【植木屋とは】造園業・庭師との違いは?仕事内容やなり方は?向いてる人をご紹介
植木屋の仕事に興味がある!でも、植木屋・造園業・庭師の違いはご存知でしょうか?
どの仕事も人が生き、そこに庭や木がある限り欠かせない仕事ですが、詳しい仕事内容は知らない人も多いはず。
この記事では、植木屋・造園業者・庭師の仕事内容や気になる給与面、この仕事に向いている人材はどんな人かを解説します。後半では資格・スキルアップについても紹介するので、植木屋・造園業界に興味がある人は参考にしてください。
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目次
造園業・植木屋・庭師の違いとは:仕事内容や料金に違いはある?
造園業・植木屋・庭師は、それぞれ「庭に携わる仕事?」という漠然としたイメージはあるものの、具体的な仕事内容や違いはわからない人も多い事でしょう。
部分的に共通している業務はあるものの、何を専門としているかが異なります。
植木屋とは:剪定やお庭のお手入れ・植木や庭木を販売
- 植木屋とは?
植木屋は主に庭木の剪定の専門家。植物の知識を持ち、「剪定」をメインに消毒・伐採も行うところもあります。
個人事業や小規模の植木屋の場合は、剪定を専門にして活動していること少なくありません。「松の剪定専門」と限定して活動する植木屋もあるほどです。
植木・庭木の販売や植え付けを行っている業者もあり、その延長で剪定・消毒等の庭木全般の管理を請け負っている植木屋もあります。
庭師とは:お庭づくりの専門家
- 庭師とは?
庭師とは庭づくりの専門家のこと。庭木だけでなく、庭を1つの空間としてデザイン・施工する職人です。
庭の設計をすることから植物にも精通しており、剪定もこなすこともあります。
植木屋は庭木の剪定を専門としますが、庭師は庭木1本だけでなく、庭木を含めた庭全体を創造するクリエイティブさも求められます。個人で活躍する庭師もいれば、会社を立ち上げる人もいますが、比較的小規模です。
庭師の中には、剪定は請け負わず「自分が手掛けた庭のみ、管理の一環で剪定を対応しています」というところもあります。
造園土木・造園業とは:公共工事・庭園づくり専門の会社もある
- 造園土木・造園業とは?
造園土木・造園業者は、それぞれ専門・強みがあります。
「造園土木会社」という名前は、営業用のトラック等で見かけるものの、全ての業者が個人宅の「造園」を行っているわけではありません。
個人宅の庭づくりを請け負っているところもあれば、公園や学校・街路樹剪定などの公共の緑地管理・土木工事を専門にしている業者もあります。造園土木会社によっては個人邸は対応していないことも珍しくありません。
寺社仏閣や巨大庭園の庭園管理を専門に扱う業者や、ショッピングモールなどの巨大商業施設の緑地管理が得意という業者もあります。
一般住宅のお庭づくり・造園・エクステリアの仕事をするならどこの業種?
植木屋や庭関連の職人を目指すのであれば、「こんな仕事をしてみたい」という思い描く像もありますよね。
ここでは、植木屋・造園業者・庭師が、それぞれどの業務(お庭づくり・庭木の剪定・エクステリア等)を手掛けているのかを解説します。
お庭づくりを依頼したい:庭師か造園業者
個人宅の庭づくりの仕事をしたいなら、庭師か造園業者です。住む人の希望を取り入れ、その環境にも合う庭空間を設計・施工します。庭木だけでなく、庭石や枕木などの資材も取り入れた総合デザインです。
庭師の場合は、庭づくりまでが仕事でアフターメンテナンスはなしということもあります。造園業者は、庭づくりから施工後の植栽管理まで合わせて依頼できます。
庭木の剪定・移殖を依頼したい:植木屋
植木屋の仕事は、庭木の剪定がメイン。個人で活躍する植木屋の中には、「剪定」に業務を限定して営業していることも。チラシやタウン誌で「庭木1本から剪定します!」という文言はよく見かけますね。
また、植木の販売・植え付けを行っている植木屋もあります。
住宅事情で植木の場所を変えたい場合など、庭木の移植も植木屋の仕事です。植物の専門知識を持った植木屋が、樹木の特性に合わせて計画を立てて実施します。
庭とエクステリア工事を依頼したい:造園・エクステリア専門業者
一戸建て住宅の顔とも言えるのが、門扉やアプローチ、カーポートなどのエクステリア部分。ハウジングメーカーが庭と合わせて請け負い、造園業者に下請けに出すこともあります。
エクステリアを専門とした業者もあります。庭に併設したサンルームの設計や花壇、ペットや子どもが遊びやすいテラスデッキ等、庭だけでなく家全体をワンランク上のオシャレなものに仕上げる仕事です。
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造園業・植木屋・庭師を選ぶポイント:施工実績と信頼性
植木屋や造園業で働いてみたい人は、実際の造園・植木屋のホームページやSNSをチェックしてみるのもおすすめ。
ホームページには、職人のプロフィールや取得資格、施工写真や年間〇件の剪定を行っているなどの具体的な実績も掲載されています。
個人の植木屋では、ホームページを運営していなくても、SNSで情報発信をしているところも多いです。働き方や、どんなお客さんがいるのかを知ることができます。
造園業・植木屋・庭師に役立つ3つの資格・スキル
植木屋・造園の仕事は、資格がなければできないわけではありません。しかし、庭づくりの世界は奥が深いもの。親方の元でひたすら技術を学んで終わり、というものでもないのです。
