【梅の木の剪定】強剪定の仕方や適切な時期も徹底解説!
2020/10/15
古くから親しまれてきた梅の木は、花も実も楽しめる樹木です。お祝い事に梅の花が使われることも多く、晴れやかな気持ちにもしてくれます。
そんな日本を代表する梅ですが、剪定の方法は季節により異なります。また、植えてから1年目と2年目では、剪定方法も変わるので注意が必要です。
この記事では、梅の木の剪定方法を季節や年数別でも解説しますので参考にしてくださいね。
この記事を読んで、「梅の木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
梅の特徴
梅の木は、バラ科サクラ属スモモ亜属の落葉小高木です。原産国は中国で、日本には弥生時代に伝わっていたとされています。「松」や「竹」とならび、梅も縁起物としてお祝い事には欠かせない植物となっています。
梅の種類は花を楽しむものと実を取るためのものに分けられており、花梅は300種類以上・実梅は100種類以上もあります。
梅の木は背の高いものだと10メートルのものもありますが、庭用など鑑賞用であれば2.5メートルほどが一般的な高さです。
梅の剪定時期
- 梅の剪定時期はいつ?
梅の木の剪定は、夏と冬に行います。
それぞれの季節で、剪定する目的が異なります。夏は実を多く実らせるために無駄な枝を切り落とし、冬は樹形を整えるために剪定をします。
目的を知っていれば、剪定の際に見極めるポイントが分かるでしょう。季節によって剪定の目的が違うことを覚えておいてください。
適切な時期に剪定を行い、素敵な梅の木を育ててくださいね。
梅の剪定方法『季節別』
- 夏と冬の梅の剪定方法とは?
夏は切り戻しを中心に、冬は不要な枝を間引くことを中心に剪定しましょう。
梅の木は、季節により剪定方法が異なります。
それでは、夏と冬の剪定方法を解説します。それぞれのポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
【夏の剪定方法】切り戻しを行う
夏の剪定は、7月から8月にかけて行います。実を多く実らせるために、日当たりや風通しをよくしましょう。
混み合っている枝があれば、間引くように切ってください。樹形が悪くなるような生え方をしている枝は切り返しをして整えてくださいね。
夏の剪定を怠ってしまうと風通しが悪くなり、アブラムシなどの害虫を発生させてしまいます。梅の木を守るためにも、夏の剪定は丁寧に作業してくださいね。
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FORESIA(フォレシア)
【冬の剪定方法】徒長枝など不要な枝を間引く
冬の剪定は、完成形をイメージしてから行いましょう。木を大きくしたい場合は、先端付近の長果枝を生かして1本に間引きましょう。
残した長果枝の先端から5分の1から4分の1ほどに切り詰め、中果枝と短果枝を発生させます。反対に木を小さくしたい場合は、分岐部までのこぎりを使って切り戻しましょう。
そのあと徒長枝を間引き、枯れた枝や弱い枝など不要な枝を切ってください。枝を切る際は、外側に向かって付いた芽のやや上を切ることがポイントです。
梅の剪定方法『年数別』
立派な樹木に成長するまでに、3年はかかります。道のりは長いな…と感じますか?反対に言えば、長い年月をかけてゆっくりと理想の形に整える楽しみがあるということです。
梅の木は、1年目から3年目までは剪定方法が異なります。1年目には1年目の、2年目には2年目の剪定する目的が変わりますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
それでは、年数別の剪定方法を見ていきましょう。
【1年目】苗木の成長を促す
1年目の剪定は、苗木の成長を促すのが目的です。剪定する時期は、9月から11月。地面から30~60センチほどの高さに、幹を切りましょう。これにより、苗木の成長を促し大きく育ちます。
1年目の苗木は、実をつけません。実をつけるまで3年はかかるといわれています。気が遠くなりそうですが、実をつけることよりも理想の形にち整えられるように剪定していきましょう。
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【2年目】枝を3本程度残す
