【榊(サカキ)の剪定チャレンジ110番!】プロ直伝のお手入れの方法や育て方まで解説!植えてはいけない?
神棚のお供えなど、神事に用いられることの多い榊(サカキ)。古くから神聖な行事に利用され、日本人に馴染みの深い樹木です。そんな榊を自宅の庭やプランターで、育ててみたいと思いませんか?しかし、「神聖な樹木を自宅で育てていいのだろうか?」「管理が難しいのでは?」と心配ですよね。
この記事では、榊の育て方や剪定の仕方、名前の由来や風水についても徹底解説!これから榊を育てたい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んで、「榊(サカキ)」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
榊(サカキ)とは
榊は、比較的暖かい気候を好む常緑性の樹木です。10センチほどの大きさの葉は、深い緑色をしており卵型。やや厚みがあり縁はギザギザがなく滑らかです。
榊と聞いてピンと来なくても、神棚に飾られる枝と言われると想像がつくのではないでしょうか。榊の枝は「玉串」として古くから神事に用いられてきました。そんな榊の特徴は、以下の一覧のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
学名 | Cleyera japonica |
分類 | 常緑小高木 |
科属名 | モッコク科サカキ属 |
別名 | マサカキ、真榊、ホンサカキ、本榊 |
英語名 | Japanese cleyera |
開花時期 | 5~8月頃 |
耐寒性 | 高い |
原産地 | 中国、台湾、ミャンマー、ネパール、インド、日本 |
誕生花 | 12月26日 |
榊(サカキ)の意味と由来を解説!
榊の名前の由来や、神棚に備えるわけを知っていますか?なんとなく神聖な印象がありますが、その理由まで知らない方もいるのではないでしょうか。せっかく榊を育てるなら、意味をしっかりと知っておきたいですよね。
ここでは、榊の名前の由来や神棚に供える理由について、解説します。植えてはいけない?という噂の真相にも触れますので、ぜひ参考にしてください。
名前の由来は?
榊は、漢字で「木」+「神」と書きます。見た目の通り、神事に使う木という意味があります。語源は「常に葉が緑で栄える
」が転じて榊(栄える木=サカキ)になったと言われています。
他には、「神と人間の境界にある木(境の木=サカキ)」などの諸説があり、はっきりとは分かりません。
神棚に供える理由は?
神聖な樹木としてお供えされる榊。その理由は何なのでしょうか。古くは、古事記や日本書紀の中にも榊を供えていることが記されています。
昔から神道では、尖った枝先には神が宿ると考えられていたので、榊の尖った葉に神が訪れるとして神事に用いられるようになりました。その風習が今でも残り、神社や神棚に榊が供えられています。
植えてはいけない?そんなことはありません!
榊は、一般家庭の庭に植えるのは縁起が悪いと言われることがあります。その理由は何でしょうか?
榊は神が憑依する「依り代」の神木です。神域と人間の境界に植える神聖な木のため、昔は位の高い貴族の邸宅に植えられており、庶民の家にはふさわしくないとされていました。しかし、現代の日本では位や貴族などにこだわらず、一般家庭の庭に植えても問題ありません。
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花と緑
榊(サカキ)とよく似た植物
榊にはよく似た植物で、「ヒサカキ」と「シキミ」があります。葉の形がよく似ているため、間違われやすい植物です。榊との簡単な見分け方はあるのでしょうか?
ここでは、榊とよく似た植物、ヒサカキとシキミについて解説します。これから榊を育てる方は参考にしてくださいね。
ヒサカキとの違い
ヒサカキは、モッコク科ヒサカキ属の常緑樹。榊は東海地方よりも南の地域で生育するため、関東より北ではよく似た「ヒサカキ」が代用されています。
ヒサカキは、榊よりもサイズが小さいため「姫サカキ」と呼ばれたり、榊ではないという意味で「非サカキ」と呼ばれることがあります。
シキミとの違い
榊によく似た樹木に「樒(シキミ)」があります。シキミはマツブサ科シキミ属の常緑樹で、地域によっては「シキビ」と呼ばれることもあります。シキミの葉は、榊と同じく卵型。やや厚みがあるところも同じですが、縁の部分が波を打ったような形をしています。
また、榊が「神事」に用いられることに対し、シキミは仏壇のお供えなど「仏事」に用いられるのも異なる点です。
榊(サカキ)の豆知識
神棚に供えることの多い榊ですが、美しい葉を神棚以外の場所に飾りたいと思いませんか?榊の豆知識を知っておくことで、榊のある「おうち時間」がもっと豊かになるかもしれません。
おすすめの豆知識を下記で紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
榊の豆知識
- 毒がある?
