庭革命

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【白鳥庭園】東海地区最大級!世界デザイン博覧会のパビリオンになった庭園

全国の庭園図鑑

2020.11.20

白鳥庭園

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

愛知県名古屋市熱田区の庭園・『白鳥庭園/しろとりていえん』。

東海地方随一の規模を誇り、平成元年の世界デザイン博覧会会場の1つとして世界に向けて公開された日本庭園です。

名古屋のど真ん中にありながら、滝や渓流も再現され、趣ある静寂を楽しめる本格日本庭園。今回は白鳥庭園の魅力をご紹介いたします。

白鳥庭園とは?

白鳥庭園は江戸時代から残る歴史ある大名庭園ではなく、昭和後期~平成で作られた庭園です。

江戸時代に利用された水中貯木場「白鳥貯木場」を埋め立て、昭和58年から庭園として整備。平成元年には世界デザイン博の会場として、世界中の人が訪れました。

その雄大な風景は結婚式や七五三の前撮りでも人気のスポットです。

白鳥庭園の5つの見どころ!

東海地区最大級の広さを誇る白鳥庭園は、世界デザイン博覧会のパビリオンとして作られたことから、その形は中部地方の地形に似たものとなっています。

テーマは源流から海原までを描く「水の物語」。築山を「御嶽山(おんたけさん)」に、築山から流れる滝を「木曽川」、流れ込む池を「伊勢湾」に見立てています。

中でも、滝、渓谷、池など様々な角度から楽しむ「白鳥八景」が見どころ。ここではそのうち人気の高い5つをご紹介いたします。

1【水郷の景】シンボルツリーの桜を見学できる

しだれ桜

出典:Twitter

木曾三川をモチーフとして作られた景観は、木曽川・揖斐川・長良川と3つの川が合流する広大な風情を表現しています。

白鳥庭園のシンボルツリーといえば、しだれ桜。流れ落ちるような桜の枝は、白鳥が優雅に翼を広げたような形をしています。

毎年3月4月には観桜会・花見茶会が開催され、多くの観光客が三連桜を見に訪れています。

2【滝の景】豪快な滝で神秘的!

白鳥庭園の滝

御嶽山(おんたけさん)に降り注ぐ雨は、やがて豪快な滝となり渓谷へ。そんな風情を表現したのが滝の景です。

4段で水が流れ落ちる豪快な「雄滝」と、低い段差でひっそりと流れる「雌滝」、鯉が滝を昇って今にも龍となる様を現した「鯉魚石」。

中部地方の三川が一堂に会するスケールの大きさが、これらの滝で表現されています。

3【清羽亭の景】静けさがあり落ち着ける場所

日本の侘び寂びを五感で体感したいなら、白鳥庭園のほぼ中心に位置する清羽亭(せいうてい)。

自然素材を生かした本格的数寄屋建築の茶室で、現在も茶会が開かれています。

千利休の作法を踏襲し、屋根のない伝統的な茶室の庭「露地(ろじ)」を再現。時の流れが止まったような静謐なひとときを過ごすことができます。

4【汐入の景】夏場に最適!噴水で涼める

汐入の景

出典:Twitter

汐の満ち引きを表現した汐入の景は、岩場に打ち寄せる激しい波しぶきを噴水で表現。夏場は白鳥庭園のクールスポットとして最適の場所です。

波しぶきの他、汐の静かな満ち引きや、打ち寄せた汐が引いて砂浜へと消えていく様も表現しています。日本庭園でありながら、チタンパイプを使い現代的な表現を取れ入れた斬新さも、白鳥庭園の見どころと言えます。

「茶寮 汐入」では、庭園を眺めながらお抹茶と和菓子のセットをいただくこともできます。

5【里の景】咲き分けの梅が映える

梅

里の景は、人里を表現したもの。梅や桃など優しい花の香で漂う里をイメージして作られています。

里を春を彩る2本の木、咲き分けの梅・日月梅(じつげつばい)と咲き分けの桃・源平しだれ桃があります。

ピンクの白の梅の花は写真スポットとしても人気が高く、毎年この写真を撮ることを楽しみにしている人たちも多くいます。

白鳥庭園は四季で楽しみ方が変わる!

