【夏みかんの剪定方法110番!】最適な時期や育て方、庭木の伐採、お手入れや収穫方法をわかりやすく解説!
さわやかな酸味と、豊かな香りが特徴の夏みかん。ご自宅の庭で育てている方も多いでしょう。
しかし、「剪定の仕方がわからない」「収穫時期の目安を知りたい」「いつごろ肥料を与える?」という方も多いようです。もっとも、夏みかんは剪定時期を考慮しないと実がつかなくなり、樹木が枯れる恐れもあります。
この記事では、夏みかんを育てるコツをはじめ、正しい収穫方法をご紹介します。初心者の方も楽しくチャレンジして、いつまでも美味しい夏みかんを満喫しましょう!
この記事を読んで、「夏みかん」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
夏みかんを剪定すべき理由
- 夏みかんはなぜ剪定が必要なの?
病害虫を防ぐためと、風通しを良くするためです。
夏みかんは、太陽の光が大好きな果樹です。そのため、日当たりや風通しには細心の注意を払いましょう。
枝を剪定しないと、枝同士が密接し合い、日光は遮られて内部の湿度も悪化します。その結果、病害虫が発生する原因になるのです。
また、枝や葉に十分な日差しが届かないと、生長が鈍くなって味が低下する他、果実も小さくなります。しかし、適した時期に剪定を施すことで、毎年美味しい夏みかんの収穫が可能です。
樹形は「開心自然型」を目指そう
夏みかんの樹形は、「開心自然型」が主な仕立て方です。開心自然型とは、「あらかじめ決めておいた3本の主枝を斜め上に伸ばす」方法となり、 果実の生育にも良い影響を与えます。
また、日当たりや風通しが良くなるため、花芽も付きやすくなります。さらに、木も高くなりにくいので、限られたスペースでも管理しやすいのがメリットです。
主枝の角度は30度~45度前後に整えて、下部の主枝は横に伸ばしましょう。一方、上部は小さめに仕立てるのがポイントです。(※上記の画像は、2本の主枝を例にしております。)
夏みかんの剪定前に用意するもの
自身で夏みかんを剪定する前に、作業にふさわしい道具を揃えましょう。
準備すべき道具の一覧は下記の通りです。
必ず準備するべき3つの道具
- 軍手
- 剪定バサミ
- 脚立
これらの道具は、ホームセンターをはじめ通販等でも購入できます。なお、必要に応じてヘルメットがあると安心ですね。
【軍手】怪我や病原菌から手を守る
軍手は、剪定中の思わぬ怪我や、病原菌から手をガードする役目をします。そのため、剪定はもちろん、家庭菜園や園芸作業の必須アイテムです。
おしゃれな柄の軍手や、防水加工・UV加工が施されているもの等、今ではバラエティー豊かになりました。お気に入りの手袋をしたら、剪定作業も楽しくなりそうですね。
【剪定バサミ】ガーデニングや園芸の必須アイテム
剪定バサミには強いバネがついており、植木バサミでは切りにくい太めの枝も切れるうえ、切り口も大変なめらかです。ガーデニングや園芸を行うときは、必ず用意しましょう。
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【脚立】作業高さが3m以下の場合に使用
「脚立」は、樹木の剪定やガーデニングに欠かせないアイテムです。ただし、四脚は、足元が不安定になりがちなので、利用には充分注意して下さいね。
そこで、庭木の剪定には「三脚」をおすすめします。左右の揺れに強いので倒れにくく、雑草の多い庭でも安心です。
脚立での作業が可能な高さ
「軽金属製品協会・はしご脚立部会」による、脚立の作業可能な高さ(地上から作業者の頭まで)をご覧下さい。
「出典:はしご・脚立の長谷川工業オフィシャル」
上記のとおり、庭木が2.5m~3mを超えると転落の危険性が高くなります。そのため、安全を最優先すると共に、高木の剪定は専門家に依頼すると良いでしょう。
夏みかんの剪定時期は2月〜3月
- 「みかん」や「夏みかん」の剪定時期はいつなの?
