をプロに依頼した場合の費用は?

剪定が比較的カンタンとはいえ、初心者にとっては難しく感じるもの。また、体力もいりますし時間もかかります。自分で剪定するのが不安な方や時間がない方は、プロに依頼してみてはいかがでしょうか。
費用相場は、木の高さや本数で決まる場合と職人の人数や作業時間で決まる場合があります。あくまでも目安ですが、職人一人あたりの日当は15,000円~30,000円程度が相場となります。
時給制だと、1時間2,000円~3,000円程度が相場です。木の高さで料金が決まる場合は、3メートルまでの低木なら3,000円前後が相場です。
沈丁花は2メートルほどにしか成長しませんから、庭または鉢植えで1本のみ育てている場合は3,000円程度で剪定してもらえると思ってよいでしょう。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

前項目で解説した剪定費用は、あくまでも相場です。業者や地域によって費用は異なりますし、1本だけなのか垣根にしているのかによっても費用は大きく変わります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりを取って費用を確認しましょう。
業者により費用はもちろん、サービス内容もさまざまです。3~5社のから見積もりを取り、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で見積もりをとることができます。沈丁花の剪定をプロに依頼する際は、無料見積もりをご利用ください。
沈丁花の剪定のまとめ
沈丁花の剪定方法や適切な時期について解説しました。剪定自体はさほど難しくはなく、初心者でもできそうですね。時期も、花の咲き終わりということを覚えておけば失敗も少ないでしょう。
しかし、自分で剪定するのが不安な方や時間がない方はプロの業者を頼るのも、方法のひとつです。
また、沈丁花が枯れる原因についても触れました。剪定は難しくないけど、やり過ぎないことがポイントです。正しい剪定方法で、沈丁花を元気に育ててくださいね。

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