【東福寺】シンプルモダンな国の名勝・東福寺の万丈庭園の見どころを解説

秋の紅葉で有名な、東福寺。いくつもの国宝や重要文化財を保持し、毎年たくさんの観光客が訪れる京都の寺院。

東福寺の庭園といえば、方丈庭園ですね。市松模様の苔を歴史の教科書やテレビで見たことがある方は、多いのではないでしょうか。

今回は、シンプルモダンな方丈庭園の魅力をご紹介します。春夏秋冬どの季節に行っても楽しめる東福寺の見どころも合わせて解説します。

この記事を読んで、「東福寺」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次

東福寺の庭園とは?

東福寺

出典元:tofukuji.jp

東福寺とは?

東福寺は、京都にある臨済宗東福寺派の大本山であり、京都五山のひとつです。

鎌倉時代に建てられ、多くの国宝・重要文化財を保持しています。

とくに東大寺の庭園「本坊庭園」は国の名勝とよばれ、毎年国内外から多くの観光客が訪れています。

東西南北に配置された庭園はモダンでお洒落。現代アートのような市松模様の苔庭が、人気です。また、東福寺は紅葉の名所でもあります。一年を通して見事な庭を楽しめる寺院です。

東福寺の庭園の5つの見どころ!

方丈庭園の周辺には、東庭・西庭・南庭・北庭の4つの庭園が配置されています。各庭園にはテーマがあり、非常に見ごたえのあるものとなっています。

方丈庭園はかつては「八相の庭」と呼ばれていました。しかし、2014年に国の名勝に登録された際、「方丈庭園」と名前がつけられました。

東福寺の方丈庭園自体は80年前に作られましたが、国の名勝に登録されると同時に当時の姿に戻されました。ここでは、東福寺の庭園の見どころを5つご紹介します。

1【東庭】小さな宇宙を日本庭園で表現

北斗七星の庭

出典元:tofukuji.jp

東庭の特徴は、石で表現された北斗七星です。「北斗七星の庭」と呼ばれることもあります。東司の柱石の余材を利用したといわれており、作者である重森三玲の素晴らしい感性を感じ取ることができます。

東庭は、円柱・白川砂・苔・背後の二重生垣のみで表現されており、波紋のように広がる砂の表現は静かに動いているのではないかと錯覚するほど。

日本庭園のなかに星座を配置するなんて、大胆な構図ですよね。東庭は、宇宙を感じられるロマンあふれる日本庭園です。

2【西庭】大きな市松模様が印象的

市松模様の刈り込み

出典元:tofukuji.jp

西庭の特徴は、大きな市松模様です。この大きな市松模様はサツキを四角く刈り込んだものであり、春になると鮮やかなピンク色の花を咲かせます。

白い砂に浮かび上がるサツキの葉の緑と花のピンクのコントラストが、訪れる人の目を楽しませてくれます。西庭の市松模様は、斜線上に組まれており、北庭と連動しています。

サツキと砂地の区切りには、葛石が使用されています。

3【南庭】最大規模の枯山水庭園が楽しめる

東福寺南庭

出典元:tofukuji.jp

南庭の面積は、なんと200坪!最大規模の枯山水庭園です。広大な敷地に巨大な石と砂紋で壮大な世界観を表現しており、思わずため息が出てしまうほど。

荒波を表現した砂紋のなかに、蓬莱・方丈・瀛洲・壺梁の四仙島が巨石で構成しています。

三神仙島(蓬莱、瀛洲、壺梁)は長い石を横に寝かせて表現していますが、このように石を横に寝かすという方法はほとんど例がないそうです。

4【北庭】シンプルモダンな市松模様

北庭の市松模様

出典元:tofukuji.jp

北庭は、小さな市松模様が印象的な庭園です。歴史の教科書やテレビなどで見たことがある方も、多いのではないでしょうか

石は勅使門から方丈に向けて敷きつめられていた切石を再利用しており、切石の間からこんもりと盛り上がる苔が愛らしいですね。

北庭の市松模様は手前から奥に行くほど、ぽつんぽつんと模様が消えていきます。シンプルモダンともいわれる北庭は、東福寺へ行ったら忘れずに見学したい日本庭園です。

5【国宝・重要文化財】過去にタイムスリップしたかのような境内の建築物

東福寺文化財

出典元:tofukuji.jp

東福寺の見どころはたくさんありますが、国宝や重要文化財を多く保持しているのも特徴です。鎌倉時代や室町時代の絵画や貴重な書類・文書など、さまざまな資料が保存されてます。

また、境内の建物も室町時代以降のものが残されており、六波羅門をはじめ浴室・東司・禅堂など多くの建造物が重要文化財に指定されています。

一歩踏み入れるだけで過去にタイムリップしたような感覚に陥る東大寺の境内をゆっくり散策してみてくださいね。

東福寺の庭園は四季で楽しみ方が変わる!