2月下旬~3月上中旬の剪定が適してます。
夏みかんの剪定は、2月下旬から3月上中旬を目処に行いましょう。新芽が出る前の樹木は、枝の伸び方を検討しやすため、生長前の樹形を整えることが可能です。
なお、「花芽が吹き出す4月以降」の剪定は、夏みかんの生長に悪影響を与えます。そのため、遅くても3月中には剪定作業が終わるようにしましょう。
ただし、芽が出るのを見定めている場合は、4月の剪定も可能です。
「みかん」と「夏みかん」の剪定時期はほとんど同じ
柑橘類には、実に多くの品種が揃っています。もっとも、フルーツと同様に、「みかん」や「夏みかん」の剪定時期は2月下旬から3月上中旬が最適です。
なお、混みあった部分の不要枝は、4月前に太枝も細枝も付け根から切り落としましょう。これにより、不要な枝に栄養が送られるのを防ぎ、花芽の生長も促せます。
【柑橘類の剪定ポイント】寒い時期の剪定には注意が必要
夏みかんをはじめとする柑橘類は、寒さに非常に弱い果樹なので注意してください。
寒い時期の剪定は、寒気が幹の内部まで浸透します。そのため、寒さが原因で葉が落ちやすくなり、樹木自体も弱くなるのです。
みかんの木ごとだめになってしまうことも珍しくありません。
ただし、葉の多い幹は寒さに耐えられるため、寒地にお住まいの方は「日中の温度が暖かくなる3月上中旬」を目安に剪定しましょう。
夏みかんの剪定方法
- 「切り返し剪定」とは何?
切り返し剪定とは、夏や秋に伸び過ぎた枝の先端を3分の1程度で切る方法のこと。樹形をコンパクトにする他、花芽を付きやすくさせる方法です。
「夏みかんの剪定は難しい」という声も聞きます。しかし、樹木の性質と基本的な方法を理解すれば、安心して作業が行えるのです。
ここでは、夏みかんの剪定方法を、わかりやすくご紹介します。
夏みかんの剪定方法は樹齢によって異なる
夏みかんを美味しく育てるためには、最適な時期の剪定が必要です。とりわけ、勢いが旺盛な春枝は、生長によって樹形も乱れてしまいます。
そのため、不要な枝は付け根から切って、短い枝を充実させることが大切です。 ただし、夏みかんの剪定は、樹齢によって異なります。
樹齢を無視した剪定によって「花や実がつかない」「枝が枯れこむ」といったトラブルも起きがちです。こうした事態を避けるためにも、切り落としのタイミングを把握しましょう。
【樹齢1〜3年】幼樹の剪定方法
樹齢1年〜3年目の「幼樹」に施す剪定は、「樹の高さを調節する」「成長を促す」の2点が目的です。もっとも、幼樹のうちは、樹齢によって剪定方法が異なります。
樹齢3年目までは、樹木の骨格となる枝(主枝)を3本〜5本を決めて育てましょう。なお、1年〜4年程度の幼樹は「切り返し剪定」を行います。
幼樹の4つの選定仕方
- 主幹を約50センチ程に切る
- 間引き剪定をする
- 亜主枝を決める
- 不要枝を見極める
上記の一覧は、幼樹の剪定の仕方です。
夏みかんをコンパクトに育てたい場合、樹齢1年目からの選定は必ず行いましょう。
主幹を約50センチ程度の長さにそろえる
樹齢1年目の剪定は、主幹(木の幹)を、地面から50センチ程度の高さに切り揃えるところからスタートです。主幹から出た分枝で、伸びた方向の異なる太い枝を「主枝」と呼んでいます。
この主枝を3本〜4本程度を残して、他の枝は全て切り落としましょう。残した主枝は、1/3程度の長さに切り揃えます。
主幹を切って芯を止めることで、伸び過ぎの阻止が可能です。幼樹のうちから「開心自然型」に調整しておけば、手入れのしやすい樹木に育ちます。
間引き剪定する
樹齢が2年になると、可愛らしい花芽が確認できますね。今後、手入れを怠ると、木は必要以上に大きくなってしまいます。
すると、樹木全体のバランスも乱れてしまい、果実の生育にも悪影響を及ぼすのです。そのため、1年目に残した3本〜4本の主枝はそのままにして、他の枝は幹部から1/3程度の長さに切り落としましょう。
こうした「間引き剪定」を行うことで、枝や葉に栄養が行き渡って花芽も付きやすくなる他、伸びすぎた枝による事故防止にもつながります。
【樹木の骨格となる枝】亜主枝を決める
樹齢1年目から残してる主枝には、新たな枝が次々と伸び出ています。その中から再び主枝を決めましょう。
主枝から分岐してる太い枝を「亜主枝」と呼ばれ、樹木の骨格を構成します。そのため、亜主枝の生長を止める「不要枝」は、根元から切り落として下さい。