春は枝垂れ桜、夏は涼やかな睡蓮、秋は色づく紅葉、冬は官能的な椿と、四季折々を楽しめるのが庭園の素晴らしいところ。

年に4回、そして季節とともに移り変わり行く様も見守りたいですね。

【春】桜を見ながら茶会などが開催

しだれ桜が人気の白鳥庭園は、桜の名所として毎年たくさんの観光客が花見に訪れます。

満開の桜に、池ではのんびり泳ぐ錦鯉や鴨。春ののどかな空気を感じながら散策してはいかがでしょうか。

春は観桜会・茶会も開催されています。

【夏】旧暦の七夕など睡蓮が楽しめる

睡蓮

初夏~夏は、睡蓮や紫陽花、花菖蒲という涼し気な花が見ごろ。

もう少し暑くなれば、夏の代表する花の1つであるサルスベリが目に鮮やかに咲き誇ります。

また、鯉や野鳥に会うこともでき、天然の森にいるかのようにゆったりと時間を過ごすことができるのもポイントです。

【秋】秋冬になると紅葉と雪吊りがライトアップ!

雪吊り

出典:Twitter

秋は庭園を紅葉が彩り、フォトジェニック感満載!

11月~12月には紅葉ライトアップもあり、深まる秋の美しさと幻想的なライトアップが心を打つことでしょう。

毎年秋には様々なイベントも開催されています。

【冬】カルタ大会や雪吊りが楽しめる

雪吊り

出典:Twitter

冬の風物詩である「雪吊り」は、縄を張って雪の重みから花木を守るためのものです。

新春にはカルタ大会や新春の茶の湯も楽しむことができます。

2月はカンツバキ(寒椿)やサザンカ(山茶花)、ニホンスイセンなど、冬の代表花を咲きます。日本原種の冬咲きのカンアヤメが見られるのもこの時期です。

白鳥庭園の基本情報

白鳥庭園は、池を中心にぐるりと歩ける池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の庭園です。

それほど広すぎないため、時間もかからず一周することができ、デートスポットとしても穴場⁉

白鳥庭園の入場料

入場料
・一般:300円
・65歳以上:100円
・中学生以下無料

白鳥庭園の営業時間

開園時間:午前9時

閉園時間:午後5時(最終入園は午後4時半まで)

休館日:
・毎週月曜日(ただし月曜日が祝休日の場合は翌平日)
・年末・年始(12月29日~翌年1月3日まで)

白鳥庭園へのアクセス

電車を利用する場合
・地下鉄名城線「神宮西」駅から徒歩10分

市バスを利用する場合
金山から
・金山25系統「野跡駅・港区役所」行き白鳥橋から徒歩3分
・熱田巡回バス「神宮東門2番」熱田生涯学習センターから徒歩3分
神宮東門から
・幹神宮2系統「権野・中川車庫前」行き白鳥橋から徒歩3分

イオンモール熱田巡回バスを利用する場合
・イオンモール熱田巡回バスに乗り「白鳥庭園」で下車

駐車場
・正門駐車場(40台):普通自動車1回300円
・北側提携コインパーキング「タイムズ白鳥公園」:30台
提携コインパーキング「タイムズ白鳥公園」利用の場合は、正門・北門受付で割引あり

白鳥庭園を詳しく知りたいならガイドボランティアを利用しよう

ガイド

白鳥庭園語り部の会「白游会」によるガイドツアーが定期的に開催中。

庭園の見どころや歴史、見ごろの花や野鳥まで幅広く紹介してくれます。毎年土曜の1日2回(午前10時~、午後1時30分~)定期開催しています。

第十回生物多様性条約締約国会議(COP10)開催時に誕生した「英語白鳥庭園ガイドツアー」もあり。外国人に日本の庭園の魅力を伝えてくれます。

白鳥庭園のまとめ

東海地区最大級にして、平成元年の世界デザイン博覧会のパビリオンとして活用された白鳥庭園は、今も各地から観光客が訪れる名庭園です。

日本庭園の顔を持ちながらも、チタンパイプを使った斬新さも取り入れています。

特に、3つの音色を持つ水琴窟は全国でも珍しいもの。庭園好きは一見の価値があります!

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