ソヨゴの剪定方法や強剪定の時期とは?ソヨゴを低くする芯止めの方法やカイガラムシの対策なども解説
「ソヨゴを剪定したいけれど、どこを切ればいいのかわからない」「ソヨゴの剪定時期がわからない、芯止めの方法がわからない」と悩んではいませんか?
濃い緑色で波打つ葉がお洒落なソヨゴは、シンボルツリーとして人気があります。成長が遅く定期的な剪定が不要なため、初心者でも育てやすい樹木として知られています。
しかし、全く手入れをしなくても健康に育ってくれるわけではありません。美しい見た目を保つには、剪定が必要です。
この記事では、ソヨゴの剪定方法や剪定時期、カイガラムシへの対処法などについて解説します。ソヨゴを低くする芯止めの方法なども丁寧に紹介するので、庭や玄関先にソヨゴを植えている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んで、「ソヨゴ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
ソヨゴの特徴

ソヨゴの剪定を成功させるためには、まずソヨゴの基本的な特性を理解することが重要です。生育の仕方や樹木としての性質を把握しておくことで、より適切な剪定作業を行えるでしょう。
ソヨゴの基本的な特徴・性質
ソヨゴは、モチノキ科・モチノキ属の常緑性の高木です。成長すると10メートルほどになりますが、成長が遅いため数年経っても2メートルほどにしかなりません。そのため、初心者でも育てやすくシンボルツリーとして人気です。
また、年間の成長量が少ないため、頻繁な剪定を必要とせず、管理の手間がかからないのが大きな特徴といえるでしょう。
自然樹形が美しく整いやすく、放置していても乱れにくい性質があります。そのため、大幅な剪定よりも軽い透かし剪定で十分な場合がほとんどです。
花と実の特性
ソヨゴは雌雄異株の樹木で、5月から6月頃に白い小さな花を咲かせます。雌木だけに9月頃から赤い実がつき、10月から11月にかけて美しく熟します。
この赤い実は翌年の2月頃まで枝に残るため、長期間観賞を楽しめるのが魅力です。実を楽しみたい場合は、花芽を切り落とさないよう剪定時期に注意する必要があります。
雄木には実がつかないため、実の鑑賞が目的でない場合は剪定時期を特に気にする必要がありません。雌雄の見分けは花の形で判断でき、雌花は長い茎の先に1つ、雄花は短い茎に複数つきます。
ソヨゴの葉は濃い緑色で、波打っているのが特徴です。名前の由来は、風が吹くとそよそよと音を立てることからつけられました。別名は「フクラシバ」といいますが、葉の表面を熱すると膨らんで破裂することからつけられました。
花言葉は「先見の明」。原産国は、日本・中国・台湾です。
ソヨゴの剪定・強剪定の時期とは