樹齢1年〜3年程度の木は、目立って大きくはなりません。しかし、間引き剪定を施すことで、その後の生長が促されます。
「せっかく育っているのに勿体ない」と感じてしまいますが、みかんの木を強く立派に育てるために、できるだけ不要枝を間引きましょう。
【不要枝】切る枝をきちんと見極めよう
「不要な枝」といっても、単に切り落として良い訳ではありません。下記を参考に、切る枝を見極めることも大切です。
※印の枝は、元気な枝を1〜3本程度残して他の枝を付け根から切り落とします。
種類 | 概要 |
---|---|
枯れ枝 | 枯れてる枝 |
立ち枝 | 真上に向かって伸びている枝 |
絡み枝 | 他の枝に絡んでいる枝 |
徒長枝 | 上や横に長く伸びてる新しい枝 |
逆さ枝 | 内側の幹に向かって伸びてる枝 |
車枝 | 数本の枝が一か所から放射状に出ている枝 |
平行枝 | ※同じ方向に並んで伸びている枝 |
ふところ枝 | 幹の側に出ている新しい枝 |
かんぬき枝 | ※幹を挟んで反対側の同じ高さから伸びてる枝 |
垂れ枝 | 下に向かって伸びる枝(枝分かれしている箇所から切ります) |
交差枝 | 他の枝と交差している枝 |
胴吹き枝 | 成木の幹から直接生えている小枝 |
ひこばえ | 株の根元から出ている新しい枝 |
【樹齢4〜5年以上】成木の剪定方法
樹齢4年〜5年以降は成木と呼ばれており、剪定時期が異なるので注意しましょう。夏みかんは、晩秋頃まで実をつけながらも、翌年の花芽の準備をしているのです。
一方、前年に実が多く付くと養分が不足して、翌年は実が付かなくなります。こうした「隔年結果」の防止策として、「豊作」の翌年は不要枝を切り落として下さい。
逆に、「不作」の翌年は、夏枝や秋枝を切り落として、他の枝に養分が行き渡るようにしましょう。芽の維持が可能となり、春に出る枝数にも期待できますよ。
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髙儀(Takagi)
成木は間引き剪定が基本
樹齢4年〜5年以上の樹木は形も定まり、より一層、日光と風通しが重要です。そのため、成木以降は「間引き剪定」が主体になります。
ただし、前年に伸長した枝先に付いた、小さな花芽を切らないように注意して下さい。湿度が高く、枝葉が込み合う場合は、夏であっても間引き剪定を行います。
他方、 前述の隔年結果の対策はきちんと行いましょう。
木を高くしたくないなら主枝も剪定しよう
樹木は高くなる程、管理も大変です。また、暴風雨等の影響で枝が折れたり、倒木の危険も出てきます。
したがって、木がある程度の高さになったら、伸長を抑えることが大切です。そもそも樹木の根本的な作りは、大地から繋がる主幹(幹)と、主幹から伸長する主枝、そして主枝から伸長する無数の細枝から成り立っています。
そのため、主枝を剪定することで樹木全体をコンパクトに抑えられるのです。ただし、こうした作業は決して無理せずに、専門家に相談すると良いでしょう。
【剪定する枝の量】全体の1割程度に抑える
枝が生い茂って樹形も乱れると、枝をたくさん切ってスッキリさせたくなるでしょう。しかし、健全な葉を剪定し過ぎると、光合成ができなくなり、樹木の生長が妨げられてしまいます。
さらに、樹木自体にも大きな負担が・・・。そのため、一度に行う剪定は、全体の1割程度に留めて、葉がたくさんある枝を維持することが重要です。
剪定後は切り口の手入れをしよう
夏みかんを剪定後、そのまま放置すると切り口から腐敗菌が入って枯れ込みの原因になります。病原菌を予防するため、切り口には癒合剤(ゆごうざい)を塗布しましょう。
癒合剤とは、剪定した枝の治癒力を高める役目があり、切り口から養分の排出や、雑菌の侵入を防ぐ働きをしています。殺菌作用のある保護剤は、樹木にとっても非常に重要です。
具体的に、トップジンMペーストや、カッターペーストをおすすめします。
夏みかんの育て方
夏みかんは日本を代表する夏のフルーツです。その爽やかな酸っぱさは、果実を絞ってジュースやジャムにしても美味しくいただけます。
ところで、夏みかんは地植えのほかにも、鉢植えで育てることもできるのです。ここでは、夏みかんの栽培を検討中の方のために、果樹の基本的な育て方をご紹介します。
夏みかんを育てるうえで把握すべきポイントは、以下の4つです。
夏みかんを育てるポイント
- 栽培場所
- 水やり
- 肥料・土
- 植え付け・植え替え方法
