【サツキ(皐月)の剪定方法】適切な時期や依頼した場合の費用相場も徹底解説!
2020/10/29
5月頃に鮮やかな花を咲かせるサツキ(皐月)は、生垣や盆栽に使われる樹木です。丈夫で育てやすいことから、一般の家庭でもよく栽培されています。
サツキの樹形を美しく保つため、そして毎年安定して花を咲かせるためには、正しく剪定をしなければなりません。
この記事では、サツキの木の剪定時期や方法を徹底解説。枯れてしまう原因や花が咲かない原因・害虫についても解説します。ぜひ最後まで、ご覧ください。
この記事を読んで、「サツキ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
サツキの特徴
花や樹形が、ツツジと非常によく似ている「サツキ」。サツキは常緑の低木で、原産は日本です。花は5月下旬~6月上旬頃に咲き、ツツジよりも1か月ほど遅いです。
江戸中期にツツジブームが起き、さまざまな園芸品種が作り出されました。これらを区別するために、4月から5月頃開花するものを「ツツジ」、5月~6月頃開花するものを「サツキ」と名付けたそうです。
サツキのほとんどは野生のサツキ(ロードデンドロン・インディカム)を品種改良したものだそう。乱獲により生息地が激減し、絶滅を危惧されている植物と言われています。
サツキは耐寒性が強く常緑樹なため、垣根や盆栽として栽培されています。
サツキの剪定時期
- サツキの剪定時期はいつ?
サツキの剪定は、花が咲き終わったらすぐに取りかかりましょう。
サツキは5月頃に、花を咲かせます。そして翌年咲く花芽は6月~7月頃つきます。花芽がつく前に剪定をしないと、誤って花芽まで切り落としかねません。
花芽のついた部分を切り落としてしまうと、翌年に咲く花が少なくなってしまいます。ですから、花芽を切ってしまわないように咲き終わり後すぐに剪定を行ってくださいね。
サツキの剪定方法
- サツキの剪定方法とは?
サツキの剪定のポイントは、
・透かし剪定
・刈り込み
です。
サツキの木を美しい状態で保つためには、剪定する必要があります。透かし剪定で風通しをよくし、刈り込みで樹形を整えていきます。木の状態によっては、強剪定をすることもあるでしょう。
それでは、サツキの剪定について詳しく解説します。
【透かし剪定】枯れ枝など不要枝を切る
不要な枝を切り落とし、透かし剪定をしましょう。不要な枝とは、
・枯れた枝
・弱い枝
・内側に向かって生えている枝
・病気の枝
・混み合っている枝
などです。
透かし剪定をすることで風通しがよくなり、蒸れを防ぎます。そうすることで、害虫の被害に遭いにくくなりますよ。また、不要な枝を切れば必要な部分に養分がいきわたるようになります。
剪定する際は、切れ味のよい剪定バサミを使うようにしてくださいね。
【刈り込み】樹形だけを整えたい場合など
樹形を整えたい場合は、刈り込みをしていきます。ツツジの樹形は、まるくすると美しく整えられた印象になりますよ。
完成形をイメージできたら、全体に3センチほど小さくなるように形を整えます。1年経つと枝は伸び、ひと回り大きくなります。少し小さいかな?と思うくらいが、ちょうどいいです。
刈り込みバサミを使って、ざっくりと切っていきましょう。
【強剪定】小さくしたい場合だけ
強剪定とは、枝を根元から切り落とすことを言います。サツキの木のサイズを小さくしたい場合は、強剪定をします。しかし、太い枝や幹を切るのは、木にとっては大きなダメージです。場合によっては、枯らしてしまうことも。
強剪定したい場合は、いっきに切らず3年ほどかけて行いましょう。1年目は切り詰めたい大きさの2分の1程度を切り、2年目も2分の1程度まで切ります。3年目にイメージした大きさに仕立てていきましょう。
強剪定をする最適な時期は5月となりますので、残念ですが花を咲かせるのは諦めてくださいね。
サツキが枯れてしまう・花が咲かない原因は?
