【ヤツデの剪定方法】3年に一回でOK!切り方と特徴、育て方を一挙紹介!

天狗のうちわのような葉が特徴的なヤツデは、日陰に強いため日当たりの悪い庭でこそ育てやすい植物です。剪定も3年に1度と手入れが楽な植物ですが、放置し過ぎてどのように剪定したらいいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。

この記事では、ヤツデの上手な剪定方法と健康に育てるためのポイントを徹底解説しますので、参考にしてくださいね。


この記事を読んで、「ヤツデ」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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目次

【人気の庭木】ヤツデの5つの特徴

複数切り込みの入った特徴的な葉が魅力のヤツデには、5つの特徴があります。

  • 目隠しに最適
  • 日陰で育つ
  • 冬に花が咲く
  • 実がなる
  • 毒がある

育てたくなるヤツデの魅力や育てる上で注意すべき特徴についてご紹介しましょう。

学名Fatsia japonica
別名テングノウチワ、オニノユビ
科名ウコギ科
属名ヤツデ属
大きさ2~3m
樹形株立ち
耐陰性強い
耐寒性普通~やや弱い
花言葉分別・親しみ・健康
誕生花11/24・12/13・12/27・12/29

【ヤツデは目隠しに最適!】手の形をした葉っぱで人目を遮ります

ヤツデといえば、手のような形をした葉っぱが特徴的ですよね。葉の表面には光沢があり、天狗のうちわのような美しい葉はヤツデの魅力でもあります。さらに、この大きな葉っぱは人目を遮る目隠しにも最適です。

玄関や窓など人通りが多くて人目が気になる場所の前に植えると、生い茂った大きな葉が目隠しになりプライバシーを守ってくれますよ。

【日陰でも育つ?】ヤツデはシェードガーデンにおすすめ

ヤツデは、日陰に強い植物です。そのため、日当たりが悪い庭や太陽光があまり当たらない場所にも植えることができ、スペースを有効活用できます。むしろヤツデは乾燥を嫌うため、暗くて湿気のある場所の方が適しており、シェードガーデンに最適です。

【ヤツデの開花の時期は?】いつどんな花が咲く?

ヤツデの花の開花時期は、11月~12月です。春から夏に花を咲かせる植物が多い中、ヤツデは冬に花を咲かせます。寒い冬でも、雪のように白くて丸い可愛らしい花が庭に彩りを添えてくれますよ。

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【ヤツデの実の時期は?】いつなる?食べられるの?

ヤツデは、冬に咲いた花が春にかけて実に変化します。緑色の実は春頃には熟すため、黒色に変化していく様子を楽しめるのも魅力です。春になると熟した実を鳥が美味しそうに食べる様子を見かけますが、人間は食べない方が賢明でしょう。

【ヤツデは毒?】ヤツデには毒があります

庭木としてもおすすめのヤツデですが、毒を持つ植物です。葉や茎、根には「ヤツデサポニン」と呼ばれる毒が少量含まれているため、口にすると下痢や嘔吐などを引き起こす可能性があります。万が一、口にしてしまった場合は病院に行きましょう。

【庭におすすめ!】おしゃれなヤツデの種類3選

公園などでもよく見かけるヤツデですが、実はおしゃれな種類も存在します。

  • 紬絞り
  • スパイダーウェブ
  • グリーンスター

同じヤツデでも種類によって雰囲気が変わるため、お気に入りを見つけるのも楽しみのひとつですね。

①紬絞り

出典:aucfree.com

「 紬絞り(つむぎしぼり) 」は、日本の班入りヤツデです。春から初夏にかけて出る新緑は白色が濃く、その後次第に緑の斑が増えて最終的に網目状の美しい白班になります。従来のヤツデのイメージを変えるおしゃれな種類で、和モダンやリゾート風住宅の庭のアクセントとしておすすめです。

②スパイダーウェブ

出典:aucfree.com

室内のインテリアとしてもおすすめなのが「スパイダーウェブ」と呼ばれる種類です。紬絞りの中でも選抜された特に美しいものをスパイダーウェブと呼んでいます。緑の中にパウダーのような白い班が入る葉が美しく、海外でも人気のある種類です。