2年目の剪定は、樹木を美しく整えるための基礎作りです。剪定時期は、12月から1月の間に行います。
幹の先端から何本か枝が伸びていると思いますが、状態のよいものを3本選んでください。そのほかの枝は、根元から切ってしまいます。
選んだ枝からも細い枝が生えていたら、さらに3本残してあとは切り落とします。細い枝は、3分の1ほどにカットしてください。「1本の枝から3本まで生やす」というのがポイントですよ。
【3年目】樹形を整える
3年目の剪定は、基本的な剪定方法でよいです。樹木の形を整えていきましょう。3年目は、ようやく樹木らしく大きく成長します。
交差した枝や下に向かって生えている枝を切り落としていきましょう。また伸びすぎている枝も、切ってしまいます。
「上に向かって枝を生やす」というのが、ポイントです。3年目の剪定は、冬のみで大丈夫です。
梅の木の手入れ方法(育て方)
梅の木を手入れするポイントは、「害虫対策」と「肥料・水やり」です。とくに、梅は害虫がつきやすいため注意が必要です。
せっかく月日をかけて育てても、枯れてしまったら悲しいですよね。丈夫に育てるために、害虫対策と肥料・水やりのポイントをしっかり押さえておきましょう。
【害虫対策】梅は害虫がつきやすい
梅の木は、害虫がつきやすいです。美しい梅の木を育てるために、定期的に害虫対策をする必要があることを覚えておきましょう。
梅の木によくつく害虫は、アブラムシ・カイガラムシ・ウメスカシクロバの3種類。アブラムシとカイガラムシは、梅の木の汁を吸って枯らせてしまう害虫です。
ウメスカシクロバは体長2センチほどで、トゲを持つ黒褐色の害虫です。触ると痛みを伴いますから、素手で触らないように気をつけてください。
害虫対策には、専用の殺虫剤を使用しましょう。ホームセンターやインターネット通販でカンタンに手に入れることができますよ。
【肥料・水やり】頻度や適切な時期にあげるのが重要
早く大きくしたくても、肥料の与えすぎはNGです。肥料をたくさん与えてしまうと、徒長の原因になってしまいます。とくに、植えてから2年が経過したら肥料の与えすぎには注意してください。
肥料を与える際は、植え付ける時に緩効性のものを使うといいでしょう。木が成長したら、花を咲かせた後の4月と12月から1月の間に有機質肥料を木の根元数カ所に埋めるといいでしょう。
水やりは、植えてから2年は土が乾いたらたっぷりと与えてください。2年目以降は雨のみでかまいませんが、土の乾燥が続いたら水を与えましょう。
梅の剪定や手入れを依頼した時の費用相場
自分で剪定するのもいいですが、プロの業者に依頼するのもひとつです。梅の木の剪定や手入れを業者に依頼した時の費用相場は、職人の数や作業時間・樹木の本数により異なりますが3,000円〜5,000円程度。
ですが、業者によりどのように料金を設定してるのか違うので、実際に依頼する前に見積もり等で確認しましょう。
1社だけではなく、3~5社ほど見積もりを取るとよいでしょう。
梅の剪定は難しい!プロの業者に依頼するのがおすすめ
梅の木は剪定しなければ美しく育ちませんし、また思うように実もつけてくれません。初心者であれば、なおさら難しいですよね。それに、大きく育った木の剪定は作業するは怪我のリスクも高まります。
自分で剪定するのに自信がない場合や時間が取れない方は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。プロであれば完成をイメージして美しく立派に、樹木を整えてくれますよ。
梅の木は年数別に剪定方法が異なりますから、業者とは長い付き合いになります。信頼できる業者を選ぶとよいでしょう。
庭革命では無料で複数の業者から見積もりをとることができるので、是非ご利用ください。
梅の剪定まとめ
梅の木の季節別・年数別剪定方法と、育て方について解説しました。縁起物として古くから親しまれてきた梅の花は、見ているだけで癒されますよね。上へ上へと伸びる樹木の形も、力強く凛として美しいです。
しかし、美しい樹木に整えるために剪定は必要不可欠。この記事を参考にして、梅の木を剪定してくださいね。
自分で剪定するのが不安なら、プロの業者に頼るのもいいですよ。梅の木をこまめに剪定・手入れをし、美しい花と実をたくさんつけてください!
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