造園業界では、資格取得でスキルアップすることで仕事の幅が広がり、収入にも大きく影響します。資格は、顧客が造園業・植木屋・庭師を選ぶ際のアピールとしても有効です。
造園・土木に関わる資格はたくさんあり、資格があるほど請け負える業務の範囲が広がります。ここでは以下の3つの資格について紹介します。
- 造園技能士
- 造園施工管理技士
- 樹木医
庭師の資格①造園技能士
造園技能士とは、造園に関わる国家資格の1つ。一般住宅の庭づくり・維持管理から、公共施設・工場緑化・大規模施設まで、幅広い知識・技術を持ち、工事では欠かせない存在です。筆記試験・実技試験で合格を判定します。
1級~3級までの資格があり、受験には実務経験も必要です。3級は1年以上、1級の場合は7年以上というベテランが挑みます。合格すると、ホームページや名刺で「1級造園技能士」「2級造園技能士」と表記できるようになります。
造園技能士の上位職とも言えるのが、民間資格の「登録造園基幹技能者」。上級職長としての能力を保証する資格で、ランドマークを作るような大規模工事に携わる機会も増えます。
庭師の資格②造園施工管理技士
造園施工管理技士は国土交通省の国家資格で、その合格率の低さから、施工管理の最難関資格とも言われます。
1級・2級があり、1級は造園工事の施工計画の作成や、現場管理・品質管理・安全管理等、その業務は多岐にわたります。現場工事の主任技術者・監理技術者として活躍し、工事の重要なポジションを担う仕事です。
個人宅の庭のような小規模工事の場合は必要ありませんが、大規模工事では造園施工管理技士の資格を持つ人の常駐が必須となります。難関資格だけに、保有することで仕事の幅は大きく広がることでしょう。
植木屋の資格③樹木医
民間資格ですが、難関の資格の1つ。文字通り樹木を専門とするお医者さんです。7年以上の実務経験を受験資格とし、筆記試験と2週間の実技研修が必要となります。
樹木の種類・生態に精通し、樹木の保護や緑地化に貢献する仕事です。人々の思い出を背負った老木や、樹齢100年以上の希少樹の樹勢回復でも活躍します。
また、街路樹や公共の場所の植木は、時の経過とともに老朽化で倒壊する恐れもあります。被害が発生しないよう、街路樹のチェックをするのも樹木医です。
【就職・転職】植木屋・庭師になるには?
植木屋や庭師として活躍する人は、様々なキャリアを持っています。農業高校や大学で植物の専門知識を学んだ人もいれば、転職して植木屋に弟子入りする人まで、様々です。
ここでは、植木屋・庭師になるための方法・キャリアについて解説します。
植木屋・庭師になるための学校・学費は?
植木屋になるために、特別な資格の取得や、専門の学校に行かなくてはならないというわけではありません。園芸高校・農業高校の専門科(造園科・土木科)で専門知識を学ぶ人や、大学で土木や造園を選択し、結果的に庭師の道を選んだという人もいるようです。
基本は、造園会社や植木屋の会社に就職し、親方(社長・リーダー)から仕事を教えてもらう見習い期間からスタートです。庭師は総合的な仕事になるため、10年ほどかけて一人前になると言われています。
植木屋の場合、脱サラして弟子入りし、半年くらいで独立というパターンもあります。剪定作業に限定しての営業から、資格を取得して徐々に仕事の幅を広げていくパターンもあります。
造園業・植木屋・庭師の年収:給料や待遇に違いはある?
植木屋・造園業は、それほど収入は高くありません。職人の世界だけあって見習い期間は年収200万前後~、独立開業によって年収400万~600万程度です。
業者によっては、保障がない・休みが取れないというブラック企業化したところもあり、見習い期間の給料の安さから辞めてしまう人もいます。
造園は奥が深い分、独立後は自分の実力次第。資格取得でできる業務を増やし、年収1000万以上を実現した職人もいるので夢も持てる業界です。
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植木屋・造園業に向いてる人
- 自然が好き
- 体力に自信がある
- 誰かの喜びを自分の喜びと思える
- 学ぶことが好き
- 黙々と作業を続けられる
植木屋・造園業は、自然を相手にする屋外作業のため、とにかく体力仕事です。夏の炎天下・極寒の環境での作業もあり、体が資本。健康管理ができる人・体を動かすことが苦痛ではない人が向いています。
植物や病害虫を学び、環境と時代のトレンドに合わせた庭づくりを提案するのは、まさに一生の学びが必要。日本庭園のような伝統から、新しい様式の庭、新種の植物にも柔軟に楽しむことができる人も適性があります。
また、「剪定作業で美しくなった庭木やお庭を見るとやりがいを感じる。それ以上に、住人が喜んでくれるのが嬉しい」という職人も多いです。庭の手入れは、常連のお客さんと長い付き合いになります。人との繋がりを大切に、庭木を通して長く人と付き合える仕事は、素晴らしい仕事ですよね。
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まとめ:植木屋・造園業は庭と関わり、自らも成長していく仕事
剪定をメイン業務とする植木屋、お庭づくりの専門家の庭師、小規模の庭から公共工事まで対応する造園業。業務の範囲はそれぞれ異なるものの、庭木・お庭づくりには欠かせない業種です。
資格取得によって業務の幅も広がり、地元のランドマークになるような場所や有名な都市開発に関わることもできるため、とてもスケールの大きな夢のある仕事にもなります。
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