- ソヨゴの剪定時期はいつ?
-
ソヨゴは成長すると、自然と樹形が整う樹木です。また、成長が遅いため決まった時期に剪定する必要がありません。あえて時期を決めるならば、2月頃がよいとされています。
ソヨゴの剪定時期は明確には決まっていませんが、2月~3月頃が良いとされています。
通年剪定が可能な理由や強剪定の時期に関しても覚えておくべきなので、成長が緩やかなソヨゴの特性を理解し、花や実を楽しみながら美しい樹形を保つための最適なタイミングについて詳しく見ていきましょう。
基本の剪定時期(2月〜3月が最適)
ソヨゴの剪定に最も適した時期は、2月から3月にかけての時期です。この時期を選ぶ理由は、ソヨゴの生育サイクルと深く関係しています。
ソヨゴは5月から6月頃に白い花を咲かせ、9月頃に実をつけて10月から11月頃に赤く熟します。赤い実は特に摘み取らない限り、2月頃まで枝についたままの状態を保ちます。
実が落ちた後の2月から、春の新芽が出始める4月までの期間が剪定の絶好のタイミングといえるでしょう。4月以降に剪定を行うと、その年に花になる花芽を一緒に切り落としてしまう可能性があります。
2月から3月の剪定により、現在の実も次の花も犠牲にすることなく、理想的な樹形を作り上げられます。ソヨゴは成長が緩やかなため、2年に1回程度の剪定で十分な場合が多いでしょう。
通年剪定が可能な理由
ソヨゴは常緑樹であるため、基本的には通年剪定が可能です。ただし、4月中旬から5月中旬の花芽形成期間は避けることをおすすめします。
真夏以外であればいつでも剪定できるのは、ソヨゴが比較的丈夫で環境適応能力が高いためです。冬期間中であっても、厳寒期を避ければ問題なく剪定作業を行えるでしょう。
花や実の鑑賞にこだわらない場合は、特に剪定時期を気にする必要はありません。樹形が乱れてきたと感じた時や、枝が混み合ってきた時に剪定を行えば十分です。
ただし、ソヨゴは雌雄異株のため、赤い実を楽しみたい場合は雌木の花芽を大切にする必要があります。雄木の場合は花芽を気にせず、いつでも剪定できるのがメリットです。
強剪定時期の選び方
ソヨゴの強剪定が必要な場合は、時期の選択により慎重になる必要があります。大幅な剪定は株に大きな負担をかけるため、最も回復力の高い時期を選びましょう。
ソヨゴの強剪定に最適な時期は、2月下旬から3月上旬です。この時期であれば、剪定後の新芽の成長期に向けて株が準備を整えているため、ダメージからの回復が早くなります。
真夏や真冬の強剪定は避けてください、高温期や低温期の強剪定は、株を著しく弱らせて枯死の原因となる可能性があります。
強剪定を行う場合でも、一度に全体の3分の1以上は切り取らないよう注意が必要です。ソヨゴは成長が緩やかなため、過度な剪定からの回復には長期間を要します。数年かけて段階的に理想の樹形に近づけていく方法が安全でしょう。
ソヨゴの剪定方法や芯止めを詳しく解説

正しい剪定方法を身につけることで、ソヨゴの自然な美しさを最大限に引き出せます。基本的な透かし剪定から株立ち仕立ての手法まで、具体的な手順について詳しく見ていきましょう。
基本の剪定の仕方(透かし剪定)
ソヨゴの基本的な剪定は、透かし剪定(間引き剪定)で行います。この方法では、不要な枝を根元から切り取り、枝と枝の間に適度な空間を作ります。
まず、枯れた枝や病気にかかった枝を最優先で除去しましょう。これらの枝は他の健康な枝に悪影響を与える可能性があるため、見つけ次第切り落とします。
次に、内側に向かって伸びる逆さ枝や、真上に伸びる徒長枝を切り除きます。また、同じ場所から4本以上の枝が出ている車枝や、他の枝と交差する絡み枝も除去してください。
下向きに伸びる下り枝や、地際から出るひこばえも樹形を乱す原因となるため切り取ります、枝を切る際は、必ず枝の付け根部分で切り、中途半端な位置で切らないよう注意が必要です。
透かし剪定により風通しと日当たりが改善され、病気や害虫の予防効果も期待できるでしょう。
株立ち剪定の手順とコツ
株立ち仕立てのソヨゴでは、複数の幹の美しさを活かす剪定が重要です。不要な下枝を整理して、すらりとした幹のラインを際立たせましょう。
株立ちの剪定では、まず主要な幹を3本から5本程度選定します。太さや高さのバランスを考慮して、最も美しく見える組み合わせを決めてください。
選定した主幹以外の細い幹や、バランスを乱す幹は根元から切り除きます。ただし、一度に多くの幹を除去すると株が弱るため、段階的に整理していくことが大切。
各主幹の下枝は、地面から1メートルから1.5メートル程度の高さまで除去すると、すっきりとした印象に。上部の枝は自然な樹冠を保つよう、軽く透かす程度に留めておきましょう。
株立ちの根元から新たに出る芽は、株立ちの幹を更新する場合以外は除去します。定期的な手入れにより、美しい株立ちの姿を長期間維持できるでしょう。
芯止めでソヨゴを低くする方法
ソヨゴが高くなりすぎた場合は、芯止めという手法で樹高をコントロールできます。芯止めは主幹の先端を切ることで、上方向への成長を抑制する方法です。
芯止めを行う際は、理想とする高さよりも少し高い位置で主幹を切ります。切る位置は枝分かれしている部分を選び、自然な仕上がりになるよう配慮してください。
芯止め後は、切り口のすぐ下から複数の新芽が出てくることがあります。これらの新芽は全て残さず、最も勢いの良い1本から2本を残して他は除去しましょう。
芯止めを行うと、横方向への成長が促進される傾向があるので、定期的な透かし剪定により、横幅の広がりすぎも制御していく必要があるでしょう。
芯止めは株への負担が大きい作業のため、実施後は水やりや肥料に注意して、株の回復をサポートすることが重要です、適切なアフターケアにより、健康な状態を維持できます。

