【シダレモミジの育て方】剪定方法から復活のさせ方まで徹底解説!

ヤマモミジの園芸品種であり、枝が垂れている紅葉をしだれもみじと呼びます。落葉樹で成長が比較的遅く、耐寒性や耐暑性に優れていますが育て方には注意が必要です。

今回は育て方や剪定方法などをまとめていきますのでぜひ参考にしてみてください。

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目次

しだれもみじの特徴

しだれもみじ

しだれもみじはヤマモミジの園芸品種の1種で、枝が垂れているのが特徴です。葉の切れ込みが深く、形がギザギザしているのも特徴。葉は7〜9つに分かれており、一般的な紅葉と比べても多めです。「カエデ」と呼ばれることもあります。

しだれもみじの種類

しだれもみじ

しだれもみじには大きく分けて青しだれ紅しだれに分けられます。「青しだれ」は和風庭園によく使われており、枝が冬でも緑色を保っているためこのように名付けられました。

秋ごろになると黄色もしくは褐色に色づくのが特徴です。「紅しだれ」は春ごろに紅色に芽吹くことからこのように名付けられました。

紅しだれにも数多くの品種があり、有名なのが「手向山」です。夏ごろになると葉は緑色に、秋ごろになると青しだれと同じく黄色もしくは褐色に色づきます。

しだれもみじの育て方

ここからはしだれもみじの育て方について説明していきます。

耐寒性や耐暑性に優れていて比較的育てやすい植物ではありますが、育て方にもポイントがあるのでしっかり覚えておきましょう。

【置き場所】日当たりがよすぎるのは葉焼けの原因

モミジ

まずはしだれもみじを育てる置き場所についてです。

前述したように耐寒性と耐暑性に優れているのですが、日当たりがよすぎるところに置いてしまうと葉焼けしてしまう原因になります。

程良い日当たりで、風通しが良い場所で育てるようにしましょう。

【水やり】葉枯れをしないように頻度に注意

じょうろ

次は水やりについてです。

しだれもみじは水をよく好むので、鉢の底から水が出てくるくらい与えてあげてください。

乾いたまま放っておくと葉枯れしてしまう可能性があるので、注意しましょう。水やりの頻度としては多めなので、毎日の日課にすることをおすすめします。

【肥料】若木と成木の肥料やりの時期は違うので注意

次は肥料についてです。

有機性の肥料を与えてあげてください。「玉肥」や「バイオゴールド」などがしだれもみじにはおすすめです。ただ、苗木と成木では肥料やりの時期が違うので注意しましょう。

苗木の場合は4月〜6月の各月に1回ずつ、成木の場合は4月と10月に1回ずつ肥料やりをします。あげすぎてしまうと逆に枯れてしまうので注意しましょう。

【植え替え】芽が芽吹く前の3月がベスト!

鉢植え

最後に植え替えについて説明します。

植え替えのベストな時期としては芽吹く前の3月です。回数は3年に1回程度が良いでしょう。植え替えするときは古い土はできるだけ取り除いて、新しい土に植えてあげてください。

また、植え替える際は根元の先を3分の1程度切り取ることもポイントです。

しだれもみじの剪定方法と時期

しだれもみじの剪定方法や時期についてですが、別記事で詳しく説明しているので、ぜひそちらをご覧ください。今回は軽くまとめておくので、あくまでも参考程度に覚えておいてくださいね!

剪定時期は10月〜12月、5月〜7月の間がベストです。剪定方法としては間引き剪定がおすすめ。細い枝をできるだけ残して、太い不要な枝を間引いていくと、すっきりとした見た目に仕上がりますよ。

枯れてしまっても復活はするのか

しだれもみじは枯れても復活させられます。なぜ枯れてしまったのか原因を探って、それに合わせた対処をすることで元気になります。

しだれもみじがかれてしまう主な原因は

・日差しが強く当たりすぎてしまった

・根が弱くなってしまった

・害虫が繁殖してしまった

・病気になった

・育てる環境が悪い

これら5つの原因を取り除いてあげることでまた元気に成長します。

庭植え・鉢植えどちらがおすすめ?

しだれもみじの植え替えには庭植えと鉢植えの2種類がありますが、どちらの方が良いのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットをまとめていくので、自分に合った方法で植え替えしてみてください。

鉢植えのメリットとデメリット

モミジ

メリット鉢に植え替えることで家の中でもしだれもみじが楽しめることです。玄関やリビングに置くことで緑がはえますし、空気も良くなるでしょう。挿し木や盆栽にも向いています。

デメリット鉢植えの場合は根が育ちすぎて根詰まりすることもあり、1年に1回鉢を変えなければいけないという手間がかかります。

また、植え替えるときに根を切りすぎてしまうと全体に栄養が行き渡らなくなってしまうので植え替えの技術が必要になることです。

庭植えのメリットとデメリット

続いて庭植えのメリットとデメリットをまとめていきます。

庭植えをすると毎年の鉢替えをしなくて良いので手間が省けます。水やりも夏場の暑い時期にだけ行えばよいので、できるだけ簡単に育てたいという人にぴったりです。

ただ、庭だと強い日差しを浴びすぎてしまう可能性が高く、葉焼けしやすくなるので注意が必要です。適度に日当たりが良くて風通しも良いので、庭に植え替えるときは東側がおすすめですよ。

かかりやすい病害虫は?

うどん粉病

しだれもみじがかかりやすい病気は、

・うどんこ病

白い粉をまぶしたように葉が白くなってしまう。カビが原因だが、胞子が飛び交い広範囲に被害をもたらしてしまう。

黒斑病こくはんびょう

初期症状として葉の表面に黄緑色の小さな斑点が現れる。その後大きくて黒い光沢のある隆起物ができる。

首垂細菌病くびたれさいきんびょう

初期症状として枝の先端部分に黒い斑点が現れる。その後葉が褐色に変わって枯れてしまう。

胴枯病どうがれびょう

カビなどが原因で弱った新芽から感染し、細かいブツブツが現れる。発症するとその部分の枝や幹が枯れてしまう

・ビロード病

葉の裏側に黄白色のようなふくらみができ、その後紅褐色のビロード状に変化する。変色して見た目が悪くなる。

です。それぞれの病気にかかったらいち早く対応してあげなければいけません。

育てるのが不安ならプロの業者に任せるのも◎

植木屋

しだれもみじを育てるのか不安になった場合は、プロの業者に任せるのもおすすめです。

依頼をすることで病気にかかることなく健康に育ててくれますし、たとえ病気にかかったとしてもいち早く変化に気づいて対応してくれるので、また元気に復活させてくれます。

多少費用はかかってしまいますが自分で育てるのが不安な場合は、プロの業者に頼んだ方が確実です。

しだれもみじの育て方のまとめ

今回はしだれもみじの育て方について詳しくまとめていきました。見た目も良く秋ごろになるときれいに色づくので、庭先に植えるだけで雰囲気が良くなりますよ。

かかりやすい病気はいくつかあるので、こまめに様子を見てあげることが大切です。

もし不安になった場合はプロの業者に頼むのも1つの手です。きれいに色づいたしだれもみじをぜひ育ててみてくださいね!

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