それでは、夏みかんを上手に育てるポイントを具体的にみてみましょう。
栽培場所
夏みかんは、日当たりと水はけが良い場所を好みます。ただし、西日や寒風が当たらないように栽培場所には注意しましょう。
夏みかんの耐寒温度はマイナス3度です。寒風が当たる場所では、葉や果実が擦れて傷つき、葉が乾燥して枯れてしまう恐れがあります。
寒冷地で育てる場合は、温度管理が可能な「鉢植え栽培」が適しているでしょう。
水やり
夏みかんを鉢植えで育てている場合、土の表面が乾いてきたら、鉢の底から水が流れるくらいに「たっぷり」と水やりをしましょう。
一方、地植えの水やりは、植え付け直後以外は「自然の雨」の恵みのみでOKです。ただし、雨が降らずに土も乾いている場合は、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料・土
夏みかんの肥料は、2月〜3月に油粕といった有機質の配合肥料を与えます。6月〜10月は即効性のある肥料が良いでしょう。
ただし、肥料を与えすぎると花芽が付きにくくなります。肥料過多に注意し、年3回程度の施肥にしましょう。なお、夏みかんは果実を小さいうちに摘むことで、栄養が全体に行き渡り、より美味しく大きな実になります。
こうした作業は「摘果」と呼ばれますが、果実を摘む量は、葉10枚〜15枚に対して1つ程の割合です。適切な肥料と摘果によって、より味わい深い夏みかんを期待しましょう。
【剪定後】切り口のケア後は肥料が大切
剪定後は、生長と芽生えてきます芽生えてきます。ただし、肥料を怠ると弱い枝が生えてしまい、夏みかんの生長に大きな影響を与えるのです。
そのため、切り口のケアはもちろん、肥料を施すことも大切になります。(※農薬を使用する場合は、ラベルをよく読み、使用基準を守りましょう。
植え付け・植え替え方法
夏みかんの「植え付け」や「植え替え」の適期は、3月〜4月上旬です。通常、霜の降りなくなる春植えが最適ですが、新芽が出てる3月末までには必ず植えましょう。
鉢植え派?それとも地植え派?
- 鉢植えの「植え替え」方法
- 地植えの「植え付け」方法
地植えの「植え付け方法」
夏みかんを地植えにする場合、深さ・直径それぞれ50cm以上の「深くて大きな穴」を掘ります。そこに「完熟堆肥」あるいは「完熟腐葉土」を混ぜ込んだ土を半分程度入れたら苗木を置いて、土をしっかり入れて踏み固めましょう。
苗木の植え付け後は、30cm以上の盛り土にした植えに根っこを広げて土をかぶせ、さらに株元から50cm程度の場所で枝を切り詰めましょう。その際、地表近くの葉を摘んで水分の蒸発を防ぐことがポイントです。
こうした作業によって、苗木が根付くのを促進させている訳です。その後、支柱を立てて固定し、たっぷりと水やりをしましょう。なお、乾燥防止も兼ねて藁を敷いてあげると良いですね。
鉢植えの「植え替え方法」
夏みかんを植え替えは、根詰まりを防止して通気性を保つことを目的としています。樹木の生長具合にもよりますが、2~3年に1回の植え替えが必要です。
具体的には、最低でも直径21cm〜24cm(7号〜8号)の鉢を準備します。鉢には「鉢底ネット」を入れて鉢底石を敷き詰めてから、用土(赤玉土6・完熟腐葉土3・川砂1)を混ぜ込んで入れましょう。
その後、苗木を置いて土をかぶせます。さらに、地表から25cm程度の高さ(鉢と枝の高さが1:1になるよう)にバランス良く切り詰めてから、たっぷりと水やりをしましょう。
夏みかんの増やし方
夏みかんの増やし方は、「接ぎ木」による方法を利用します。接ぎ木とは、似通った植物同士を繋ぎ、一つの植物として栽培する方法です。
接ぎ木に適した時期は、4月〜6月あるいは9月〜10月頃といわれてます。ただし、春先の接ぎ木のほうが接合しやすいでしょう。
【接ぎ木】主な手順
接ぎ木の主な手順は以下の通りです。 なお、怪我には充分注意して行いましょう。
接ぎ木の手順
- 土台となる台木(幹)は立ち気味の強そうな枝を選択して、ナイフで3cm程の切れ目を入れる。(完全に切り落とさないように注意)
- 穂木となる元気な枝は片側30~40度程度で切り落し、反対側は1mm程の厚さで2~3㎝の長さに削ぐ。
- 台木(幹)の切り込みに穂木の先端を「差し込むように密着」させて、両方の切り口をしっかり合わせる。
- 台木(幹)が乾燥しないようにテープ(接ぎ木用フィルム)等で箇所を固定する。
夏みかんの収穫方法
- 地域によって夏みかんの収穫時期は異なるの?