- 花言葉は?
- 風水は?
ここでは、榊の花言葉や風水について、解説します。また、毒があるのでは?という噂についても解説します。次の項目で、詳しく見ていきましょう。
榊(サカキ)には毒がある?
- 榊に毒があるって、本当?子供やペットが食べてしまうのではと心配…。
榊には毒がありません。安心して育ててくださいね。
毒があるのは榊ではなく「シキミ」です。どちらもお供えに使用し、葉の形も似ているので混同され「榊には毒がある」とよく間違われるのかもしれません。
シキミには、「アニサチン」という猛毒の成分が含まれています。特に実の部分は「毒物及び劇物取締法」の劇物に指定されるほどの猛毒です。シキミを食べると嘔吐や腹痛・下痢などの症状のほか、最悪の場合は死に至ることも。口にしなければ、人体に影響はありません。
しかし、「必ず大丈夫」という保証はないため、特に体が弱い方は注意してください。
榊(サカキ)の花言葉は?
榊の花言葉は、「控えめな美点」「神を尊ぶ」「揺るがない」です。榊は5~8月頃に、小さくて白い花を咲かせます。葉の裏に咲くことが多いため、気付きにくいかもしれません。
葉の付け根に1.5センチほどの小さな花が、1~4輪ほどまとまって咲きます。花を見つけてみたい方は、初夏になったら気を付けて観察してみてください。
榊(サカキ)の風水は?
榊と言えば、神棚にお供えする樹木ですが、神棚がない場合でも、榊を飾って問題ありません。榊は、魔除けにもなります。玄関や寝室など、好きな場所に飾ると良いでしょう。
榊は常緑樹なので、冬でも青々とした葉が特徴です、リビングなど目につく場所に飾ると、冬でも温かみのある空間を演出できますよ。
おうちのイメージや状態に合わせ、適した場所を探してみてください。
榊(サカキ)の剪定の仕方
- 榊の剪定って、難しそう…。自分でできるか不安。
生命力の強い樹木ですから、少々切りすぎても問題ありません。初心者でも安心して、剪定に挑戦してくださいね。
榊を育てるうえで切り離せないのは、剪定です。大きく育ちすぎたら困る場合や、病害虫の発生を防ぐためにも、剪定はとても大切な作業です。
ここでは、榊の剪定・管理の仕方を解説します。榊の剪定は、それほど難しくありません。タイミングさえ気を付ければ、伸び伸びと成長してくれますよ。剪定初心者の方も、ぜひ参考にしてください。
切り戻し(間引き)
多くの樹木は剪定をすることで、樹形を保ちます。しかし、榊の場合は放置してもまとまりがよいため、自然に任せても問題ありません。ただし、定期的に切り戻しや刈り込みをしてメンテナンスを行い、風通しのよい環境を作ってあげましょう。
また成長が早いため、あまり広がりすぎると都合が悪い場合も、剪定で樹形を保つように調整してください。
大きすぎず小さすぎず、全体のバランスを見ながらなるべく形が崩れないように選定を行いましょう。
刈り込み
榊は、成長期である7~10月に選定しましょう。成長期は枝が長く伸びるため、切り戻しが基本です。樹形を整えるための刈り込みは、3月中旬か11月頃に行います。
仕立てた樹形を保つための刈り込みなら、徒長枝が伸びる7~8月に行いましょう。榊は常緑樹のため、真冬の剪定は避けてください。
榊(サカキ)の育て方
榊は根さえ張ってしまえば、あまり手のかからない樹木です。しかし、弱ったり枯れたりすると悲しいですよね。
榊の育て方で押さえておきたいポイント
- 日当たり
- 植える場所
- 植え付け・植え替え
- 水やり・肥料やり
- 害虫
- 病気
- 増やし方
ここからは、榊の育て方について解説します。榊の好む場所や水やりについてや、植え付け・植え替え時期、害虫や病気についても解説します。榊を育てる際に参考にしてください。
榊(サカキ)の日当たり・植える場所
榊は、適度に日が当たる半日陰が望ましいです。日当たりの良い場所を好みますが、日が当たりすぎると乾燥してしまうからです。直射日光が厳しい時間帯には日陰になるような場所に植えましょう。
また、風が当たりすぎるのも乾燥の原因になります。風ができるだけ当たらない場所に植えてください。
榊(サカキ)の植え付け・植え替え
