キンモクセイの剪定について徹底解説!【生垣や庭木におすすめ】
2020/08/02
「キンモクセイ(金木犀)の剪定のやり方が分からない」「樹高が大きくなりすぎて手がつけられない」こんなお悩みを持っていませんか?
剪定や手入れって自分流にやって失敗しがちですよね。しかし、綺麗に育てたいなら正しい知識を身につけることも大切です。
当記事を読んでいただければ、キンモクセイ(金木犀)で悩む疑問を全て解消できます!
人に自慢できるような剪定テクニックを特別にご紹介します。
この記事を読んで、「キンモクセイ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
キンモクセイ(金木犀)の剪定方法
キンモクセイ(金木犀)は、別名「桂花」というモクセイ科の常小高木です。原産国である中国では、「丹桂」とも呼ばれています。
名前の由来は、橙黄色の花をつけて金色に見えることからキンモクセイ(金木犀)と名付けられました。
キンモクセイ(金木犀)の木は、寒さに強く丈夫な性質を持っているので、日陰の場所でも成長します。植物を育てることが初めての方でも比較的簡単といえるでしょう。
庭木や生垣として育てて、秋ごろに咲かせるオレンジ色の花と甘い香りを楽しむことができます。
しかし、この植物を剪定するには、内側と外側で剪定方法が違うので少し注意が必要ですよ。剪定を失敗させないためにも、正しい剪定方法を順番にご紹介させていただきますね。しっかり育てて綺麗な花を楽しみましょう。
①樹の形をきれいにするために高さを抑える
切り戻しとは、伸びすぎた枝や幹を切り取って、樹形を整える作業。
キンモクセイ(金木犀)の切り戻しを行うときは、木の幹を50cm程度になるように、枝分かれ部分まで切り落としていきます。
キンモクセイ(金木犀)の樹高は通常4m程度で、大きいものだと18mにもなります。大きくなりすぎると剪定が難しいので、伸びた幹の切り戻して早めの剪定を行いましょう。
②日当たりをよくするために透かし剪定をする!
植物は、日当たりや風通しが悪くなると病害虫が発生するおそれがあります。それはキンモクセイ(金木犀)も例外ではありません。
そんなときは、「透かし剪定」を行いましょう。透かし剪定とは、植物の成長に必要のない枝を間引く作業のこと。この剪定を行えば、健康に植物を育てることができますよ。
やり方は、太い枝、混み合った枝などを枝のつけ根から切り落とします。間引くときは、上方向に伸びたり、向きが重ならない枝を切らないように注意しましょう。
成長に必要な枝まで切ると、栄養が行き渡らなくなるので、間引く枝はしっかり確認してください。
③今年咲いた枝先を2,3節残して剪定する!
キンモクセイ(金木犀)の枝を剪定するときは、今年花が咲いた枝先を2〜3節残すように切ることがベストです。
剪定のタイミングは、花が咲き終わる秋ごろか、花芽が出る春先が適していますよ。自分のスケジュールに合わせて、刈り込みを行いましょう。
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近与(KONYO)
④全体のバランスを見ながら外側を刈る
キンモクセイ(金木犀)の剪定は、外側から内側の順番に刈り込んでいきます。外側の剪定は、1年に1回のペースで、全体を丸型にするよう意識して仕上げましょう。
剪定を行うときは、側面から上部、下部の順番で刈り込んでいきます。このとき、成長が早い上部は深めに、遅い下部は軽めに刈り込むことが最適ですよ。
外側の仕上げとして、全体のバランスを見ながら、上部から側面へと微調整をして刈り込めば完了となります。
⑤内側の剪定は3~4年に1回行う!