普通のヤツデよりも明るい印象のスパイダーウェブは、洋風住宅にもよく合います。庭を格段とおしゃれな雰囲気にしてくれますよ。

③グリーンスター

グリーンスターは、班の入っていない緑のヤツデです。ヤツデらしい光沢感のある緑の葉が美しく、庭で青々と茂る姿は目を楽しませてくれます。班入りのデザイン性が高い種類も魅力的ですが、グリーンスターはヤツデ本来の美しさを求める方におすすめです。

【いつ切るの?】ヤツデの3つの剪定時期とは?

ヤツデの剪定に適した時期はいつ?

3月・4~6月・10~12月の3シーズンです。

ヤツデの剪定に適した時期は、下記の通り年に3回訪れます。

  • 3月
  • 4~6月
  • 10~12月

ヤツデは成長が緩やかなので剪定は3年に1度、3月を基本として行います。詳しく見てみましょう。

【3月】常緑樹の剪定は春です!

ヤツデにとって3月は1年の中でも表皮がはがれにくい時期で、回復が早い季節でもあるため剪定に適しています。ヤツデは、年に何度も剪定をする必要はなく、むしろ剪定し過ぎると弱ってしまう植物です。

ヤツデの剪定は3年に1度、3月が訪れたら剪定を行うと健康に育つでしょう。

【4月~6月】高温多湿時は風通し良くしてあげよう!

ヤツデの剪定は基本的には3年に1度で問題ありません。しかし、背が高くなり過ぎた場合や生い茂り過ぎている時は、3年経っていなくても4月~6月に枝葉を軽く切ってあげましょう。高さを調整できるだけなく、風通しが良くなるためヤツデも快適に過ごせます。

【冬はNG?】初心者は10月~12月に切るのはおすすめしません!

ヤツデの育成に慣れてきたら、10月~12月に葉の枚数を減らすことで株の成長を抑えることができます。春に出て来る新葉の大きさを少し小さくしたい場合に有効ですが、初心者は冬に剪定を行うことはおすすめしません。ヤツデは寒さに弱いため、枯らせてしまう恐れがあります。冬に剪定を行うなら専門業者にお任せしたほうがよさそうです。

【ヤツデの剪定】初心者でもできる3つの方法!

ヤツデの剪定方法は、下記の3種類です。

  • 透かし剪定
  • 切り戻し(摘芯)
  • 葉切り

上記を状況に応じて使い分けることで、ヤツデの形を美しく保つことができますよ。なお、切り口に癒合剤を塗ると治癒が早くなり剪定時のダメージを軽減します。

剪定①透かし剪定

枝の本数を減らす剪定方法で「間引き剪定」とも呼ばれています。枝の生え際から切り落とすことで枝の密集を緩和できるため、ヤツデを風通し良くすっきりとした見た目にしたい時に適した剪定方法です。

また、古くなった幹を株元から間引いて幹の数を3~5本に抑えることで、さらにサッパリとした印象に仕上がりますよ。

剪定②切り戻し(摘芯)

切り戻しは、樹形を整えるために用いる剪定方法です。透かし剪定とは異なり、枝の生え際から3分の1ほどのところで切り落とし、新芽を出させて形を整えます。ヤツデは伸びた枝先に葉をつける性質があるため、適度に切り戻しを行うことで美しい形を保つことができるでしょう。

剪定③葉切り

葉切りとは、文字通り増え過ぎた葉を切ることで全体をコンパクトにする剪定方法です。ヤツデの葉は大きく美しいことが魅力でもありますが、大き過ぎるがゆえに増えると圧迫感が気になることもあるでしょう。そのような場合に、古くなった大きな葉を切り落とすことで全体をすっきりさせることができ、病害虫を防ぐ効果もあります。

【ヤツデは縁起悪い?】縁起が良いとされる3つの理由!

ヤツデは縁起が悪いの?

古来から縁起が良いとされています。

ヤツデは、下記の理由から古来から縁起が良いとされる植物で庭木として愛されてきました。

  • 金運アップ
  • 魔除け
  • 受験に合格

この章では、ヤツデが縁起が良いとされる理由についてご紹介します。

①金運upに!