この記事を読んで、「ソヨゴ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
ソヨゴの剪定で注意すべき問題と対策とは

ソヨゴの剪定では様々な問題が発生する可能性があります。事前に対策を理解しておくことで、トラブルを未然に防ぎ、健康で美しいソヨゴを維持できるでしょう。
ソヨゴが弱っても、焦らずに適切な対策を取ってください。
剪定しすぎによる枯れを防ぐ方法
ソヨゴの最も多い失敗例は、剪定しすぎによる株の衰弱でしょう。成長が緩やかなソヨゴは、過度な剪定からの回復に長期間を要するため、慎重な作業が求められます。
剪定しすぎを防ぐためには、一度に切り取る枝の量を全体の4分の1以下に抑えることが重要です。多くの枝を除去すると光合成能力が急激に低下し、株が弱ってしまいます。
特に太い枝を切った場合は、細かい枝の剪定は控えめにしてください。大きな傷と小さな傷が同時に多数あると、株への負担が過大になる恐れがあります。
剪定前に全体のバランスを確認し、どの枝を切るべきか慎重に検討しましょう。迷った場合は切らずに様子を見ることも、重要な判断のひとつです。
剪定後は切り口に癒合剤を塗布し、病原菌の侵入を防いでください。適切な水やりと肥料により、株の回復を促進することも大切です。
害虫被害や病気になってしまった

ソヨゴは、害虫や病気に強い樹木です。しかし、まったく病気にならないわけではありません。
ソヨゴにはカイガラムシが発生しやすく、この害虫がすす病の原因となることもあります。適切な剪定により、カイガラムシの発生を予防できるでしょう。
カイガラムシは風通しの悪い場所を好むため、透かし剪定により空気の流れを改善することが効果的。枝が密集している部分を重点的に間引き、害虫の住みにくい環境を作りましょう。
すでにカイガラムシが発生している枝は、剪定時に優先的に除去してください。感染した枝を放置すると、他の健康な部分にも被害が拡大します。
また、カイガラムシの排泄物によるすす病を発見した場合は、黒くなった葉や枝を速やかに除去してください。感染部分を放置すると光合成が阻害され、ソヨゴの株全体が弱ってしまいます。
剪定作業後は、殺虫剤の散布により予防効果を高められます。ソヨゴにダメージを与えない薬剤を選び、適切な濃度で使用することが重要です。
そのほかに、褐斑病を発症することもあります。褐斑病は黒点病ともいい、葉に褐色の斑点を生じさせます。病気が進行すると葉が褐色や黒色になり、樹木の成長を妨げます。
褐斑病が発生した場合は、病気の葉を取り除いてください。
根詰まりや水不足が原因

根詰まりや水不足のために、枯れてしまうこともあります。ソヨゴを地植えしている場合はよいのですが、鉢植えで育てる場合は定期的に植え替えをする必要があります。
植え替えをしないと鉢のなかで根が窮屈になってしまい、水分や養分を上手く吸い上げることができなくなります。その結果、枯れてしまいます。
また、水不足も枯らす原因のひとつです。とくに鉢植えの場合は注意して管理してくださいね。