異なります。温暖地域では4月中旬~6月上旬頃で、寒冷地域では12月下旬~1月上旬頃です。
夏みかんには収穫すべきタイミングがあります。
収穫時期によっては、果実の味覚が左右されてしまうため、ここでは夏みかんの「収穫時期に味覚の変化」についてご紹介します。
夏みかんは収穫時期でおいしさが変わる
夏みかんですは、収穫時期の違いによって美味しさも変わります。通常、果実は秋の終わりに色付きますが、唇がしぼむほど酸が強烈なため食べることはできません。
気温の違いによる収穫時期の目安
- 温暖地域の収穫時期
- 寒冷地域の収穫時期
夏みかんは、下記のように寒暖地の特色に合わせた方法で収穫しましょう。
【温暖地域】年を越して4月中旬~6月上旬頃
寒冷の被害が少ない「温暖地域」の収穫は、年を越して4月中旬〜6月上旬頃になります。この頃になると、強い苦みや酸味もまろやかな味わいへと変わるでしょう。
※夏みかんの栽培に最適な年平均気温は、およそ16.5度以上です。冬期の最低気温は-8度以下に低下しない温暖地域が適しています。
【寒冷地域】12月下旬~1月上旬頃
夏みかんは本来、年間を通じて暖かな気候を好みます。そのため、寒冷地では、寒さによって自然落果する場合もあるので注意が必要です。
こうした地域の方は、12月下旬〜1月上旬頃には収穫を行いましょう。しかし、そのままでは酸味が強すぎるので「常温で熟成」してから食用となります。
つまり、酸味が抜けるまで倉庫等での保管が必要が必須です。貯蔵をすることで、強烈な酸も落ち着きます。
夏みかん栽培で注意すべき病害虫
ここまで、夏みかんの剪定方法をはじめ、育て方等をご説明いたしました。 以下からは、夏みかんの栽培で発生する病害虫の種類や対処法をご紹介します。
病害虫が原因で、木を伐採しなければいけなくなることも珍しくありません。そのため、みかんを定照際にはどんな病害虫に注意すべきかを正しく把握する必要があります。
柑橘類が注意するべき4つの病害虫は以下の通りです。
注意が必要な主な病害虫
- そうか病
- 灰色かび病
- アブラムシ
- ハダニ
それぞれ詳しく解説します。
病気:そうか病
「出典:インスタグラム」
そうか病は、カビ(糸状菌)が原因となり、柑橘類の主要な病気です。葉の表面に、灰黄色から淡橙黄色で盛り上がった「いぼ型」の斑点がつくもので、梅雨時には雨が降るたび発病します。
花が落ちて幼果が生長し始める時期に感染しやすく、多発すると果実は落ちて収穫も減少傾向に。発病したら、適切に剪定して風通しを良くし、雨露が早めに乾くようにしましょう。
薬剤として、新葉の展開期に「ベンレート水和液」「サンボルドー」「トップジンmゾル」等を樹全体に散布します。さらに、落花期の5月上中旬・幼果期の6月上中期も同様に散布すると効果的です。
病気:灰色かび病
カビ(糸状菌)が原因の、柑橘類の病気です。果樹では蕾や花に多く見られ、その後、果実の表面も変色して腐敗し、最後に灰色のカビが生えます。
発生時期は4月〜9月頃の「梅雨時」といった湿度の高い環境で発生します。感染すると夏みかんの生長は悪くなり、やがて枯れるでしょう。
発病を予防するには、剪定によって日当たりと風通しを良くし、落葉や枯れ枝は取りのぞいて樹木の環境をきれいにします。薬剤は、なるべく発生初期のうちに、「ベンレート水和液」「ロブラール水和液」「トップジンmゾル」等を散布しましょう。
虫:アブラムシ
1㎜〜4㎜程度の小さなアブラムシは、新芽・葉・蕾に群生し、植物の汁を吸う害虫です。繁殖力が旺盛で、春の新梢伸長期に群生するため、夏みかんに発生すると、枝や葉の生長を妨げてしまいます。
葉の多く茂る枝ではアブラムシが集中する他、排泄物でアリを誘引して「すす病」の原因に。除去を怠ると、群れの一部が別の場所に移動して再び被害を拡大させるのです。
