【コーヒーの木の剪定】観賞用としても人気の高いコーヒーの木の剪定時期や方法を解説
2021/01/25
朝の食事や、ほっと一息つきたいときに飲みたくなるコーヒー。自宅でも栽培できるのをご存知でしょうか?コーヒーの木は剪定も難しくはなく、観賞用としても人気です。
しかし、「剪定は必要?」「自宅でコーヒー豆を採取するにはどうしたらいいの?」と、疑問が浮かぶことでしょう。
この記事では、コーヒーの木の剪定時期や方法を解説します。自家焙煎に挑戦したい方は、ぜひコーヒーの木を育ててみてくださいね。
この記事を読んで、「コーヒーの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
コーヒーの木の特徴
コーヒーの木(コーヒーノキ)は、アカネ科コーヒーノキ属の樹木です。原産地はアフリカやマダガスカル周辺で、暑さには強いが寒さには弱いという特徴を持っています。
成長すると樹高は5メートルにも達するため、コンパクトに保ちたい場合は剪定が必要不可欠です。
コーヒーの木は濃い緑色の葉が美しく、観葉植物としても人気があります。観賞用のコーヒーの木品種はアラビカ種であることが多く、飲料のコーヒーの木と同じです。
花の開花時期は6月~7月で、白い花を咲かせます。2日ほどしか咲かないため、花を観賞できるのは稀です。
開花が終われば赤いさくらんぼのような実をつけ、種をコーヒー豆として楽しみます。鑑賞のみでもよいですし、種を採取して自家製のコーヒー豆を製造してもよいですね。
コーヒーの木の剪定時期
- コーヒーの木の剪定時期はいつ?
コーヒーの木の剪定をするのに適した時期は、4月~5月です。
コーヒーの木は自然と樹形が整うため、形をつくるための剪定は必要ありません。生育期である春に、軽く不要枝を切るだけで十分です。
コーヒーの木は寒さに弱いため、寒い冬の剪定は向いていません。ダメージが大きく苗を弱らせてしまうため、剪定は春に行いましょう。
コーヒーの木の剪定方法
コーヒーの木は剪定することで、花や実をつけます。しかし、難しくはないですよ。ここでは、コーヒーの木の剪定の仕方について解説します。
自家焙煎しなくても樹高をコンパクトに保つために、剪定は必要です。観賞用で育てる方も、ぜひ参考にしてください。
長く伸びた枝は「切り戻し」をする
コーヒーの木は樹形を整えなくてもよい樹木ですが、長く伸びすぎた枝は切り戻しをして短くしましょう。
毎年長く伸びる枝を剪定することで、樹木全体をコンパクトに保つことができます。狭い庭やベランダで育てている場合は、切り戻しでスッキリと小さく育てましょう。
株の根元から生えるヤゴ(ヒコバエ)も、見つけ次第切ってくださいね。
不要な枝を切り風通しをよくする「透かし剪定」
- 透かし剪定をしないとどうなる?
枝や葉が生い茂ると、内側の密度が高くなり蒸れてしまいます。風通しが悪くなり群れると、害虫被害や病気に合いやすくなります。
それだけではなく日当たりも悪くなるので、うまく光合成ができずに樹木が弱まり、枯れる原因にもつながります。それを防ぐために、透かし剪定をします。
透かし剪定は細い枝や弱い枝・枯れた枝・内側に向かって生える枝など、樹木の成長を邪魔する枝を中心に切りましょう。
それらの不要枝を剪定することで、適度に風通しをよくすることができます。
コーヒーの木の育て方
せっかく育てるなら、健康な樹木にしたいですよね。そのためには、普段の手入れが欠かせません。
コーヒーの木を育てるには、ポイントとなるのは水やりと肥料です。水やりは季節によって与え方が異なります。肥料は施すことにより、よく育ちますよ。
ここでは、水やりと肥料について解説します。
水やりや肥料の頻度とタイミング
コーヒーの木の水やりの仕方は、季節によって異なります。春~秋の生育期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
葉っぱの先や新芽がしおれたら、水不足を起こしています。水切れにならないように注意して、水やりをしてください。
冬の休眠期は、土の表面が乾いたなと思ってから数日後に水を与えましょう。冬は少し乾燥気味に、管理してください。
肥料は4月~10月の間に、2ヵ月に1回程度与えてください。ゆっくりと効く固形の緩行性化成肥料を鉢のふちに置くのが、おすすめです。
葉っぱが色あせている場合は、水の代わりに液体タイプ肥料を与えると効果的です。
植え替えのタイミングと方法
コーヒーの木を鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。鉢替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、鉢替えのタイミングです。鉢替えに適した時期は、5月~8月です。
鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。
コーヒーの木の株を抜いたら、根についた土は落とさずに植え替えます。このとき、倒れないように支柱を立て麻紐などで縛りましょう。土を足し水をたっぷりと与えて、完了です。