東福寺の景観が素晴らしいのは、秋の紅葉だけではありません。春のサツキ・夏のカエデ・秋の限定公開・冬の行事と、どの季節に行っても楽しめますよ。

ここでは、季節ごとの東福寺の見どころをご紹介します。

【春】東福寺開山堂の見事なサツキ

サツキ

東大寺の庭園といえば方丈庭園ですが、境内の日本庭園はそれだけではありません。

開山堂といえば国宝の僧正像が安置されている寺院で、内部はスケッチや撮影は一切禁止。実際に行かなければ見ることのできない寺院です。そんな厳かな空気漂う開山堂ですが、春にはカエデが見事に咲き誇ります。

青々とした葉に鮮やかなピンク色の花を咲かせるサツキを静寂の中、眺めてみてはいかがでしょうか。

【夏】目にも爽やかな緑のカエデを楽しめる

カエデ

カエデは秋に紅葉し、見ごろを迎えます。しかし、夏のカエデも爽やかで美しいです東福寺には、いたるところにカエデが植えられています。

ほとんどの観光客が赤く染まったカエデ目当てに訪れますが、紅葉する前の夏の東福寺も違った雰囲気を楽しめますよ。とくに通天橋から眺める景色は最高で、夏の暑さのなか目に映るカエデの緑は涼しげです。

【秋】紅葉時期限定で公開される建造物とライトアップ

紅葉

紅葉で有名な東福寺は、秋には期間限定で公開される建造物があります。また、夜間のライトアップもあり。昼間とは違った雰囲気で庭園を楽しめますよ。

期間限定で公開される建造物と庭園は、その年により異なります。万丈庭園が夜間ライトアップされた年もあり、初めての試みだったのだとか。

一年で一番美しい東福寺の限定公開は、必ず見に行きたいですね。

【冬】筆記具に感謝と供養をささげる筆供養

筆
筆供養とは

筆供養とは、古くなった筆記具に感謝をし供養する行事です。

冬には「筆供養」という行事が行われます。筆供養は毎年11月23日に東福寺の正覚庵で行われており、使い古した鉛筆やペンなどを供養するため多くの方が訪れます。

筆や鉛筆を護摩壇に投げ入れてその煙を浴びると、字が上達するともいわれています。冬の東福寺には、筆起用をしつつお庭も楽しんでみてはいかがでしょうか。

東福寺の庭園の基本情報

東福寺の拝観料や拝観時間は時期によって変わるため、注意が必要です。よく確かめてから、訪れることをおすすめします。

秋季の特別公開では、普段は入ることのできない建物やライトアップされたカエデを見ることができるのでおすすめです。

東福寺の庭園の拝観料

入場料

【通常期拝観料(秋季期間以外)】
・通天橋・開山堂
大人:600円
小人:300円

・東福寺本坊庭園(方丈)
大人:500円
小人:300円

・東福寺本坊庭園(方丈)、通天橋・開山堂(共通拝観券)
大人:1,000円
小人:500円

【秋季拝観料】
・東福寺本坊庭園(方丈)
大人:500円
小人:300円

・通天橋・開山堂
大人:1,000円
小人:300円

・東福寺本坊庭園(方丈)、通天橋・開山堂(共通拝観券)
設定なし

*小人:小中学生です。
*団体料金の設定はございません。

東福寺の庭園の拝観時間

営業時間

4月~10月末まで
拝観時間:9時~16時
※拝観受付終了は16時
※16時30分に閉門

・11月~12月 第一日曜日まで
拝観時間:8時30分~16時
※拝観受付終了は16時
※16時30分に閉門

・12月 第一日曜日~3月末
拝観時間:9時~15時30分
※拝観受付終了は15時30分
※16時に閉門

東福寺の庭園へのアクセス

アクセス

【電車で行く場合】
京阪「東福寺」駅より徒歩10分
京阪「鳥羽街道」駅より徒歩10分
JR「東福寺」駅より徒歩10分

【バスで行く場合】
京都駅より京都市バス「88系統」または「208系統」に乗り、「東福寺前」より徒歩4分
四条河原町より京都市バス「207系統」に乗り、「東福寺前」より徒歩4分
東山三条より京都バス「202系統」に乗り、「東福寺前」より徒歩4分
祇園より京都市バス「202系統」または「207系統」に乗り、「東福寺前」より徒歩4分

【車で行く場合】
●名神高速京都南ICより約4㎞
●名神高速京都東ICより約7㎞
●阪神高速8号京都線ICより約1㎞

※自家用車も観光バスも無料でご利用いただけます。
※紅葉の期間10月25日~12月10日まで駐車場は閉鎖されます。
※秋の観光シーズン中、交通規制が行われる期間がございます。
東福寺境内の禅堂南側ございます駐車場、または北駐車場(下図)をご利用いただけます。

東福寺の庭園を詳しく知りたいならガイドを利用しよう

東福寺の庭園をひとりでゆっくり回るのもよいですが、より詳しく知りたいならガイドを利用してみましょう。東福寺のガイドでは、一般公開されていないところも見せてくれます。

重要文化財である「光明宝殿」と「禅堂」・本堂は一般非公開で、万丈ではお抹茶をいただけます。

また、紅葉の名所として知られる通天橋も同行してくれます。参加人数は1日5組限定。拝観料はひとり5,000円です。貴重な体験ができますので、ぜひ利用してくださいね。

【日程】
2020年12月14日(月)~
参加人数:1日5組様限定(1組5人以上)
集合場所:東福寺方丈受付
拝観料 5,000円(1人)
拝観場所
・光明宝殿(重要文化財・一般非公開)
・禅堂( 重要文化財・一般非公開)
・本堂(一般非公開)
・方丈(一般公開/本坊庫裡にて抹茶をご用意しております)
・通天橋(一般公開)

東福寺の庭園のまとめ

東福寺の庭園「万丈庭園」の見どころをご紹介しました。あまりにも有名な庭園ですから、何度も訪れる方も多いです。日本国内だけではなく、海外からの観光客も訪れます。

東福寺は、一生に一度は見ておきたい庭園ばかり。庭園だけではなく、重要文化財である建造物の見学も楽しんでくださいね。

方丈庭園を眺めて、ゆったりとした時間を過ごしてください。

この記事を読んで、「東福寺」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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