サツキが枯れてしまったら、とても悲しいですよね。枯れる原因は、水不足・栄養不足・害虫による病気が考えられます。
サツキは、乾燥に弱い樹木です。水は、夏は涼しくなる夕方に、冬は暖かい昼間に与えましょう。栄養不足を感じたら、肥料を与えてください。
肥料は、緩効性化成肥料や固形の油かすがおすすめです。透かし剪定が十分にされないと、害虫の被害にあいやすいです。剪定で風通しをよくして、害虫を寄せ付けないようにしてくださいね。
また、花が咲かない原因は、剪定で花芽も切り落としてしまった・害虫の被害が考えられます。剪定は花芽をつける前、花が咲き終わった直後に行うようにしましょう。
ベニモンアオリンガの幼虫の食害で、花をつけないこともあります。その場合は、オルトラン液剤を散布して駆除してくださいね。
病害虫が発生しないように手入れをしよう
サツキにつく害虫は、おもに
・ハダニ
・ツツジグンバイムシ
・ベニモンアオリンガ
・ハマキムシ
です。ハダニやツツジグンバイムシは乾燥期に発生し、葉の汁を吸って白く変色させてしまいます。
ベニモンアオリンガの幼虫は4月〜6月と、9月〜10月頃に発生します。前項目でも解説しましたが、ベニモンアオリンガの幼虫は新芽や蕾の内部を食害します。
害虫の被害にあったら、薬を散布するなどして駆除しましょう。
剪定した枝を使って挿し木で増やすのも◎
サツキは挿し木で、株を増やすことができます。適切な時期は6月〜7月頃なので、剪定をした後に切り落とした枝で挿し木をしてみてはいかがでしょうか。
挿し木の作り方は、枝を10~15センチほどの長さに切ります。水を入れた容器に30分~1時間ほど時間ほどつけ、水上げを行いましょう。
挿し木用の土を入れた鉢に、枝を挿します。直射日光や風が当たらない場所に置き、水やりをします。このとき、土が乾かないように気をつけて管理をしてください。
本葉が生え育ってきたら、植え替えを行いましょう。
サツキの剪定を依頼した場合の費用相場
サツキを栽培する場合、1本だけなら自分でも手入れができるかもしれません。しかし、垣根など複数本を庭に植えている場合は、管理するのが大変ですよね。その場合は、業者に剪定を依頼するとよいでしょう。
しかし、気になるのはお金のこと。業者に剪定を依頼した場合、費用相場は職人の人数や作業時間で計算するのか、木の本数や垣根の幅で計算するのか、さまざまです。
なかには出張費や剪定後の枝の処理に追加料金がかかる場合もありますので、実際に剪定を依頼する前に複数社から見積もりを取るとよいでしょう。
サツキの剪定はプロの業者に依頼するのがおすすめ
サツキの剪定はほかの樹木と比べると、さほど難しくはありません。しかし、木の本数が多かったり経験が少ないと、自分で剪定するのは大変な作業ですよね。
その場合は、プロの業者に依頼をするのがおすすめです。また、剪定に時間が取れない方も業者に任せてみてはいかがでしょうか。
業者なら経験があるため、美しく樹形を整えてくれますよ。害虫や普段の手入れ方法のアドバイスも、もらえるでしょう。
庭革命では無料で複数の業者から見積もりをとることができるので是非ご利用ください。
サツキの剪定まとめ
サツキの木の剪定時期や方法を解説しました。サツキの剪定は、花が咲き終わったらすぐ!が、ポイントです。翌年花を咲かせるための花芽を切ってしまわないよう、剪定時期を遅らせないように気をつけてくださいね。
剪定の仕方は透かし剪定と刈り込みが基本ですが、慣れていないうちは難しいかもしれませんね。自分ではうまくできない・自信がないという方は、業者を頼ってみましょう。
また、サツキの木が枯れてしまう原因や花が咲かない原因・害虫についても解説しました。育てやすい樹木とはいえ、手入れを怠れば枯れてしまいます。美しい樹形を保つために、この記事を参考にしてくださいね。
この記事を読んで、「サツキ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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