コーヒーの木を小さく育てたい場合は、枝や幹・根を半分ほどに切りましょう。植え替えするときはひと回り大きな鉢を準備しますが、この場合は同じ鉢に植え替えてあげてください。
コーヒーの木の花が咲かない・実がつかない原因と対策
コーヒーの木は観賞用で育てるだけならよいですが、せっかくなら豆を採取して自家焙煎したいですよね。豆を採取するには花を咲かせ実をつけなければなりません。
上手く育てないと花も実もつかない、なんてこともあり得ます。コーヒーの木に花が咲かない原因は、剪定が上手くいかなかったことがあげられます。
コーヒー豆を採取できるくらい育てるには、よい枝をつくることがポイントになります。正しく剪定をして、毎年安定して花を咲かせましょう。
そのためにも、蒸れないように透かし剪定をし、長く伸びすぎた枝は切って樹木全体に養分を行きわたらせましょう。
コーヒーの木が枯れる理由
どんなに丁寧に世話をしても、枯れてしまうことがあります。その原因は、害虫被害や病気・根腐れかもしれません。
害虫は注意深く観察しないと分かりにくく、手遅れになると枯らしてしまいます。また、根腐れも気付きにくいため、完全に枯らしてしまう前に対処できるようにしましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
コーヒーの木につきやすい害虫は、アブラムシとカイガラムシです。
アブラムシやカイガラムシは葉や茎に寄生し、樹木の養分を吸い取ります。どちらも見つけ次第、殺虫剤で駆除しましょう。
カイガラムシはかたい殻に覆われているため、殺虫剤が効きにくいことがあります。その場合は、ブラシでこすり落としてください。
害虫の排泄物は、すす病を引き起こす原因にもなります。放置しないように注意してください。
葉っぱの先が茶色くなるのは「根腐れ」が原因
剪定で手入れもしているし害虫もついていない場合は、根腐れが原因かもしれません。とくに、葉っぱの先が茶色く変色したら、根腐れを疑いましょう。
樹木は幹や葉が成長するにつれ、根も成長します。地植えの場合はよいですが、鉢植えで育てる場合は1~2年に一度は植え替えをしてあげましょう。
植え替えをせずに育てると鉢のなかで根が窮屈になり、養分を上手く吸えず根腐れを起こしてしまいます。植え替え作業は少し面倒かもしれませんが、鉢植えで育てるなら必ず行ってくださいね。
コーヒーの木の冬越しの方法
熱帯地域が原産のコーヒーの木は、寒さに弱いです。そのため、「冬越し」をしてあげましょう。
コーヒーの木を屋外で育て居る場合は、室内に入れてください。窓際の日当たりのよい場所に置くのがおすすめですが、窓に近すぎるのはNGです。
冷気が窓を伝うため、少し離してくださいね。鉢を段ボールで覆うのも、防寒対策になります。
コーヒーの木は観葉植物として人気
コーヒーの木は、観賞用として広く流通しています。ホームセンターやインターネット通販でも気軽に購入できますし、最近では雑貨屋でも見かけるようになりました。
コーヒーの木を室内に飾る場合は、日当たりのよい場所に置きましょう。しかし、直射日光に当たると葉っぱが焼けて枯れることもあります。
レースカーテンをつけるなど、コーヒーの木に直接日が当たらないようにしてください。
コーヒーの木は挿し木で増やせる!
コーヒーの木は、挿し木で増やすことができますよ。挿し木をつくるのに適した時期は、5月~8月です。
挿し木のやり方は、枝を10~15センチほど切ります。葉っぱは2~3枚残し、大きければ半分に切ってください。
水に数時間浸したら、用土に挿し発根するまで乾燥させないように水やりをします。その後は、鉢に植え替えるか庭に直接植え、いつも通り管理してください。
コーヒーの木の剪定をプロに依頼した場合の費用は?
コーヒーの木の剪定は難しくなく、初心者でも気軽に育てられます。しかし、花を咲かせ実をつけるには、上手に剪定をする必要があります。
自信のない方や手入れをする時間がない方は、プロの業者に頼るのもひとつです。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。
それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。自宅に来てもらう場合や持ち込みなど、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
コーヒーの木の剪定のまとめ
コーヒーの木の剪定時期や方法について、解説しました。
気軽に購入できるコーヒーの木は、観賞用にピッタリ。濃い緑色の葉が、お部屋を明るくしてくれますよ。また、剪定も難しくはなく、初心者でも安心して育てられますね。
しかし、豆を採取して自家焙煎したい場合には、上手に剪定をする必要があります。この記事を参考にして、正しく剪定をしてくださいね。
自信がない方は、プロの業者に頼るのもよいでしょう。剪定で、コーヒーの木を健康的に育ててください。
この記事を読んで、「コーヒーの木」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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