キンモクセイ(金木犀)の内側は、外側より適度に剪定を行う必要ありません。
しかし、前述でもご説明いただいた通り、内側の枝が密集すると、風通しや日当たりが悪くなってしまいます。そうなると、病害虫が発生して枯れることもあるので、注意が必要となります。
不要な枝は取り除いて、木全体に栄養を上手く巡らせてください。内側の剪定を行うときは、枯れ枝や下り枝、従長枝などの枝を中心に切っていくと良いでしょう。
キンモクセイ(金木犀)の2種類の剪定時期
キンモクセイ(金木犀)を綺麗に育てるなら、適切な剪定時期を知っておくことも大切ですよ。
この植物の剪定は、年間で11月と3〜4月に2回行うことができます。
綺麗な花を咲かせたいなら、春から夏の剪定はオススメしません。その理由は、花芽をつける時期なので、無理に剪定すると花数が減って上手く咲かないからです。
逆に、花をつけることを意識しなければ、1年中いつでも剪定はできますよ。剪定が可能な2種類の時期について、詳しい剪定方法をご紹介しますね。
花が咲ききった11月ごろに軽く剪定する
花が咲き終わった11月は、キンモクセイ(金木犀)の透かし剪定を行いましょう。冬の時期は、翌年の開花のために栄養を貯める時期なので、大幅な刈り込みはNGです。
風が冷たく乾燥していると、枯れた枝葉が多くみられるため、軽く間引く程度で大丈夫です。剪定は、伸びている枝を簡単に刈り込む程度にしておきましょう。
3月~4月ごろに「強剪定」を行う
花芽をつける前の3〜4月は、キンモクセイ(金木犀)の剪定に最適な時期です。
この時期は、大胆な剪定ができるので、「強剪定」を行うことができます。強剪定とは、太い枝や、多くの枝を切り落とす剪定のこと。
1年で1番多く刈り込められるので、気になる部分は積極的に剪定できますよ。全体の形を整えたいときは、この時期にまとめて作業を終わらせておきましょう。
キンモクセイ(金木犀)の手入れや剪定で必要な道具は?
キンモクセイ(金木犀) の手入れや剪定には、以下の道具を揃えておきましょう。
- 剪定バサミ
- 刈り込みバサミ
- 剪定バリカン
- 脚立
- 軍手
刈り込みを行う際は、枝葉、幹の太さ、細さによって道具を変えます。細かな枝葉は「剪定バサミ」、高いところは、「刈り込みバサミ」で刈り込んでいくと作業がスムーズに行えます。
もし剪定のときに手が疲れるなら、電動の「剪定バリカン」を使えば楽に刈り込むことができますよ。初心者からプロまで使える剪定バサミなら、樹形を綺麗に整えられるのでオススメです。
自分の身長では届かない場所を剪定するなら「脚立」の用意もお忘れなく。最後に記載している「軍手」は、尖った枝で手を傷つけないために必要です。安全第一に作業を行ってくださいね。
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キンモクセイ(金木犀)で気を付けたい病気や害虫とは?
キンモクセイ(金木犀)を長く健康に育てるためには、病害虫に気をつけましょう。
この植物に発生しやすい病害虫を以下にまとめてみました。ぜひご覧ください。
【害虫】
- アブラムシ
- カイガラムシ
- ケムシ
- シャクトリムシ
- ハダニ
【病気】
- うどんこ病
- 褐斑病(かっぱんびょう)
- 炭疽病(たんそびょう)
上記でご紹介した病害虫の多くは、風通しや日当たりが悪い場所で発生します。放置を続けると、花芽や新芽に栄養が渡らなくなってしまい、翌年の開花に影響が出ます。
発見したら、専用の「殺菌剤」または「殺虫剤」を散布して駆除しましょう。お買い求めの際は、お近くのホームセンター、専門ネットショッピングをご利用ください。
剪定が難しければプロに任すこともおすすめ
「病害虫のせいで木が丸坊主になった」
「自分では上手く剪定ができない」
キンモクセイ(金木犀)を育てていると、このような悩みに頭を抱える方も少なくはありません。せっかく育てるなら、綺麗な形をいつまでも維持しておきたいですよね。
そんなときは、プロの業者に任せてみてはいかがでしょうか?業者の方なら、キンモクセイ(金木犀)の知識や技術を持っているので、丁寧に手入れを行ってくれます。
もちろん剪定料金はかかりますが、自分で作業をする手間を減らせると思えば、安く感じるはずです。詳しい料金については、業者の方とお見積もり相談をすることをオススメします。
きっとあなたの求める理想的な形へと仕上げてくれるでしょう。
キンモクセイ(金木犀)のまとめ
いかがだったでしょうか。
キンモクセイ(金木犀)は、剪定方法が内側と外側によって変わるので、少々手間に感じることもあるでしょう。しかし、秋に咲かせる綺麗な花や甘い香りを知っていただければ、育てるかいが十分にある植物だと納得できるはずです。
もし手入れや剪定が大変であれば、業者の方に依頼することも一つの手段ですよ。自分の生活に合った育て方を考えて、気長に成長を楽しみましょう。
当記事があなたの剪定に役立ったなら幸いです。
この記事を読んで、「キンモクセイ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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