アブラムシを発見したら、早めに「カーバメート剤」「有機リン剤」「合成ピレスロイド剤」等を散布しましょう。特に、幼樹の場合、樹の生長を促す必要があるためアブラムシへの除去は重要です。
虫:ハダニ
クモの仲間で、花・野菜・観葉植物・庭木などの広範囲な植物に寄生し、植物の汁を吸う害虫です。繁殖力が旺盛で、放置するとクモの巣状の網を張り、果実の生長は妨げられて花数も減少します。
発生により株全体の葉が白っぽくなって枯れる他、果実の味も悪くなるでしょう。ハダニは、高温・乾燥条件を好む反面、湿気が苦手なので葉裏に霧吹きをすると軽滅できます。
薬剤としては、発見初期に「バロックフロアブル」を周辺の植物も含めて「葉裏を中心」に散布しましょう。
夏みかんの手入れで悩んだら専門業者に相談しよう
- 剪定業者にはどのような種類があるの?
植木の剪定は、植木屋・造園業・庭師といった業者が行います。「庭革命」は、植木剪定のエキスパートです。
夏みかんの他にも、多くの庭木を育てている方もいることでしょう。また、体調を崩すなどして剪定作業が困難になった方もいるかもしれません。
そのような場合は、躊躇わずに専門業者への相談をおすすめします。なお、私たちに「かかりつけ医」がいるように、庭木にも安心して診てもらえる「かかりつけ医」が必要です。
専門業者による適切なアドバイスをもらいながら、「安全に!楽しく!上手に!」夏みかんの手入れを行いましょう。
もちろん、お手入れだけではなく伐採の相談などもできるので、プロの力を借りて正しく夏みかんを育ててください。
夏みかんの剪定の料金・費用相場
専門業者に剪定を検討している場合、費用はいくらなのかが気になるところでしょう。庭革命では、庭木も1本単位による剪定が可能です。
なお、夏みかんのような低木の剪定料金は3,000/本〜となります。庭木の高さによって料金の違いはありますが、現地に赴いて無料見積もりを行う他、庭木に対する様々な相談も承っております。
ここでは、庭革命による剪定料金及び費用相場をご覧ください。
項目 | 低木 | 中木 | 高木 (5~7m) | 高木 (7m~) | 剪定困難 樹木 |
---|---|---|---|---|---|
料金 | ¥3,000~ 5,000/本 | ¥5,000~ 12,000/本 | ¥12,000~ 16,000/本 | ¥16,000~ /本 | ¥20,000~ /本 |
剪定業者を選ぶポイント
「庭の樹木を剪定したいけれど、多数の専門業者からどうやって選ぶの?」と迷いますね。剪定業者によって、サービス内容や料金なども異なるので、細やかな詳細を比較してたら際限がありません。
他方、剪定業者はお庭を任せるパートナー。安心して作業を頼むためにも「失敗しない専門家選び」は重要です。
そこで、以下より、庭木の剪定を安心してお願いできる「剪定業者の選び方」をご紹介します。大切な樹木を末永く楽しめるよう、剪定業者を探している方は参考にしてみてください。
剪定業者を選ぶ5つのポイント
- 親身に相談に乗る
- 実績が豊富
- 良い口コミと評判
- 追加料金の有無
- 事前見積もりの有無
親身に相談に乗ってくれるか
専門家に相談するとき、「1本だけの手入れを希望」する方も多いかと思います。そこで、たとえ本数が少なくても、快く対応してくれる業者が良いでしょう。
専門家にしてみれば利益になりにくいため、多数本が良いのは当然といえます。しかし、大事な依頼者の目線に立って真摯に行動する業者であれば、少数の樹木にも嫌がらずに対処してくれるはずです。
また、庭木はそのご家庭の大切な所有物です。そのため、どんな些細な相談や希望にも、親身になって聞いてくれる剪定業者を選びたいですね。
実績が豊富にあるか
剪定は、作業する人間の知識と経験が左右します。外観が美しい庭木に仕立てることはもちろん、作業の正確さが今後の樹木の生長に大きな影響を与えるからです。