ソヨゴの育て方を解説
シンボルツリーとして庭に植えている方も多い、ソヨゴ。上手に育てて、長く楽しみたいですよね。
ソヨゴは、鉢植えで育てる場合と庭で地植えしている場合とでは、育て方が少々異なります。ここでは、ソヨゴの育て方を地植えの場合と鉢植えの場合と分けて解説します。
それでは、詳しく見ていきましょう。
水やり・肥料の与え方

地植えで育てている場合は、雨が降らない天気が続いたら水やりをしましょう。地植えしてから2年以上経っている場合は、水やりは必要ありません。鉢植えで育てている場合は土の表面が乾いたら与えてください。
肥料は、植えるときや植え替えの際に与えます。そのほか、地植えは寒肥として冬に有機質肥料を与えましょう。鉢植えは気候があたたかくなる前に追肥をするとよいでしょう。
鉢替えの時期や方法

地植えしている場合は必要ありませんが、鉢植えで育てている場合は定期的に植え替えをしましょう。植え替えのペースは、2年に1回。ひと回り大きな鉢に植え替えます。
鉢替えのやり方は、ひと回り大きな鉢に土を入れて準備します。ソヨゴを引き抜き、根についた土を手で優しくほぐしながら落としましょう。新しい鉢に植え、土を足して完了です。
このとき、新しい土には肥料を混ぜておくのを忘れないようにしてくださいね。
ソヨゴの剪定をプロに依頼した場合の費用は?

ソヨゴは成長が遅い樹木ですが、何年も経つと高さ10メートル以上になることもあります。まだ樹高が低いうちはよいのですが、大きくなると自分で剪定するのは大変ですよね。
自分で剪定するのが難しいなと感じたら、プロの業者を頼りましょう。
ソヨゴの剪定を業者に依頼する場合、料金体系には単価制と時間制があります。単価制では木の高さにより料金が変動し、3メートル未満で5,000円程度から、5メートル以上では15,000円程度が相場となります。
時間制の場合、職人1人1時間あたり3,000円から5,000円程度、1日あたりでは15,000円から30,000円程度が目安で、作業時間や必要な職人数により料金が変動します。
剪定した枝の処分費用は別途必要になることが多く、ゴミ袋での処分で1袋500円程度、トラックでの運搬が必要な場合は3,000円から8,000円程度が相場です。
クレーン車などの特殊車両を使用する場合は、車両費が追加されます。また、土日祝日の作業や出張費用が別途発生する場合もあるため、見積もり時に詳細を確認しておきましょう。
複数の業者から相見積もりを取ることで、適正な価格を把握できます。無料で見積もりを行っている業者も多いため、積極的に活用することをおすすめします。
あくまでも目安なため、業者によって異なります。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

業者選びを失敗しないポイントは、あらかじめ複数社から見積もりをとることです。見積もりをとることで、サービス内容・実際にかかる時間と料金・業者の人柄を事前に確認することができます。
見積もりは1社ではなく、3~5社に依頼するとよいでしょう。そのなかから、あなたに合った業者を選んでくださいね。
庭革命では、無料で見積もりをとることができます。ぜひご利用ください。

この記事を読んで、「ソヨゴ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
ソヨゴの剪定のまとめ
ソヨゴの剪定時期や方法、育て方について解説しました。ソヨゴを育てるのはあまり手間がかからず、剪定も難しくありません。
しかし、年数が経ち大きくなると初心者では手に負えなくなることもありますね。うまく業者を利用して、健康なソヨゴを育ててくださいね。
また、ソヨゴは大きくなるまで年数がかかります。そのため、狭い庭やベランダなど限られたスペースで育てることも可能です。
これから育てようと考えている方も、ぜひ挑戦してみてください。

この記事を読んで、「ソヨゴ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。