ヤツデは、古来より金運をアップさせる縁起木として扱われてきました。植える方角により効果が異なり、お金が家から出て行かないよう貯蓄を増やしたい場合は西側に、お金を招き入れたい場合は玄関脇にヤツデを植えると良いとされています。

せっかくなら庭に縁起の良い植物を植えたいですよね。ぜひヤツデの金運アップ効果に期待してみてはいかがでしょうか?

②鬼門に植える(魔除け)

ヤツデは、風水においても魔除けの役割を果たす植物だとされています。鬼門に植えることで、ヤツデ特有の大きな葉が邪気の侵入を防ぐからです。他にも、観葉植物のモンステラなど葉の大きな植物は魔除けの力があるといわれています。

鬼門に庭がある場合には、ヤツデを植えて邪気を追い払って幸運をつかみましょう。

③受験に合格?!

ヤツデの葉は、受験の合格祈願の御守りにも良いとされています。ヤツデの葉を背中に貼って受験をすると、天狗が煽って合格させてくれるかもしれません。背中に貼るのはさすがに恥ずかしいという場合は、ポケットに入れるなど身につけておくだけでも力をもらえるでしょう。

藁にもすがりたいという時は、庭のヤツデの葉を持って神社に合格祈願に出掛けてみてはいかがでしょうか。

【初心者でも簡単!】ヤツデの育て方

ヤツデは以下のポイントを抑えることで、初心者でも簡単に育てられます。

  • 育てる環境
  • 植え付け・植え替え
  • 水やり
  • 肥料やり
  • 病害虫

それぞれ重要なポイントをご紹介していきます。

ヤツデに適した環境

ヤツデは、日陰で湿気の多い場所を好みます。直射日光が当たり過ぎるなど、乾燥しやすい場所は適しません。日陰でも西日が当たる場所は避けましょう。湿り気があり腐植質が多い肥沃な土で育てると元気に育ちます。また、ヤツデを育てるには耕土の深い土地が最適です。

ヤツデの植え付け・植え替え

ヤツデは、5月~6月に植え付けを行います。植え付けを行う際の注意点は、日陰で行うことです。ヤツデは乾燥に弱いため、日陰かつ湿気のある場所で植え付けましょう。また、植え替えのみであれば、ヤツデが成長期を迎える4月~7月の暖かい期間に行えば問題ありません。

ヤツデの水やり

ヤツデは乾燥を嫌いますが、日陰に植える場合には雨水だけで育つため、水やりの必要はありません。一方、鉢植えの場合には、水切れを起こさないよう定期的に水やりをしましょう。

ヤツデの肥料やり

植え付けの際に肥沃な土壌を選んでいる場合は、特に肥料を与える必要はありません。養分が足りているか心配な場合や葉の色が黄色がかっている時は、1月下旬~3月に寒肥と成長期の6月に追肥を行うと良いでしょう。肥料は、油かすを与えるのがおすすめです。

ヤツデの病害虫

湿気を好むヤツデですが、乾燥しやすい場所に植えているとカイガラムシが発生する恐れがあります。カイガラムシの排泄物から病気になることもあるため、発見したら直ちに駆除しましょう。

また、急にしおれたり、葉っぱの水気が抜けて黄緑色に変色したりしている場合は、黄色紋羽病の疑いがあります。そのほか、葉が枯れてしまう炭そ病、葉に斑点ができる黄斑病にも注意が必要です。

【まとめ】日陰でも育つヤツデは剪定も楽ちん!初心者におすすめ!

日陰でも育つヤツデは、日当たりの悪い庭でも元気に育てることができます。面倒になりがちな剪定も3年に1度で良いため、初心者でも非常に育てやすい植物です。庭をおしゃれな雰囲気にしたい場合は、紬絞りやスパイダーウェブなどの斑入りを選ぶと良いでしょう。

縁起も良いとされるヤツデを育てて、運気アップも目指してみてはいかがでしょうか。


この記事を読んで、「ヤツデ」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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