したがって、ご家庭の美味しい果樹や植木を守るためにも、実績が豊富な剪定業者を見極めましょう。 なお、業者の実績を定める方法の一つに、「戸建てへのキャリア」があります。
戸建ての庭環境は、広さ・植木の種類・土の状態など、一つとして同じものは存在しないため、多種多様な庭に対する「臨機応変な対処」と「豊かな知識」が必要となります。また、確かな技術を証明するための「資格所持者」が所属しているかも判断基準となるでしょう。
良い口コミ・評判があるか
数多くある剪定業者の中から、一つだけを選択するのは至難の技といえます。さらに、それぞれの業者にはメリットやデメリットも存在しているため、何を基準に重要視するべきか戸惑うことでしょう。
そこで、剪定を依頼した利用者の良い口コミや体験を参考にすることで、剪定業者を絞れます。また、インターネットでの造園会社の比較サイトの口コミもチェックしてみましょう。
なお、造園会社のホームページに掲載されている評判は、実際に施行を受けた方からの便りとなるので、業者の選びの参考になります。
追加料金がかからないか
通常、業者に作業を依頼すると、剪定による人件費や技術費の他に「剪定後の処分費」「作業車の駐車料金」などがかかるでしょう。場合によっては「重機の使用料金」もかかり、ブロック堀の解体が必要な場合は「外溝の工事代金」などの費用が発生する場合もあります。
なお、庭革命では、見積書に記載した費用以外は一切かかりません。ただし、当日に依頼者様のご希望によって「追加作業(例えば草刈り・芝刈り・抜根など」を行った場合には追加料金が別途かかります。
こうして万が一、追加料金となった際の内訳も、事前に把握しておくことが大切です。業者によっては、「調査手数料」や「交通費」といった想定外の追加料金を請求してくる悪質業者もいるため、賢い視点で業者を選びましょう。
事前に見積もりが出せるか
剪定業者といっても、費用にはばらつきがあり、中には高額な剪定料金を請求する業者も存在します。こうした不当請求を防止するためにも、見積もりの内容の詳細が明確で、かつ妥当な料金であるかをきちんと確認しましょう。
また、見積もり料金に少しでも不安がある場合は、納得するまで尋ねておくことも大切です。事前に見積もりを出してもらうことで、その後のトラブルを回避できます。
なお、前述した「追加料金の有無」についてもきちんと質問をしておきましょう。このような料金に対する質問に、誠意を持って対応するか否かでも、剪定業者の信頼性をチェックできますよ。
夏みかんの剪定は「庭革命」にお任せください!
夏みかんの剪定は、果樹が元気に成長するために欠かせない作業です。剪定のスペシャリスト「庭革命」が夏みかんの状態を詳しく確認し、専門家の視点でもっとも効率の良い作業を行います。
技術力の高い「庭革命」にご依頼すると、木の性質に相応しい樹形にしてくれるだけでなく、庭の雰囲気に合った美しいスタイルにしてくれるでしょう。さらに雨風や雑菌からも、大切な樹木をしっかり守ってくれます。
明記している価格は依頼者の生活を守ることに通じるのです。誠実で丁寧な人柄が揃う「庭革命」に、夏みかんの剪定を任せてください。お電話でも相談を承っております。(お見積もり・現地調査料は完全無料)
まとめ:正しい知識・技術で夏みかんを剪定しよう
夏みかんは、正しい知識で剪定を行うことで、ご家庭でも美味しく頂けます。しかし、剪定方法を間違えると、実がつかないばかりか、樹木自体も枯れてしまう場合があるのです。
きちんと育てているのに、思い通りの果実にならない方はもちろん、樹木が大きくなりすぎて途方に暮れる方もいるでしょう。そうした問題は決して一人で悩まずに、確かな技術の「庭革命」へ相談をおすすめします。
ご家族の歴史を見守る「夏みかん」を、末永く育ててあげてくださいね!
この記事を読んで、「夏みかん」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。