植え付けは、春なら3~4月、秋なら9~10月が最適です。植え付けの際は、元肥を土に混ぜてくださいね。植え替えは、庭植えなら必要ありません。
鉢植えで育てている場合は、根が窮屈になったら行います。植え替え時期は植え付けと同じく、3~4月または9~10月です。
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榊(サカキ)の水やり・肥料やり
榊は乾燥を嫌います。土の表面が乾いたらたっぷりと水を散布して与えてください。特に、植え付けてから2年間は土を乾燥させないように気をつけましょう。土に根が張り安定したら、雨のみで十分です。
肥料は、寒肥を3月に行いましょう。よく肥えた土を好むため、腐葉土・化学肥料の元肥・堆肥を土に混ぜて与えてください。
榊(サカキ)の害虫
榊を育てるうえで気を付けたい病害虫は、カイガラムシ。カイガラムシは幹や茎に口吻を差し養分を吸い取るため、樹木が弱り、病気にかかるリスクが高まります。
カイガラムシの駆除は、早めの行動が大切。幼虫なら、薬剤で対応すれば駆除できます。しかし、成虫になると殻を被るため、薬剤が効きにくくなってしまいます。薬剤が効かなければ、手で取り除くしかありません。古歯ブラシなどでこそげ落します。
榊(サカキ)の病気
カイガラムシの糞により引き起こされるのが、すす病です。すす病とは、葉に黒いカビのようなものが発生する病気のこと。悪化すると光合成ができなくなり、樹木が弱ります。
すす病にかからないためには、カイガラムシなどの病害虫は早めに駆除するようにしましょう。
榊(サカキ)の葉っぱが茶色くなる理由は?
榊の葉が茶色っぽくなる原因は、2つ考えられます。1つ目は、新芽のアントシアニンによるものなので問題ありません。常緑樹の新芽は、古い葉が落ちた後に生え始め、赤茶色の小さな柔らかい葉を展開します。育つにつれ緑色になるので心配ありません。また、日当たりがよいと葉が赤茶色になります。
2つ目は、「輪紋葉枯病」という病気によるもの。輪紋葉枯病にかかった葉は、黄色~茶褐色の輪紋が現れるのが特徴です。被害が広がると葉が落ちてしまうため、放置せずに病気になった葉を取り除きましょう。梅雨時など雨が多い時期に発生します。
榊(サカキ)の増やし方
年中緑の葉をつける榊は、庭が寂しくなる冬でも温かみを感じさせてくれる樹木です。「もっと増やしたい」という方は、種まきや挿し木に挑戦してみましょう。
じっくり時間をかけて増やしたいなら種まきがおすすめ。確実に増やすなら、挿し木がおすすめです。榊の増やし方について詳しく確認していきましょう。
榊(サカキ)の種まき
榊は花が咲いた後、果実がなります。12月頃に果実から種を取り、翌年の春まで保存しましょう。とても小さな種なので、無くさないように気を付けてくださいね。
種は乾燥すると、芽を出さなくなります。キッチンペーパーを湿らせて包み、乾燥しさせないようにしてください。包んだ種は冷蔵庫で保管し、3~4月になったら種まきをしましょう。
榊(サカキ)の挿し木
挿し木で増やす場合は、6月下旬~7月上旬に行います。榊の枝を、15センチほどの所で斜めに切ってください。水に浸した後、切り口には切る前に用意した発根促進剤を塗りましょう。
挿し木用の土に挿したら、日陰で水やりをして育てましょう。1か月ほどしたら根が出ます。
【まとめ】自然樹形が美しい榊(サカキ)の剪定にチャレンジ!
この記事では、榊の育て方や剪定について解説しました。また、名前の由来や風水についても解説しました。
昔は一般家庭での栽培は、遠慮されてきた榊。今は気にせず育てられますし、神棚以外に飾っても問題ありません。また、剪定も難しくなく、自然樹形が美しいのも特徴です。ぜひ榊を育て、剪定にもチャレンジしてくださいね。
榊の剪定が難しい。自分で出来ない、作業が不安という方は、ぜひプロに力を借りましょう。受付の際にある程度の悩みを相談しておくと、スムーズに話が進みますよ。
0120から始まる電話番号ならフリーダイヤルなので通話料が掛かりません。ぜひ気軽に相談してみてください。
この記事を読んで、「榊(サカキ)」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。